123 / 229
第二章 運命の出会いと砂漠の陰謀
〈115〉私も、新しい道への第一歩なのです 前
しおりを挟むイチゴケーキを食べる皇帝、王子、騎士、魔術師に公爵を始めとする貴族、そして学生、という光景。
気づけば、結構色々な人種を網羅していないかこれ!? と自分でビビっているレオナ。口には出せないが『圧巻』の一言である。
「うむ。初めて食べる味だが……甘く柔らか、だがこのイチゴの程よい酸味。多少甘さが苦手な者でも、食べ進められるな。うまい」
――皇帝の食リポって、豪華ですわねー!
星三つ、頂けたかしら?
サシャ君なんて、無言でもう三個目だし。
やっぱり脳みそ使うと甘い物が欲しいわよね。
「おー。甘い! ふわふわだァ」
「……冷たいぞ、不思議な……」
砂漠の王子二人組が、目を白黒させながらケーキを食べる様は、なかなかに面白かった。大型肉食獣が恐る恐る口に運んで。食べるとキュピーン! と目がきらめいて。
「ちょ、ちょっとジョエルってば、もう少しゆっくり!」
「いやだってさー! シャルももっと食べなよー! 美味しいよー!」
「ああほらジン、慌てない。まだあるから。お茶飲んで」
「んぐんぐ。ありがとテオ!」
……あそこの学生の団体、確実に一人おかしい人混ざってるな?
「これは……言い方は不適切かもですが」
ジャンルーカが、笑む。
「なんでしょう、ジャン様」
「……ご令嬢方が好きそうな」
――はい、出たー!
「私もそう思いますわ」
キラキラルビーのような、あまーいお菓子ですものね!
一体誰を口説くのかしら!?
あっまーい!
「だが、そうそう作れんぞ」
ラザールが片眉を上げる。
「焼いて冷まして、その間にクリームを作って、これだけ装飾をするのに……クタクタだ」
「うふふ。ラジ様、お休みなのに頑張ってくださいましたものね」
パティシエ・ラザールは、びっくりするほど細かくて丁寧で。本気で転職できるんじゃないかと思ったくらいだ。
「相応の対価を請求しないと、だな」
ニヤリが恐ろしい。ニヤリ選手権があったなら、間違いなくぶっちぎりでナンバーワンだ。
「冷やすのは私でないと、加減も難しい」
フィリベルトが主張するのは、氷魔法制御の難しさ。
決して凍らせてはならない。凍った瞬間に風味も食感もダメになってしまうからだ。だが冷やさないとクリームは固まらない。パティシエさん達ってほんとに凄いよな、とレオナは思わず遠い目をしてしまう。
「我が国の王妃殿下は、ダイモンイチゴが好物ですのよ。でもなかなか手に入らなくて。このようなものを知ったら大変ね」
とはアデリナ談。王妃が気に入る、イコール、マーカム王国全土の貴婦人方も気に入る、ということだ。
「ダイモンイチゴは、輸送が難しいからな」
ベルナルドが口の端に生クリームを付けている。
それを見て笑いながら、アデリナがそっとハンカチで拭う。
「んん、ありがとうアデリナ。さあ、ルスラーン。どうだい? このケーキとやらは」
全員が、にこやかに見守る。
ルスラーンは、皿の上のケーキにまだ手を付けておらず、硬直したままだ。
「し、信じられ……なくて、その……ただただ、嬉しいです」
「ほう」
「我が領のものを、このように食べて頂けるなど、光栄の極みです」
「レオナに感謝しろ」
フィリベルトが、肩で肩を軽く小突く。
「あ、ああ。ありがとう」
「まあ! 私は、以前ルスラーン様とお話したことを、実行しただけですのよ。我が王国の発展のために。そして……」
レオナは、ラドスラフを見やる。
目が合って、頷かれた。
「新たな、挑戦をしたいと思いましたの」
ざわり、と空気が動いた。
「どうか皆様、食べながらで結構ですので、お聞きくださいませ」
レオナは、皆の前に進み出て――礼をした。
「まずは、皇帝陛下。改めて今宵、お越し頂きましたことを心より感謝申し上げます」
「うむ。こちらこそ。とても楽しい夜を、ありがとう」
だいぶ砕けた口調に、嬉しくなる。
「大変嬉しゅう存じますわ! 私が今日、父のベルナルドに無理を言ってこの場を設けましたのは、皇帝陛下とタウィーザ殿下との塩胡椒貿易協定の橋渡しはもちろんのこと、皆様を労いたいと考えたからです」
レオナは、この場に居る全員、一人一人と目を合わせる。
「タウィーザ殿下は、遠路はるばるお越しくださいました。――大変なことも起きてしまいましたけれども、こうして交流でき、とても光栄ですわ」
「レオナ嬢。ローゼン公爵閣下、フィリベルト殿に多大なる迷惑をかけたにも関わらず、こうして同じ場に招いてもらえたこと、心より感謝申し上げる。アザリー代表として、これから誠意を持って対応していく所存だ」
「ふふ。新たなご縁、大変嬉しゅう存じます」
「こちらこそだよォ!」
「また、騎士団及び魔術師団の皆様。我が王国を守るため日々ご尽力頂いておりますこと、心より感謝はもちろんのこと、尊敬致しております」
代表を買って出たのは、もちろん。
「……騎士団副団長として、その言葉、大変名誉なこととして拝受する。だが、ローゼン公爵家に降りかかった脅威を完全に排除できなかったことについては、心よりお詫び申し上げたい」
「いいえ、ジョエル兄様。皆様のお陰でこうして無事に在りますのよ。本当にありがたく存じますわ! 皆様本当にお疲れのことと存じます。どうか英気を養ってくださいませね」
「分かったよー! ルス以外ねー!」
「まあ!」
「うぐっ」
「ふふ。……シャル、ゼル、テオ、ジンライ」
「ちょっと、レオナ。なんなの? さっきから改まって。嫌よ? 嫌な予感しかしないわよ?」
「おい……レオナ?」
「レオナさん?」
「あ……う……」
「本当にありがとう。貴方がたのお陰で、とっても学院生活が楽しいの!」
すう、とレオナは大きく息を吸った。
「だからこそ、今のままではいけないと、思いました」
「レオナ? やめて?」
シャルリーヌが、泣きそうになっている。
さすが親友ね、とレオナは眉を下げてしまう。
「今回、ダイモン領のイチゴ輸送を実験的に行ったのは、私自身の力試しでもありました。お兄様と相談しながら考案したのは、採氷と保管と流通を兼ね備えた、魔道具と輸送経路です。ダイモンのイチゴは温度管理が難しく、イチゴ自体も脆い。それを、なるべくお金をかけず、安全に運ぶ。とても難しい試みでしたが、このように少しだけ実現して、皆様の笑顔が見られました」
『療養中』のフィリベルトの時間をたくさんもらえた。
そして得られた手応え。
それが、レオナの背中を押した。
「今、マーカムは、ブルザーク皇帝陛下より、ありがたいお話を頂いております。帝国の内政が落ち着いた今、次は新たなる人材を欲している、と」
ベルナルドとアデリナが、ぎゅ、と手を繋いだ。
「……私は、まずは――ブルザークへ留学したいと思っております」
――しん、と静まりかえる。
静寂を破ったのは
「なんで? 一緒に卒業しようよ。まずは、て何?」
シャルリーヌ。
が、レオナは困ったように見つめるだけだ。
「嫌よ、レオナ。嫌!」
「シャル。大丈夫よ、一緒に卒業するわ。帰って来るから」
「ほ、ほんと?」
「ほんとよ。ごめんね。でも――この国で、魔女って言われるのに疲れちゃったの」
身動きが取れなくて。
何をしても、噂、陰口、嫉妬。
――でも、学びたくて。
「お兄様のように、魔道具の研究もしてみたいと思いましたの。調理の魔道具があれば、誰でも簡単に、このようなお料理が作れるようになるかもしれない。そこに昨日、皇帝陛下が」
ラドスラフが頷き、その後を引き継ぐ。
「今回、公開演習や学院見学を通して、マーカムにも優秀な人材が多いことを知った。長年の帝国の教育体制は、凝り固まって自浄作用をなくし、目詰まりを起こしていることは否めない。そこで、宰相であるベルナルドに、国として『交換留学制度』を作らないかと提案した。学院の講師に聞いたが、フィリベルトの例は、かなり強引に単位を認めさせたそうだな」
フィリベルトが苦笑している。
「そうではなく、公的に単位を認める制度を来年から導入したいと考えている。また、留学を希望する優秀な学生には、十分な支援をして、資金がなくとも留学できるよう、招待したい。――ジンライ」
「へっ!? は、はいっ」
「そなたを、招待学生の第一号としたい。検討せよ」
「はえっ!? えっ!」
「くく。慌てるな。まだ時間はある。サシャ」
「はははいっ、書類は後ほどお渡しししまーす!」
ジンライ、呆然である。
「そなたを選んだ理由はな、豊富な魔力、鍛治職人の忍耐力と器用さ。魔道具作りに最適だぞ。あとはその生真面目さだな」
「え、え、えと、はう!」
「くく。サシャに似てるのもあるか」
「ええええ! ぼぼ僕こんなごごごつくないでふよ」
「くくく」
ラドスラフが、目線でレオナに次を、と促してくれる。
――いよいよ皇帝と、目で会話できるようになっちゃったよ……
「皇帝陛下、ありがたく存じますわ。皆様、私は、来年の立太子式典を終えてから、旅立つ心づもりですの。どうかそれまで、これまでと変わらず、ともに過ごして頂ければと存じます」
一礼。
――が、しばし誰も口を開けなかった。
公爵令嬢が他国に学びに出るなど、前代未聞。
他国へ出るイコール嫁ぐ、が常識であるからだ。
それをレオナは、破ると言っている。
「ま、一生行くわけでもない。手紙のやり取りはできるし、帰ろうと思えば帰れる」
ベルナルドが、努めて明るく言う。
「私達は、レオナのやりたいように応援するだけだよ」
「お父様……」
「さあ皆、夜も更けた。食べ残しはないかな?」
「うぐぐ。とりあえず、ケーキのお代わりだ!」
ゼルが、空気を変えてくれて。
ふ、と緊張した空気が和み、皆それぞれお代わりをしたり、お茶を飲んだり。お開きへ向けて準備をし始めた。
レオナは、シャルリーヌに歩み寄り、その背をさする。
「シャル……」
「なによ! いっつも勝手に決めちゃって!」
「違うわ。シャルが居るからよ? 離れてても、仲良し。でしょう?」
「うー! ズルい言い方! 相談ぐらい!」
「うん。水臭いよね。ごめんね……」
「……分かってる。分かってるの!」
レオナが陰口に傷ついていても、結局見てるだけ。
交換留学制度の情報は、開示できないもの。
「悔しいわ……貴方を、守りたいのに……」
「シャル?」
シャルリーヌは、下唇を噛む。
幼い時に誓った。この不器用で、真面目で控えめな薔薇魔女を、私が守るのだと。だが、襲撃された時も、将来を決めた時も、何もできなかった。無力感。
「私も頑張るから。レオナの親友であるために」
「何言ってるの? シャルは、ずっと私の大切な親友よ?」
「そういうことじゃないの!」
魔力は少ししかない。
ならば別の道を、と足掻いていこう、とシャルリーヌは決意した。
「ふふ。一緒に頑張りましょうね!」
ゼルやテオ、ジンライがシャルリーヌを慰めているのに任せて、レオナが振り返ると
「レオナ」
ルスラーンが、とても真剣な顔で見下ろしていた。
「……少し、話したい」
こくり、と頷くと、ルーカスが無言で、脇の小部屋に案内をしてくれた。
0
お気に入りに追加
886
あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
悪役令嬢に転生するも魔法に夢中でいたら王子に溺愛されました
黒木 楓
恋愛
旧題:悪役令嬢に転生するも魔法を使えることの方が嬉しかったから自由に楽しんでいると、王子に溺愛されました
乙女ゲームの悪役令嬢リリアンに転生していた私は、転生もそうだけどゲームが始まる数年前で子供の姿となっていることに驚いていた。
これから頑張れば悪役令嬢と呼ばれなくなるのかもしれないけど、それよりもイメージすることで体内に宿る魔力を消費して様々なことができる魔法が使えることの方が嬉しい。
もうゲーム通りになるのなら仕方がないと考えた私は、レックス王子から婚約破棄を受けて没落するまで自由に楽しく生きようとしていた。
魔法ばかり使っていると魔力を使い過ぎて何度か倒れてしまい、そのたびにレックス王子が心配して数年後、ようやくヒロインのカレンが登場する。
私は公爵令嬢も今年までかと考えていたのに、レックス殿下はカレンに興味がなさそうで、常に私に構う日々が続いていた。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる