12 / 56
出会い
10 Side櫂斗
しおりを挟む
Side 櫂斗
俺は来栖櫂斗(くるす かいと)。
来栖財閥の嫡男で、由良学園中等部3年に所属している。
本来、今日は外部生や高等部からの入寮者の説明会であり、中等部から寮に入っている俺は高等部に用はない。
中等部で生徒会長をしていた俺は、1つ上の代の生徒会長に誘われ、高等部でも1年から生徒会会長補佐として参加する事が決定してしまった。
高等部は今日の説明会に駆り出されてる人以外は講義があるから、16時に生徒会室ね~っと召集がかかった。
説明会は卒業式の1週間前という事もあり、生徒会長ではなく、有志を募ってそっちで運営しているらしい。
講義は15時半には終わると聞いている。
一応後輩である自分が最後に来るわけには行かないと時間に余裕をもって15時半前に寮を出た。
まだ高等部に進学してはいないが、高等部は憂鬱だ。
まだ子どもとされていた初等部、中等部と異なり、会社ぐるみの付き合いや駆け引き、そしてなるべく良い家に嫁ごうと有象無象が寄ってくる。
中等部の今でさえ、煩わしいと感じているのに気が重くなるのは当たり前だ。
別に付き合いが嫌いな訳ではない。何人かとは今までも付き合ったし、体の関係も持った。
だが、相手を愛そうと大切にしても何処かで違うという感情が湧き、長続きはしなかった。
はぁ、と今から憂鬱な足取りで道を進んでいく。
中等部の寮から高等部へとつながる道に曲がる。
その瞬間、ふわりと甘いアップルパイの様な香りが漂ってきた。
何だ?ケーキでも焼いてるのだろうか。
足を進めるごとに香りは強くなっていく。
何故か心臓がドクドクと鼓動を鳴らす。
良い匂いだ…ずっと嗅いでいたい。食べたい……
香りに頭が支配されていく。
人の気配を感じ、やや俯きがちだった視線を上げる。
50mほどだろうか。
小柄なマスクをかけた人がコチラを見た。
目があった瞬間、ドクリと胸が音を立てる。
この人は、俺のΩだ。
視線が交差した瞬間から、名前も知らないその人が頭に焼き付く。
お互いが惹かれ合う様に、一歩ずつ歩みを進める。
残り10mほどだろうか。香りはますます強くなり、俺の思考を奪う。
一言も発する事なく、ただお互いを見つめ合っていた。
後ちょっとで触れられる…
ニコリと微笑みかけようとしたその瞬間、その人は急にふらつき、倒れ込みそうになる。
このままでは地面に叩きつけられると、僅かな距離を今までにない速度で駆け、地面に崩れる寸前で抱え込んだ。
「大丈夫か⁈」
先ほどまで強く感じていた香りが急激に弱くなっている。
「おいっ!しっかりしろ!」
苦しげに、ニコリと少し微笑んだかと思うと完全に力が抜けた。
「なぁっ!聞こえるか⁈おい!」
呼びかけるも返答がない。
時折ハクハクと喘ぐ様な呼吸があるが、頸部で脈を測ると全く触れない。
心臓が止まっている…………?
折角会えた番が、話す事もなく命を終えようとしている。
一瞬頭が真っ白になり、何も考えられなくなる。
~お兄ちゃん!しっかりして!!!~
何処からか、もう居ないはずの妹の声が聴こえる。
はっと意識を現実に戻した。
死なせるわけにはいかない!
周囲に人はいない。高等部の方が中等部より近い事を確認し先輩に電話を繋げスピーカーモードにし、服を思いっきり裂いて胸骨圧迫を開始する。
講義は終わっているし、携帯を手放さない人なのですぐに出るはずだ。
マスクも取り、顔を露わにする。
本来はふるりとピンクなのだろうか。
小さな柔らかい唇は今や紫になっており、顔色も白を通り越し、真っ青だ。
3コールして、先輩が出た。
「おつぽん~。櫂ちゃんどした~?まさか道に迷った~?」
にやにやとした様な声で茶化してくるが、今はそれどころではないとイラつきを隠せない。
「119!早く!高等部校舎に向かう表通りにだ!心停止起こしているから、AEDも全力でもってこい!」
蘇生を繰り返しながら、必要事項を怒鳴りつける。
「わ、分かった。ノリ、119に電話。高等部表通りで心停止者あり。
奏、悪いけど、お前が1番足が速いからAED全力で持ってって。俺は白ちゃんに連絡を取る。急げ!」
電話越しに指示が飛んでいるのがわかる。
ハッハッと何度目かわからない蘇生を行う。
「櫂ちゃん、救急車手配したよ。運良く近くにいるみたいで2分程で到着する。」
前からバタバタと足音がして、AEDを片手に持ち目の前で止まった。
「ハッハッハッ。AED。胸骨圧迫変わるから、お前はAEDの準備を。」
先輩らしき人が1•2•3と声を出し、テンポ良く役割を交代する。
どうしても疲れが出てくる為、リズムが狂いやすい。途中で交代するのが最善だ。
手早く装置を起動し、パッドを胸に貼り付ける。
ー充電完了しました。ショックが必要です。ー
「離れて!!」
先輩が離れたのを確認してボタンを押す。
音声が再開すると再度蘇生を開始する。
ー生きろ!戻ってこい!こっちだ!戻れ!戻れ!ー
3回ほど繰り返しただろうか。かなり弱いが脈が戻った。
「ハッハッハッハッハッハッ」
ー帰ってきた……
ピーポーピーポーと救急車の音がして、救急隊員が駆け寄ってくる。
救急車が来るまでに先輩の電話の時間を確認すると6分。
迅速な対応であっただろう。
急いでストレッチャーに乗せられ、運ばれていく。
「君のお陰で彼の命は繋がったよ。ありがとう。」
救急隊の人に別れ際にいわれ、搬送先の病院と連絡先を受け取った。
身体が力が抜け、その場に座り込む。
校舎から白屋先生を連れた先輩が走ってきた。
「先輩、ありがとうございました。皆さんも協力ありがとうございます。」
「君もよく頑張りましたね。ところで、倒れた子はどんな子でしたか?」
「名前はわかりません。160cmくらいの艶のある黒髪にマスクをつけたタートルネックの男子です。アップルパイの香りがする……」
「!!…そうですね。本来個人情報は教えられませんが、その子は月見里時雨君といって、今年度から入学する外部生です。今日の説明会にきてたんですよ。事情は話せませんが、名前を知る権利くらいはあるでしょう。私は病院に知り合いがいるので、少し行ってきます。君たちは今日はゆっくり過ごしてくださいね。」
死の間際を見ると言うのは、体にも心にも大きな影響がありますから。とスタスタと歩いて去っていった。
「櫂ちゃん、大丈夫?顔が真っ青だよ。今日はもう寮に帰って休んで。」
心配そうに先輩が覗き込んできた。人から見ても分かるくらいには青ざめているのだろう。
「…多分、俺の、俺の番なんです…。いや、絶対、俺の運命だった。目があった瞬間惹かれあったのに、触れられると思ったのに、目の前で冷たくなっていって…」
最愛を失うと思った。二度と大切な人の死は見たくない。
手が震えているのが自分でも分かる。
ぎゅっと先輩に抱きしめられると
「櫂ちゃん、大丈夫だよ。彼は大丈夫。よく頑張ったね。」
日頃であれば、鬱陶しいと払い除けていた身体が今は暖かく感じる。
「…ありがとうございます…。」
暫くそうしていたが、落ち着きを取り戻すとふっと離れて寮へと送られた。
ー月見里、時雨。俺の運命。
会いに行くから、次は温かな温もりを感じさせてくれ。待っていて…
俺は来栖櫂斗(くるす かいと)。
来栖財閥の嫡男で、由良学園中等部3年に所属している。
本来、今日は外部生や高等部からの入寮者の説明会であり、中等部から寮に入っている俺は高等部に用はない。
中等部で生徒会長をしていた俺は、1つ上の代の生徒会長に誘われ、高等部でも1年から生徒会会長補佐として参加する事が決定してしまった。
高等部は今日の説明会に駆り出されてる人以外は講義があるから、16時に生徒会室ね~っと召集がかかった。
説明会は卒業式の1週間前という事もあり、生徒会長ではなく、有志を募ってそっちで運営しているらしい。
講義は15時半には終わると聞いている。
一応後輩である自分が最後に来るわけには行かないと時間に余裕をもって15時半前に寮を出た。
まだ高等部に進学してはいないが、高等部は憂鬱だ。
まだ子どもとされていた初等部、中等部と異なり、会社ぐるみの付き合いや駆け引き、そしてなるべく良い家に嫁ごうと有象無象が寄ってくる。
中等部の今でさえ、煩わしいと感じているのに気が重くなるのは当たり前だ。
別に付き合いが嫌いな訳ではない。何人かとは今までも付き合ったし、体の関係も持った。
だが、相手を愛そうと大切にしても何処かで違うという感情が湧き、長続きはしなかった。
はぁ、と今から憂鬱な足取りで道を進んでいく。
中等部の寮から高等部へとつながる道に曲がる。
その瞬間、ふわりと甘いアップルパイの様な香りが漂ってきた。
何だ?ケーキでも焼いてるのだろうか。
足を進めるごとに香りは強くなっていく。
何故か心臓がドクドクと鼓動を鳴らす。
良い匂いだ…ずっと嗅いでいたい。食べたい……
香りに頭が支配されていく。
人の気配を感じ、やや俯きがちだった視線を上げる。
50mほどだろうか。
小柄なマスクをかけた人がコチラを見た。
目があった瞬間、ドクリと胸が音を立てる。
この人は、俺のΩだ。
視線が交差した瞬間から、名前も知らないその人が頭に焼き付く。
お互いが惹かれ合う様に、一歩ずつ歩みを進める。
残り10mほどだろうか。香りはますます強くなり、俺の思考を奪う。
一言も発する事なく、ただお互いを見つめ合っていた。
後ちょっとで触れられる…
ニコリと微笑みかけようとしたその瞬間、その人は急にふらつき、倒れ込みそうになる。
このままでは地面に叩きつけられると、僅かな距離を今までにない速度で駆け、地面に崩れる寸前で抱え込んだ。
「大丈夫か⁈」
先ほどまで強く感じていた香りが急激に弱くなっている。
「おいっ!しっかりしろ!」
苦しげに、ニコリと少し微笑んだかと思うと完全に力が抜けた。
「なぁっ!聞こえるか⁈おい!」
呼びかけるも返答がない。
時折ハクハクと喘ぐ様な呼吸があるが、頸部で脈を測ると全く触れない。
心臓が止まっている…………?
折角会えた番が、話す事もなく命を終えようとしている。
一瞬頭が真っ白になり、何も考えられなくなる。
~お兄ちゃん!しっかりして!!!~
何処からか、もう居ないはずの妹の声が聴こえる。
はっと意識を現実に戻した。
死なせるわけにはいかない!
周囲に人はいない。高等部の方が中等部より近い事を確認し先輩に電話を繋げスピーカーモードにし、服を思いっきり裂いて胸骨圧迫を開始する。
講義は終わっているし、携帯を手放さない人なのですぐに出るはずだ。
マスクも取り、顔を露わにする。
本来はふるりとピンクなのだろうか。
小さな柔らかい唇は今や紫になっており、顔色も白を通り越し、真っ青だ。
3コールして、先輩が出た。
「おつぽん~。櫂ちゃんどした~?まさか道に迷った~?」
にやにやとした様な声で茶化してくるが、今はそれどころではないとイラつきを隠せない。
「119!早く!高等部校舎に向かう表通りにだ!心停止起こしているから、AEDも全力でもってこい!」
蘇生を繰り返しながら、必要事項を怒鳴りつける。
「わ、分かった。ノリ、119に電話。高等部表通りで心停止者あり。
奏、悪いけど、お前が1番足が速いからAED全力で持ってって。俺は白ちゃんに連絡を取る。急げ!」
電話越しに指示が飛んでいるのがわかる。
ハッハッと何度目かわからない蘇生を行う。
「櫂ちゃん、救急車手配したよ。運良く近くにいるみたいで2分程で到着する。」
前からバタバタと足音がして、AEDを片手に持ち目の前で止まった。
「ハッハッハッ。AED。胸骨圧迫変わるから、お前はAEDの準備を。」
先輩らしき人が1•2•3と声を出し、テンポ良く役割を交代する。
どうしても疲れが出てくる為、リズムが狂いやすい。途中で交代するのが最善だ。
手早く装置を起動し、パッドを胸に貼り付ける。
ー充電完了しました。ショックが必要です。ー
「離れて!!」
先輩が離れたのを確認してボタンを押す。
音声が再開すると再度蘇生を開始する。
ー生きろ!戻ってこい!こっちだ!戻れ!戻れ!ー
3回ほど繰り返しただろうか。かなり弱いが脈が戻った。
「ハッハッハッハッハッハッ」
ー帰ってきた……
ピーポーピーポーと救急車の音がして、救急隊員が駆け寄ってくる。
救急車が来るまでに先輩の電話の時間を確認すると6分。
迅速な対応であっただろう。
急いでストレッチャーに乗せられ、運ばれていく。
「君のお陰で彼の命は繋がったよ。ありがとう。」
救急隊の人に別れ際にいわれ、搬送先の病院と連絡先を受け取った。
身体が力が抜け、その場に座り込む。
校舎から白屋先生を連れた先輩が走ってきた。
「先輩、ありがとうございました。皆さんも協力ありがとうございます。」
「君もよく頑張りましたね。ところで、倒れた子はどんな子でしたか?」
「名前はわかりません。160cmくらいの艶のある黒髪にマスクをつけたタートルネックの男子です。アップルパイの香りがする……」
「!!…そうですね。本来個人情報は教えられませんが、その子は月見里時雨君といって、今年度から入学する外部生です。今日の説明会にきてたんですよ。事情は話せませんが、名前を知る権利くらいはあるでしょう。私は病院に知り合いがいるので、少し行ってきます。君たちは今日はゆっくり過ごしてくださいね。」
死の間際を見ると言うのは、体にも心にも大きな影響がありますから。とスタスタと歩いて去っていった。
「櫂ちゃん、大丈夫?顔が真っ青だよ。今日はもう寮に帰って休んで。」
心配そうに先輩が覗き込んできた。人から見ても分かるくらいには青ざめているのだろう。
「…多分、俺の、俺の番なんです…。いや、絶対、俺の運命だった。目があった瞬間惹かれあったのに、触れられると思ったのに、目の前で冷たくなっていって…」
最愛を失うと思った。二度と大切な人の死は見たくない。
手が震えているのが自分でも分かる。
ぎゅっと先輩に抱きしめられると
「櫂ちゃん、大丈夫だよ。彼は大丈夫。よく頑張ったね。」
日頃であれば、鬱陶しいと払い除けていた身体が今は暖かく感じる。
「…ありがとうございます…。」
暫くそうしていたが、落ち着きを取り戻すとふっと離れて寮へと送られた。
ー月見里、時雨。俺の運命。
会いに行くから、次は温かな温もりを感じさせてくれ。待っていて…
20
お気に入りに追加
953
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる