71 / 229
第二章 運命の出会いと砂漠の陰謀
〈65〉頭が痛いのです
しおりを挟むフーレには、深緑色のオーニングテントのテラス席があった。五テーブルほどのこじんまりとしたものだが、入口や飾られている小物にセンスを感じる、素敵な外観のカフェだった。
店内もカウンターと、十くらいあるテーブルがほぼ満席状態で、その人気がうかがえた。幸い、テラス席に空きがありすぐに案内してもらえた。
「少し寒いか? 大丈夫か?」
ヒューゴーの気遣いに
「大丈夫よ」
とレオナが返すと
「俺の隣に座るといい。風避けになる」
ゼルがずずいっと身を寄せてきて、隣に座るようエスコートされた。
「ありがとう、ゼル」
はーい、ヒューゴー、いちいちビキビキしない!
テオがまたオロオロしちゃうでしょうよ。大人の対応しなさい。
と目で訴えるとシューンとなった。世話の焼ける護衛である。
「やっぱりレオナさんだよね」
「否定はできないわね」
そこの二人、コソコソしない!
ミルクティーを四つと果実水、焼き菓子をそれぞれ注文すると
「ところでレオナは、ルスラーン殿とどういう関係なんだ? ずいぶん親しそうだが」
唐突にゼルに聞かれ、パチクリしていると、バツが悪そうに
「学院では聞きづらいからな」
と付け加えられた。まあ確かに、と思い、レオナは正直に話す。
「ルス様は、お兄様の昔からの親しいお友達で、デビューの夜会で、セカンドダンスをして頂いたのよ」
「……セカンドダンス……ファーストは?」
あ、そこ食いついちゃう?
「……えっと」
「慣例では王族とだったな。やはりエドガーとか?」
「いいえ。ブルザーク皇帝陛下よ」
「は?」
「えっ」
固まるゼルとテオ。
ですよねー、私にとっても天上人のような存在ですよ。
「ほんとビックリよね~」
のほほんと言うシャルリーヌに
「レオナのファーストダンス、見たかった」
とのたまう侍従。
いや、私ガチガチでしたから。見なくて正解よ。
ロボットダンスの方がよっぽどうまくやれるって思ったもんね。
「もう、ヒューったら。皇帝陛下は、噂通り覇気を感じる方だったわ。来月の公開演習にも来られるはずよ」
「公開……演習……」
ゼルがそう言ったまま虚空を睨む。何か気になることでも有るのだろうか。
「やっぱりレオナさんって」
「テーオー」
何が言いたいのかは分かっているので、制しておく。
「うぐ」
そこでおまたせいたしました! と元気な店員さんが全員分の飲み物を持って来てくれて、一息つけた。
「あ、シャル。私、そちらのカップがいいわ。交換してもいい?」
自分のに癒し効果を付与してから、交換を申し出ると
「もちろんよレオナ」
ニコニコでカップを差し出すシャルリーヌ。
「何か違いがあるのか?」
じっと見るゼルに
「警護上よ」
しれっと返すシャルリーヌに、内心そう言っちゃうの!? と驚いていると
「……そうか」
あっさり納得されて、また驚いたレオナである。
自分で淹れたのではないものに、どれだけ効果があるのかは分からないが、少しでも癒せたらなと思いつつシャルリーヌを見やると
「ふう、おいし」
と眉がゆるんだのが見えた。頭痛は解消されたようで、ひとまず安心だ。
「ほんとね」
「褒めてもらえて良かった」
テオもニコニコだ。
「なるほど、月摘みの茶葉だな。まろやかだ」
ヒューゴー、それ以上はストップ!
侍従として茶葉の知識もふんだんに学んでいるけれど、騎士は違うからね!
「「「月摘み?」」」
ほらあ~!
「あーえっと俺も詳しくはないんだが、その」
「花摘み、風摘み、月摘み、で同じ茶畑でも、三回季節ごとに詰むのよ。花摘みは新鮮、風摘みはコクが深い、月摘みはまろやかな味になるわって昨日教えたの」
教えられたのは私だけどな! とレオナはヒューゴーをニッコリと見る。
「「「おおー」」」
「てわけで俺のは、にわか知識」
慌てて取り繕うが、本当ならヒューゴーの方が詳しい上に、淹れるのもプロである。
「レオナは茶葉のことまで学んでいるのね」
「お菓子に合う茶葉を選びたいから、勉強しているの」
「お菓子を作ったりもしてるんだもんね! すごいや」
テオがリスみたいに焼き菓子を頬張りながら言う。
彼からは、後日丁寧なクッキーのお礼のお手紙を頂いて嬉しかった。ハチミツが一番好きと書いてあったなと思い返す。
そういえばゼルは食べてくれたのかな? どれが好きか聞いてみたいんだけど、とレオナがチラリと横を見ると、ゼルが険しい顔でこめかみを押さえていた。
「ゼル?」
「すまん。なんだか急に頭痛が……」
かなり痛いのだろう、青白い顔で脂汗が頬を伝っている。
は、と気付いてレオナはゼルの果実水のグラスに触れ、癒し効果の付与を試みる。グラスを取ってあげたと装って、そのまま彼に手渡した。
「とりあえず、水分を取りましょう?」
「……く、ああ」
素直に飲んでくれ、こくり、と彼の喉仏が上下したのを確認した。
心配げなシャルリーヌとテオ。
厳しい顔をしているヒューゴーが、静かに言う。
「酷ければ治癒士のところへ連れて行くが」
「……ふう、いや、いい。レオナありがとう、楽になった」
楽になった、のか。
シャルリーヌ、ヒューゴーとアイコンタクトをする。
シャルリーヌと同じ症状、同じようにレオナの飲み物で回復する。
何が起こっている? 何かが起こっている?
レオナの疑問を察してヒューゴーが切り出す。
「……ゼル、その頭痛は結構あるのか? だとしたらいつからだ?」
「ううむ……そういえば数字を見たり、ダンスしたりするとズキズキするな。まあ、大したことは無い。いつも寝たら治る」
ひょっとして、講義中に寝ているのは頭痛のせいだったのか?
「あ、言われてみれば僕も、攻撃魔法の後は頭痛がしますね。魔力を使うからだと思っていますが。ゼルさんと同じで、寝れば治ります」
「テオも?」
「私は、王国史とダンスの後だわ」
「みんな、普段はどう? 家や、寮に帰ってから」
レオナが、さらに問うと、
「いや、寮では特に……まあほぼ寝ているからな」
「僕も寮では平気だったかと」
「家では大丈夫だわ、そういえば」
その答えに、ヒューゴーの眉間の溝が深くなった。口元に手を当てて考え込んでいる。
レオナは脳内で三人の共通項を反芻する。数字、ダンス、攻撃魔法、王国史……
「ねえゼル、今日馬車に乗る前に、エドガー殿下と何を話していたの?」
シャルリーヌが思い付いたように聞くと
「ん? どこに行くのかと聞かれたから、街歩きに行くだけだと答えた」
「私達と一緒に、と?」
「……ああ、後からレオナも来る、とは言ったな」
「隣にいたユリエ嬢は、何か言っていた?」
「あん? 特に何も。いつも通り王子にベタベタしていたな」
ニヤリと笑うゼル。ただその表情は不自然だ。
「それよりいつまでここにいる気だ? 何か見に行くんだろう? 日が暮れてしまうぞ」
誤魔化された気がする。
その後は手頃なアクセサリーのお店を見たり、雑貨屋さんや魔道具屋さんを冷やかして、乗り合い馬車のところでゼルとテオとは別れた。レオナは別れ際ゼルに
「次こそは二人でデートだぞ」
とすごまれたので、ヒューゴーとまた一触即発になり、テオがオロオロしていた。
二人を見送った後、公爵家から迎えに来てもらった馬車で、レオナ、シャルリーヌ、ヒューゴーの三人で話す。
「みんな頭痛がするなんて、なんだか変だわ」
シャルリーヌの表情が暗い。
「何か原因があるのかしら……」
「とりあえず、フィリ様に報告します」
ヒューゴーが固い口調で言う。
「「……」」
症状が出ているシャルリーヌは余計に不安だろう、とレオナは気遣う。
彼女の肩をそっと撫でていると、思い詰めたような顔で言われた。
「ねえレオナ、私、なんだか不安になってきたわ……」
無意識につかんでいるのは、ジョエルからもらったペンダント。
「シャル。お兄様に相談すればきっと大丈夫よ……」
この胸がジワジワする、言い知れぬ不安感は一体何なのだろう。
レオナは、ヒューゴーが膝の上で固く握りしめた拳を、なんとはなしに見つめながら、シャルリーヌに寄り添った。
※ ※ ※
ヒューゴーは公爵邸に戻ってすぐに、ルーカスにフィリベルトの居場所を確認した。
すると、来月の公開演習に使用する、客席用魔法障壁補助の魔道具作りが大詰めで、まだ研究室から帰宅していないとのことだった。
マリーへ引き継ぎを済ませると、ヒューゴーは馬で学院へ取って返し、真っ直ぐにカミロ研究室へと向かった。
コンコン
「はい?」
「ヒューゴーです」
「どうぞ」
応対してくれたカミロは見るからに疲労困憊で、目の下の隈が酷い。レオナがお菓子の差し入れも特別扱いになる、とお断りのお手紙を頂いた、と嘆いていたのを思い出す。
「失礼致します。フィリ様はいらっしゃいますか?」
「今少し仮眠しているよ」
「……かしこまりました。こちらで待たせて頂いても?」
「構わないよ」
「その間お茶をお淹れしましょうか」
「それは助かる」
目頭をぎゅうと摘んで、応接用ソファに腰掛けるカミロは、珍しく弱っていた。
「それほど大変なのですか」
お湯を魔道具で沸かしながら尋ねると
「……ブルザーク皇帝陛下と、アザリーの王子にガルアダ王太子来訪とあっては、ね」
大陸四国の賓客そろい踏みだな、いないのはイゾラ関係者くらいか、とヒューゴーは思った。
「何か仕掛けるならその時、というわけですね」
「ああ」
最近周辺がきな臭い。水面下で何かが燻っているようだ。特にガルアダは国王夫妻がしばらく国外に出ていない。マーカム国王とは旧知の仲で、こういった大々的な式典には必ず出席していたが、最近はずっと王太子が代理を勤めている。
「どうぞ」
先程のフーレというカフェで購入した月摘みの茶葉を早速使い、ハチミツを入れた。
「……ふう、さすがだね」
「恐れ入ります」
「ふふ、ヒューゴー君はやっぱり、その方がしっくり来るよ」
ハイクラスの担任には、ある程度事情を話してある。
ヒューゴーは無言で笑顔を返した。
「……ひょっとして頭痛ですか」
カミロはこめかみをさすって辛そうだった。
「ああ、寝不足だし、根を詰めすぎかもしれないね。まああと少しがんばるよ」
「……どうかご無理はなさらず」
「ありがとう」
「ヒューゴー? 来ていたのか。私にもくれ」
フィリベルトが、仮眠室からのそりと出てきて、どかりとソファに腰掛ける。こちらも相当お疲れのようだ。
「……どうぞ」
同じくハチミツ入りである。
「ふう、ありがたい」
「レオナ様が、心配しておいでですよ」
「分かってはいるんだが……」
仮眠室にシャワーや着替えはあるとはいえ、ゆっくり休めていないであろう。
大きく溜息をつきながら、この国の公爵家令息は嘆く。
「魔道具作りの人材不足は、何度も王宮に報告しているんだが、結局騎士団へ予算が回ってしまう。父上も身内贔屓と揶揄されてやりづらそうでな」
「二人でやれてしまうのも、問題では」
「はは、やらないと今度は、根幹の予算も削られてしまうからね」
カミロが苦笑しながら、フィリベルトに付け足す。
「生来の魔力信仰はなかなか覆らないさ」
そうかもしれない、とヒューゴーも思う。
マーカム王国貴族の矜恃として、魔力は自身のものに頼りたいのだろう。しかしながら、人間は練度にバラツキがある。疲れる。育成する金もかかる。現実は魔道具を上手く使わないと立ち行かないのだが。
「ラザールとも連携して少しずつ改善していっているところだが。なかなか、な……」
フィリベルトがカップを置き、大きく息を吐く。
「ところで、どうした?」
「少しご相談が」
二人のカップを片付けながら、ヒューゴーがチラリとカミロに目を向ける。すぐに察知して彼は立ち上がる。
「ヒューゴー君、お茶ご馳走様。美味しかったよ。私は自分の部屋にまた篭るよ」
ひらりと白衣を翻しながら、彼は自身の小部屋へ戻っていった。見送ってから、応接スペースを挟んで反対側にある、フィリベルトの小部屋へ向かった。
0
お気に入りに追加
886
あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
悪役令嬢に転生するも魔法に夢中でいたら王子に溺愛されました
黒木 楓
恋愛
旧題:悪役令嬢に転生するも魔法を使えることの方が嬉しかったから自由に楽しんでいると、王子に溺愛されました
乙女ゲームの悪役令嬢リリアンに転生していた私は、転生もそうだけどゲームが始まる数年前で子供の姿となっていることに驚いていた。
これから頑張れば悪役令嬢と呼ばれなくなるのかもしれないけど、それよりもイメージすることで体内に宿る魔力を消費して様々なことができる魔法が使えることの方が嬉しい。
もうゲーム通りになるのなら仕方がないと考えた私は、レックス王子から婚約破棄を受けて没落するまで自由に楽しく生きようとしていた。
魔法ばかり使っていると魔力を使い過ぎて何度か倒れてしまい、そのたびにレックス王子が心配して数年後、ようやくヒロインのカレンが登場する。
私は公爵令嬢も今年までかと考えていたのに、レックス殿下はカレンに興味がなさそうで、常に私に構う日々が続いていた。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる