46 / 56
学園入学編
43
しおりを挟む
「ご馳走様でした。」
そんなこんなで食事を終える。
目の前の2人は何故か疲れた様子であったが。
「この後どーすんだ?暇なら久しぶりに遊ぼーぜ。」
部活がないのも今日明日くらいだろうしと。
「悪いな、この後生徒会の方に俺もシグも呼ばれてるんだ。」
「ああ、私もですよ。開式前にノリ先輩から呼び止められまして。て事で、皐月とはここでお別れですね。」
帝は櫂斗と同じで中等部で副会長をしていたため、打診がきたのだろう。
「俺だけ仲間はずれかよっ。時雨も呼ばれたって事は、入試の成績が良かったんだなぁ。」
「まぁ、シグは入学前に打診を断っているし、呼ばれたのは俺の番に興味のある先輩方のせいだがな。ちなみにここだけの話だが、外部入試、クラステスト共にシグは満点だ。」
「うえっ、あの難関の外部入試満点ってどんな頭してんだ。テストんときは頼むなぁ~」
S組の中でもギリギリらしい皐月は拝むように3人に手を合わせる。
勉強会も時雨の夢の一つだ。
「うんっ。上手く教えられるか分かんないけど、僕でいいならっ!」
ニコニコと微笑んでいる時雨に櫂斗は「皐月は手がかかるぞ…」と呟いている。
「んじゃな。頑張れよー。」
そう言って分かれて、生徒会室へと向かう。
4階のため、またエレベーターに乗ってあがる。
「あ、そう言えば明日のことについて白屋先生と高村先生に確認しなきゃ。」
降りて目の前にある保健室を見て思い出した。
「明日?健康診断ですか?」
「うん、ちょっと待ってて貰ってもいい?」
「はい。」
ノックをして櫂斗に扉を開けてもらう。
「こんにちは。月見里君。どうしました?」
白屋が笑顔で出迎えてくれた。
「こんにちは。明日の健康診断の事なのですが、病院で検査をしているので、これの提出ではダメですか?」
鞄から予め入学前に準備していた診断書を提出する。
それを受け取り確認すると、了承の返事が来た。
「まだ本調子ではありませんので、明日はゆっくり休んで下さい。」
「はい、そうします。」
折角来たのだから診察しましょうと簡単に血圧と脈をとられる。
やはり、不整脈が酷いらしく難しい顔をしている。時雨本人はもうある程度慣れており、そこまで気にしていない。
「急に動いたりはしない事です。暫くは安静に、ですよ。」
「はい。失礼します。」
保健室を出て、外で待ってくれていた2人と合流する。
「おまたせ。ごめん、次は職員室。」
また同様に高村を訪問する。
こちらでも明日はゆっくり休んでいるようにと言われて、苦笑する。
用事を済ませて、生徒会室へと今度こそ向かった。
「失礼します。」
櫂斗が代表して挨拶をして、中に入る。
「おお、来たか。」
中に入るとコの字型に並べられた机に応接間のようなソファ席。
そのソファに優雅にコーヒー片手に座る生徒会長。とその他3名。
「櫂ちゃん達来たぁ!こっち座って~」
お茶がいい?コーヒー?ジュース?とニッコニッコしながら先輩が聞いてくる。
櫂斗はコーヒー、帝はお茶を、時雨は何も要らないと答えた。
「さぁって、自己紹介といきましょうか!まずは会長ーっ」
「あ?原田道紀(はらだみちのり)。3年だ。生徒会長をしている。これからこき使ってやるから楽しみにしとけ?」ニヤリと笑みを浮かべコーヒーを啜る。
「武者奏(むしゃかなで)。副会長をしている。とりあえず、生還したようで良かった。」
時雨の方をチラリとみながら呟いた。
時雨ははてなを浮かべたが、櫂斗はわかったらしい。
「シグと初めて会った時に、先輩にいろいろ助けて貰ったんだ。その時にAED持ってきてくれた。」
ボソリと時雨に教える。
「ああ、その節は生徒会の皆様にお世話になりました。本当にありがとうございました。」
深々と頭を下げる。
「気にしない気にしないっ!無事だったんならいいんだよーっ!」
「ああ、無理はしないように。」
奏が近づいてきて、頭をソロソロと撫でる。
櫂斗がピクリと反応したが、兄のような目であり何も言わずに撫でられるのを見ていた。
「AEDって、本当にどんな出会い方だったんですか…」
1人状況が掴めない帝は混乱中だ。
「まぁ、出会った反動でシグが発作起こして心停止を起こし、それを助けて貰った、ってのがザックリとした説明。」
「そんな事が起きていたんですね…。櫂斗があの後から忙しそうにしていたのはそう言う理由だったのですね。やっとわかりました。」
ポンっと手を打つ。
「おチビちゃんそんな目に遭ってたのかー。大変だったなぁ。俺は五条武政(ごじょうたけまさ)。書記をしている。」
何かあれば頼りにしてくれとウンウン頷く姿は熊のような体格であるが、優しさが滲み出ている。
「月見里時雨です。よろしくお願いします。先輩方。」
「「「「よろしく/な/よろしくぅ~っ!」」」」
「てことで、シグは紹介したので帰ります。」
櫂斗は生徒会に碌な先輩はいないと思っており、時雨をなるべく近づかせたくなかった。
「待て待て待てーい!時雨ちゃんを呼んだのは生徒会に入らないっていう打診のためだよっ!」
「…?そのお話なら、一度お断りさせて頂いたと思うのですが…」
「櫂ちゃんもいるし、体に無理のない範囲でいいからやらない⁈正直、猫でも熊でも馬鹿すぎなければ借りたいくらいなんだよねっ!時雨ちゃんはまじめにやってくれそうだし、考え直してみない?」
「…すみません。まだちょっと体調も安定しませんし、ご迷惑をかけすると思います。
なので、やっぱりお断りさせて頂きます。申し訳ありません。」
「うぅ…わかったよぉ。じゃあ、行事の時だけやる補佐みたいなのは⁈忙しい時期だけ手伝いで来てもらうの!
他にもそういう子は2人くらいいるし、どう⁈」
「はぁ…手伝える時だけでいいのであれば、是非。」
出来る時だけで役職を持たない手伝いであれば少しは役に立てるだろう。櫂斗はそれすらも嫌そうな顔をしたが、仕方あるまい。
「やったぁーっ!人員ゲットーっ!よろしくねぇ!お願いするときは、櫂ちゃんに伝えてもらうか、あ、talk追加しよっ!そっちで連絡するからっ」
携帯を取り出し、連絡先を交換する。
便乗して他のメンバーもだ。
「それじゃ、新歓の打ち合わせ始めるか。月見里はどうする?見学するか?」
生徒会長である原田が質問してきた。
正直、少し疲れており、軽く動悸がしている。
「すみません、ちょっと疲れてしまいまして、このまま帰宅させて頂きます。」
「そうか。櫂斗送って戻ってこい。その間に北条に茶でも入れさせておく。」
「えっ、いや、1人で帰れますよ?」
「いいから、ほら、帰るよ。今少しきついだろう?」
櫂斗には何故かバレているようで、お願いしますという他になかった。
寮の入り口に着き、櫂斗にもう戻るよう伝えるも聞かれず、部屋の中まで運ばれた。
甲斐甲斐しく車椅子からベッドに降ろされ、寝巻きを渡される。
着替えている間に薬用の水と点滴の準備をしてくれたらしく戻ってくると直ぐにつけられてしまった。
後は何かインターホンを外した様なものがベッドサイドに置かれた。
「気付いてないかもしれないが、顔が真っ青だ。何か体調に変化があったり、俺が必要な時はこのボタンを押して。
押したら、俺の携帯に繋がるようになっている。携帯の俺だけに繋がるものと捉えてくれればいい。
1人で我慢だけはしないこと。いいね?」
こくりと頷きを返す。
「カイ、カイの匂いのするものが欲しい…」
1人になる事に少しの寂しさを感じていた時雨は素直に櫂斗にねだって見る事にした。
櫂斗は一瞬硬直したものの、着ていたシャツを脱ぐと時雨にかける様に置いた。
替えはあるため、着替えてくれるのだろう。
「ありがと。いってらっしゃい…」
ふわりと香る櫂斗の香りに落ち着き、ウトウトとしてしまう。
送る言葉だけ頑張って伝えたが、届いただろうか。
さらりと大きな手が頭を撫でる心地よさとともに眠りに包まれた。
そんなこんなで食事を終える。
目の前の2人は何故か疲れた様子であったが。
「この後どーすんだ?暇なら久しぶりに遊ぼーぜ。」
部活がないのも今日明日くらいだろうしと。
「悪いな、この後生徒会の方に俺もシグも呼ばれてるんだ。」
「ああ、私もですよ。開式前にノリ先輩から呼び止められまして。て事で、皐月とはここでお別れですね。」
帝は櫂斗と同じで中等部で副会長をしていたため、打診がきたのだろう。
「俺だけ仲間はずれかよっ。時雨も呼ばれたって事は、入試の成績が良かったんだなぁ。」
「まぁ、シグは入学前に打診を断っているし、呼ばれたのは俺の番に興味のある先輩方のせいだがな。ちなみにここだけの話だが、外部入試、クラステスト共にシグは満点だ。」
「うえっ、あの難関の外部入試満点ってどんな頭してんだ。テストんときは頼むなぁ~」
S組の中でもギリギリらしい皐月は拝むように3人に手を合わせる。
勉強会も時雨の夢の一つだ。
「うんっ。上手く教えられるか分かんないけど、僕でいいならっ!」
ニコニコと微笑んでいる時雨に櫂斗は「皐月は手がかかるぞ…」と呟いている。
「んじゃな。頑張れよー。」
そう言って分かれて、生徒会室へと向かう。
4階のため、またエレベーターに乗ってあがる。
「あ、そう言えば明日のことについて白屋先生と高村先生に確認しなきゃ。」
降りて目の前にある保健室を見て思い出した。
「明日?健康診断ですか?」
「うん、ちょっと待ってて貰ってもいい?」
「はい。」
ノックをして櫂斗に扉を開けてもらう。
「こんにちは。月見里君。どうしました?」
白屋が笑顔で出迎えてくれた。
「こんにちは。明日の健康診断の事なのですが、病院で検査をしているので、これの提出ではダメですか?」
鞄から予め入学前に準備していた診断書を提出する。
それを受け取り確認すると、了承の返事が来た。
「まだ本調子ではありませんので、明日はゆっくり休んで下さい。」
「はい、そうします。」
折角来たのだから診察しましょうと簡単に血圧と脈をとられる。
やはり、不整脈が酷いらしく難しい顔をしている。時雨本人はもうある程度慣れており、そこまで気にしていない。
「急に動いたりはしない事です。暫くは安静に、ですよ。」
「はい。失礼します。」
保健室を出て、外で待ってくれていた2人と合流する。
「おまたせ。ごめん、次は職員室。」
また同様に高村を訪問する。
こちらでも明日はゆっくり休んでいるようにと言われて、苦笑する。
用事を済ませて、生徒会室へと今度こそ向かった。
「失礼します。」
櫂斗が代表して挨拶をして、中に入る。
「おお、来たか。」
中に入るとコの字型に並べられた机に応接間のようなソファ席。
そのソファに優雅にコーヒー片手に座る生徒会長。とその他3名。
「櫂ちゃん達来たぁ!こっち座って~」
お茶がいい?コーヒー?ジュース?とニッコニッコしながら先輩が聞いてくる。
櫂斗はコーヒー、帝はお茶を、時雨は何も要らないと答えた。
「さぁって、自己紹介といきましょうか!まずは会長ーっ」
「あ?原田道紀(はらだみちのり)。3年だ。生徒会長をしている。これからこき使ってやるから楽しみにしとけ?」ニヤリと笑みを浮かべコーヒーを啜る。
「武者奏(むしゃかなで)。副会長をしている。とりあえず、生還したようで良かった。」
時雨の方をチラリとみながら呟いた。
時雨ははてなを浮かべたが、櫂斗はわかったらしい。
「シグと初めて会った時に、先輩にいろいろ助けて貰ったんだ。その時にAED持ってきてくれた。」
ボソリと時雨に教える。
「ああ、その節は生徒会の皆様にお世話になりました。本当にありがとうございました。」
深々と頭を下げる。
「気にしない気にしないっ!無事だったんならいいんだよーっ!」
「ああ、無理はしないように。」
奏が近づいてきて、頭をソロソロと撫でる。
櫂斗がピクリと反応したが、兄のような目であり何も言わずに撫でられるのを見ていた。
「AEDって、本当にどんな出会い方だったんですか…」
1人状況が掴めない帝は混乱中だ。
「まぁ、出会った反動でシグが発作起こして心停止を起こし、それを助けて貰った、ってのがザックリとした説明。」
「そんな事が起きていたんですね…。櫂斗があの後から忙しそうにしていたのはそう言う理由だったのですね。やっとわかりました。」
ポンっと手を打つ。
「おチビちゃんそんな目に遭ってたのかー。大変だったなぁ。俺は五条武政(ごじょうたけまさ)。書記をしている。」
何かあれば頼りにしてくれとウンウン頷く姿は熊のような体格であるが、優しさが滲み出ている。
「月見里時雨です。よろしくお願いします。先輩方。」
「「「「よろしく/な/よろしくぅ~っ!」」」」
「てことで、シグは紹介したので帰ります。」
櫂斗は生徒会に碌な先輩はいないと思っており、時雨をなるべく近づかせたくなかった。
「待て待て待てーい!時雨ちゃんを呼んだのは生徒会に入らないっていう打診のためだよっ!」
「…?そのお話なら、一度お断りさせて頂いたと思うのですが…」
「櫂ちゃんもいるし、体に無理のない範囲でいいからやらない⁈正直、猫でも熊でも馬鹿すぎなければ借りたいくらいなんだよねっ!時雨ちゃんはまじめにやってくれそうだし、考え直してみない?」
「…すみません。まだちょっと体調も安定しませんし、ご迷惑をかけすると思います。
なので、やっぱりお断りさせて頂きます。申し訳ありません。」
「うぅ…わかったよぉ。じゃあ、行事の時だけやる補佐みたいなのは⁈忙しい時期だけ手伝いで来てもらうの!
他にもそういう子は2人くらいいるし、どう⁈」
「はぁ…手伝える時だけでいいのであれば、是非。」
出来る時だけで役職を持たない手伝いであれば少しは役に立てるだろう。櫂斗はそれすらも嫌そうな顔をしたが、仕方あるまい。
「やったぁーっ!人員ゲットーっ!よろしくねぇ!お願いするときは、櫂ちゃんに伝えてもらうか、あ、talk追加しよっ!そっちで連絡するからっ」
携帯を取り出し、連絡先を交換する。
便乗して他のメンバーもだ。
「それじゃ、新歓の打ち合わせ始めるか。月見里はどうする?見学するか?」
生徒会長である原田が質問してきた。
正直、少し疲れており、軽く動悸がしている。
「すみません、ちょっと疲れてしまいまして、このまま帰宅させて頂きます。」
「そうか。櫂斗送って戻ってこい。その間に北条に茶でも入れさせておく。」
「えっ、いや、1人で帰れますよ?」
「いいから、ほら、帰るよ。今少しきついだろう?」
櫂斗には何故かバレているようで、お願いしますという他になかった。
寮の入り口に着き、櫂斗にもう戻るよう伝えるも聞かれず、部屋の中まで運ばれた。
甲斐甲斐しく車椅子からベッドに降ろされ、寝巻きを渡される。
着替えている間に薬用の水と点滴の準備をしてくれたらしく戻ってくると直ぐにつけられてしまった。
後は何かインターホンを外した様なものがベッドサイドに置かれた。
「気付いてないかもしれないが、顔が真っ青だ。何か体調に変化があったり、俺が必要な時はこのボタンを押して。
押したら、俺の携帯に繋がるようになっている。携帯の俺だけに繋がるものと捉えてくれればいい。
1人で我慢だけはしないこと。いいね?」
こくりと頷きを返す。
「カイ、カイの匂いのするものが欲しい…」
1人になる事に少しの寂しさを感じていた時雨は素直に櫂斗にねだって見る事にした。
櫂斗は一瞬硬直したものの、着ていたシャツを脱ぐと時雨にかける様に置いた。
替えはあるため、着替えてくれるのだろう。
「ありがと。いってらっしゃい…」
ふわりと香る櫂斗の香りに落ち着き、ウトウトとしてしまう。
送る言葉だけ頑張って伝えたが、届いただろうか。
さらりと大きな手が頭を撫でる心地よさとともに眠りに包まれた。
28
お気に入りに追加
959
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
孕めないオメガでもいいですか?
月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから……
オメガバース作品です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
花婿候補は冴えないαでした
いち
BL
バース性がわからないまま育った凪咲は、20歳の年に待ちに待った判定を受けた。会社を経営する父の一人息子として育てられるなか結果はΩ。 父親を困らせることになってしまう。このまま親に従って、政略結婚を進めて行こうとするが、それでいいのかと自分の今後を考え始める。そして、偶然同じ部署にいた25歳の秘書の孝景と出会った。
本番なしなのもたまにはと思って書いてみました!
※pixivに同様の作品を掲載しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
上手に啼いて
紺色橙
BL
■聡は10歳の初めての発情期の際、大輝に噛まれ番となった。それ以来関係を継続しているが、愛ではなく都合と情で続いている現状はそろそろ終わりが見えていた。
■注意*独自オメガバース設定。■『それは愛か本能か』と同じ世界設定です。関係は一切なし。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる