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第三章 帝国留学と闇の里
〈125〉そして家を整えるのです
しおりを挟む皇帝との謁見から数日。
「だめだ! プレッシャーで死にそう。うぐぐぐ」
テラスで猫じゃらしをぷらぷらさせながら、今にも吐きそうな顔をしているジンライは、落ち着かない! と芝生に直接座って庭を眺めたり、寝転んだりしていた。
その背中を見ながら、庭のハーブの香りを楽しんでいるレオナであるが、ジンライの気持ちは良く分かる。
――就学給付金。
ブルザーク帝国が、優秀と認めた学生に勉学に集中してもらえるように設けた、新しい制度なのだそうだ。
ジンライにはその第一号として、返還不要で給付することになったと。ただしその用途は、ブルザークでの生活資金に限られ、遊興費や贅沢品に使用した場合は即時返還、という書類にサインをしたのだった。
「なんで俺なんだろう……あの日俺、何した!?」
マーカム王立学院見学で気に入られたようだ、とは分かるが、ジンライには、そこまで重用してもらえる何かをした記憶が、全くない。
「ここで考えても、仕方がないんじゃないかしら」
レオナはガーデンテーブルで、焼き菓子をひとつまみ。
「ジンがやりたいようにやってみて、失敗したらまた考えましょう? 私もそうしようと思っているの」
「レオナさんも、不安すか?」
くるり、と胡座をかいているジンライが振り返ると、膝の上に乗っていたオスカーがずるり、と落ちて抗議の目線。
「もちろんよ! だって私も第一号、よ?」
くすくす笑いながら、レオナがオスカーにおいでをすると、素直に膝に乗ってきた。顎の下をくしくし撫でてやる。喉をゴロゴロ鳴らしてから、レオナの膝の上で寝ることにしたようだ。一つ大きなアクビをすると、丸まった。レオナはその背を撫でる。尻尾を二、三回ゆらゆら振った後、静かになった。ふわふわの黒い毛並みに、癒される。
「そっか、レオナさんの方が大変だ……」
ジンライがしょぼんとする。
「大変さや辛さは比べるものじゃないって、私は思うわ」
正直、考えると胃に穴が開きそうになってはいる。学校で受け入れてもらえるかな、いじめられたらどうしよう、と思っている。ただ、やると決めたのだ。進むしかない。
あのままマーカムにいたら、家族や友人に守られて平穏な日々を送れただろう。だがレオナには『やりたいこと』ができた。
魔法と料理の融合。マーカムならではの豊かな食文化を、魔道具や物流とともに改革したい。できれば、同じように『働きたい』『学びたい』と思っても言い出せなかった貴族令嬢達の、大袈裟に言えば、パイオニアになりたい。それだけの権力と後ろ盾があるんだから、使わない手はないよ、と微笑むフィリベルトの優しい顔が思い浮かぶ。
周りの皆に、時間の許す限り自分の気持ちを話した。――やりたいこと、挑戦したいこと。夢を、正直に。皆、背中を押してくれた。
ゼルは
「さすが俺が惚れた女だな」
と笑い、動揺すると
「困らせたいわけじゃない。応援したいだけだ。それだけの魅力が、レオナにはあると誇って欲しい」
柔らかく手を握られて、手の甲にキスを落とそうとし――ヒューゴーに叩き落とされていた。
「うおい! 口説くぐらい良いだろ!」
「良くねえ! 口説くな!」
――あの二人、仲良くしているかなあ、と時折不安になる。
思考の中に潜り込んでいると、マリーがぺしん、とジンライの頭頂部をはたいたので、我に返った。
「あだっ」
「ウジウジしない」
「あう……」
「間違ったら、連れ戻してあげます。力ずくで」
「こわっ! でも、ありがたいっす」
「マリーったら」
マリーは、お茶の用意を始めた。
「心が安らぐハーブティーを入れてあげます」
「はいっ! 頂きます!」
しゃきん! と立ったかと思うと、お尻に付いた草と土をバタバタとはたいて、ジンライはレオナの向かいに座る。
――姉と弟かなと思ったら、師匠と弟子だわ。
飴と鞭がすごい。さすがマリー……
「レオナ様」
執事のシモンが、お湯のポットを持ってきた。
「お部屋の方はいかがでしたでしょうか? ご不便ございませんか?」
「ええシモン。豪華すぎるくらいよ、ありがとう」
「いえいえ、マーカムの誇るローゼン公爵家とは比べようもございません」
――うぐ。なーんかこの人、苦手なんだよなあ……
ルーカスと比べちゃだめとは思ってるんだけど。
ローゼン家執事、ルーカスの物の考え方は、とてもフラットだ。
レオナは幼少時から、その視野の広さを目の当たりにしてきた。人の持つステータスを俯瞰で観察し、権威も魔力も家格も見た目も頭脳も、それぞれを評価する。だから主人のベルナルドにさえも、臆せず意見を言うことも、ある。普通なら有り得ないし、即刻クビだろうが、ベルナルドもまたそういう者を好む。
だがシモンはいかにも執事。
家に仕える。自身の仕える家、主人の身分こそが矜恃。
メイドに対する態度も、いかにも。『人』ではなく『使役対象』だ。マリーには一歩引いてくれているが。
「不便があれば、伝えるわ」
「はい、どうぞご遠慮なく」
この会話も何度目だろう。
マリーに、街を歩きたいと言ってみたものの、ジンライもそうだが念のため護衛が正式に配備されてからの方が良いだろう、ということで、しばらく引きこもり状態だ。
頭も身体も鈍りそう、ということで、時々ジンライとマリーは、組手をしている。――どうやらジンライは、タウィーザに体術を勧められたらしく、基礎をみっちり教えてもらったのだとか。結構サマになっていて、いつの間に! である。
レオナはレオナで、魔法の研究中でもある。
ラザールが「餞別だ」とくれたのは、古代魔法のうちの『転移魔法』『結界魔法』の貴重な魔導書。
――出発直前に、ジョエルとともにラザールが公爵邸を訪ねて来てくれたのだ。
「カミロのは、学者が読むやつだ。実践ならこれを読め」
「えっ、ラジ様、できるのですか!?」
「転移は、ひとりで中距離ならな……疲れるから、馬の方がマシだ。結界は得意だぞ。閉じ込めて欲しい奴ができたら言え」
「物騒!」
「クックック」
ということがあった。
ナジャも毎回黒い煙で消えているし、ヒルバーアも近距離ならレオナを伴って移動した。闇属性持ちなら、できるとも言っていた。だから今は、自分の魔力で、人を伴って移動することを夢見ていたりするのだ。
「ねね、ジンはもう、お手紙書き終わった?」
と、尋ねてみる。
無事着いたことを知らせる手紙を、一人一人に丁寧に書いていたら、時間はあっという間に過ぎていくのが、今は逆にありがたかったりする。
「まだっす。親方に書いてたら長くなっちゃって」
「ふふ、きっと喜ぶわね」
「びっくりするかなあ、就学給付金のこと。生活費はもう心配いらないんだって書きたくて」
「いいじゃない、びっくりしたって! とっても素敵なことだもの。安心されると思うわ!」
「そっすね! うん、頑張るっす!」
「おほん。差し出がましいのは承知の上ですが、ジンライ様」
シモンが、茶葉に湯を注ぎ入れながら、片眉を上げる。
「本来なら、貴方様はレオナ様と同席など出来ません。せめて、言葉遣いを……」
「シモン」
レオナは、うんざりする。
「はい」
「その忠告は、誰のため?」
ジンライがビクッとなり、オロオロしている。
――ごめん! やっつけとくね!
「……ジンライ様のためですが」
「そう。なら、私が後からきちんと教えておくわ。でも、この家では良いの。私が許しているのだから」
「ですが」
マリーが、その『口ごたえ』に殺気を出しそうになったので、目で制した。
「この家では、ジンにくつろいでもらいたいの。私が決めたの。文句は私に言って」
「文句など。ただ、これから帝国で生活するにあたって、ジンライ様が困られることがないよう、誠心誠意」
「早速文句を言うってことね。で、どうすれば満足かしら?」
「ま、満足とは、どういう……?」
「貴方はジンライのためなんかじゃない。貴方の満足のために言っている。ジンライに、その通りですって謝罪させて、私との会話も今後一切させなければ良いのかしら?」
「まさかそんな」
「そうかしらね。ジン?」
「は、はい」
「面倒だけど、ちゃんと、振舞ってみせてくれる?」
「!」
がたり、と彼は立ち上がると、座っているレオナの風下に立ち、丁寧に頭を下げた。
「ごきげん麗しゅう存じます、レオナ様」
「ごきげんよう、ジンライ」
「本日は良いお天気に恵まれ、また、このようにレオナ様とお茶を頂く機会を持つことが許されましたこと、大変光栄にございます」
「わざわざありがとう。さ、お座りになって」
「失礼を致します」
ジンライはレオナの左側に、するりと座る。
そして大変に良い姿勢で、お茶がサーブされるのを待ちながら、口を開いた。
「今の季節は、パンジーが美しいですが、ハーブも素晴らしい庭ですね。手入れが行き届いているとお見受け致しました」
「まあ、ありがとう。あの白い小さなお花はカモミールよ。私が好きなハーブのうちの一つで、今日のお茶にも使われているわ」
「それは素敵ですね。どんなお味か楽しみです。――ところで、先日登城した際に、レオナ様を呼び止めた兵士については、訓告処分で済まされたようです」
「まあ、それは良かったわ。さすがマクシム少佐ね」
「はい。安心致しました。それから、今後の魔道具研究について、ご相談したいことが」
「ありがとう、ジンライ。もう良いわ」
レオナがパン、と手を叩いて微笑むと、ジンライは姿勢を崩した。
「ふー、はい。やっぱ肩凝るっすねー!」
「ふふ。――さて、シモン。今のジンライの作法、どこか問題ありまして?」
庭を褒め、招いた主人に有益な情報、話題を提供する、アフタヌーンティーの基本。主人の利き腕とは反対の席に座り、言葉も姿勢も所作も、何一つ問題はない。
――こんなん、毎回やってられるかっての!
「……いえ」
「ジンライは、皇帝陛下が直接マーカムから招いた人材。陛下とも何度も謁見しているし、何なら会食もしているのよ」
「か、会食ですか!?」
「ええ、ローゼンでね。作法に問題のある人間と皇帝が、会食できるとお思い?」
「……」
皇帝は、滅多に人と食事をしないことで有名だったりする。
「もう一度言うわ、シモン。ジンライには、この家で自由に過ごしてもらいたいの。ただでさえ、新しい土地で大変なのよ? せめて家では、緊張させたくない。お分かり?」
「かしこまりました」
「それから。こんなことを言うのは、本当は嫌なのだけれど」
「なんでしょうか」
「今後はもう、このような説明はしません」
「――か、しこまりました」
恐らく、シモンは館の主人としてのレオナの力量を測っていた。
ただの世間知らずの公爵令嬢、と思われて、なめられていたに違いない。
――吹雪か炎か砂嵐か、迷ったんだけど。
「私、怒ると吹雪くから。今後はそれで悟って」
「ふ、ふぶ……!?」
やっぱりローゼンといえば、吹雪だよね!
というわけでとりあえず、ここ数日のイライラを全部吹雪にして、出してあげた。
「レオナ様……どうかそのくらいで。風邪をひきます」
「レオナさん、やべー! 雪だるま作れますって! ……作っていいすか?」
「なあーん!」
二人と一匹には呆れられ(約一名ワクワクしていたのは気のせいだと信じている)、シモンは
「えっ、えっ、こ、ここここれな、なんですか!?」
激しく動揺していて、申し訳ないが少し溜飲が下がったのだった。
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