上 下
105 / 229
第二章 運命の出会いと砂漠の陰謀

〈98〉砂漠の王子31 -フィリベルトの調書-

しおりを挟む



 レオナがブルザーク皇帝と再会した頃、フィリベルトは自室でひたすらペンを走らせていた。


 コンコンコン
 

「フィリベルト様。いらっしゃいました」
 ルーカスが取り次ぐ。
「入って頂いてくれ」
 と返事をすると、入ってきたのは
「……失礼する」
 昨夜ぶりのアザリー第五王子、ヒルバーア。

 立ち上がり
「またの御足労ありがとうございます、ヒルバーア殿下」
 と迎えると
「いや、何でも言ってくれ」
 ヒルバーアは、硬い表情でソファに腰掛ける。
「紅茶で宜しいでしょうか?」
 フィリベルトは、あくまで柔らかな物腰で対応する。
「……ああ、構わない」
 緊張のせいか、故郷の言葉はすっかりを潜めているようだ。

 ルーカスが、流れるような仕草でお茶の準備を始めるのを横目で見ながら、フィリベルトはゆっくりと切り出す。
 
「殿下。まずは……ご体調はいかがでしょうか?」
「問題ない。頭がすっきりした感覚がある」
 
 昨夜遅くにラザールが解呪を行い、リンジーも立ち会い、暗示は無事解けた、との報告を受けている。

「それは良かった」
「心から感謝する」
「とんでもございません。公開演習をご覧になりたいのではとも思ったのですが、お呼びだてして申し訳ございません」
「全てタウィーザに託した。問題ない――気にせずなんでも聞いてくれ」

 覚悟の、表情。

 ルーカスがティーポットから紅茶を注ぎ入れると、豊かな茶葉の香りが鼻腔をくすぐった。
「どうぞ」
「……ありがとう」
 フィリベルトが口に含んだのを確かめてから、ヒルバーアも口にする。

「最初に申し上げておきたいのですが、私は真実を明らかにしたいのであって、殿下を訴えたいわけではございません」
「だが、貴殿にも、宰相殿にも命の危機があった」
「それは、目論見もくろみです」
「……」
「たくさんの思惑が絡まり、さも複雑であるかのように見えていますが、動機は案外単純なものだと思いませんか?」
「動機? 単純?」
「ええ。誰かがアザリーを――潰したいのではと」
「な!」

 フィリベルトは、優雅な仕草でカップを皿の上に置いた。

「失礼ながら、アザリーとマーカムには国力の差が歴然とあり、また、マーカムでのローゼンの地位は重い」
「……重々承知している」
「今回の事の発端は、ゼル君の暗殺に見せかけたローゼンの馬車襲撃でした」
「見せかけ、た?」
「ええ。本気なら、アザリーの隠密がいくらでもゼル君の命を狙えたでしょう。ですが、襲撃してきたのは素人の野良集団、しかもガルアダなまり」
「ガルアダ? なぜ」
「そうです。もうその時点で私は疑念を持ちました」
 
 失礼、とフィリベルトは立ち上がり、執務机から先程書いていた書類を取ってくると、もう一度ヒルバーアの向かいに腰掛け直した。
 その書類を見ながら、話を続ける。
 
「本日は、客観的に時系列をまとめさせて頂きたいと存じます。予断を排したいのです」
「わかった」

 ヒルバーアは、背筋を正す。
 さすが王子、王族の風格が備わっているな、とフィリベルトは内心感心した。

「――ゼル君の保護後、アリスター殿下主催の鷹狩りにおいて、私は『死蝶』に囚われました。その三日後には第一騎士団師団長の一時降格と、父であるマーカム王国宰相に王宮から招集がかかる。ガルアダ金鉱山崩落を誘導した、との疑いからです。それから、ヒルバーア殿下を伴ってアドワが宰相暗殺未遂」

 そこでいったん言葉を切ると、フィリベルトはヒルバーアの表情を見定める。その瞳に曇りはないようだ。頷かれたので、続ける。

「その後学院で、我が国第二王子のエドガー殿下がゼル君の身分を暴露し、混乱を招いたわけですが……ヒューゴーとナジャは、王都郊外の小屋でヒルバーア殿下と密会しました。アザリーで投獄された六番と七番を救うために、宰相の命と引換に助命嘆願をして欲しいと。ここまでは宜しいですか?」

「正直ところどころおぼろげだが……」
「はい。先日も申しましたが、ヒューゴーいわく、小屋でのヒルバーア殿下は、非常に臆病なご様子だったそうです」
「……」
「その際『幻惑魔法』で父になりすましていた、と。そしてそれをわざと追手に見せました。これは、私が指示したことです。どういうことになるかは分からないが、ともかく、相手がどう反応するかを見たかったためです。すると」
 
 ふー、とフィリベルトは深く息を吐く。
 
「学院でゼル君がハーリドによって襲われる事態となりました」
「タウィーザから聞いている。宰相暗殺に失敗したとみて、焦ったのではと考えたが……勝手な想像は不要だな?」
「ふふ、はい。タウィーザ殿下は、不運にもそこでハーリドから死蝶を受けてしまい、そのままハーリドとともに騎士団本部に連行されました。ヒルバーア殿下も側近として一緒に入って頂きましたね」
「ああ」
「ミレイユ王女所有のルビー鉱山が、一時山賊に占拠されたのはご存知ですか?」
「ザウバアの本命だろう」
「ええ。ジョエルの……我が王国騎士団副団長の活躍によって、それは阻止されました」
「さすがとしか言いようがないな」

 それはジョエルに直接言って頂きたい、とフィリベルトは微笑んだ。そしてまた紅茶に口を付ける。

「昨日の早朝、ザウバア殿下とハーリドが脱走し、ここで起こったことは全てご存知ですね」
「……ハーリドからローゼンを襲撃して、薔薇魔女を殺すと手紙が来て、慌てて抜け出して追いかけた」
「そうです。不思議なことにヒルバーア殿下は、ご自身の目的が変わったことになんの疑念も持っていない」
「!」
「貴方の主目的は、六番と七番を救うことであったはず。そのためにアドワを利用し、私はその通りにした。タウィーザ殿下も協力した。――それで貴方のしたかったことは、終わっている。何故ローゼンに来たのです?」
「薔薇魔女を、救わねばと……」
「そうです。救う理由がないのに、貴方は動いた」
「! いや、私はタウィーザを救ってくれた恩を返そうと……した、はずだ……が」
「なるほど。では、そういうことに致しましょう。実は、ヒューゴーが学院で、闇魔法を検知しました。初めはそれは死蝶に反応していると思いました。だが、時折現れる貴方がたの行動のそうした違和感に、何か別の力が働いている、と私は考えたのです」
「俺が……操られている」
「ええ。恐らくザウバア殿下もハーリドも、と思い、おりましたが……まさか貴方も闇魔法で移動ができるとは」
「ナジャといったか、あれもだな。我が母の故郷の秘術だ。できる者は少ないし、移動距離も微々たるものだが」
「素晴らしい術です。――ともあれ、誰かの思惑通り貴方は動き、レオナを助けたいと自室から中庭へ移動し、そこで」

 さすがに想定外でしたね、とフィリベルトは少し目線を下げる。
 
「ぐ……」
「責めたいわけではございませんよ」
「……すまない……」
「ザウバア殿下も、わけも分からず中庭で潜んで待ち構えていたのだと思います。そうしたら現れたから、刺した」

 ギリギリとヒルバーアは膝の上で拳を握りしめる。
 その心にフィリベルトは、安心した。良心の呵責かしゃくがある、ということは、今は正常なのだ、と。

「殿下。最初に申し上げた通り、私は真実を明らかにしたいだけです。そして、できれば敵の主目的を潰したい」
「敵……だと!?」
「一公爵令息のできることなど、たかが知れていますけどね」

 ヒルバーアは、全力でつっこみたいのを我慢した。

「さて、お陰様でだいぶ整理ができました。ご協力感謝申し上げます」
「聞いていただけだが」
なのですよ」

 フィリベルトは、意味深に微笑んだ。

「お腹、すきませんか?」
「は?」

 急に気安くなった公爵令息に、ヒルバーアは戸惑う。
 
「実は、我が王国の王立学院の食堂には、腕の良い料理人が居ましてね」
「は!?」

 ヒルバーアが、驚きで思わず立ち上がる。
 それを見上げるフィリベルトは、あくまでも静かに微笑むだけだ。

「あまりに美味しいので、学院が休みの間、公爵家で腕を奮ってくれないかと呼び寄せたのですよ」
「なん、なん、何を言うとんねん……」

 ヒルバーアが、思わず素になり
 
「昼食を用意しておりますので、我が自慢のガーデンへご案内差し上げても?」
「……フィリベルト……」
「はい。どうぞ、こちらへ」

 絶句したまま、従う。


 ※ ※ ※


 ガーデン、と呼ばれる場所には素晴らしい花壇と、ガーデンテーブルが備えられたガゼボがあり、そこには――

「……は? は……ま、まさかっ、ハーリドッ!? ハーリドッ!」

 ヒルバーアは、その姿を遠目に認めるや否や、走り出した。
 フィリベルトは、あえて追いかけず、ゆっくりとその後ろを歩く。

 背筋をぴんと伸ばした青年は、公爵家のコックコートを着て、困ったように笑って
 
「あの……私は、ハリーと申します」

 深くお辞儀をした。
 
「は、ハリー……」
 ヒルバーアの涙が、たちまちぼたぼたと溢れる。
「立ったままの無作法で申し訳ございません」
「ハリー」
「はい。ヒルバーア殿下のお好きな、玉子料理をご用意致しました。お楽しみ頂ければ幸いです」
「な、なぜ……」

 目の前で吐血して……絶命したはずだ。さらに、騎士団が遺体を引き取っていった。はずだ――ヒルバーアは、混乱する。

「殿下、まずはお掛けください」

 追いついたフィリベルトが席をすすめると、放心したまま砂漠の第五王子は、素直に従う。――呆然、まさにその言葉通りに、口を開けたまま。

「敵がローゼンに牙を剥いたあと、証拠隠滅に走るのは自明の理」

 フィリベルトは椅子に腰掛けると静かにナフキンを広げて、膝にかける――優雅な仕草だ。

「強力な闇魔法の存在があり、あなたは暗示。死蝶を宿し、様々な情報を握っていたハーリドは、恐らく何らかの術で絶命するだろう。であれば」
「破邪の、魔石!」

 しぃー、とフィリベルトはイタズラっぽく人差し指を唇にあてる。

「ルーカスに用意をさせたのです。直近に亡くなった人間の遺体、そして――魔石を」

 本当はその後レオナが別室で治癒魔法を行ったのだが、それは念のため伏せておく。

 ヒルバーアは、そういえばハーリドはにシーツをかぶされていた――普通なら、だ、と思い当たり、懸命に状況を思い出すことを試みる。
 あの時自分達は、しばらく呆然としていなかったか?
 その証拠に、背後に立つ隠密にも、まるで気づいていなかった、と。

「貴方は、操られている。もしかすると、敵に何らかの報せがいくような縛りがあるのかもしれない。だからハーリドは」
「俺の目の前で死ぬ必要があった……!」
「ええ、そうです。昨夜無事解呪されたと聞き、先程部屋でご様子を拝見して――大丈夫そうでしたので、お誘いした次第です」
「フィリ、ベルト……」
「はい」
「俺は、この恩に、何をどう返したらええんや……」

 きょとり、としたあと

「レオナに、定期的に美味しい胡椒を是非」

 と綺麗に笑む。
 ヒルバーアは涙が止まらない。

「もちろんや……もちろんやで……なんぼでも……うう」
「さ、殿下。料理が冷めますよ」
「あ、ああ……」

 料理人が微笑みながら、ワゴンから皿をサーブし始める。
「ではまず、こちら。前菜のパテと焼きたてパンでございます」
「ハー……ハリー」
「はい、殿下」
 気づくとハリーも静かに涙を流している。
「すまなかった、すまない、どう償っても」
「私は、幸せ者です、殿下」
「……!」
「ともに、ローゼンに、返して、いけたら……と」

 その後は二人とも言葉にならない。
 フィリベルトはそれを見守りながら、黙々と料理に舌鼓を打つ。

「うん、美味しいですね。あ、そうそう、殿下。落ち着きましたら、宰相暗殺未遂犯の聴取にもお立ち会いくださいね」
「ずずず……ああ……え!?」

 しれっと言うフィリベルトは、ニコリと意味ありげに笑う。
 ハリーが思わず取り皿を落として割った。

「た、大変申し訳ございません!」

 すぐに片付けようとするものの、ぶるぶると震え、上手く動けない。ルーカスが、さっと手伝いながら
「大丈夫ですよ、落ち着いて」
 とフォローするが、両膝をついて震えている。

「ナジャいわく、死蝶は無理心中、というらしいのですが――望んだ相手と無理矢理一緒に死ぬ術、らしいのです。そしてアザリーに居るタミーマ王女から、国王は既に目覚めており、第六及び第七王子の処刑は執行済だ、と密書が届きました。さすがタウィーザ殿下の鷹、速いですね」
「おい、今なんと……」
「貴方は、三つ子と仰った」
「……」
「今度は、貴方のお話をお聞かせ頂けますか?」

 ヒルバーアは硬く目を閉じ
「……全て、話す」
 と、言った。
 

 ※ ※ ※



「……?」
「目が、覚めましたか」
「わたしは……死んだのでは……」
「あなたを蝕んでいるやまいは残念ながら残っていますが、呪いは発動した後消えたようですよ」

 ――実際は、ルーカスがレオナから借りた破邪の魔石を持って面会に来たのだが。この魔術師団所属の治癒士が知るところではなかった。
 
「そう、ですか……」
「ローゼン公爵令息フィリベルト様よりご伝言です」
「はい」
「マーカム王国法の下で裁きを受け、償いをし、命ある限りザウバア殿下に寄り添うようにと」
「!!」

 アドワは、たちまち涙を流した。
 それはそれは、綺麗な透明の――


 
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

【完結】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

性悪という理由で婚約破棄された嫌われ者の令嬢~心の綺麗な者しか好かれない精霊と友達になる~

黒塔真実
恋愛
公爵令嬢カリーナは幼い頃から後妻と義妹によって悪者にされ孤独に育ってきた。15歳になり入学した王立学園でも、悪知恵の働く義妹とカリーナの婚約者でありながら義妹に洗脳されている第二王子の働きにより、学園中の嫌われ者になってしまう。しかも再会した初恋の第一王子にまで軽蔑されてしまい、さらに止めの一撃のように第二王子に「性悪」を理由に婚約破棄を宣言されて……!? 恋愛&悪が報いを受ける「ざまぁ」もの!! ※※※主人公は最終的にチート能力に目覚めます※※※アルファポリスオンリー※※※皆様の応援のおかげで第14回恋愛大賞で奨励賞を頂きました。ありがとうございます※※※ すみません、すっきりざまぁ終了したのでいったん完結します→※書籍化予定部分=【本編】を引き下げます。【番外編】追加予定→ルシアン視点追加→最新のディー視点の番外編は書籍化関連のページにて、アンケートに答えると読めます!!

私はウルフ沙織。王子お一人だけを見つめるのはお預けのようです。

西野歌夏
ファンタジー
天敵はガッシュクロース公爵夫人。だけど、後半になるまでほとんと登場しません……。 主人公は23歳のものすごく貧乏な女子で、ガッシュクロース公爵夫人に執拗に狙われています。上司の命令で王子に会いに行くところから物語がスタートします。 基本的にはシンデレラストーリーにしています。 好きなのに、嫌いなフリをしてしまう沙織と、クーデーターを起こされる危機と常に背中合わせの王子の『恋と冒険の物語』を基軸として、思うようにならない状況が続きます。 ガッシュクロース公爵夫人:23歳の沙織が命を狙われたことになった因縁の相手。真麻、サテン、シルク、彼女は思うがままに高級な素材を駆使してファッションをリードしていた。1512年の公爵夫人。 ※完成した作品のパラレルワールドのアナザーラインを書いてます。キャラ設定など微妙に違います。気軽にお読みくださればと思います。

転生先ではゆっくりと生きたい

ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。 事故で死んだ明彦が出会ったのは…… 転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた 小説家になろうでも連載中です。 なろうの方が話数が多いです。 https://ncode.syosetu.com/n8964gh/

勘当されたい悪役は自由に生きる

雨野
恋愛
 難病に罹り、15歳で人生を終えた私。  だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?  でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!  ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?  1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。  ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!  主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!  愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。  予告なく痛々しい、残酷な描写あり。  サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。  小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。  こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。  本編完結。番外編を順次公開していきます。  最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜

矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】 公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。 この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。 小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。 だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。 どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。 それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――? *異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。 *「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。

【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~

降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。

処理中です...