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出会い
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「じゃあ、気をつけて。途中で気分が悪くなったらすぐに誰かに言うんだよ。」
「うん。送ってくれてありがとね。仕事頑張って。いってきます。」
夏樹に送ってもらい、念願の由良学園に赴いた。
創立100年を超える歴史ある学園で、初等部、中等部、高等部が存在する。
中等部までは任意であるが、高等部では規律と自律性を養う為に寮に入る事が義務付けられる。
外部者を迎える門は5mは高さがあり重厚で内部と外部が隔たられている印象を与える。
実際、入学してからは土日の休息日を除くと外出は基本的に禁止であり、出る際は外出届の申請が必要だ。
すぅっと深呼吸をして、足を踏み入れる。
門を入って直ぐに受付が設けられており、身分証明と入学許可証を提示し、確認が取れたら会場に案内される形がとられている。
「おはようございます。」
受付には複数人がおり、とりあえず1番近くにいる空いているブースへ向かい、声をかけた。
「おはようございます。入学許可証と身分証明書の提示をお願いします。」
どうやら、学生が業務を担っているようだ。手元に用意していたそれらをお願いしますと渡し、確認してもらう。
「月見里時雨君ですね。はい、確認出来ました。月見里君は説明会終了後、保健医から話があるそうなので残ってて欲しいとの事です。」
「わかりました。連絡ありがとうございます。」
「では、案内しますね。久木(ひさぎ)。」
久木と呼ばれた短髪の長身が近づいてきた。
「彼が案内役ですので、ついて行ってくださいね。」
「はい。ありがとうございます。久木さん、よろしくお願いします。」
「ああ。こっちだ。」
後ろをついて行くが、180cmありそうな久木と165cmの時雨では一歩の大きさが違う。
最初は早歩きになりながらもついて行っていたが、途中でギブアップし、
「久木さんっ、ちょっと、待って、下さい。」
息を少し切らして休憩を願い出る。
「すまない。少し足早になっていたようだ。それにしても体力がないな。入学までにもう少し体力をつけた方がいい。」
「はぁっ。すみません。身体がちょっと悪くて。これでも体力がついてきたほうなんですよ。」
「そうだったのか。すまない。無理はしなくていいから、ゆっくり行こう。会場は4階何だが、階段は登れそうか?」
「出来れば、エレベーターがあれば使いたいです。それか、一階事にちょっと休憩を取らせて頂けたら。」
「エレベーターで行こう。基本的に校舎のエレベーターは荷物の運搬や負傷した時など理由がある時にしか使用出来ない。1年の教室は3階だから、入学前に申請しておくといい。」
「そうなんですね。知りませんでした。今日、教員に確認します。ありがとうございます。久木さん。」
それからは時雨のペースに合わせてゆっくりと歩いてくれ、エレベーターを利用して無事に会場に着いた。
「案内ありがとうございました。」
「問題ない。俺は月見里が入学してからの担当上級生となる。
改めて、新2年の久木朧(ひさぎ おぼろ)だ。入学後、また会えるのを楽しみにしている。」
ふっと笑うと、じゃあなと元来た道を戻っていった。
~作者より~
なんと、感想頂いちゃいました…
本当にありがとうございます(^^)
初投稿でビビりながら手探り・行き当たりばったりで書いている所もあるので、ご期待に添えるような展開に出来るかはわかりませんが、頑張って更新していきますので、今後とも時雨と攻め(まだ登場されられてないですが!!笑)の応援をよろしくお願いします。
「うん。送ってくれてありがとね。仕事頑張って。いってきます。」
夏樹に送ってもらい、念願の由良学園に赴いた。
創立100年を超える歴史ある学園で、初等部、中等部、高等部が存在する。
中等部までは任意であるが、高等部では規律と自律性を養う為に寮に入る事が義務付けられる。
外部者を迎える門は5mは高さがあり重厚で内部と外部が隔たられている印象を与える。
実際、入学してからは土日の休息日を除くと外出は基本的に禁止であり、出る際は外出届の申請が必要だ。
すぅっと深呼吸をして、足を踏み入れる。
門を入って直ぐに受付が設けられており、身分証明と入学許可証を提示し、確認が取れたら会場に案内される形がとられている。
「おはようございます。」
受付には複数人がおり、とりあえず1番近くにいる空いているブースへ向かい、声をかけた。
「おはようございます。入学許可証と身分証明書の提示をお願いします。」
どうやら、学生が業務を担っているようだ。手元に用意していたそれらをお願いしますと渡し、確認してもらう。
「月見里時雨君ですね。はい、確認出来ました。月見里君は説明会終了後、保健医から話があるそうなので残ってて欲しいとの事です。」
「わかりました。連絡ありがとうございます。」
「では、案内しますね。久木(ひさぎ)。」
久木と呼ばれた短髪の長身が近づいてきた。
「彼が案内役ですので、ついて行ってくださいね。」
「はい。ありがとうございます。久木さん、よろしくお願いします。」
「ああ。こっちだ。」
後ろをついて行くが、180cmありそうな久木と165cmの時雨では一歩の大きさが違う。
最初は早歩きになりながらもついて行っていたが、途中でギブアップし、
「久木さんっ、ちょっと、待って、下さい。」
息を少し切らして休憩を願い出る。
「すまない。少し足早になっていたようだ。それにしても体力がないな。入学までにもう少し体力をつけた方がいい。」
「はぁっ。すみません。身体がちょっと悪くて。これでも体力がついてきたほうなんですよ。」
「そうだったのか。すまない。無理はしなくていいから、ゆっくり行こう。会場は4階何だが、階段は登れそうか?」
「出来れば、エレベーターがあれば使いたいです。それか、一階事にちょっと休憩を取らせて頂けたら。」
「エレベーターで行こう。基本的に校舎のエレベーターは荷物の運搬や負傷した時など理由がある時にしか使用出来ない。1年の教室は3階だから、入学前に申請しておくといい。」
「そうなんですね。知りませんでした。今日、教員に確認します。ありがとうございます。久木さん。」
それからは時雨のペースに合わせてゆっくりと歩いてくれ、エレベーターを利用して無事に会場に着いた。
「案内ありがとうございました。」
「問題ない。俺は月見里が入学してからの担当上級生となる。
改めて、新2年の久木朧(ひさぎ おぼろ)だ。入学後、また会えるのを楽しみにしている。」
ふっと笑うと、じゃあなと元来た道を戻っていった。
~作者より~
なんと、感想頂いちゃいました…
本当にありがとうございます(^^)
初投稿でビビりながら手探り・行き当たりばったりで書いている所もあるので、ご期待に添えるような展開に出来るかはわかりませんが、頑張って更新していきますので、今後とも時雨と攻め(まだ登場されられてないですが!!笑)の応援をよろしくお願いします。
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