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第二章 運命の出会いと砂漠の陰謀
〈60〉ズル休みもたまには良いのです
しおりを挟むちくちく……ちくちく……ふつっ
「……イッタァ」
レオナは、思わず小さくない声で言ってしまってから、顔を上げて辺りを見回す。幸い部屋の外には聞こえていないようだ。誰も入って来ようとはしていないことに安心し、また手元に目を落とす。
ルスラーンのご褒美を、独断と偏見で勝手に決めたものの、よりにもよって苦手な刺繍をすることになり、若干後悔し始めていた。
何回も指先に針を刺してしまって、ボロボロである。幸い自分への簡単な治癒魔法はできるようになったので、血はすぐに止められるが。
せっかくの優勝記念だから、オリジナルの物が良いな、と思いついた物は、なかなか大変な作業になってしまった。
カードは
「もう勢いで書いちゃった方が良いよ? そして封しちゃうの!」
というシャルリーヌのアドバイス通り、既に書いて封印完了している。
ひと針ひと針心をこめて。
どうか怪我をしませんように。
どこへ行っても無事に帰ってきますように。
あなたに幸せが訪れますように。
丁寧に、願いを糸に乗せる。
料理をする時と同じく、指先に魔力をこめると、糸がキラキラ光ったのだ。きっと何らかの効果を付与することができるだろう、とレオナは予想している。
「……受け取ってくれたら良いな……」
手作りなんて重いし、自己満足だし、ひょっとしたら要らない、とすぐ捨てられちゃうかもしれない。最悪は気持ち悪がられるかも、とネガティブ思考に襲われながらも、少しずつ針を進めていく。
控えめなノック音がして、返事をすると
「レオナ様、そろそろ休憩されては?」
温かいハーブティーを、マリーが持って来てくれた。
「ありがとう、頂くわ」
街での買い物の後、学院で遠くから見かけるルスラーンは、疲れているように見えた。剣術講義に来てくれたジャンルーカも、公開演習の準備が大変なんですよ、と目の下に珍しく隈ができていた。
来月下旬の肌寒い中行われるわけだが、招待客リスト作りと国境警備、演習場設営が騎士団の通常任務に追加されて、屍累々の状況らしい。魔術師団ももちろん同様で、ラザールには後期以降ほとんど会えていない。
フィリベルトはカミロの補佐として、客席の魔法障壁用の結界補助魔道具作りに忙しい。ベルナルドにはもちろんろくに会えていない上に、アデリナも王宮での国賓接待を補佐すべく、王宮に入り浸りである。
家に一人でいることが、寂しくないといえば嘘になるが、こうして刺繍に没頭していると時が過ぎるのが早くて、逆に良かったかなとレオナは思っている。
先日、ルスラーンの協力で作成した経済学のレポートは、先生のヘルマン財務官補佐に興味を持ってもらえた。
特に新たな雇用機会を生み出す点、国力増強にもなる流通強化の仕組み、は公爵家として取り組むには十分すぎるほどの命題であり、成績評価にも値するから、もし具体的に動きがあれば、是非継続的に報告して欲しいということだった。
レオナは、何よりもダイモン領の発展に寄与したいと考えている。ルスラーンのためだけではない。王国は救国の英雄と祭り上げるだけで、北の森の管理は、実際丸投げ状態なのだ。
管理というものには、当然コストがかかる。
設備の維持修繕はもちろんのこと、辺境騎士団の維持(武器防具含む)や人材確保と育成、さらに住居や食糧の他、街の娯楽や自治に関わるリソースも必要になってくる。一伯爵領への負担デカすぎやしないか!? とわりと憤っているのだ。
フィリベルトの状況が落ち着いたら、ゆっくり相談に乗って欲しいと言ってあり、時間を見つけてはプレゼン資料(ただし手書き)を作る毎日で、結構切実にパワポ欲しい、と現実逃避気味である。
ふとマリーを見ると、三つのオレンジの石が並んだヘアピンを前髪に付けていて、とっても可愛かった。
「ふふ、それヒューゴーね?」
「……もう。お嬢様に気を遣わせるなんて申し訳ないです」
「ううん! 二人が仲良いと、私もとっても嬉しいの!」
本心である。例えるなら、兄姉夫婦なのである。
「あの馬鹿が余計な気を回したと聞いておりますが、大丈夫でしたか?」
きっと図書室のことね? とレオナは察する。
「むしろ、ルス様とお話ができて良かったわ。とても紳士で、誠実で、故郷のことを大切に思っていらっしゃることが、良く分かったの」
何か少しでも、力になれることはあるのだろうか? この薔薇魔女の魔力が、北の森の防衛に役立つなら……などと安直に考えてしまう時もあるが、まだ学生の身である。慌てずにしっかりと学ぼう、とレオナは思い直す。人生通算四十歳とはいえ、まだまだ未熟なのだから。
「それだったら良いのですが……」
「それより、ヒューには負担ばかりかけて申し訳ないわ」
せめてもう一人交代要員がいれば楽なのだろうが、ルーカスも、良い人材探しは難しいのですよと愚痴っていた。
「とんでもないです! どうぞこき使ってくださいませ!」
「ふふ、本当に助かっているわ。ありがとう」
「もったいないお言葉です」
「ううん。マリー、お茶ありがとう。もう少し頑張るわね」
「どうか、無理はなさらないでくださいね」
「ええ!」
とはいえ、次の剣術講義まであと四日ほど。できれば完成させたいな、とレオナは気合いを入れた。
※ ※ ※
ある日の講義終わり、
「うう、頭痛が……」
馬車に同乗するなり、弱々しく言うシャルリーヌ。
向かいに座るヒューゴーが気遣わしげだ。
「辛そうですね」
フィリベルトは、やはりしばらく帰れないということだった。ヒューゴーと帰ろうとしたところに、シャルリーヌがレオナのお茶が飲みたい! と言ってきたのだ。
「なんかズキズキするの。何でだろう?」
頭を両手で抱える彼女は、青白い顔だ。
「治癒士様を呼ぶ?」
「んー、頭痛だけだし大丈夫だと思うんだけど……」
シャルリーヌがダンスを受講している時間、レオナとヒューゴーは馬術を選択している。
多岐に渡る王立学院の講義の中でも、楽しみにしている講義のうちの一つだ。
前世では馬に触れる機会など滅多になく、わざわざ牧場に行って、乗馬体験したくらいなのだが(乗馬クラブは敷居が高かった)、毎日馬車でお世話になるとは思いもよらなかった。
同じ時間にダンスの講義が被っているので、女子学生は、またもやレオナ一人だけである。
男子学生も騎士志望でない限りは、ダンスを取るのが主流だ。
ゼルも「ダンスはやっておけとの命令でな」と渋々ダンスを取っていて、シャルリーヌが面倒を見ているらしい。ちょっと見てみたいとレオナは思っている。
ちなみにヒューゴーには
「なんでまた馬術なんて取ってるんすか」
と呆れられた。
「だっていつ何時『一人で逃げてください!』てなるか分からないでしょう?」
「どんだけ危機感あるんすか。てか、そんなことにはさせませんて。やっぱお転婆っすねー。まさにじゃじゃ馬」
とめちゃくちゃ苦笑された。心外なレオナである。
そのダンスの講義でパートナー変更の練習があり、運悪く? エドガーとユリエペアにあたってしまった、とシャルリーヌは愚痴る。
王子と二曲踊るはめになり、その間ゼルもユリエと踊っていたらしい。
「とりあえず、すっきりするハーブティーを用意するわ。お菓子も食べられそうなら」
「うん、レオナのお茶飲んだら治ると思う。いつもそうだから」
「それならいいんだけど」
「いつも?」
ヒューゴーが聞き直す。
「うん。王国史の後とか、エドガー殿下に接すると何でか頭痛がしてくるんだけど、その後レオナとお茶すると治まるの」
「へえ……レオナ様のお茶って、すごいんですね」
「美味しいしね!」
「まあ、ありがとう」
相当エドガーのことが嫌いなんだろうな、とレオナは思う。前世でいう、ストレスが原因な気がする、と。
「あんまり続くようなら、きちんと診てもらってね?」
「うん」
公爵邸で、レオナのお茶を飲んだシャルリーヌは『やっぱり治る。レオナのお茶ってすごい!』と感動していた。
その後は、制作途中のルスラーンへの贈り物を見ながら、ああでもないこうでもない、と刺繍の図柄の相談に乗ってくれた。
とりあえずは一安心であるが、ヒューゴーと顔を見合わせる。きっと同じことを考えているはずだ。
「たまたまだったら良いわね……」
「……たまたまですよ」
「そうね……」
※ ※ ※
その翌日。珍しく座学しかない日である。
きっとゼルは、また一日寝ているんだろうなと思っていたら案の定、王国法も語学も寝て過ごしていた。逆にすごい、と変に感心したレオナである。
先生ももう慣れたもので、コンラート君は後で課題を出すように、と個別で言われていた。
シャルリーヌ、ヒューゴーとゼルの四人でランチをすることになり食堂へ向かうと、テオとジンライ、クラスメイトと思われるもう一人の男子学生、が同じテーブルに座っていた。通り過ぎる時に
「こんにちは」
とテオを筆頭に、
「あっ、ちわっす」
ジンライも、
「こ、こんちは!」
もう一人の男子も挨拶をしてくれて、微笑ましかった。
ジンライに、テオ以外にも友達が出来たことが分かって、レオナは安心する。
私なんて、孤独な地味喪女だったけどな!
ちょうど空いた四人テーブルに、レオナとヒューゴー、シャルリーヌとゼルで座った。
今日はパンケーキとサラダのセットを選んだ。
男性陣はガッツリ揚げ物とパン。ごま油は定期的に卸していて、こうして使用されていると、嬉しいと思う。それにしてもさすが男子、座学しかないのによくお腹が減るなあ、としげしげとレオナが見ていると。
「ランチも殿方と食べるのですね」
「さすが薔薇魔女ですわね」
「とても真似できませんわ」
近くに座っていたのか、相変らず姦しい女性三人衆がいつも通り? 何か言っている。
フランソワーズと伯爵家令嬢ザーラ、子爵家令嬢クラリッサだ。
面と向かって悪口を言われると、さすがのレオナとて人間なので、多少心にダメージを負うが、それ以上に大変だなあと同情してもいる。
貴族に生まれたからには、親の方針や家同士の繋がりに黙って従う。生まれに縛られるという感覚には、未だに慣れないのだ。
「薔薇魔女ねえ」
あーんと大口を開けながら、ゼルが豪快に食べるのを見ると、肉食獣の餌付け気分になるのはなんでだろう。
「――なら、俺のことも誘惑しろよ、レオナ」
え?
今、なんて言ったの?
「えっ……」
シャルリーヌが、隣で信じられないものを見るような目でゼルを見つめた。それを無視したまま、ゼルは獰猛な目でレオナを見据えると
「副団長に近衛にテオ、そこの騎士見習いも、みんなレオナに夢中だろ? 薔薇魔女というのは本物なんだなと思ってな」
乱暴に言い放つ。
レオナは、ゼルが何を言っているのか、即座に理解ができなかった。
「それとも、俺には何かしてくれないのか?」
へらりと言うゼルに
「……悪ふざけが過ぎるのでは」
ヒューゴーの冷たい声が、食堂のザワつきの中冴え渡る。
どこか現実味のない光景に、レオナは未だ、硬直したまま全く反応することが出来ない。
「そうか? 図星で怒ったか?」
明らかに煽っている。それに簡単に乗るヒューゴーではない。ただ静かに、ゼルの目を見据えている。
「……」
「なあ、ヒューゴー。レオナと同じ家に帰るんだろ? 部屋は別なのか?」
「当たり前だろ。殴られたいのか?」
淡々と聞くヒューゴーが、逆に恐ろしい。
「へえ? 俺を殴れんのか?」
「もちろん。お望みなら存分にやってやるぞ」
しばし、睨み合う二人。
「やめて、二人とも」
レオナがようやく口を開く。
ゼルの顔をじっと見据える。
――彼の本心は、濁っていて見えない、と感じた。
「何があったの?」
「……」
「質問を変えるわ。これから、何が起きるの?」
「――はは、さすがにふざけ過ぎたか」
両手を上げて、降参のポーズでおどけるゼルの目は、相変わらず笑っていない。
「ゼル様、一体どうしたっていうの? 急にそんな」
「ゼルでいいぞ、シャル。ちょっとふざけすぎただけだ」
「ねえ、何かあったのなら言って?」
シャルリーヌは、怒ると言うより気遣わしげだ。
「優しいな、シャルは。なんでもない。……すまなかったな」
さっとトレイを持ち、お先に、と去る彼の大きな背中に、なんと声を掛ければ良かったのか。
「……ゼルはきっと、虫の居所が悪かったのよ。さあ、食べましょう!」
とレオナは気を取り直して、サラダに手を付けたが、ヒューゴーは険しい顔のままだ。
「ヒュー? 私は気にしていないわ」
「……ええ。レオナ様、すみません。少し離れます」
「ヒューゴー?」
「何かあれば、それを強く握ってください。飛んで来ます」
それ、というのは、ブラウスの下に隠れているものの、毎日身につけているフィリベルトからもらった、金の薔薇のペンダント、破邪の魔石付きだ。
「……分かったわ。講義は休んで、秘密のテラスに居るわね」
「それなら安心です。では後ほどお迎えに上がります」
「私もレオナと一緒に行くわ」
「シャル?」
「なんか、勉強する気なくなっちゃったし。気分転換にお茶しよ? ね」
「そうね」
それなら、と食事の残りを包んでもらうことにしよう、と席を立った。
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