【本編完結】公爵令嬢は転生者で薔薇魔女ですが、普通に恋がしたいのです

卯崎瑛珠

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第二章 運命の出会いと砂漠の陰謀

〈68〉砂漠の王子1

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 ダンダンッ
 
 
「入れ」
「閣下、どういうことですか!」
 バァン、と宰相執務室の扉を開けるなり気を噴く副団長は、予想通りだった。やれやれ、とベルナルドは息を吐く。
「知らん。ゲルゴリラだ」
「またかよ!」
 
 頭をがりがりかきむしりながら、乱暴にソファに腰かけるジョエルに、『麗しの蒼弓そうきゅう』の姿は微塵もない。宰相部屋付きの補佐官やメイドが、空気を読んでそそくさと退室していく。パタン、と扉が閉まった音がすると、ジョエルは待ってましたとばかりに、気炎を吐き出す。
 
「王都で招待国合同演習なんて、一体何を考えているんだあのっ、能無し馬鹿ゴリラは!」
 先程全く同じことを考えていたな、とベルナルドは苦笑する。
「アザリーの第一王子に何か吹き込まれたんだろう」
「くそが。アザリーの一部隊が王都で暴れたら、国盗りも出来るっていうのに!」
「その通りだ」
 ジョエルがブチギレているお陰で、多少は冷静に見えるベルナルドだが、内心は同様にブチギレていた。例え一部隊であれ、無条件で他国の軍事力を王都へ迎え入れるなど、聞いた事がない。

 コンコン

「誰だ」
「フィリベルトです」
「入れ」
「失礼致します」
 フィリベルトは珍しく騎士服を着ていた。
 ベルナルドが何気なく見やると
「……必要と思いまして」
 問う前に答えが返ってくる。
 
 ジョエルの向かいに腰掛けながら
「セレスタンとウルリヒは、到着にもうしばらく時間がかかるかと」
 また簡潔に言う彼は、第三騎士団師団長として居る、と暗に主張していた。セレスタンとは第一騎士団師団長でシャルリーヌの姉カトリーヌの夫であり、王都郊外で巡回中。ウルリヒとは第二騎士団師団長で、ガルアダ国境での魔獣討伐任務から帰る途中だ。
「いい。三人集めるとまたゴリラが嫉妬で暴れるから、めんどいし」
 ジョエルが忌々しげに吐く。
「は。私も通達のみで良いかと」
 フィリベルトも平静に見えるが、周囲の空気は冷たい。
 外套を持ってくるべきだったか、とジョエルは思う。ローゼンの二人でブチギレたら、宰相執務室が極寒の地に早変わりだ。
 
「既にリンジーに、アザリーの動きは探らせている。向こうの間諜が学院に入り込んでいるようだが、今のところ特に目立った動きはないようだ」
 というベルナルドに
「ウルリヒによれば、ガルアダは今、金鉱山の大規模な落盤事故でそれどころではないようです」
 フィリベルトが付け足す。
「帝国は、陸軍大将が張り切って来るんだってよー。あのジジイかよ、めんどくせえー」
 ジョエルは口が悪い。
「だとすると予想通りですね」
「やっぱゴリラが、砂漠のクソ王子に踊らされたかー」
 ジョエルは、いい加減口が悪い。
 
「――第一王子のザウバアは、残忍で色事を好むと聞いております。現王の現身うつしみだとか」
 フィリベルトは、あくまで冷静さを保つ。
「ああ。一方の第八王子のタウィーザは、穏健派だそうだな」
「砂漠部隊はザウバア推しかー」
「マーカムで派手に武力を見せつけるのだけが、目的なら良いんだがな」
 ベルナルドの懸念にフィリベルトが反応する。
「ガルアダが通り道……ですね……」
「ああ」
「マーカムに招待されてますって言えば通すよねー、一部隊くらいー」
「……狙いを掴まねば、事かもしれんぞ」
「だーから! クソ馬鹿能無しゴリラだっつうのー。うぜえー!」
 
 ジョエルは、ここでめいいっぱい吐き出していかないと潰れるので、好きなようにさせているベルナルドだが、それでも心苦しかった。宰相という立場であるにも関わらず、あのような世迷言よまいごとをむざむざ通してしまう失態に、無力さを感じるのだ。
「閣下」
 歯ぎしりしていると、いつになく真剣な眼差しのジョエルが呼んだ。
「なんだ」
「……俺が引きずり下ろすから。それまで踏ん張って下さい」
「ふっ、なかなか言うな」
「それほどでもー」
 どうやら切り替えられたようだ。
 
「こちらは、別の糸口から攻めます」
 今度はフィリベルトが切り出した。
「ほう。やはり彼か」
「ええ。わざわざ学院に間諜を忍ばせるほどの何かが、彼にはある」
「でも、追い詰めちゃダメだよー。いい子だからー」
「……分かっている」
 とはいえ辛い思いはさせてしまうかもしれないな、と、フィリベルトはこっそり息を吐いた。
「ヒューゴーに動いてもらいます」
「分かった。こちらはアリスター殿下と打ち合わせだ。何とか外交委任は取り付けた。フィリも同席してくれ」
「ふう、それならー」
「首の皮一枚、ですね。ラザールはどうしますか」
「うわあ、俺が言うのー? いやだなー」
「……私が言おう」
 ベルナルドが大きな溜息と共に言う。
 現在演習場で、障壁設置の陣頭指揮を取っている寝不足の気難し屋に、誰も触れたがらないのは自明の理だ。
「ここにも結界石置いとくー?」
「……はあ。本当に頼みたいぐらいだ」
 ベルナルドは、ジョエルの冗談を全く笑えなかった。

 

※ ※ ※

 

 ヒューゴーは、図書室の片隅で、フィリベルトからの緊急通信魔法を受け取り、一人戦慄していた。
 招待国合同演習、と耳触りの良い響きだが、要は王都に無条件で、他国の軍事力が引き入れられてしまう。
「ちっ、クソ馬鹿能無しゴリラめ」
「ぶふ」
「……リンジー」
 ゆらりと姿を現したリンジーが、ぶん、と防音結界石を発動する。ここでの会話は外には漏れなくなる。
 
「閣下と副団長と全く同じこと言うとるなぁ、ヒュー。笑えんで? ゴリラ、高級料亭で相当持ち上げられとった。最強だのあなたしかいないだの。わっかりやっすいの~」
 ケタケタ笑った後、すんっと真顔に戻る彼はすっかり影のそれである。
「あの子、相当追い詰められとるんちゃうかな。要注意や」
「分かってる」
「寮行くなら、レーちゃん連れてった方がええかもしらんで」
 レーちゃんというのは、リンジーが昔から呼んでいるレオナの愛称だ。
「そのつもりだ……殺させないぞ」
「んー。わーっとるけど結構ムズいで。二番と三番はとっくに毒殺、四番は事故死、五番は行方知れずやけど多分」
 ちっ、とヒューゴーはまた舌打ちする。
「六番と七番は」
「一番の暗殺未遂容疑で投獄、極刑予定や。なかなかやりよるで」
「となると八番と九番だけ、か」
「そーいうこと」
「そこまでして、なんになる」
「さーねー。楽しんではるんとちゃうかな」
「理解できないな」
「そら九人もおって、仲悪かったらそうなるんちゃう? 知らんけど」
 ヒューは真面目やなー、と影は笑む。
 
「まーとりあえず、こっちは睨みきかしとくさかい、九番の面倒見たって。閣下はかくまってもええって言うとる」
「それは危険じゃねえか?」
「友達の家に泊まるのが、危険なん?」
「友達って……あ、俺もか」
「ブハハハ」
 笑い事じゃねーよ、とヒューゴーは拗ねる。
「あいつ、俺には敵対心すげーからな」
「そら、レーちゃん狙いならそうなるわな。自分、わざと仕向けとるんやし。ま、そん時はテオも連れていっとき」
「そこまで巻き込むのか」
「今更やろ?」
「はー、そうだな」
 ヒューゴーは頭をがりがりかきながら、飄々としたリンジーに問う。
「近衛はどうする」
「しらんがな」
「しらんって。おま」
「ゴリラが通達しない限り不可侵やん、あそこ」
 
 それは、当初からのフィリベルトの懸念であった。近衛は、国王か騎士団長でないと動かせない組織である。有事の際に、ルスラーンが使えなくなることは想定していたが、こんなに早くとは。
「ま、黒いのどうせポンコツやし、ハナからあてにしとらん。ほなな」
「……ああ」
 すっと気配が消える。
 
 レオナのことが大好きなリンジーにとって、ルスラーンは大嫌いな存在らしい。漆黒の竜騎士をポンコツ呼ばわりとはなかなかだな、とヒューゴーは苦笑する。
 さて、レオナにどこまで説明すべきかな、とヒューゴーは悩んだが、結局見舞いに誘うくらいしかない。下手な動きは察知されないにこしたことはない。

 図書室を出ると、はたして長身の男性が立っていた。
 ロイヤルブルーの近衛の騎士服をピシッと着こなし、所作からは覇気が自然と溢れ出ている、この国最強の騎士、ルスラーンだ。
「やあ」
 気安い口調とは裏腹に、有無を言わさない迫力がこめられている。全く気配を感じなかった。ポンコツじゃねーじゃん、とヒューゴーは苦笑を表に出さないよう、肩に力を入れた。
 
「……お疲れ様です」
 この時間はマナーの講義だ。エドガーの護衛は一人で事足りる。早速かよ、リンジーの奴どうせ察知してたんだろ、と心の中で毒づいていると
「君は誰なんだ?」
 ルスラーンからの直球に面食らう。
「誰、とは」
「ただの見習いじゃない」
 鋭い紫が射抜く。
「仰っている意味が分かりません」
 淡々と答えるヒューゴーをしかし、ルスラーンは逃がさない。
 
「……質問を変えよう。何が起きている?」
 流石だなと思うと同時に、面倒だなとも思った。
「何も」
 ヒューゴーが何も話す気がないのは、伝わったようだ。
「はあ、参ったな」
 残念だが、漆黒の竜騎士が動くととても目立つ。フィリベルトもジョエルも、あえて何も伝えていないのだろう、というのは察した。
「マナーの講義は、苦手なので逃げていました。すみません。クラスルームに戻ります」
「……」
 無言で眉を寄せた彼の姿を見て、流石に少し可哀想に思えてしまったヒューゴーである。レオナが心を寄せる相手だ、贔屓ひいきもしたくなる。
 
「あの……余計なお世話かもしれませんが、公開演習に備えて、鍛えておいた方が良いかもしれません」
「ん?」
「王宮の鍛錬場が大変なことになっている、とジョエル様が愚痴っていらっしゃいました」
「……なるほど。分かった。ありがとう」
 公開演習絡みで何か起こっている、王宮へ戻ってジョエルに聞け、という意味は通じたようだ。副団長なら上手く采配するだろう。こうなったら、丸投げするに限る。
「では、失礼致します」
「ヒューゴー君」
「……はい?」
「俺は近衛ではあるが、この国の騎士だ」
「存じ上げております」
「何かあれば助けになりたい」
「……」
 ヒューゴーは心の中で苦笑する。
 
 この穢れのない、真っ直ぐな正義がいっそのこと羨ましい。日向を歩いてきた、純粋な騎士こそレオナに相応しいと思えた。
 血みどろでドス黒い道は、こちらで掃除すれば良いだけの話。そしてそのために自分はいる、とヒューゴーは思っている。多分認めないと思うが、リンジーもだろう。
 
「ありがとうございます」
 信念だけは違う。彼は国を、自分はレオナだけを守る。
 ヒューゴーは自然と、右手を差し出していた。
「!」
 迷わずルスラーンは、ヒューゴーと握手を交わす。
「では。今度こそ失礼致します」
 するりと手を解いて礼をし、場を去るヒューゴーに
「ありがとう」
 ルスラーンはもう一度礼を言った。

 

※ ※ ※

 

 学院の寮は、安全なはずだった。
 まず関係者以外入れない。入口には常時騎士が立っているし、男女はもちろん棟が違うし、身分ごとに階は分かれているし、何より施錠の魔道具は簡単に破れるものではない。
 それでもゼルは、寮の自室で震えていた。
 

 見つけた
 

 たった一言書かれた小さな紙が、彼にとっては死刑宣告と同じだった。一週間前、なんとなくレオナと気まずくて一人で食堂のランチを食べ、トレイを戻そうとしたら――いつの間にか皿の下に挟まっていたのだ。気のせいか、と思ったが、寮の自室の扉の下にも同じものが挟まれていた。それ以来、彼は学院を休んでいる。
 
 幼い頃は何も知らず、幸せだった。踊り子だった母親が所属する旅の一座がアザリーを去っても、自分達だけ留まるのはなぜかすら、疑問にすら思わなかった。小さいが造りのしっかりした東屋で、海を眺めながらよく昼寝をしたのを覚えている。寂しそうな母の横顔と共に。
 
 今なら分かる。母は、踊り続けたかった。国に縛られたくはなかった。自分さえ身篭らなければ良かったのに、とゼルは何度も思い出しては苦悩する。足を取られる白砂の海辺で、母は彼にひたすら踊りを教えてくれた。彼はそれを体だけでなく、魂にも刻み込んだ。あの短くも眩しい日々が今の生きる糧だ。
 
 奔放な灼熱の国アザリーの残虐な王ラブトは、たくさんの女とたくさんの子を成し、民に暴政を敷いていたが、ゼルを見るなりますます狂っていった。
 
「我が至宝よ!」
 
 執着から逃れるため、母は大国の伯爵を頼り、ゼルは独り祖国を捨てた。母は王の元に残り、また宝を産めと監禁されたが、二度と子を成すことはなくすぐに亡くなったらしい。噂によれば、王妃の嫉妬でむごたらしく折檻せっかんを受けた末に、だ。
 
「九番目とはな……」
 アザリーの太陽神シュルークにとって、九は神聖な数字だった。創造神イゾラの九番目にして最後の子、シュルーク。
 ゼルは自嘲しながらイヤーカフを取った。瞳が黄金に変わる。
「シュルークの生まれ変わりなんかじゃねーよ、ただの人間だ」


 
 迫り来る死に、ただ震えていた。
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