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96話 闖入者

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 暗闇の中から鈍く刃が煌めく。

 その光と同時に一つの影が木々の隙間から飛び出す。影は狩人が放った弓矢のように一直線にこちらに飛んできて、右手に持った趣味の悪い宝石の装飾が施された短剣で俺の首元を刈り取ろうとしてくる。

「……ッ!」

 しかしその影の一撃を難なく銃剣で迎え撃ち、弾く。

「チッ……!」

 影は自身の一撃が防がれるとは思いもしなかったのか、忌々しげに舌を打つとそのまま大きく後ろに飛んで短剣を構え直す。

 そこで焚き火の光によって影の姿が露わになる。
 俺よりも頭一つ抜きん出た身長、フード付きのボロきれのような茶色のローブに身を包み、その下からは動きやすさを重視した軽い皮の軽装備が見え隠れする。顔はフードを深く被っていてよく見えないが唯一顎に無精髭が見え、そこから影の正体が男だと言うのがわかった。

 その無精髭の男の攻撃を皮切りに暗闇の中から次々とフードを深く被った、男の仲間と思われる奴らが同じように飛び出して俺やローグ、レイボルトに趣味の悪い短剣を向けてくる。

「数は多いが……それだけの事だ」

 影は6~7人で俺たちをそれぞれ取り囲み、連携の取れた動きで音もなく短剣で串刺しにしようとしてくる。
 無精髭の男も呆気なく取り囲まれた俺たちを見て勝ちを確信したのか歪に頬を引き攣らせる。

 だが、ただ囲まれて短剣を向けられたそれだけの事。人数差では圧倒的に不利だが、だからといって絶対にあちらがこちらの戦力を上回る道理などどこにもない。連携は取れているがそれ以外は論外だ。話にならない。先程の無精髭との一合でそれはわかっていた。

「じっくり話も聞きたいし、軽めにしといてやる」

 あと数瞬の間合いで奴らの短剣が俺を串刺しにするかどうかのところで俺は銃剣を軽く横一閃に振る。
 瞬間、俺の周りに一陣の風が吹き荒れると先程まで急速に接近してきていた7つの影はピタリとまるで蛇に睨まれた蛙のようにその場で動きを止め、そして次々に昏倒していく。

「な……どういうことだ……」

 無精髭の男はローブを被っていても分かるほど愕然の表情を表す。

「さて──」

 横目でローグ、レイボルトもそれぞれに取り囲んできた男たちを難なく対処し、気絶させていることを確認する。

 まあこの程度ならば心配は疎か確認する必要も無いがそれを怠たるほど油断をしている訳では無い。

「──あとはお前一人だな」

 俺たちを取り囲んでいた影は19、アニスとの感覚共有でこいつらが総勢20人の集団だと言うことは分かっている。一気に形成は逆転だ。

「クソっ……!!」

 無精髭はここまで呆気なく立場が入れ替わると思っていなかったのか苛立ちのこもった声で踵を返し、この場から逃げようとする。

「あ……ちょっ待てよ、まだ聞きたいことがあるんだよ!」

 意外な事に無精髭の男は一瞬で俺の目の前から姿を消すと、難なく逃亡を開始する。

 "あーあ、逃げられた。レイルがちんたらしてるからだぞ"

「……うるさいぞリュミール、直ぐにとっ捕まえるから黙って見てろ」

 今まで静観を決め込んでいた精霊は俺が失態を犯すとウキウキした様子で煽ってきやがる。

 "は~い"

 到底行儀のよろしいとは言えない間延びした返事でリュミールは俺の神経をさらに逆撫でてくる。

「このアホ精霊……覚えてろよ……」

 やるせない怒りを無理やり押さえ込んで思考を半強制的に切り替える。

 目の前から消えたところで焦る必要はない。まだあの無精髭は俺の領域内テリトリーにいる。
 奴の移動速度とここからの距離、現在の時間的状況ならば数秒で追いつくことができる。

「ローグ、レイボルト、俺の分のこのローブ集団も拘束しといてもらえるか? リーダーっぽい奴が逃げたから捕まえてくる」

 そそくさと自分たちが気絶させたローブの男たちを拘束していたローグ達に短く頼む。

「わかった、コイツらの事は任せといて」

「すまん、頼んだ」

 快く頷いてくれたローグ達にお礼を言って俺は無精髭の男を追いかけるためにスキル『影渡』を使用する。

 足元の黒い地面に一瞬で潜り込むと、目の前には何も無い黒い世界が広がる。それは既視感があり、夢で似たような景色を見たような気もする。

 ……まあそれはどうでもいい。さっさと捕まえてこよう。

「アニス」

 再びアニスを呼び、感覚を共有して無精髭がこの短時間でどれほど移動したのか確認する。さすがにまだ結界内にいるとは思うが、ここで奴の反応が消えていたらそれは相手の逃げ足を褒めるしかない。

 "はい、マスター"

 直ぐにアニスから森の中に展開した結界の簡易的な地図のイメージに近い座標情報が頭の中に入ってくる。

 すぐ近くにローグやレイボルト、倒したローブ集団の反応。そしてそこから北の方に2kmほど離れた距離に無精髭の反応がある。

「……お! 随分とこの短時間で逃げたな。足にはそれなりの自信があるみたいだ」

 反応があったことに内心ほっとする。
 これでお相手さんが結界内の外に出ていたら探すのが少し面倒になっていた。

 "マスター、もう飛べます"

「よし、そんじゃあドッキリといきましょうか」

 アニスの合図で俺はアニスと共有した地図のイメージ、無精髭がいる座標を強く意識する。そして奴の動きが止まったところで一気に点から点へとトブ。

「ここまで……くれば……もう追ってこないだろう……」

 無精髭のそんな安堵した声と共に俺は奴の背後の地面の影──闇から姿を表してこう一言、悪戯に声をかける。

「御機嫌よう無精髭が素敵なそこの御仁。少し訪ねたいことがあるんだけどお話でもいかがかな?」

 何かの物語で読んだ気の狂った紳士の様に、努めて嫌味ったらしく、努めて意気揚揚と明るい声で真っ暗な森の中で声をかける。

「……ッ!? な、なぜお前がここに……!? 完全に巻いたと……」

 男は大きくローブの裾を揺らして、こちらに振り向くと何ともお決まりな疑問を向けてきた。

「それを懇切丁寧にお前に教えてやる義理なんかないけど、予想通りの反応をしてくれたお礼に『スキルの応用』とだけ教えておこうか」

 今の、一瞬で無精髭の男の前に現れた手品の種明かしとしては簡単な話、結界魔法とスキルの影渡、魔力探知、気配探知が関わっている。

 まず俺の結界が張られている範囲内では侵入者や敵の位置を逸早く察知する為に自動で魔力探知と気配探知が行われている。その範囲内だけに限り2つの探知スキルは普段使っている時よりも効果が数倍上がり、一度接敵した相手ならば結界の範囲内にいる限り確実に場所を把握することが出来る。

 そして移動スキルの『影渡』も結界内、時間的要因で強化されている。もともとスキル『影渡』は息の続く限り影の中を移動できるというスキルだ。しかし魔界での修業によってこの影渡も強化された。
 大きくわけて三点、まず一つ目は、影の中を呼吸関係なく移動できるようになったこと。これにより俺はほぼ永遠に影の中を移動できる。

 二つ目は夜や真っ暗な場所に限り闇の中も移動できるようになった。これは影と闇は曖昧な関係で『影は黒』で『闇も黒』ならどっちも移動出来ていいんじゃない?という滅茶苦茶な理由でヤジマさんと練習をしたらできるようになった。

 そして最後の三つ目は俺の結界内且つ夜又は真っ暗な場所限定で俺は影渡を使うことで無条件で自分の指定した場所から場所へと瞬間的に移動することが可能となった。これが一番難しくて習得するまでの過程を思い出すのも嫌なので割愛。

 以上の理由によって俺は今回のような芸当が可能となったわけだ。
 使用条件は限られ、体や魔力的にも結構負担は大きのだがかなり強力な武器だ。

「……チッ! ガキの癖になめやがって!!」

 男は俺の返答が気に入らなかったのか先程よりも怒気を孕んだ眼光で睨みつけると、再び短剣を構えて突進してくる。

 先程の攻撃よりも数段、質の落ちたその剣閃。まあ今まで全速力で逃げていていたのだから多少疲れて、こんな粗末な動きになってしまうのは不思議ではない。が、これならば目の前の無精髭面は逃げた方が賢明だった。

 一度は相手の力量を図る意味合いで剣を交えたが二度目はその必要などない。そこに油断などは決してない。ただの事実としてこの目の前の男の力量は既に推し量れた。

「悪いが大人しく着いてきてくれ」

 数瞬の罪悪感をすぐさま拭い、影渡を用いて一瞬で突進してくる男の背後へと回り込む。

「またかッ!?」

 男は瞬きのうちに消えたり現れたりするオレに驚き、野生の感とでもいうのか、すぐさま体を背後へと反転させようとする。

 しかしそれは遅すぎた。
 男が『反転しよう』と思考した時には既に俺は男へと接近して、男の首元目掛け少し強めの手刀で意識を掠め取る。

「あがっ……!」

 情けない声と共に男は突進した勢いで前のめりの体勢になり、地面に倒れようとするが俺はすぐさまそれを落ちないようにローブを掴んで拾う。

「ほら、すぐ終わったろ?」

 先程の鬱憤を晴らすべく、石の中にいる精霊に見えるように精霊石を気絶した男に近づける。

 "わ、わかった! 私が悪かったから石を男の顔面に近づけようとしないでくれ!!"

「え~どうしよーかな~? まあ俺は『ちんたらしてる』みたいなんで? 今回もちょっとしちんたらしちゃいますよね~」

 珍しく直ぐに謝ったリュミールに『これはいける!』と直感した俺は最近の鬱憤を全て清算すべく、もう少しリュミールの反応を伺う。

「う~……ごめんなさいごめんなさいッ! 昼間のことも悪かったから本当に止めてくれ! 本気の本気の本気でっ!!!」

 激しく拒否反応を見せるリュミールに段々と罪悪感が募っていき、そそくさと石を男の顔から離す。それと無精髭の男にも何だか申し訳ないことをした気分だ。

 "うっ……ひっぐ……レイルにいじめられた……アニスぅ……"

 本当に嫌だったのだろう。仕舞いには泣き出してしまったリュミールに俺はとてつもなくバツが悪くなっていく。

 "マスター……今のは流石にやりすぎです"

「うっ……はい、すみませんでした……」

 トドメにアニスのその一言で俺の罪悪感は限界突破をした。

 "私ではなくリュミールに謝ってください"

「はい……リュミール、ちょっとやりすぎた、ごめん……」

 アニスのもっともな一言で俺は未だすすり泣くリュミールに謝る。

「ひっぐ、ひっぐ……お、そうかい? わかってくれればいいんだよ、わかってくれれば。反省って大事だよね、私はとてつもなく寛大で優しい精霊たがら特別にレイルのことを許してあげるよ。ありがたく思いたまえ!」

 謝罪の直後、精霊は直ぐにあっけらかんとした態度に切り替えて偉そうにそう言ってくる。

 ……クソっ、やられた。
 そう気づいた時にはもう手遅れ。先程まで優位に立っていたはずだと言うのに完全にちょろまかされた気分だ。何だか倍以上に悔しい。

「……覚えてやがれよ」

 逆転勝利がそんなに嬉しかったのか、高笑いするリュミールにふつふつと復讐心を燃やす。

「何をそんなに一人で楽しそうにしてるんだよォゴラァ?」

 そんな俺のくだらない復讐心も背後から聞こえるがなるような男の声で一瞬にして消え去る。

 "マスターっ!"

 "レイルっ!"

 2人の少女も闖入者に驚き先程のおふざけムードから戦闘態勢へと切り替える。

「ッ……誰だ?」

 すぐに声のする方へと体を反転させ、銃剣を身構える。冷静を装って無精髭と同じローブを身にまとった闖入者を射すくめるが内心は動揺していた。

 ……一度ならず二度までも結界内にいる人間の気配に気が付かなかった。あと数歩の距離、声を聞くまでだ。それにこの男、無精髭の集団と同じローブを着て仲間なのだろうが、その他の誰よりも漂う気配が異質だ。

「誰だ、とはご挨拶なこったナぁオイィ。人の名前を尋ねる時はまずは自分から名乗るって教わらなかったんかァ?」

 男は至って平然と深く被ったローブの中から辛うじて見える口元を楽しそうに歪める。

「……」

 俺は何も言わずただ答えを待つ。

「ハッ!! 黙りかァ? ……まあいい俺の仲間ダチが世話になった見てぇだからァよォ、しょうがねえから俺から名乗ってやらァ」

 男は俺の態度が気に入らなかったのか一つ、大きく鼻で笑うと深く被ったローブに手をかけてゆっくりと下ろす。

オラァこのヘンデルの森のあるじ兼盗賊団落ちこぼれどもルインサーカスの団長、アラドラっつゥモンだァ! 以後お見知りィ置きヲ」

 フードを下ろした男はそう名乗ると何処かで見た道化師の大道芸人のように右足を引き、右手を体に添えて、左手を水平で差し出しおどけたようにお辞儀をする。

 ニッコリと貼り付けられたように笑った左右の目元には三日月と太陽の落書きが描かれていた。
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