【本編完結】公爵令嬢は転生者で薔薇魔女ですが、普通に恋がしたいのです

卯崎瑛珠

文字の大きさ
上 下
48 / 229
第一章 世界のはじまりと仲間たち

〈43〉舞踏会開幕です

しおりを挟む

 
 北都復興十周年記念祭の前夜祭である、舞踏会。
 
 会場入りの順番は、基本的に身分の低い順。なので公爵家は最後。
 ピオジェ公爵家が、毎回うちが最後! と煩いのだが、残念ながら大体は宰相兼務のローゼン家が最後だ。
 ただし今日のベルナルド達は、晩餐会会場から王族と共に来るので、フィリベルトとレオナを先に呼び、次にピオジェ公爵家、の順番で体裁を整えるのだそう。それで満足ならどうぞご勝手に、とレオナは思った。
 
「くだらないと思うだろう?」
 とは王宮へ向かう馬車の中でため息をつく、フィリベルト。
「でも、それが大半の貴族の矜恃だ」
「この王国での我々貴族の在り方は、多少わきまえているつもりです。たかが順番、されど順番。階級の差別化が大事な場面もございますものね」
「うん、レオナ。それでいい」
 さすが私の妹だね、と褒めてくれた。
「それにしても本当に綺麗だ。上品なドレスが、レオナの美しさを更に引き立てている。会場の視線は全てレオナのものだろう」

 

 過大評価しすぎです!

 

「お兄様ったら、褒めすぎですわ」
「シャル嬢の忠告も頷ける。絶対に私から離れてはいけないよ」

 

 あーこりゃダメだ、シスコンパワー全開だ。


 
「離れませんわ!」
「今日はジョエルもラザールも、任務だからね?」


 
 ゲルゴリラはパーティ参加なんですって。
 警備計画や人員配置は、結局ぜーんぶジョエル兄様の采配だし、当日チェックしつつ巡回もされるんですって。
 なかなかヤバい上司だな! ほんと同情しかない。
 ラジ様は『かえってやりやすくて良い』って苦笑いしているそうだけど。

 

「念のため言っておくが、会場には魔力無効の結界石を設置してある」
 元々設置してあるものを、カミロと協力してさらに強化したのだそうだ。
「魔法は使えない。……レオナなら結界自体を壊せてしまうかもしれないから、控えてね」
「まあ! 買い被りですわ……お兄様の研究が実を結んだのですね。とっても嬉しいですわ!」
「ありがとう、レオナ。将来もしレオナが大きな魔力に苦しむことがあっても、絶対に私が護るからね」
「お兄様……」

 コンコン。
 馬車の扉をノックされた。
「……そろそろです」
 とヒューゴー。
 今日は馬車で待機してもらうことになっている。
 化粧直しや着崩れに備えて、マリーも連れて来ているので、夫婦でお喋りして気楽に待っててね、とレオナが言うと
「「仕事中なので」」
 と二人してつれないお返事であった。

 

 ――喧嘩しないでね?

 

 フィリベルトのエスコートで馬車を降りると、王宮の大ホールの扉が大きく開かれていて、中にたくさんの人が見えた。
 一気に緊張感が増す。
 色とりどりの衣装で着飾った人々。ざわめき。いつもより背筋に力を入れたレディ達。
 
 少し空気にあてられてしまったレオナを
「大丈夫だよ」
 と、優しく手の甲をさすって宥めてくれる公爵令息は、今日のタキシード姿も美麗であった。
「大変お綺麗ですよ!」
 とマリー。
「ここで待ってますんで。辛かったら戻ればいっす」
 とヒューゴー。
「ありがとう、二人とも。いってきます」

 

 ――さあ、デビューだ。

「ローゼン公爵家ご子息フィリベルト様、ご令嬢レオナ様、ご入場です」
 名前を呼ばれると、一瞬で人々の熱気と熱視線が襲ってくる。負けないように意識して胸を張る。大丈夫、フィリベルトについていけばいいのだ。


 ――ザワザワ……
 (あれが噂の……)
 (本当に目が赤いわ……)
 (……薔薇魔女)
 (恐ろしい)
 (お前話しかけてみろよ)
 (呪われるぞ)
 (怖い怖い)


 国王の椅子の手前まで、歩いて行かなければならないので、余計なことが無遠慮に耳に入ってくる。
 特にレオナはデビュタント。
 公の場に姿を現すのは初めてのことで、注目を集めてしまうのは致し方ない。
 深紅の瞳を一目見ようと。そして、見た後に恐ろしいものを見た! と吹聴しようと。

 好奇と嫌悪の目線が、レオナの精神力を削っていく。
 魔法よりタチが悪いなと、下腹に力を入れて耐える。
 改めて、この王国での『薔薇魔女』の忌み嫌われっぷりを実感した。
 赤い目だからなんだと言うのだ、と気力だけで跳ね返さねばならない。
 
 みんな本当に噂好きだなあ、とレオナが内心で呆れていると、体感気温が下がったように感じた。
 


 お怒りにはまだ早いですわ!
 


 フィリベルトの顔をチラリと窺うが、無表情。
 さすがに周囲に悟らせはしない。魔力無効結界がなければ、今頃会場全体がブリザードだったかもしれないな、とレオナはぶるりとした。
 
「ピオジェ公爵家オーギュスト公爵、第一夫人……」

 

 ほらほら、大トリのご入場ですよ!
 どうか、そちらを見て下さいませ!


 
 国王に始まり王妃、主賓であるブルザーク帝国皇帝、ガルアダ王太子、第一王子アリスター、第二王子エドガーの順で挨拶を交わす。
 アリスターは婚約者である、ガルアダ第一王女ミレイユを伴い、エドガーの後ろにはなんとユリエがちらちら、隠れきれていなかった。しかもド派手なピンクのドレス! で。
 これにはさすがのフィリベルトも、息をのんでいた。招待されていないと思うのだが、大丈夫なのだろうか? と思いつつも、レオナは何とか平静を保ち挨拶を済ませた。
 ――ユリエがなぜか勝ち誇った顔をしていたが、なるべく目に入れず、微笑みの口のままでスルーしておく。
 ピオジェ公爵家の入場も完了し、国王から開幕の挨拶だ。
 
 ファンファーレが響き渡り、全員が壇上に注目する。

「皆の者!」
 
 マーカム国王ゴドフリーが立ち上がり、参加者達を見渡しながら、言葉を続ける。
 
「明日は知っている通り、我が王国にとって大変にめでたい記念すべき日だ。十年前の悲劇を覚えている者は多かろう。だが我々は困難に打ち勝ち、再び平穏を手に入れた。また今年も、英雄のダイモン伯爵と共に舞踏会を開けることを誇りに思う」
 
 立ち上がり軽く手を振るおじさまが、きっとダイモン伯ヴァジーム。
 
「この通り、隣国から大切な我が友人達も、祝いに駆けつけてくれた」
 
 わっと拍手が巻き起こる。
 
「ブルザーク帝国皇帝、ラドスラフ殿!」
 
 国王が呼び、国賓席で赤い長髪の美丈夫が立ち上がる。
 ――途端に静寂が訪れた。
 
 彼は悠然と会場を見渡しながら、裏地が深紅のベルベットでできた、踝丈の黒いマントをバサりと片手で翻し、左胸に燦然と並ぶ勲章の数々を明らかにした。
 それだけで放たれる、威圧。
 黒ベースの騎士服は、金色の大きな肩章に飾緒が付いており、サッシェと腰の革ベルトは鮮やかな赤だ。

「ブルザーク帝国が皇帝、ラドスラフである」

 初めて聞く声は想像通り、よく通る低い美声。

「此度の招き、光栄である。武人ゆえダンスは無粋であるが、楽しませてもらおう」

 一気にどっと盛り上がる会場。

「そして、ガルアダ王国王太子、カミーユ殿!」

 水色の瞳で金髪の青年は、白い礼服が眩しい。
 水色のサッシェには、アクアマリンやサファイアなど、たくさんの宝石をふんだんに使ったブローチが付けられている。
 なんというか、きらきらしい、いかにも王子様! という感じである。

「本日はお招き頂き、大変光栄に思います。このような煌びやかな舞踏会では緊張してしまいますが」

 胸に手を当て、大袈裟に言う。

「どうぞお手柔らかに」

 その笑顔に、ご令嬢達が一斉に浮き足立つ。

「ははは! ありがとう二人とも!」

 お互いに目で会釈を交わすと、国王が今一歩前に進み出て、鷹揚に両腕を広げ、続ける。

「同時に今夜のこの場にて、我が息子エドガー、そして公爵令嬢レオナ・ローゼン、フランソワーズ・ピオジェをデビュタントとし、ファーストダンスの機会をもたらすものとする! さあ、皆の者。今宵はこころゆくまで語り、踊り明かそう!」
 
 そして国王が王妃を誘い、フロアに降りる。
 楽団が音楽を奏で始める。
 まず国王のダンス。次に第一王子と婚約者。それが終わるといよいよファーストダンスなわけだが、王族から声が掛かるのを待つしかない。
 参加者達は、ファーストダンスが終わるまでは、ダンスステージに注目。その後は自由に踊ったり誘ったり、歓談したり、だ。
 
「お兄様……」
 音楽に紛れて、レオナは不安を口にする。フィリベルトが耳に口を寄せた。
「エドガーは、フランソワーズとのダンスが決まっている。ユリエ嬢は呼ばれていない。大丈夫だ」
 なるほど、ピオジェ公爵のゴリ押しか。ではアリスターとのファーストダンスになりそうだ、とレオナは予想した。婚約者と踊られた後であれば、問題ないはずだ。

 緊張しながら待っていると、
「よー、倅」
 気さくなおじ様が話しかけてこられた。
「ヴァジーム卿! お元気そうで」
 フィリベルトが明るく返す。
「おう、田舎は空気がうまいぞー、たまに魔獣の息だけどな、がはは」
 
 噂の『雷槍の悪魔』だ、本物だー! すごい! と途端に芸能人に会った気分になるレオナ。
 黒髭のダンディで、がっしりした背の高いおじ様、想像より全然若くて驚いた。恐らくベルナルドの少し年上くらいだろう。
「お嬢ちゃんが、噂のベルナルドの娘か」
「左様でございます。お初にお目にかかります」
 カーテシーをしようとすると、
「いらんいらん、わしそういうの苦手。美人さんがすると迫力あるしかなわん!」
 にひ、と笑う。思ったよりだいぶ人懐っこくて面食らう。
「ふふ、レオナと申します」
「こりゃーベルナルドが家から出さんのも分かるなあ、なあフィリ坊」
「……その呼び方はやめて下さいよ」
「結婚したらやめてやる。それまでは小僧扱いだ!」
「敵いませんね……」
 ヤレヤレと溜息をつきつつ、満更でもないフィリベルト。公爵家の跡継ぎを、こんな扱いにできるのはヴァジーム卿だけかも! とレオナは感動した。
「嬢ちゃん、いきなりですまんが、ちょっと頼みがあるんだが」
「? なんでしょう?」
「今日はな、わしの息子も来ておってな。今は騎士団連中と話してておらんのだが」
「まあ、そうなんですのね」
「あとで踊ってやってくれんか。顔が怖くて、嬢ちゃんたち誰も近寄れんの」


 ぶふっ、なにそれ! 面白すぎる!


「ご子息様が、お嫌でなければ是非に」


 むしろ興味わいちゃったの、私だけ!?


「ほんとか! 約束したぞ! 誘うように言うとくからな!」
 じゃ! と気が済んだとばかりに来賓席に戻られた。
「……くくく」
 フィリベルトが、肩を震わせて笑っている。
「あいつ怒るぞ……面白すぎるな。まあ、どうせレオナには後で紹介しようと思っていた。私の友人なんだが」
 おほん、と咳払い。
「確かに顔は怖いかもな。くくくく。どうやって誘うのかな。楽しみだ」
 

 お兄様が悪い顔してる~!
 とっても仲の良いお友達なのね。じゃ、安心ね!

 
 ジャジャーン、とちょうど音楽が止み、また緩やかに次の曲へ移る。
 アリスターのダンスも終わったようだ。
 エドガーがつまらなそうな顔で、フランソワーズを誘っている。その横ではピオジェ公爵が得意そう。
 さて、アリスターを待とうかな、とレオナが思っているとなぜか……

 
「そなたが、噂の薔薇魔女だな?」

 
 ぎゃーーーーす!
 ゆ、油断してたら、こここ皇帝陛下来ちゃった!
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

悪役令嬢に転生するも魔法に夢中でいたら王子に溺愛されました

黒木 楓
恋愛
旧題:悪役令嬢に転生するも魔法を使えることの方が嬉しかったから自由に楽しんでいると、王子に溺愛されました  乙女ゲームの悪役令嬢リリアンに転生していた私は、転生もそうだけどゲームが始まる数年前で子供の姿となっていることに驚いていた。  これから頑張れば悪役令嬢と呼ばれなくなるのかもしれないけど、それよりもイメージすることで体内に宿る魔力を消費して様々なことができる魔法が使えることの方が嬉しい。  もうゲーム通りになるのなら仕方がないと考えた私は、レックス王子から婚約破棄を受けて没落するまで自由に楽しく生きようとしていた。  魔法ばかり使っていると魔力を使い過ぎて何度か倒れてしまい、そのたびにレックス王子が心配して数年後、ようやくヒロインのカレンが登場する。  私は公爵令嬢も今年までかと考えていたのに、レックス殿下はカレンに興味がなさそうで、常に私に構う日々が続いていた。

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる

雨野
恋愛
 難病に罹り、15歳で人生を終えた私。  だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?  でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!  ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?  1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。  ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!  主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!  愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。  予告なく痛々しい、残酷な描写あり。  サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。  小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。  こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。  本編完結。番外編を順次公開していきます。  最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます

宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。 さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。 中世ヨーロッパ風異世界転生。

旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます

結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】 ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!

珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。 3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。 高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。 これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!! 転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!

鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……! 前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。 正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。 そして、気づけば違う世界に転生! けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ! 私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……? 前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー! ※第15回恋愛大賞にエントリーしてます! 開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです! よろしくお願いします!!

処理中です...