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第二章 錯綜する、糸
第13話 深まる闇は、穢れ(けがれ)を呼ぶ
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※血の苦手な方は、ご注意ください。
◇
「下賤な平民め。このようなこともできずよくもまあ」
「ごめ……申し訳ござりませぬ」
「言葉遣いからしてそのありよう。恥をかくのはこのわたくしぞ?」
沙夜は、額が赤くなるぐらい畳に擦った姿勢で、座礼をしている。
目の前の花瓶に活けられた百合は、なぜか花も葉も萎れている。
(差したら、みるみる花の元気がなくなったんだよ……あきらかに水が悪いんじゃないか!)
叫びたいのをひたすらに我慢して、尚侍のねちねちとした叱責にじっと耐えるのが常だ。
「げに恐ろしき出自よな。全滅した村の生き残りだそうじゃないか。……そなたがやったのではないか?」
「な! ちがいます!」
これにはさすがに、憤って上体を起こした。
「ほぉ、このわたくしに逆らおうてか」
「逆らうとかっ、ただ、事実ではございませんと申し上げ」
「だまれ」
「!」
はあ~、とこめかみを押さえる彼女の顔色がすこぶる悪いことに、沙夜は気づく。
中でもぼこりと額に浮かび上がる青筋は、異様だ。
イライラを隠そうともしない気難しい中年の女は次に、鋭い視線を部屋の隅に控えている愚闇に投げる。
「そこの隠密。殺気をしまえ。これは、躾ぞ」
「……指ひとつでも夜宮様に触れてみろ。ただではすまないぞ」
「はん、言葉ではどうとでも」
が、控えめな隠密には珍しく、あからさまに脅し文句を言った。
「それ以上調子に乗るな。後悔することになる。身分をわきまえろ」
「ぐ」
尚侍に追随しようとしていた女官たちが、それを聞くや「ひ」「なっ」「!」と短い悲鳴と共に青ざめる。
「愚闇」
まだ何か言いそうだったので、沙夜は止めた。あまり脅してもよくない。こういった輩は、誇りを傷つけられたら次に何をするか分からないことを、良く知っていた――小さな村出身とはいえ、村長周りの男どものふるまいから学んだことだ。
「……当然のことを言ったまでですよ」
しれっと言ってのける忍装束に、尚侍はこれ以上関わる気はないらしい。
「っ、気を削がれた! 今日はしまいじゃ!」
しゅさり、とたちまち立ち上がったかと思うと、ドスドスと足音を鳴らしながら、去っていく。
その後ろに慌てて付き従う者どもも、誰一人として例外なく沙夜へ侮蔑の視線を投げながらだったので、姿勢を直すフリをしてパタパタと袖を振る。
受け止めません、という自分なりの意思表示だ。
沙夜は部屋にひとり残されてから、ようやく次の言葉を発した。
「んもー、愚闇~ひやひやしたよ~~~」
「さすがに腹立ったんで。よく我慢してますね」
「だって。しょうがないもん。どこにも行くとこなんてないしさ」
「っ」
「だから、あんまり喧嘩ふっかけちゃだめ。分かった?」
「……はい」
渋々頷く愚闇に微笑みかけてから、沙夜は差す前の百合と花瓶を持って、濡れ縁へ出る。
「おん!」
ギーの計らいで、『黒雨所属の隠密犬』としてなんとか留まることができた玖狼が、出迎えてくれた。
そんな彼は、黒いつぶらな瞳で壺から部屋を覗くようにして尻尾をぶんぶん振っている。
「玖狼~。この水、なんか変だよね?」
沙夜が花瓶を鼻先に持っていくと、玖狼はその中を軽くすんすんした後で、やはり「ぐるるるる」と唸った。
「あーあ。やっぱり。姑息だなー」
「性格悪いっすね。よくそんなこと思いつくなあ」
横からその花瓶をひったくる愚闇を見上げて、沙夜が「それ、どうするの?」と聞くと――
「尚侍の部屋の花瓶に、中身ぶっこんどくっす」
隠密が、覆面越しでもニヤリとしたのが分かった。
「愚闇!? 本気!?」
「本気っす。やれって思ったっしょ?」
「あっは! 思った!」
沙夜にとって、玖狼とこの気安い隠密、さっぱりとした性格である侍女のすず、そして
「今日も変わりはなかったか?」
と一日おきに必ず訪れる魅侶玖の存在が、救いだった。
どれだけ嫌なことがあっても、彼らに接することで、乗り越えることができた。
後宮全体が、ヒョウヒョウと鳴く謎の声に、苛まれるまでは。
◇
ヒョウ、ヒョウ。
小娘め……馬鹿にしおって……
ヒョウ、ヒョウ。
平民から更衣などと……護衛までつけられよって……
ヒョウ、ヒョウ。
気に食わぬ。気に食わぬぞ……!
ヒョウ、ヒョウ。
ひひひ、ひひひ。ならば、くびりころせばよいなあ。
◇
(ああ苦しい。
なんだろう?
息が、できな……)
「沙夜!」
「はっ!」
目が覚めた沙夜の目の前に、焦る魅侶玖の顔があった。額から流れる汗の粒が、ぽつぽつと沙夜の頬に落ちてくる。
「無事か」
「え」
どうやら上半身を抱きかかえられているようだ。たくましい腕の中で、訳が分からず頷く。無事ではある――けれど周囲の気配がおかしい。
首をめぐらせようとした沙夜に、
「見るなっ!」
と強く叫ぶ魅侶玖の声は、それでも遅かった。
「ひ!」
白目を剥いて仰向けに倒れている女は、首元を切られている。
「ないしの、かみっ!」
事切れた尚侍から飛び散った赤が、沙夜のいつも使っている布団の色を変え、畳をどす黒く染めていた。
御帳台を囲む帳にまで激しく飛び散った、赤、赤、赤。
その傍らに片膝をつくのは、愚闇。手には赤黒く濡れた忍刀を逆手に持っている。
(そうだ、ここはいつもの寝室だ。間に玖狼を挟んで、魅侶玖と並んで眠って、それから――
赤い……
血の、匂い……
ああ、これ……あのときとおなじだ。)
「ばあば」
(なんで死んじゃったの?
なんでみんな食われちゃったの?
なんでわたしをひとりにするの?)
「ああ、憎しや憎し」
「沙夜!」
「うつしよも、かくりよも」
「沙夜! いかん、様子がおかしい。今すぐギーを呼べっ、ぐ」
「殿下っ!」
「な、んだこれは……」
うつろな目をした沙夜を抱きかかえた魅侶玖の体から、黒い霞のようなものが立ちのぼってくる。
それを見た愚闇は、たちまち戦慄する。
「まずい、穢れだ……!」
血のついた忍刀をさっと懐紙でふき取ると、愚闇は新しい懐紙で包んだ刀の刃を口にくわえ、両手で印を結んだ。両手を組み、複雑に指を変え、組み直し、最後に「おん」と言うと――
「呼んだか、愚闇」
玖狼が、唐突に喋った。
「は」
「なるほど穢れとはな……厄介なことよ」
にやりと笑うその口元から犬歯をのぞかせ、彼はその体をいつもより二回り大きくする――その様は、犬ではなく狼だ。
「祓うぞ、愚闇」
「は! 玖狼様!」
-----------------------------
お読み頂き、ありがとうございます!
古文では謝罪の時に「ごめんなさい」「申し訳ございません」は出てこないですよね。
「畏れ多い」「かしこし」「かたじけない」のような表現だそうですけれど、読み辛いので現代口語で書いております。
他も色々そんな感じで、スルーいただければと思いますm(__)m
◇
「下賤な平民め。このようなこともできずよくもまあ」
「ごめ……申し訳ござりませぬ」
「言葉遣いからしてそのありよう。恥をかくのはこのわたくしぞ?」
沙夜は、額が赤くなるぐらい畳に擦った姿勢で、座礼をしている。
目の前の花瓶に活けられた百合は、なぜか花も葉も萎れている。
(差したら、みるみる花の元気がなくなったんだよ……あきらかに水が悪いんじゃないか!)
叫びたいのをひたすらに我慢して、尚侍のねちねちとした叱責にじっと耐えるのが常だ。
「げに恐ろしき出自よな。全滅した村の生き残りだそうじゃないか。……そなたがやったのではないか?」
「な! ちがいます!」
これにはさすがに、憤って上体を起こした。
「ほぉ、このわたくしに逆らおうてか」
「逆らうとかっ、ただ、事実ではございませんと申し上げ」
「だまれ」
「!」
はあ~、とこめかみを押さえる彼女の顔色がすこぶる悪いことに、沙夜は気づく。
中でもぼこりと額に浮かび上がる青筋は、異様だ。
イライラを隠そうともしない気難しい中年の女は次に、鋭い視線を部屋の隅に控えている愚闇に投げる。
「そこの隠密。殺気をしまえ。これは、躾ぞ」
「……指ひとつでも夜宮様に触れてみろ。ただではすまないぞ」
「はん、言葉ではどうとでも」
が、控えめな隠密には珍しく、あからさまに脅し文句を言った。
「それ以上調子に乗るな。後悔することになる。身分をわきまえろ」
「ぐ」
尚侍に追随しようとしていた女官たちが、それを聞くや「ひ」「なっ」「!」と短い悲鳴と共に青ざめる。
「愚闇」
まだ何か言いそうだったので、沙夜は止めた。あまり脅してもよくない。こういった輩は、誇りを傷つけられたら次に何をするか分からないことを、良く知っていた――小さな村出身とはいえ、村長周りの男どものふるまいから学んだことだ。
「……当然のことを言ったまでですよ」
しれっと言ってのける忍装束に、尚侍はこれ以上関わる気はないらしい。
「っ、気を削がれた! 今日はしまいじゃ!」
しゅさり、とたちまち立ち上がったかと思うと、ドスドスと足音を鳴らしながら、去っていく。
その後ろに慌てて付き従う者どもも、誰一人として例外なく沙夜へ侮蔑の視線を投げながらだったので、姿勢を直すフリをしてパタパタと袖を振る。
受け止めません、という自分なりの意思表示だ。
沙夜は部屋にひとり残されてから、ようやく次の言葉を発した。
「んもー、愚闇~ひやひやしたよ~~~」
「さすがに腹立ったんで。よく我慢してますね」
「だって。しょうがないもん。どこにも行くとこなんてないしさ」
「っ」
「だから、あんまり喧嘩ふっかけちゃだめ。分かった?」
「……はい」
渋々頷く愚闇に微笑みかけてから、沙夜は差す前の百合と花瓶を持って、濡れ縁へ出る。
「おん!」
ギーの計らいで、『黒雨所属の隠密犬』としてなんとか留まることができた玖狼が、出迎えてくれた。
そんな彼は、黒いつぶらな瞳で壺から部屋を覗くようにして尻尾をぶんぶん振っている。
「玖狼~。この水、なんか変だよね?」
沙夜が花瓶を鼻先に持っていくと、玖狼はその中を軽くすんすんした後で、やはり「ぐるるるる」と唸った。
「あーあ。やっぱり。姑息だなー」
「性格悪いっすね。よくそんなこと思いつくなあ」
横からその花瓶をひったくる愚闇を見上げて、沙夜が「それ、どうするの?」と聞くと――
「尚侍の部屋の花瓶に、中身ぶっこんどくっす」
隠密が、覆面越しでもニヤリとしたのが分かった。
「愚闇!? 本気!?」
「本気っす。やれって思ったっしょ?」
「あっは! 思った!」
沙夜にとって、玖狼とこの気安い隠密、さっぱりとした性格である侍女のすず、そして
「今日も変わりはなかったか?」
と一日おきに必ず訪れる魅侶玖の存在が、救いだった。
どれだけ嫌なことがあっても、彼らに接することで、乗り越えることができた。
後宮全体が、ヒョウヒョウと鳴く謎の声に、苛まれるまでは。
◇
ヒョウ、ヒョウ。
小娘め……馬鹿にしおって……
ヒョウ、ヒョウ。
平民から更衣などと……護衛までつけられよって……
ヒョウ、ヒョウ。
気に食わぬ。気に食わぬぞ……!
ヒョウ、ヒョウ。
ひひひ、ひひひ。ならば、くびりころせばよいなあ。
◇
(ああ苦しい。
なんだろう?
息が、できな……)
「沙夜!」
「はっ!」
目が覚めた沙夜の目の前に、焦る魅侶玖の顔があった。額から流れる汗の粒が、ぽつぽつと沙夜の頬に落ちてくる。
「無事か」
「え」
どうやら上半身を抱きかかえられているようだ。たくましい腕の中で、訳が分からず頷く。無事ではある――けれど周囲の気配がおかしい。
首をめぐらせようとした沙夜に、
「見るなっ!」
と強く叫ぶ魅侶玖の声は、それでも遅かった。
「ひ!」
白目を剥いて仰向けに倒れている女は、首元を切られている。
「ないしの、かみっ!」
事切れた尚侍から飛び散った赤が、沙夜のいつも使っている布団の色を変え、畳をどす黒く染めていた。
御帳台を囲む帳にまで激しく飛び散った、赤、赤、赤。
その傍らに片膝をつくのは、愚闇。手には赤黒く濡れた忍刀を逆手に持っている。
(そうだ、ここはいつもの寝室だ。間に玖狼を挟んで、魅侶玖と並んで眠って、それから――
赤い……
血の、匂い……
ああ、これ……あのときとおなじだ。)
「ばあば」
(なんで死んじゃったの?
なんでみんな食われちゃったの?
なんでわたしをひとりにするの?)
「ああ、憎しや憎し」
「沙夜!」
「うつしよも、かくりよも」
「沙夜! いかん、様子がおかしい。今すぐギーを呼べっ、ぐ」
「殿下っ!」
「な、んだこれは……」
うつろな目をした沙夜を抱きかかえた魅侶玖の体から、黒い霞のようなものが立ちのぼってくる。
それを見た愚闇は、たちまち戦慄する。
「まずい、穢れだ……!」
血のついた忍刀をさっと懐紙でふき取ると、愚闇は新しい懐紙で包んだ刀の刃を口にくわえ、両手で印を結んだ。両手を組み、複雑に指を変え、組み直し、最後に「おん」と言うと――
「呼んだか、愚闇」
玖狼が、唐突に喋った。
「は」
「なるほど穢れとはな……厄介なことよ」
にやりと笑うその口元から犬歯をのぞかせ、彼はその体をいつもより二回り大きくする――その様は、犬ではなく狼だ。
「祓うぞ、愚闇」
「は! 玖狼様!」
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お読み頂き、ありがとうございます!
古文では謝罪の時に「ごめんなさい」「申し訳ございません」は出てこないですよね。
「畏れ多い」「かしこし」「かたじけない」のような表現だそうですけれど、読み辛いので現代口語で書いております。
他も色々そんな感じで、スルーいただければと思いますm(__)m
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