【本編完結】公爵令嬢は転生者で薔薇魔女ですが、普通に恋がしたいのです

卯崎瑛珠

文字の大きさ
上 下
98 / 229
第二章 運命の出会いと砂漠の陰謀

〈91〉砂漠の王子24

しおりを挟む


 ――公開演習前日。

 朝からマーカムの王宮は、慌ただしかった。
「お部屋の御用意はっ」
「国王陛下と王妃殿下に先触れを!」
「第一王子殿下はどちらに!?」

 朝一番の伝令で、ブルザーク帝国皇帝が王都入りした、との連絡を受けたからだ。
 
 ブルザークの書記官兼外交官で、前もってマーカム入りをしていたサシャは、起こしに来てくれた客室メイドからその連絡を受けて――ようやく肩の荷が下ろせることを喜ぶべきなのか、共にいるだけで緊張ではらわたがひっくり返りそうな存在=皇帝に、再び相見えることになるのを悲観すれば良いのか、分からなかった。
 目覚めたばかりの頭には、少々酷だ。

「でででも、よ、ようやくですねえ」

 意味深に、サシャは溜息をつく。
 もそもそとベッドから這い出て、寝巻きからよそ行きに着替えると、ゴソゴソと鞄の奥にしまっておいた書類を取り出し、念のためもう一度目を通す。

「こここれもまた、れれ、レオナ嬢のおかげですねえ」

 『皇帝の赤』だとラドスラフが珍しく大層ご執心な、ローゼン公爵家の令嬢を、サシャは復興祭の夜会で見ていた。
 その見た目の凛とした美しさはさて置き、女性に無知でなサシャでさえ、話してみたいという興味をそそる、不思議な雰囲気。くるくる変わる表情を扇で隠そうともせず、大帝国皇帝にすら臆することのない態度。果ては求婚? までぴしゃりと断ったとか。

 それから始まった手紙のやり取りは、ラドスラフに多大なる刺激と、新たな知見を与えたようだ。

『サシャ……これは、お前が唯一役に立たない分野だなあ』

 ――一体どうしたら、口説き落とせるのだろうなあ?
 と、皇帝はレオナからの手紙を読む度、不敵に微笑むのだ。

『むむむりですね』
 正直にそう言ったらデコピンされて、また三日寝込んで、気づいたら馬車の荷台に放り込まれていて、マーカムに向かっていたわけだが。

 その脇には、適当に投げ込まれた鞄が二つ。一つには着替えと礼服が詰め込まれていて、もう一つには――

 (むむむちゃすぎるううあうあ~……)

 馬車の中での、あの絶望感を誰かと共有したくても、旅のお供は陸軍大将アレクセイ。帝国軍の中でも、よりにもよって一番サシャを毛嫌いしている人物であった。

「うううう」
 溢れてくる涙が止まらなくて、一日中ズビズバしていたら、
「なんと情けない! 直々に鍛えてやろう! 表へ出ろ!」
 と馬で併走していたアレクセイに言われて、ショックでまた三日寝込んだ。
 
 目覚めたらマーカムに着いていたので、ある意味良かったと思い、だが王宮へと言われて、たちまち腹が痛くなった。
 どう逃げようかと考えを巡らせていたら、王宮で出迎えてくれた、マーカムの王国騎士団副団長があまりにも美男で、サシャはあっという間に元気になった。

 ――ブルザークには絶対にいないっ! 麗しさと品位と、闘争心の共存んんんん! 最高かっ!! しかも『麗しの蒼弓そうきゅう』だとぅっ! 最高だっ!!
 
 思わずハアハア・フヒフヒしながら名前を聞いてしまって、だいぶ怪訝けげんな顔をされた。
 ジョエル・ブノワと名乗った副団長は、長い前髪で片目を隠していたので、欲望を抑えられなくて、是非そのご尊顔を! と迫ったら、ものすごい早足で逃げられてしまった。
 代わりに、びっくりするほど冷たい灰色な、魔術師団副師団長に『貴殿の部屋はあちらだ。要望があればメイドに。では』と最低限の案内を受けた。
 
 嫌われた! とショックでその部屋に引き篭って、ひたすら皇帝が来るのを待っていた地獄の数日間が、ようやく終わりを告げる。
 
 暇つぶしに王宮の庭を歩こうものなら、不審者扱いされるし、ならば本でも借りようと王宮図書室に行ったら、近衛の制服を着たものすごく背の高い、黒くて凛々しい人に尋問を受けるしで、散々だった。
 だが、ブルザークの外交官だと名乗ったら、その近衛の彼は大変に恐縮して、丁寧に謝罪してくれた。しかも後でその彼こそが『漆黒の竜騎士』だとメイドに聞いて、そうと分かっていたら色々質問したかったのに! と自分を責めた。
 
 後日また会えないかな、とウロウロしていたら、再び魔術師団副師団長に会ってしまい、ものすごくいぶかしげな顔をされたので『ああああの、漆黒の竜騎士様におおお会いしたくて!』と馬鹿正直に言ってしまい。
『ルスラーンは残念ながら任務で別の場所に。御用なら後で訪問させましょうか』
 と言われてドッキン! と心臓が爆発しそうだったので『いえいいですごめんなさい!』
 バビューンと逃げた。
 
 完全に不審者だし、なんなら漆黒の竜騎士――ルスラーンてまた、素敵なお名前だ――にも嫌われたに違いない、と部屋に入るなりショックで失神した。
 
 扉から入ってすぐの絨毯の上で失神する他国の外交官に、メイドが気遣ってブランケットを掛ける光景なんて、悲惨すぎて想像したくない。

 
 ――と、走馬灯のようにマーカムに来ての数日間を思い返していたら、なんだか、死にたくなって来たのは気のせいだろうか。
「あああやはり僕にはあああ」
 ぐしゃぐしゃで、あちらこちらについた寝癖をそのままに、床にぺたりと座り込んだまま、サシャはまた泣いた。
「仕事しかないんだあああああ」

 ――コンコン

 ノックの後、
「外交官殿はいらっしゃいますか?」
 躊躇ためらいがちな、凛とした低い声がした。
「う……は、はあい……いますですう。ズビズバ」
「失礼致します……えっ! 泣い……!? 大丈夫ですか!?」
「あわああああ漆黒のおおおおお」
 いよいよサシャの涙腺が崩壊した。

 ルスラーンが大変に困惑した顔で、だが床に片膝を着くと、サシャの背を優しく撫でてくれた。

「あの、こんな状態の時に大変に申し訳ないですし、申し上げにくいのですが――ブルザーク皇帝陛下が探していらっしゃいます」
「あああうあーーーすぐううういきますううううう」
「無理なさらずに、落ち着いてからで……」
「わーーーーーん! やっさしいいいい」
「えぇ……!? 普通ですし……」
「はわあああ困った顔もおおおかっこよーーーー」
「へ!?」

「ここにいたか」

 威厳のある声が、サシャの耳を刺す。
 なんと皇帝自ら、迎えに来てしまった。
 恐らくそうとは言わず、勝手にルスラーンについて来たのだろう。そういう、無駄に行動力のあるお方なのだ。周りは大迷惑である。

 ビックゥ!!

 気の毒なぐらいに、サシャの華奢で細い体が揺れ、ルスラーンは本当に心配になった。こんなにひ弱なのに、大帝国皇帝の書記官兼外交官など、務まるものなのだろうか? と。
 
「サシャ」
「ははははいいぃ」
「泣きやめ」

 ピタリ。

「よし。来い」

 ビャッと無言で皇帝に駆け寄る様を見て、ルスラーンはますます困惑した。

 ――まるで犬のしつけだな……

 ジョエルが『僕あの子すごい苦手ー』と言った意味が何となく分かってしまった、ルスラーンなのであった。
 


 ※ ※ ※



「いかにも」
 サシャを伴って、マーカム国王と王妃に王の間で接見ののち、王宮内の最上級に豪華な客室に迎え入れられたブルザーク皇帝ラドスラフは、外務大臣ガウディーノから『アザリー第八王子をマーカムへ招いた、というのは真か』と問われ、即座に是と返した。

「余の招きである。その第八王子はいずこか」
「……保護してございますれば」

 ――拘留こうりゅうだな、とラドスラフはすぐに察した。
 
「会えるか?」
「もちろんにございます……ただ、不法入国の疑いで取り調べを行うはめになりました。次回からは事前に通達を頂きたく、お願い申し上げます」
「それはすまなかった。国政が未だバタついていてな」
 アザリーの情勢を鑑みるに、タウィーザが来られるかどうかも不明であったためだが、それはマーカムも察するだろう、とラドスラフは読んでいる。
「今回の件は、畏まりましてございます。ただ、王宮客室は肩が凝ると仰せで、近衛宿舎においでです。少々お時間を頂けますか」
「無論だ。待とう」
「では、これにて」

 ――バタン

「……くく、食えない爺だなあ、相変わらず」
「お口がわるるるいですううう」
「サシャ。そんなに漆黒の竜騎士とやらの方が良いか? レオナといいお前といい、妬けるなあ」
「はううっ」
「クックック」
「まままた思ってもないこと言う! もももて遊ぶの禁止ですううう」
「仕方ないだろう。八つ当たりぐらいさせろ。くだらんことが多すぎるのだ……で、調べたか?」
「ははいー、今回のじじ獣粉も、みみ南のでしたねええええ」
「やはりか……いっそ潰すか……」

 いちいちチマチマ喧嘩を吹っかけては逃げる反皇帝勢力が、いい加減鬱陶しくなってきた。アザリー第一王子に利用されるくらいなら、また血を伴ってでも――

「だめですよ」
 サシャが真剣な顔で言う。
「古参を潰すには大義名分が肝要です。今はそれがない」
「……なかなか尻尾は出さぬか」
「残念ながら。まだ我慢の時」
「はあ。あーあ。レオナには会えるかな」
「……」
「お? ヤキモチか?」
「へ? んなわけないでしょ。ジョエル様に会えるかなって――あっ」
「お前は、つくづく懲りない男だなあ」
「しししみじみ言われると、すすすごく傷つきますうう……」
「はは。まずはアザリーからだな」
「その通りですううう」
「タウィーザもかなり見目の良い男らしいぞ? 楽しみだな?」
「ふぇっ!? ふぐうううまたそういうこと言うううう」
「わはははは!」
 

 ――一方その頃、ぶえーっくしょい、と大きなクシャミをしたタウィーザであるが、迎えに来たルスラーンと少し剣呑な雰囲気になっていた。
 

 ひょっとして俺、喧嘩売られてるのかなァ?
 

 そんな勘違いをしたくなるぐらいに、ルスラーンのまとう空気が尖っているのだ。

「なんや? こここわっ! タウィ、なんかしたんか?」
 ヒルバーアがぷるぷるしながら言い、が、がんばれ、と見送って部屋に戻っていった。側近役のくせに『皇帝!? 無理無理! 怖い! 行ってらっしゃい!』だそうだ。
 
「ふむ。何かしたかなァ?」
 歩き出しながら問いかけるタウィーザだが、
「……」
 ルスラーンからの返事はなかった。
「んー? 無視は良くないよねェ」
「……無視ではございません」
「じゃあ、何でも良いから言って欲しいなァ。さすがに気になるよォ? あ、無礼者! とか言わないからさァ」

 ブルザーク皇帝の待つ部屋へと先導しながら、ルスラーンは苦しげに、絞り出すようにして……だがハッキリと言った。
 
「っ、……巻き込まないで頂きたい」
「んん?」
「無礼を承知で。……レオナを……レオナ・ローゼンを、巻き込まないで頂きたいのです。大切な……友人の妹なので」

 ああ、とタウィーザは合点がいった。
 王立学院でハーリドを取り押さえた騎士は、彼だった。
 恐ろしいほどの覇気を身に纏い、あの場でおそらく最も高い戦闘力を誇っていた、漆黒の竜騎士と名高いドラゴンスレイヤー。

 
 ――ゼルの恋敵、なのだな。
 なかなか、他国の王族に楯突いてまでは言えないぞ?
 まっすぐな情熱が、好ましいな。良い男なのだな。

 
「それは、悪いことしたと思ってるよォ、本当に」
「……」
 
 本心である。
 レオナはタウィーザの、命の恩人でもあるのだ。
 危険なことには、関わらせたくない。
 できればこのまま平和にと願うが、向こうが勝手に仕掛けてくるのだ。――ならばいっそ、深く関わる方がマシ、という状況なだけなのである。
 

 ――漆黒の竜騎士の恨みを買うのは、嫌なんだけどなァ

 
 苦笑ののち、タウィーザは立ち止まり、静かに告げた。
「出来る限り。今はそれしか言えない」
 ルスラーンも立ち止まり、前を向いたまま、さらに苦しげに言う。
「っ……もし。彼女に何かあれば」
「わかった。その時は、あなたの報いをこの身で受けよう」

 バッ! と、ルスラーンが驚きで振り返る。
 他国のとはいえ王族が、一介の近衛騎士に何を!? と。

「アザリー形式で悪いが」
 タウィーザは微笑むと、拳を突き出した。
「――血には血で」
「!?」
 戸惑うルスラーンに、
「こうするんだよォ」
 自分で自分の拳同士、ゴツンと乾杯のようにぶつけて見せる。
 それを見て、ルスラーンは恐る恐る、拳を出した。が、ぶつけるのはさすがに躊躇ちゅうちょしている。
 タウィーザは、その拳をあえて強くゴツン、と殴ってやった。
「これがうちの国の、男の誓いなんだァ。酒があればもっと良かったんだけどォ」
 そしてまた、歩き出す。
「――俺は、色々してきたけど、約束だけは破らないって、決めてるんだよォ」
「あり……がとう、ございます」
「いいえェ」
 

 これは強敵だぞ、と兄として弟を想う、タウィーザであった。
 
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

悪役令嬢に転生するも魔法に夢中でいたら王子に溺愛されました

黒木 楓
恋愛
旧題:悪役令嬢に転生するも魔法を使えることの方が嬉しかったから自由に楽しんでいると、王子に溺愛されました  乙女ゲームの悪役令嬢リリアンに転生していた私は、転生もそうだけどゲームが始まる数年前で子供の姿となっていることに驚いていた。  これから頑張れば悪役令嬢と呼ばれなくなるのかもしれないけど、それよりもイメージすることで体内に宿る魔力を消費して様々なことができる魔法が使えることの方が嬉しい。  もうゲーム通りになるのなら仕方がないと考えた私は、レックス王子から婚約破棄を受けて没落するまで自由に楽しく生きようとしていた。  魔法ばかり使っていると魔力を使い過ぎて何度か倒れてしまい、そのたびにレックス王子が心配して数年後、ようやくヒロインのカレンが登場する。  私は公爵令嬢も今年までかと考えていたのに、レックス殿下はカレンに興味がなさそうで、常に私に構う日々が続いていた。

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる

雨野
恋愛
 難病に罹り、15歳で人生を終えた私。  だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?  でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!  ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?  1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。  ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!  主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!  愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。  予告なく痛々しい、残酷な描写あり。  サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。  小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。  こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。  本編完結。番外編を順次公開していきます。  最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます

宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。 さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。 中世ヨーロッパ風異世界転生。

旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます

結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】 ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!

珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。 3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。 高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。 これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!! 転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!

鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……! 前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。 正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。 そして、気づけば違う世界に転生! けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ! 私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……? 前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー! ※第15回恋愛大賞にエントリーしてます! 開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです! よろしくお願いします!!

処理中です...