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第一章 世界のはじまりと仲間たち
〈47〉後の祭りなのです
しおりを挟むフィリベルトは結局誰ともダンスせず、レオナが主要な来賓に、形式通りのはじめましての挨拶をするのにずっと付き添ってくれた。
レオナはレオナで、ルスラーンの後はシャルリーヌの予想に反して誰にも誘われなかったため、挨拶の後は壁の花となっていた。
呪われるだの気味が悪いだの、好き勝手言ってるけど、本人と話してみようとは思わないのかしら?
事実を確かめようともせずに、よく見た目だけでそこまで言えるよね。
失礼しちゃう!
騎士団長とフランソワーズのダンスに些か驚かされ、それ以外は結局イライラして終わってしまったように思うレオナだったが、実はフィリベルトが周りを牽制しまくっていたことには、全く気づいていなかった。
後からジョエルに『鉄壁すぎ!』と笑われ、初めて知るのである。もちろん、フィリベルトには感謝を伝えた。
お開きの後、ヴァジームに別れの挨拶をしたら、明日の交流試合にルスラーンも出るのだ! 是非観てやってくれ! とお願いされた。
「だー! もう、また余計な!」
とルスラーンが慌てるので
「もともと行く予定でしたのよ」
とレオナは微笑んだ。事実、シャルリーヌには誘われていたので、行くと言えば良いだけだ。
「そうか! 良かった! 愚息が優勝したら、何かご褒美をくれるっていうのはどうだ? そしたらがんばれるだろう?」
とヴァジームが言って、ルスラーンは手で目を覆って天を仰ぎ『さっきから余計なことしか言わねえクソ親父』と言うし、フィリベルトは珍しく大爆笑して『それは良いお考えですね! 兄としてご褒美を保証いたします』とヴァジームと二人で熱い握手を交わしていた。
保証って何!?
「二人で手ぇ組むな、めんどくせえ! あー、レオナ嬢、気にするな、その」
「応援していますわね!」
とりあえずレオナは、両手をギュッと握りしめたガッツポーズを送った。
「はああ~……俺だけか? なんなんだこれ……あー! もう、分かった……ありがとう!」
えっ!? なにか間違った!?
「交流試合はね、幹部は出られないことになっているんだよ。だから楽勝優勝だよ、ルスなら」
フィリベルトが追い討ちをかける。
「ほら見ろ! お前の兄貴は、性格極悪なんだぞ! どうにかしてくれ」
「信頼ですわ! さすがです、ルスラーン様」
「……っはー……ルスでいい。こうなったらもう、遠慮なくすっげえの強請るからな。覚悟しとけよ」
しかめっ面に腕を組んで、仁王立ちで言うのがまた面白くて
「かしこまりましたわ! ルス様!」
思わず騎士礼の真似事をして、元気良く返事してしまうレオナ。
(言ったぞ)
(言っちゃいましたね)
(わし、聞いたから)
(私も聞きました)
フィリベルトとヴァジームがヒソヒソと頷き合っている。
「もう帰るぞ! これ以上何か言われても厄介だっ」
ルスラーンはヴァジームの腕を掴んで、強引に連れて行ってしまった。
その背中を、自然と目で追って。
明日も彼に会えるんだ、とレオナは思った。
思ってから、会えるって? と自分でも戸惑う。交流試合は明日のお昼からだ。とりあえずシャルリーヌに、朝一番で返事の文を出さなくてはならない。
※ ※ ※
「なー」
「…………」
「なーて」
「なんだクソ親父」
「わし、今日良いことしたと思わん?」
「…………」
「良い子だったなー」
「…………」
「お前のことを怖がらん、あれだけの器量よし、なかなかおらんぞー」
「…………」
「なーて」
「……はー。あのなあ、公爵令嬢が辺境になんか、嫁に来るわけがないだろーが! この酔っ払い。寝言いってねーで寝ろ」
「夢見るくらいいーだろー」
「夢かよ! 寝とけ!」
「ご褒美何にしようかのー」
「は!? 俺のご褒美だろ!?」
お、結構楽しみにしとるな。
わし、一言も嫁にとか言ってないぞ?
さては満更でもないな。よしよし。
ヴァジームは、十周年を節目に復興祭からも引退する、と陛下に上申し、いよいよ辺境に籠ろうと思っている。
もう若くはないということは、自分が一番分かっている。
いつまでも過去の英雄がのさばるのは良くない、と前々からタイミングを見計らっていた。
ゲルルフには多少のお灸が必要かもしれないが、それはもう次世代の役目だとヴァジームは思っている。ジョエルやラザールが育った。フィリベルトも立派になった。ただ。
――どいつもこいつも独身とはな……
年寄りのお節介だ。せめて自分の息子には所帯を持たせてやりたい、親心だ。余計な世話と分かっているが、独りは寂しいものだ。自分が、そうだから。
――良い子だ。
呪われた瞳と散々なじられて育っただろう。謂れなき中傷や噂話は貴族の大好物だ。子供とはいえ耳に入らないなんてことは有り得ない。ベルナルドやフィリベルトの尽力かもしれないが、天性の賢さと温かさを彼女からは感じた。
――ルスラーンにはもったいないが……
幸せになって欲しいと、儚くなった妻が言っていた。頑固な子だから心配なの、と。
あの子となら、なれそうじゃないか。
※ ※ ※
結局ユリエは、エドガーとしかダンスができなかったことがとても不満だった。
最初は人の影にうまく隠れて誤魔化していたが、ダンスをすると目立ってしまい(だってヒロインだし!)、ラザールに驚かれ
「ユリエ嬢、招待状は持っているのか?」
と聞かれて、無いのがバレた。エドガーが、私が呼んだ! と言い張ったが。
「はあ……入口警備はザルか! いや殿下が連れて入ったならそうなるか……」
何かをブツブツ言われ、不機嫌になられたが、知ったことではなかった。
「入ってしまったものは仕方がない。とにかく目立つ行為はしないように」
ユリエには、なぜそんなことを言われなければならないのかがら全く理解できない。
国王への紹介すら、エドガーの兄と名乗る人物からダメだと言われ、してもらえていない。
あたしが、ヒロインなのに!
――まあ今喧嘩するのも良くないよね。先は長いんだから。目指せ卒業パーティ! よ。そこで婚約発表なんだからね!
ドレスとネックレスはくれるらしいから、とりあえずそれで我慢しておこう……
そう、自分を慰めるしかなかった。
暇なので人間ウォッチングをしていたら、フランソワーズがゴリラ? に口説かれていて驚いた。エドガーに聞いたら、騎士団長だそうだ。
あれで人間! ギャハハハ! おもしろー!
一人でお腹を抱えて笑った。試しに
「ねえ、フランソワーズのことすき?」
と騎士団長? に直接聞いてみたら、ものすごい汗をかきながら頷かれた。気持ちが悪いが、我慢して言う。
「私、フランソワーズと学院で同じクラスのユリエって言うの。実はね、私はエドガー王子のことが好きなんだけど、フランソワーズのお父さんってさあ、フランソワーズとエドガーを結婚させたいんだって。ね、二人で協力してさ、それ邪魔しない?」
ものすごい勢いのよろしく頼む! という返事に満足する。
「じゃ、フランソワーズの様子とか好きな物とか、お手紙しますね」
と約束した。
――このオッサンからしたら、私達の歳って半分くらいじゃない? ロリコンだー。ゴリロリ。きっも!! けど騎士団長なら、仲良くしてたらきっと何かと……便利だよね!
※ ※ ※
「ジョエル、気になることがある」
ラザールが、行きつけの酒場で杯を傾けながら言う。
「んー? レオナに振られちゃったからって、早速ルスの悪口ー?」
「……振られてはいないし、悪口でもない」
魔術師団にスカウトしたかっただけだ、それ以上のことはない、とブツブツ言っている。
「ほーん? それならそれでいーけどねー(そのためだけにブルードラゴンは討伐しないと思うんだけどなあ)。んでなにー? 気になることってー」
「ダダ漏れだぞ心の声が……まあいい。エドガー殿下が連れていた女性のことだ」
「あーあのピンクの馬鹿女のことー?」
実はジョエルは非常に口が悪い。甘い口調で誤魔化しているが。誤魔化せていないが。
「ああ。招待状もないのに潜り込んでいた」
「……」
ジョエルの杯が止まる。
「エドガー殿下の手引だとしても」
「そこまで入れ込んじゃってんのー?」
「最近殿下の様子がおかしいことに関係ないといいのだが」
「属性はー?」
「ブリジットは水で間違いないと」
「……腑に落ちないわけねー」
「俺も何度か鑑定してみたんだが」
いつもかけている半眼鏡を指で差す。実は鑑定の魔道具だ。
「やっぱ水ー?」
「……そう視える。例の課題、ピンク女は枯れた花を戻した。水魔法で育てたと言った」
「枯れた花は育たないねー馬鹿だねー」
「とはいえ確信はない」
「ジャンはさあ、普段二人で軽い会話しかしてないって言ってるんだよねえ。買物行きたいとか、ご飯行きたいとか。引き続き様子見ていくしかないねー。あとルスにも言っとこー」
「……ああ、そうだったな」
「妬くなよー?」
「はー、いい加減にしろ」
自分でも正直よく分からない。この独占欲はなんなのか。
「まー、僕もレオナが可愛すぎて、全然結婚する気起きないんだけどねー! ルスに先越されるかー」
「周りは騒がん方がいい」
「あー……ごめん」
ラザールにその気が全くないのに、周りが勝手にくっつけようとした女性は、散々こじれた末に田舎の小さな領地で三児の母になったらしい。ラザールは良い男なのだが、神経質で人に心を許すのが苦手。一定の距離を保ち、魔法と任務のために淡々と生きる。そんな男が、レオナのためにドラゴンを倒しに行くと言うので、ジョエルは驚いて同行したのだった。
――友人としては、報われて欲しかったけどなあ。
ジョエルは、ラザールの杯にエールをざかざか注いでやる。
――まーでも恋か? って言われたら違ったのかもねー
過去の自分の境遇に重ねて、庇護欲でも湧いたのかもー?
「おいこら、入れ過ぎだ」
「えー、このくらい飲めるっしょー」
「酒馬鹿騎士団と一緒にするな。十樽軍団め」
騎士団の一個小隊を飲ますのに十樽必要という揶揄だ。
「でもー、どーせ明日昼からだしー、交流試合も見てるだけで暇だしー」
ラザールが、はー、こうなったら自棄だ、と言うので
「やっぱ自棄酒じゃーん!」
とジョエルは笑ってやった。ラザールは苦々しい顔で笑い返した。
※ ※ ※
「はー、さすがに疲れたわ……」
「ぐったりですね、お嬢様」
ハイヒールにコルセット、重い宝石、貴族の振る舞いにダンス。おまけに皇帝対応。もう体力ゼロどころかマイナスである。
ベルナルドとアデリナはまだ戻っていない。王宮に泊まるのではということで、先にお湯を使わせてもらった。今日は疲れすぎたので、全部マリーにお任せの、令嬢特権だ。
「ねえマリー」
「何でしょう、お嬢様」
バスタブに浸かっているだけで、髪の毛を丹念に泡で洗ってくれる。
「ヒューのこと、なんで好きって思ったの?」
「……同じだからでしょうか」
「同じ?」
「ええ。説明がとても難しいです」
「そっかあ……」
「気になる方でもいらっしゃいましたか?」
「!!」
マリーは鋭い。
「ふふふ。そうなんですのね」
「あのね……まだ分からないの」
「はい」
「でもね、また……会えたらなって」
「まあ! 素敵です!」
急にすごく恥ずかしくなった。
「マリーもその方にお会いしてみたいです!」
「うん……えっとね明日ね」
「はい」
「その、騎士の交流試合をね、見に行こうと思って」
「気が変わられたのですね? あら? もしかして」
「その方、試合に出られるのですって。せっかくだから応援しようかなって」
「っ! それでしたら今日はかなり大人っぽいドレスでしたから、明日はお昼ですし、可愛らしいお洋服にいたしましょう!」
そのネックレスにも合うお色で考えますね、と言われてレオナは気付いた。
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動揺して、両手で両頬を押さえる。
ざばり、とバスタブのお湯が溢れた。
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「ジョエル兄様とラザール様に、魔石のお礼をお伝えするのをすっかり忘れてた!」
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「――なるほど。それでしたら、明日朝から焼き菓子をお作りになるのはいかがでしょう? 料理長がまた材料を仕入れたはずですよ」
「!! さすがだわ。マリー! 明日お渡しできるし、いい考えだわ!」
「そうと決まれば、早くお休みにならないと」
急いで洗ってもらい、フィリベルトにお休みの挨拶をする時に
「ごめんなさいお兄様……私……」
とお礼を忘れてしまった失態を謝罪すると、
「気にしなくて大丈夫だよ。二人とも任務中できちんと話せなかったのだから。それより明日焼き菓子を渡す方がよっぽど喜ぶと思うよ」
とフォローしてくれた。少し気持ちが軽くなった。
「さあ、お休み。明日も忙しいのだろう?」
ギュッとハグをして、お休みを告げる。
自室のベッドでマリーのマッサージを受けて、レオナは安心して眠りについた。
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