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第二章 運命の出会いと砂漠の陰謀
〈99〉砂漠の王子32
しおりを挟む「ご歓談中、恐れ入ります」
ブルザーク皇帝ラドスラフと、その書記官兼外交官のサシャと話していたレオナの耳に、聞き慣れた声が。
満面の笑みで振り返る。
「ジョエル兄様っ!」
「おお、麗しの蒼弓か」
「は、お恥ずかしながら。マーカム王国騎士団副団長、ジョエル・ブノワにございます。突然の御無礼を承知で、少々拝謁のお時間を賜りたく、参上致しました」
「うむ、良いぞ」
「ありがたく。ブルザーク皇帝陛下におかれましては、我が国へのご訪問、ならびに王都警備へのご尽力を賜り、感謝の念に堪えません。その深謝の意を直接お伝えしたく、誠に勝手ながら馳せ参じた次第でございます」
騎士団の手が足りない部分を、なんと帝国軍が補助してくれたそうだ。
「苦しゅうない。さすがだな。騎士団長がすべきことだがなあ」
げげげゲルゴリラ! お礼言ってないの!? うっそん!!
「左様でございましたか。多忙とはいえ大変な御無礼を。平にご容赦ください」
深々と頭と膝を下げた礼は、帯剣が音を立てて床をこする。これは、マーカム式で騎士が「敵意がない」ことを示す、最大限の謝辞だ。
それを見て満足した皇帝は
「貴殿に免じて」
と微笑んだ。
さすがジョエル兄様っ! 麗しいっ!
「は。ご高配、ありがたく頂戴致します」
そしてジョエルがようやく顔を上げると、サシャがぷるぷるし始めた。顔も赤い。ふぐのように頬も膨らんでいる。
――息、できてる?
「くく……噂によると。大活躍したようだな」
「! 恐縮です」
「貴殿のお陰で、恐らく二つぐらい戦争が回避できたな。ブルザークの損失もない。感謝しよう」
「もったいなきお言葉――さすがお耳が早くていらっしゃる」
「ベルナルドのもとには、優秀な人間が揃うものだなぁ。マーカムの騎士団が嫌になったら、いつでもブルザークに来るが良いぞ。できる限り厚遇する。サシャも喜ぶしな」
「ぶぎゃわっ!」
――今、出たらいけない声出ちゃったよ……
「身に余る賛辞、重ねて恐縮にございます。ですがマーカムに忠誠を誓っておりますゆえ」
――さすがスルースキルも天下一品ですねっ
「はは。義理堅さもまた良し、だな。……レオナにも用事か?」
「は。できましたら、しばしお借りしても?」
「良かろう」
「では、お言葉に甘えて――失礼を致します」
「うむ、大義であった」
ジョエルの挨拶が済んだタイミングで、レオナはゆっくりと椅子から立ち上がる。
「お気遣いありがたく存じます、ラディ様。少しお席を外させて頂きますわ」
「久しぶりなのだろう? 気にするな。ゆるりと話してくるがよい」
「はい!」
――懐が深いなぁ……大人の余裕……
ラドスラフに礼をした後、ジョエルに手を差し出されたのですぐに取り――羨ましい! でも萌える! というサシャと目線を交わし――エスコートに従う。
貴賓席から出てすぐにある、ちょっとした小部屋に案内された。メイドなどの控えに使う場所で、休憩用の椅子とテーブルも備えられている。入口には、さっとヒューゴーが立ってくれた。
「はー、ただいまー、レオナ」
椅子に座らせてくれた後、ようやく気を抜くジョエルは、すっかりいつも通りの兄貴の顔である。
「おかえりなさいませ! 心配しておりました……」
「僕もだよー」
「お疲れですわね……」
「はは、実は三日寝てないんだー」
「なんてこと!」
ヒューゴーに目で合図を送ると、頷かれた。
「ん?」
「……お兄様から、許可を頂いておりますの」
レオナが再び立ち上がって、おずおずと両手を広げると、ジョエルの顔がパッと輝き
「レオナ!」
すぐさまぎゅうっとハグをした。
――たっぷりと、癒しの気持ちを込めて、それに応える。
「!!」
するとジョエルが、たちまち息を飲んだ。
前もしたはずだけどな? とレオナが不思議に思っていると、
「強力になってるー……」
顔を覗き込まれた。
「へ?」
「多分これ、癒しだけじゃない……強化も兼ね備えてるー! うわー」
「はいー?」
「……何したのー? 修行でもしたー?」
「え? 何も? 死にかけただけ……あっ」
「しにかけ……た?」
ゴワッ
「おいヒューゴー」
ビックウッ!
ああああぁぁぁしまったああああああああぁぁぁ!
「どういうことだ? ああ?」
入口を般若の形相で振り返る、麗しくない蒼弓に
「あ、あ、あの、ジョエル兄様っ、この通り無事ですし! もう演習始まりますからっ、ね? ね?」
レオナは取り繕ってみるも
「……終わったら覚えとけよ」
玉砕!
ビクビクウッ!
「はひ……ゴッキュン」
ごめんヒューゴー……
「あとで詳しく聞くからな。勝手に帰ったら即ぶち殺す」
美声が、地獄の底から響いていらっしゃいますわあ……
本当に時間が差し迫っていたので、ほら始まりますよ! と無理矢理ジョエルを見送り、レオナはヒューゴーに平謝りする。
「ごめんヒューゴー……」
「いやいや、どうせ遅かれ早かれバレますって。ま、今回はルスラーンと、できればナジャも巻き込みます。多分三人で分けないと、マジで死ぬんで」
「うう」
「またどっかのドラゴン狩るとか言い出さないといーんすけどね」
「ううう」
「はは、気にしないでください。むしろ罰受けたいぐらいですし」
「うううう! 全然そんな必要ないわよ!」
それでも、ヒューゴーは切なそうに微笑んでいる。
またしても護衛としての責任を感じているのだろう。
それを見ると、レオナも余計申し訳ない気持ちになってしまう。
暗い気持ちで席に戻ると、何かを色々悟った皇帝が「ま、茶でも飲もう」と誘ってくれた。それでもレオナは、自分の迂闊さに、しばらく落ち込んでしまった。
その横で、サシャは「ううう麗しい……」とずっと悶えていた。
※ ※ ※
「……納得いきませんねえ」
ナハラ部隊長が、どっかりとベンチに腰を下ろしたまま、タウィーザを睨め上げる。
「急に代わるとか言われても」
タウィーザは、色々言いたいことを飲み込んで
「我が国の晴れ舞台だ。協力を」
と言ってみるも、部隊長はつれない。
「協力って言われてもね。ザウバア殿下の指示通りにしかできませんからね。それで良いですか」
「どういう指示だ」
「さあてね」
完全に舐められているな、とタウィーザは溜息をつく。力でねじ伏せても軋轢を産むだけだろうし、媚びても良くない。事前にもう少し掌握しておくべきだった、と今更後悔がよぎる――
昨夜、リンジーは、タウィーザがナハラ部隊を率いることが決まったと耳にするや「ゲルルフヨイショの約束してあるらしいで。つまらんで」とこき下ろした。
どういうことだ? と詰め寄ると
「うちのチョロい団長から情報もらって、ガルアダの王女脅して鉱山かすめ取るためや。うちの副団長のお陰で、失敗したようやけど」
と教えてくれ、情けなさに脱力した。
「ナハラは、我が国最強部隊のはずだ」
「金欲しさに堕落する奴なんて、ナンボでもおるやろ」
「……そうだなァ」
金をばら撒くのは簡単だが、長くは持たない。
金の切れ目が縁の切れ目とは、よく言ったものだ。
タウィーザとヒルバーアは、公爵邸から近衛宿舎に移動しても、夜が明けるまでどうすべきか悶々と話し合った。そして――
「ならば、負けるがいい」
と、タウィーザは蔑んだ目で部隊長に言い放った。
「は?」
「予定通り、負けるがいい、と言ったァ」
「なん……」
「誇りを失って何が最強部隊か。本国へ戻ったら、その名声全て返上してもらう。それだけだァ」
――ラザールに『解呪』してもらったヒルバーアが言ったのだ。
「なあ、弟よ。俺は償うことにこれからの全てを捧げる。国ごと生まれ変わろう」
と。
「へ、返上って……」
「虫唾が走る」
タウィーザのその一言で、部隊長は激高した。
「黙って聞いてりゃ」
ベンチから立ち上がり、タウィーザに掴みかかろうとする。が。
ぱしっ、どがっ、ぎちいっ。
一瞬でその手を払い膝で腹を蹴ると、後ろに回り込み、襟を羽交い締めにした。
「!?」
「不敬だぞォ」
耳元に怜悧な一言を投げつけてから、襟からすぐ手を離し、どん、と肩を押して離れる。つんのめりつつ振り返る部隊長は、驚愕の表情。
「命が惜しければ、二度と俺の前で襟のある服を着るなァ。次は遠慮なく絞め殺すッ」
間合いの一歩外で、泰然と立つだけで畏怖する何かを、タウィーザは発していた。
アザリー国民は、温厚なこの王子の態度に慣れ、すっかり忘れているのだ。彼が『守護神』たる戦闘能力を誇っていることを。
「……」
「返事の仕方すら忘れたかァ。まあ良い……予定通り必ず負けろォ。良いなァ」
この腐った国を、この手でどこまで救え、やり直せるのか。
タウィーザはその道無き道を思い、唇を噛み締めた。
アザリーの貴賓席に戻ると、心配そうなゼルが出迎える。
「ター兄」
無言で首を振ると
「そうか……あ、気分転換にって連れて来た」
親指でくいっと差された方を見やると、テオとジンライが後ろのベンチに行儀よく並んで座っていた。
「おお! よく来てくれたなァ!」
「はい、殿下。この度はお誘い頂き……」
テオが立って挨拶をしようとすると
「いい、いい。弟の友達だァ。堅苦しいのはなしにしよォ」
ジンライがテンパってワタワタしていたが
「礼儀とか気にしなくていいぞォ。散々迷惑かけたしなァ。今日は楽しんでいってくれたら嬉しい」
とポンポン肩を叩くと、ホッとしたようだ。
「気にせず寛いでいってくれ。特にジンは、すまなかった」
ゼルも、そう言って労う。
「いやいや! 無事で良かったっすよ!」
ジンライは巡回の騎士達によって、学院の休養室に運ばれていたそうだ。怪我もなく、すぐに起きたと言われ安心した。
「それより貴賓席なんて来ることないし、すげえ嬉しいっす!」
「うんうん、ほんとすごい!」
テオの目もキラキラする。
「俺、こんな近いの初めてっすよ……!」
「僕も!」
アザリーに用意された貴賓席は、演習場に最も近い一階席だった。
間近に見える演習場に、二人ともテンションが上がっている。ここなら騎士たちの息遣いまで聞こえそうな距離だから、当然だろう。
「先生たち、出るかなあ」
「うん……俺、実はラザール先生の魔法見たことねえ」
「あそっか、ジンは攻撃魔法、後期からだもんね。すごいよラザール先生。楽しみだね!」
「ほー? そんな良いガタイなのに、魔法使いなのかァ?」
タウィーザが意外そうに言うと
「あ、あの……魔法使いでもないんす。俺はただの鍛治見習いで」
ジンライは申し訳なさそうに応える。
「なんだとォ?」
「えっ、そんな意外すか?」
「もったいないぞォ」
「ええ……」
「ふふ。ジンも体術取ってみたら?」
「いやテオ、俺向いてねーし」
「向いてると思うぞォ?」
「いえあの、その、俺……怖いし」
「怖がりの方が強い」
タウィーザが、ニヤリとする。
「避け方も、攻め方も、効率良くなるんだよォ」
「ええー? てか、俺なんでこんな誘われてるんすか?」
「もったいないからさァ」
「う……テオ、そこで笑ってないで助けろよー」
「だって、僕もやった方が良いと思うし」
などと話しているが、珍しくゼルは塞ぎ込んでいる。
「……ゼル」
タウィーザが、気遣って近寄る。
「ター兄、俺は……その……」
「気にするなよォ。好きに生きたら良い」
「だが!」
タウィーザが、自らテオとジンライに果実水を渡しながら笑う。
「とりあえず、卒業してから考えたらどうだァ?」
「!」
「卒業できればの話だけどなァ」
「ぐう!」
「あはは! 確かに」
「結構進級ヤバいすもんねー」
ゼルは唇をギュッと真一文字にして、顔を上げた。
「……テオ、ジン、頼みがある……」
「なんですか?」
「なんでしょう?」
「あのな、その」
珍しく言い淀んでいるので、テオとジンライは思わず顔を見合わせた。
「……っしょに」
「ん?」
「へ?」
「一緒に、暮らしてくれないか? このまま。その、……演習が終わっても」
言われた二人は、ひとしきり目をぱちくりしてから。
「いいですよ」
「いっすよ」
とほぼ同時に言った。
「ほんとか!」
「ほっとくと、汚くなる一方ですしね」
とテオ。
「あの部屋、シャワー付いてて楽ですし」
とジンライ。
「!?」
「わははははは!」
兄は、弟に良い友達ができたことに、心から安堵した。
――ファンファーレが、鳴り響く。
「いよいよだァ」
タウィーザが、どかりと椅子に座る。
「アザリーは……やはりマーカム第一騎士団とだぞォ」
「……そうか」
ゼルは、目と肩に力を入れ、演習場を見つめる。
ザワついていた客席が静かになり、国王の挨拶が始まった。
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