128 / 229
第二章 運命の出会いと砂漠の陰謀
〈120〉進級なのです!
しおりを挟む――お馴染み、学生食堂の一角。
午前講義を終えて、いつも通り昼食を取るレオナ達は、少しだけ様子が違っている。
「レオナ」
「はうっ」
「困らせたかったんじゃないぞ?」
「……(こくこく)」
「意識してくれるのは、嬉しいがな」
「うっ」
「ははは! いつも通りでな」
「うん……ありがとう、ゼル」
デート翌日のレオナとゼルのそんなやり取りで、何があったのか一目瞭然であった。
ヒューゴーが、ブツブツと「殺される前に殺すか……いや俺のが先か? 凍死か射抜かれるか斬られるか……」と言っていて、テオが慰めていた。
「ところで、ジンライは?」
空気を変えるべく、シャルリーヌが尋ねる。
ジンライは、欠席していた授業態度で留学が危ぶまれるのでは、と思いきや、フィリベルトが「学生の問題行動を黙認していた学院の、内部調査を願う」と、いつの間にか諸々の報告書を、行政大臣宛に送りつけていたのだとか。
ジョエルいわく、朝議に呼び出された行政大臣に、宰相から「学院は行政の管轄だろう。ちゃんと管理監督しているのか? これは下手したら外交問題にもなるぞ」と突っ込まれ、震え上がっていたらしい。
なにせ、ブルザーク皇帝が直々にスカウトするくらいの学生だ。平民だからと蔑ろにしていたことは、案の定結構な大問題に発展し、その影響で来年から担任変更となったし、講師の査定も多少厳しくなったようだ。
それでもジンライは課題提出に追われ、滅多に寮から出て来なかったのだが、晴れてすべて出し終わった。残すところ担任との面談、となったところでそれも特別免除され、進級確定。ようやく表に出てこれる! と思いきや、今度は出来る限り腕を磨いてから行け! と鍛治の親方に拉致されていった。
「仕方ないよ、トールにも行かなくちゃだし」
テオが訳知り顔だ。
「トールって、北の湖よね?」
シャルリーヌが聞くと
「うん。雷神様にご挨拶したいだろうし」
「「「「雷神様にご挨拶」」」」
「あっ、えっと、石碑があって! そこでお祈りするだけ!」
なぜだかものすごく焦るテオ。
「なら、良かったわ。見かけないから心配していたの」
シャルリーヌが食後のお茶を飲み始めると、
「じゃ、じゃあ私は進級面談に行ってくるわね」
レオナはカミロとの面談のため早めに席を立ち……ヒューゴーが付き添った。
「……ゼル」
二人を見送った、シャルリーヌの目が途端に据わる。
「大体何を言ったのか想像つくし、個人的なことだから聞かない。けど、レオナの気持ちはちゃんと」
「シャル。さっきも本人に言ったが、困らせたい訳じゃない」
ゼルは、眉を下げて微笑む。
「だが、俺のことも知って欲しい、見て欲しいと願うのは、駄目なことなのか?」
「……っ」
「もう、後悔だけはしたくないのだ」
「ごめん……」
「シャルは優しいな。大丈夫だ、これでも分かっている」
「……!」
「ゼルさん……」
「ははは! なぜシャルが泣きそうな顔をするのだ?」
「ご、ごめ」
「困ったな。だがまだ分からないだろう?」
ゼルが、とっても悪い笑顔をする。
「今は俺の方が有利だ。思った以上に相手は臆病みたいだからな」
「あー……」
テオが肩をすくめる。
王都での追跡を思い出したのだろう。
シャルは、大きく息を吐く。
「ゼル。勘違いしないで」
「ん?」
「私は、貴方が傷つくのも嫌なのよ」
「……そうか。嬉しい」
「ふん! さ、食べて。私も面談に備えないと」
※ ※ ※
「……大丈夫です?」
「う、うん、大丈夫よ!」
カミロの研究室へ向かう途中、ヒューゴーが気遣う。
レオナは、なんでこんなにバレバレになるの!? とパニック状態ではあるのだが、意外にも皆が温かい態度で戸惑っていた。
「ヒュー……」
「なんです?」
「そんなに私、わかりやすい?」
「っすねー」
「そっか」
しばらく無言で、廊下を歩く。
「このままじゃ、良くないかしら」
「んなことねーすよ。ゼルだって言ってたでしょ」
「でも……どうしたら……」
「自分の気持ちに正直でいたらいいんす。誠実でいることが大事なのでは?」
歩きながらヒューゴーは、頭の後ろで手を組んで、ふー、と大きく息を吐く。
「それに、第一歩、なんじゃないすかね?」
「第一歩?」
「夢なんでしょ、恋愛結婚」
ニヤ、とする、兄貴の顔。
「何歳の時でしたっけかねー、誰だかに魔女って言われて泣きながら、絶対素敵な人と恋をとかなんとか」
「わー!」
――黒歴史を全て知られているのも、どうかと思う!
「あ! 今思えば魔法だったのね、あれ」
レオナはふと思い当たる。
「……あー……そっすね」
感情が高ぶって、その時部屋にあったティーカップが全部割れたのを思い出したレオナは、次の疑問が生まれる。
「なんで今まで忘れていたんだろう、そんな大事件……」
パリンパリン、と高価な陶器が次々割れていく光景。
幼心に怖くてショックで、その後――その後?
「あれ? 思い出せないわ……変ね」
「いーじゃないすか。小さい頃の記憶なんて、そんなもんすよ。ほら、着きましたよ」
見慣れた、カミロ研究室の扉だ。
「俺も立ち会いますんで」
「あ、そうね」
男性と密室で二人きりにはならないようにとの配慮。
他の女子学生も、この面談時にはメイドや侍従の帯同が許可されている。
コンコン……
「はい」
「レオナ・ローゼン、参りました」
ヒューゴーが代わりに言い、
「どうぞ」
返事を待って扉を開けると、中に誘導された。
「やあ、こんにちは」
応接ソファに腰掛けていたカミロが、書類を持ったまま立ち上がり、目の前に座るよう促した。レオナは素直に従い、ヒューゴーはその背後に立つ。
「ごきげんよう、カミロ先生」
お互いが座ったところでレオナが口を開くと、カミロは開口一番に
「留学おめでとう」
と言った。
「へ」
「正直、レオナ嬢は面談の必要もないくらいに優秀だよ。特にこの経済学の『王国内流通の改善施策』は大変素晴らしい。是非続けて欲しいな」
「まあ! ありがたく存じますわ!」
ダイモンイチゴの流通運搬についての計画を、課題として提出していた。
「僕としては、このような優秀な学生を他国に送り出すのはもったいないのだけど、ラースがちゃんと面倒見ると約束してくれたからね」
「!? 皇帝陛下と、お知り合いですの!?」
「「あ」」
後ろでヒューゴーも、あちゃーの顔をしている。
「口が滑った……まいったな。内緒で」
例の『しぃー』のポーズをされ、レオナはこくこくと頷く。
――だからそれ、セクシーすぎるんです!
「レオナ嬢は、相当ラースのお気に入りみたいだね。あの子は無茶なところがあるから、嫌なことはちゃんと断るんだよ」
「ふふ。はい。まるでラース様のお兄様みたいですわね」
「うん。兄だよ」
パチリ、とどデカいウインク。
「……へ?」
――そういえば、その髪の色、同じだわ! ……だからラース様は見学の時、髪の毛をくくっていたのかも! さすがに二人並んだら、同じ色って気づくかもだもの。実際は首周りのファーとか威厳とかで、全然目に入ってなかったけれども。
「えええええ」
「内緒だよ」
「もももちろんですわ!」
顔立ちは似ていない。言われて初めて、そうと気づく。
「さて、何か他にご質問は? ……っい、た」
カミロが、こめかみを押さえる。
「先生? 大丈夫ですの!?」
「あーごめんね、頭痛が」
ずっと書類を見ているからね、と苦笑いをするカミロ。
「あ、あの」
「大したことはないから、心配しないで。最近忙しかったからね」
「良かったら、お茶を淹れさせてくださいませ。私も喉が乾きましたの!」
「あ、レオナ嬢のお茶は久しぶりだね。それは嬉しいな」
「はい!」
ヒューゴーにもその意図は伝わったはずだ。
さり気なく、カミロの様子を観察している。
「ヒューゴー君も、問題ないね」
「え、あ、自分ですか?」
「ん? 進級するんだろう?」
「へ?」
ヒューゴーは、レオナの留学と同時に学院へ通う必要もなくなったと思っていたようだが、実際は――
「卒業させる、てフィリベルトからは聞いているけれど」
「ええっ!? あれマジだったんすか!?」
「くく。学院の卒業資格は、持っていた方が良いよ」
「マジすかー……」
「ジョエルも応援しているみたいだしね」
「うっげえ」
「フィリベルトの後任で魔道具研究をしてもらうね。だから、そこの部屋の所有者はヒューゴー君と共同になります」
「あー、承知致しました」
「え、お兄様、卒業後も学院に在籍されるのですか?」
「魔道具研究は続けたいみたいだからね。私の助手」
「まあ!」
「レオナ嬢は、来年には戻るのだろう?」
「ええ!」
お茶を淹れながら答えるレオナは、ポットに念入りに『おまじない』を施す。
カップをテーブルに置きながら
「帝国とマーカムでは、期間が異なりますから」
と言うと
「そうだね。二回もプロムに出られるね」
カミロが笑う。
帝国は、日本で言う一月から十二月。
マーカムは四月から三月、が学年の区切りだ。
レオナは四月から十二月までを帝国で過ごし、帰国してマーカム王立学院で一月から三月を皆と共に過ごす予定にしている。
そして、プロムとは卒業パーティのこと。
パートナー同伴必須で、着飾って出る舞踏会なので、行きたくはないな、とぼんやり考えていたレオナである。
「フィリベルトは、出なかったと聞いているよ」
「ふふふ。そうでしたわね」
パートナー争奪戦は、語り草になるほど物凄かったらしい。
「ふー。お茶ありがとう、相変わらず美味しいな……」
レオナのお茶を飲んだ、カミロの眉間が緩んだのを見て、安心する。
「光栄ですわ」
「うん……ん?」
「? 何か?」
「え? ……私は……なぜ……」
カミロが、急に何かに戸惑っている様子だ。
「カミロ先生」
ヒューゴーが、冷たい声を出した。
「頭痛はいかがですか?」
「えっ、あ、ああ、大丈夫だよ」
「そうですか? 何かに戸惑っていらっしゃるようですが」
「……うん。ちょっと、うん」
「何かできることは」
「いや。私も年かな……さ、面談はこれでおしまいだよ。次の学生も来るだろうから」
「はい。ありがたく存じます」
「……ありがとうございました」
「二人とも、引き続き頑張ってね」
「「はい」」
研究室を出て、レオナとヒューゴーは、顔を見合わせる。
「嫌な予感がするわ」
「同じくです」
※ ※ ※
シャルリーヌ、テオ、ゼルも皆無事進級が確定し、後はアリスターの立太子式典に備えて、練習やドレスなどの準備を始めることとなった。
今年新たに陞爵したり、初めて招待されたりなどでマナーが不安なテオのクラスメイトたちが、良かったら教えて欲しい、と言ってきたらしく、レオナとシャルリーヌはそれを快く引き受けることにした。マナーの講義だけでは、心もとないのだろう。そうこうしながら、さらにレオナは、毎日を忙しく過ごしていく。
一方では、突如としてカミロの謹慎処分が発表され、ハイクラスの学生達に動揺が走った。
理由は、表立っては明確にされていないが、フィリベルトいわく
「実力の伴わない学生の進級を、複数名認めたらしい。そのことで、贈賄の調査が行われたが、証拠はなくてね。謹慎で済んだ」
「そ、んなことって!」
「もちろん。カミロはそのようなことをする人間ではない」
学生か講師か。
カミロを陥れたのは、誰か。
「気にせず、レオナは自分のことをね。私がきっちり調査を続けるから安心して。カミロの名誉回復のためにも、ね」
「お願い致します」
来月の立太子式典は、アリスターがいよいよ王太子になる、重要な行事だ。それに出席してからブルザークに発つレオナは、不安を胸に抱えたまま、粛々と準備を進めて行くのだった。
1
お気に入りに追加
886
あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
悪役令嬢に転生するも魔法に夢中でいたら王子に溺愛されました
黒木 楓
恋愛
旧題:悪役令嬢に転生するも魔法を使えることの方が嬉しかったから自由に楽しんでいると、王子に溺愛されました
乙女ゲームの悪役令嬢リリアンに転生していた私は、転生もそうだけどゲームが始まる数年前で子供の姿となっていることに驚いていた。
これから頑張れば悪役令嬢と呼ばれなくなるのかもしれないけど、それよりもイメージすることで体内に宿る魔力を消費して様々なことができる魔法が使えることの方が嬉しい。
もうゲーム通りになるのなら仕方がないと考えた私は、レックス王子から婚約破棄を受けて没落するまで自由に楽しく生きようとしていた。
魔法ばかり使っていると魔力を使い過ぎて何度か倒れてしまい、そのたびにレックス王子が心配して数年後、ようやくヒロインのカレンが登場する。
私は公爵令嬢も今年までかと考えていたのに、レックス殿下はカレンに興味がなさそうで、常に私に構う日々が続いていた。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる