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第二章 運命の出会いと砂漠の陰謀
〈77〉砂漠の王子10
しおりを挟む――公開演習まであと九日。
「どうやら、ガルアダ王妃が危篤らしい」
ベルナルドが衝撃的なことを、朝食の席でしれっと言う。
フィリベルトが
「……やはりですか。復興祭に続いて公開演習もカミーユ王太子が名代と聞いて、そう思っておりました。以前から病の噂がありましたしね」
と返すと
「王国宰相より情報を握るとは、恐ろしいぞフィリ」
苦笑するベルナルド。
「落盤事故の収拾はついたのですか?」
さらに情報を引き出そうとする息子に父は
「……お前は今療養中なのだぞ?」
とまたさらに苦笑を重ねた。
「もう! これだから嫌なんですよ。たまに揃った時くらい明るいお話をしませんこと? 二人とも。ねえレオナ」
アデリナが、明るく話題の転換を促す。
いつもならここでレオナが『ええ、お母様!』と返して学院の話などに移っていくのだが。
「レオナ?」
レオナはぼうっと皿を眺めたまま、動かない。
「レオナ、どうした?」
今度はベルナルドが話しかけるが、反応がない。
昨日、招待国の各部隊が王国入りしたらしい、とハイクラスルームの男子学生達は、ハイテンションだった。
ブルザーク陸軍に相対した第一師団長セレスタンは、陸軍大将アレクセイの迫力にたじたじらしい一方、普段からガルアダ傭兵部隊と仲の良い、第二師団長のウルリヒは飲みすぎて怒られ、血気盛んなアザリー王国のナハラ部隊は、怜悧な魔術師団副師団長ラザールと、ウマが合わず常にバチバチ状態らしい。
副団長のジョエルはと言うと、やる気を出し過ぎな騎士団長ゲルルフが、余計なヘイトを稼いで回るので、フォローに大忙しなのだとか。
先日レオナの手元には、ブルザーク皇帝ラドスラフからの手紙が届いた。やはり本国を離れるのはなかなか難しいらしい。外交官と陸軍大将を先に行かせた、ギリギリの日程で入国するので、時間が合えばお茶でもしようとのことだった。
「私は……怖いのです」
レオナの口をついて不安が溢れ出る。漠然とした何か恐ろしいものに、常に背後から狙われている気分なのだ。
「大丈夫だよ」
眼前に座るフィリベルトが、毅然と言う。
「できる限りの対策はしたよ」
「対策……? って?」
「実はゼル君から、学院内の警備を強化して欲しいと言ってもらえてね。学生達を巻き込みたくないと。相談した結果、正式にコンラート伯が王国へ報告をした。アザリーから亡命してきたゼル君を保護した、と」
ベルナルドは、大きく息を吐いて、その話題を引き取る。
「すぐに報告しなかった理由については、おいおい審判となるが……基本的には養子縁組が済んでいる以上、マーカム王国民だ。我々の庇護下にあるべき、とのことで正式に近衛にも情報共有された。もちろん、大っぴらにするつもりはない」
「そう……でしたか……」
「学院内にも、カミロの協力で各所に騎士団本部への緊急通信魔道具が設置された。巡回警備任務の者たちにも、通達したはずだ。公開演習に備えて警戒基準を引き上げた、という名目でね」
「ゼルは、大丈夫ですか?」
その問いには、フィリベルトが答えてくれた。
「クラスルームで見ている通りだよ? 寮でも元気に過ごしているそうだし、心配いらない。ヒューゴーが、そろそろテオ君に任せて戻ると言っているくらいだよ」
「……」
「レオナ」
アデリナが、横からそっと言う。
「なんでも言っていいのよ?」
「……わた、わたくしは……」
レオナは、ぎゅうっと太もも部分の、制服のスカートを握り締めた。何かを掴んでいないと、不安で仕方がなかった。
「お兄様が、あんなことになって……ゼルが、苦しんでいるのに、何も出来ないのだなと……」
「レオナ……」
ベルナルドが困ったように眉を下げた。
「わたくしは、無力で小さな人間です……」
フィリベルトを救ったのは、間違いなくレオナだ。むしろレオナでなければ、救えなかったに違いない。
だが彼女が言いたいのはそういうことではないと、ここにいる全員が分かっていた。
「レオナは、今、自分に何ができると思う?」
フィリベルトが、優しく問うた。
レオナがぱっと顔を上げ見回すと、ベルナルドも、アデリナも、フィリベルトも微笑んで見守っている。
「私は、私にできることを。レオナは、レオナができることを。人間なんてそんなに大きくないよ」
フィリベルトが言うと、アデリナがそれに乗る。
「そうよ? 見てみなさいな、あそこの人を。公爵閣下だ宰相閣下だー、なんていいながら、あちこちで氷を振り撒いてぷりぷりしているだけなんだから。そしたら周りがぜーんぶやってくれるの。そんなものよ?」
「おいアデリナ……んんっ、まぁ、そ、そうだな……」
「ふふ、お母様ったら」
「ゼル君の気持ちに寄り添うことは、レオナにしかできないよ。逆にそれ以上はすべきではない」
干渉と思いやりは違うと思うよ?
と、フィリベルトは、その美しく冷たい瑠璃色の瞳で静かに言う。
「……ありがたく存じます」
レオナは、深く深く息を吐いた。フィリベルトの言葉がじんわりと染み込んでいく気がして、少しだけ心が軽くなった。
ベルナルドがすかさず
「こんなに緊張状態が続くのは、初めてのことだ。不安を感じるのは当然のことだし、何か少しでも気になることがあれば、いつでも言うと良い――全くあの忌々しいゴリラのせいだがな、何もかもが! ああ忌々しい! ゴリラめ!」
そう言って歯ぎしりするので、おかしくて笑ってしまった。
――たがこの日の午後、この温かく磐石な公爵家を揺るがすことが起きてしまう。
※ ※ ※
「おはよう! シャル、ヒュー」
「おはよう! レオナ、ヒューゴー」
「おはようございます」
いつも通り登校したレオナは、ハイクラスルームでシャルリーヌ、ヒューゴーと挨拶を交わした。
ヒューゴーは寮からゼルと共に来ているはずだが、そのゼルの姿がない。
レオナがキョロキョロしていると、ヒューゴーが察して
「あ、ゼルのやつ、実習の着替え忘れたって途中で寮に戻りました。テオが付き添って。すぐ来ると思」
言い終わる前に、ゼルが入ってきた。
「ああー、疲れた……」
「ほら」
「ふふ、おはよう、ゼル」
「おお……参った……」
「だから言ったろうが」
「あーうるせえ。レオナ、こいつ細かいぞ! なんとかしてくれ」
「お前がだらしないからだ!」
「あーあー聞こえんなー」
「聞け!」
朝から男子の小競り合い勃発である。レオナは元気で楽しいなと眺めていたが、シャルリーヌがものすごく冷めた目で「あなた達一体何歳なの?」と言ったので、二人のヤンチャ君は静かになった。
「ほらほら、実習行くんでしょ? 遅れるわよ」
シャルリーヌが促す。彼女はこのままここで、基礎外交を受講するのである。ゼルは屋外演習場で体術、レオナとヒューゴーはテオやジンライと合流して屋内演習場で攻撃魔法、とそれぞれ分かれる。
「行くか、レオナ」
「ええ!」
ヒューゴーがさりげなく荷物を持つ。自然とそのエスコートに身を任せながら、並んで歩き出すレオナを見て
「むう」
ゼルが途中まで一緒に歩きながら、しかめっ面をする。
急にどうしたのだろう、とレオナは気づき
「どうしたの? ゼル」
と聞いてみると。
「……負けんぞ」
「え?」
「ヒューゴーには負けんからな」
ずずいと迫るゼルに、ヒューゴーが
「お? おお」
と返すと、言い捨てた彼は、ぷりぷりしながら行ってしまった。
「えっと、何が?」
レオナがきょとりとするので
「あー……まぁそのなんというか、男として?」
ヒューゴーは、苦笑いしながら答えた。
「まぁ! ヒューは強いものね! 勉強も何でもできるし、本当に凄いわ!」
「ハハ。照れる」
軽く返すヒューゴーだが、内心は冷や汗をかきまくっていた。なぜなら、
無邪気に褒めるのやめてくれぇー!
そこの黒い恐ろしい騎士が、めちゃくちゃ見てる!
マジで殺す勢いじゃねーか? この視線……
という状況であったからである。
とはいえ、
「んな妬くぐれえなら、とっとと攫えっつうの」
と本音も漏れてしまうのであった。
「ん? なあに?」
ヒューゴーの脳内には『煽ってやれ』の上司命令がチカチカと思い浮かび、且つイタズラ心が湧き上がった。
レオナの耳元に限界まで口を寄せて
「今日はルスラーン様がいて良かったすね」
と囁いてみる。
思った通り、ボンッ! と音がなるくらい真っ赤になったレオナは
「もう! ヒューったら!」
と思惑通り頬を膨らませたので
「フグ令嬢~」
と頬をつんつんした。
――気づくと、ルスラーンの気配は消えていた。
(あーあ。リンジーが嫌うのも分かるわ。ヘタレだわ)
どうしたものやらと、大きく溜息をつくヒューゴーなのであった。
※ ※ ※
屈強な身体が、床に這いつくばっている。
ソファに足を組んで腰掛け、組んだ方の足をぷらぷらさせながら、這いつくばっている男の頬を蹴飛ばして遊ぶのは、アザリー第一王子ザウバア。
「次はどうするノ? もうソレ、出来ないんじゃないノ?」
ソファの肘掛に気だるく頬杖をついたまま、ザウバアはぺしぺしと男の頬を蹴り続ける。
「あと一回……」
答える男の全身は、青黒い痣に覆われている。白目も全て覆われているせいか、その目線も表情も全く読めなくなっている。唯一、右手だけが綺麗に残っていた。
今はその肌をさらけ出しているが、普段は痣が見えないように、深くフードを被ったローブ姿でいるため、彼の面貌を正確に知っているのは、ザウバアだけだ。
「ふぅん」
さして興味のなさそうに言い、サイドテーブルの葡萄を自分で一粒もいで食む。
「あの公爵家の人、綺麗だったナ」
「!!」
初めて、青黒い男が感情を表に出した。
「治す代わりに仲良くしよウ作戦だったのにィ……断られちゃってまア。お見舞い行ったら仲良くなれるかナ。んふふフ」
それを聞いてがばりと起き上がったが、ぺろりと唇についた葡萄の汁を舐めるザウバアを見下ろしたまま、ぎりぎりと拳を握りしめて仁王立ちで、何も言わない。
「アドワ?」
ザウバアが、呼ぶ。
「おかわリ」
アドワは無言で拳をほどき、葡萄を一粒もいでザウバアに差し出した。
ザウバアはその指ごと食んで、人差し指を口中深く咥えてジュッと吸い、噛みちぎる勢いでその指を噛んだ。
「ッ」
アドワは、無言でその責め苦に耐えている。
「僕が欲しいもの、分かル?」
ちゅぽん、と口を離して、ザウバアは妖艶に笑んだ。
アドワは無言で頷き、部屋を出ていった。
「……分かってないなァ」
部屋に残されたザウバアは一人、ソファの上で膝を抱えた。
※ ※ ※
午後、レオナ達が学院で剣術講義を受けている頃、ローゼン公爵邸に、王宮から使者がやって来た。たまたま自室で執務を行っていたベルナルドは、執事のルーカスが取り次いだその呼び出し命令の内容を見て、激高する。
『ガルアダ金鉱山落盤事故現場にて、ローゼン家銘の魔道具が見つかった。事故との関与が疑われるため、ローゼン公爵ベルナルドは至急、法務大臣の元へ来られたし』
公爵邸に、文字通り吹雪が吹き荒れた。
――同時刻。
「はあっ!?」
赤子を抱えたシャルリーヌの姉カトリーヌも、激高していた。慌てて乳母が、腕の中の女の子を引き取り、別の部屋へ移動する。
「降格って! どういうことよ!!」
「分からない……いきなり通達されて謹慎処分で……」
自宅で泣きそうになっているのは、セレスタン・オベール第一騎士団師団長。シャルリーヌの義兄である。
「抗議したの!?」
「した……」
「副団長は!」
「捕まらない……」
「ンンンんもぉぉおおお!!!!」
カトリーヌが破り捨てる勢いでぐしゃぐしゃにした通達書には、こう書かれていた。
『セレスタン・オベール殿
騎士団の私的利用により、第一騎士団師団長より一時降格、本日付で第二騎士団師団長預かりとする。
また、十日間の謹慎処分を下す。
王国騎士団 団長ゲルルフ・ランゲンバッハ』
「一時っていつまで!? 十日って公開演習外されたってことじゃないっ!! 私的利用って何!?」
「いやほんと、身に覚えがないが……え? まさか」
「何やらかしたの!」
「……まずい。閣下」
「え」
「ローゼン公爵閣下に連絡っ」
――セレスタンはだが、遅かった。
ベルナルドは、釈明のため王宮へ向かった後だったのである。
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