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89話 剣聖の誓い

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「──僕を殺してくれ」

 短いその願いを理解するのに、この部屋にいる剣聖以外の全員が数秒の時間を要する。
 それは突然、突拍子のないレイボルトからアリアに頼まれた願い。

「何言って──」

「──何を言っているんですかマスター! 死ぬなんてどうして……!!」

 俺の言葉を遮って今まで不満全開で一連の流れを見ていた魔装機の少女エリスは大きな声を上げる。

「それに……そろそろ離れてください!!」

 一度溢れた不平不満は止まらない。
 エリスは依然として至近距離で見つめ合っているレイボルトとアリアの間に割って入り、二人を剥がす。

「あ……ごめんなさい……」

 アリアは今までの自身の行動を思い出してか、頬と耳を赤い朱色に染めてレイボルトから離れる。

「エリス、そんなに強く引っ張るな痛いよ」

 レイボルトは表情を変えず真剣なままエリスに引っ張られている。

「申し訳ございませんッ! それで『殺してくれ』とはどういうことですか! ちゃんと説明してくださるんですよね!?」

 エリスは依然として不満そうに眉をひそめ、主人に質問をする。

「……小さい頃に誓いを立てたんだよ」

「誓いとは何ですか!? エリスはマスターが何か誓いを立てているなんて今まで聞いたことありませんよ!!」

 主人の返答に魔装機の少女は捲し立てるように迫る。

「それはエリスと会うちょっと前にしたものだから君が知らなくて当然だよ」

 レイボルトは目の前の少女がどうしてここまで怒っているのか理解出来ていないようで戸惑っている。

「どうして教えて下さらないのですか!? エリスとマスターはもう出会ってから相当な時間が経ちます『二人の間に隠し事は無し』と約束したではありませんか!!」

「いや……そんな約束した覚えは……」

「言い訳は無用です!! それでその誓いがなんなのですか!!?」

 少女の怒りは収まることなく、むしろさらに激化していく。

 これではどちらが主人で従者か分からなくなる。
 そう思うほどに少女の勢いが凄い。
 ……そして自分も目の前の光景が身に覚えがある。

「とりあえず落ち着けエリス。なんだか様子がおかしいぞ?」

「おかしくもなりますとも! いきなり我が主が会って間もない他人に『殺してくれ』なんて言うのですからね!!」

 レイボルトの火に油を注ぐ発言に彼女はさらに激昴する。

「おいバカやめろ。それ以上余計なことを言うんじゃない、さっさと理由を話せ」

 このままでは埒が明かないので未だレイボルトを捲し立てるように詰め寄る少女を無理やり後ろから引き剥がして何とか落ち着かせようとする。

「離しなさいこの変態! 今エリスはマスターとお話しているのです!!」

「うるさい! お前も少し冷静になれ、そんな様子じゃあいつまで経ってもちゃんとした話ができないだろうが!!」

 じたばたと暴れる少女に痺れを切らし思わず乱暴な口調になってしまう。

「何ですって!? 私が悪いんですか!? そう言いたいんですか!!?」

 俺の言葉でさらに頭に血が上ったのかエリスは逆ギレをし始める。

「そうだって言ってんだろ! お前がレイボルトの急な発言に憤怒するのも分かるが今はレイボルトの話を静かに聞け! それぐらいアイツの武器あいぼうならできるだろ!!」

「っ……分かりました」

 冷静になったのかエリスは暴れるのをやめて、俺の拘束から抜け出す。

 やっと部屋にはそれなりの静寂が訪れる。

「はあ……それじゃあ話を聞かせてくれるかレイボルト?」

 深いため息をついて剣聖に非難の視線を向ける。

「すまないレイル、ありがとう──」

 彼は本当に申し訳なさそうな顔をして謝り、言葉を続ける。

「──僕は昔、貧民街のあの教会で女の子と誓いを立てた。と言っても僕の一方的なものなんだけどね。誓いの内容は『僕がに勝つまでもう一度も、誰にも負けない』というもの」

 レイボルトは所々、曖昧な言葉でそう言う。

「女!? 浮気ですかマスター! このエリスというものがいながら他の女と───」

 横で静かに話を聞いていると思っていた少女は再び憤慨する。

「色々とツッコミたいところがあるがまずはその女の子ってのは誰なのか教えてもらっても?」

 しかしそれにもう一度付き合っていると話がまた面倒なので少女を遮って質問をする。

「小さい頃によく遊んだ子だよ。僕の唯一友人と呼べる人かな。今はもういないんだけどね」

 少し悲しそうな顔をしてレイボルトは簡単に説明してくれる。

「そ、そうか」

 彼から『友人』と言う単語がかなり驚き返事が吃る。
 ……友達いたんですね。

 横から「あ、なんだもう関係はないんですね」と何とも不謹慎な声が聞こえてきたが無視しよう。
 愛が重すぎるよレイボルトキミの魔装機……。

「えっと……『アイツ』って言うのは誰なのかしら?」

 そんなことを考えているとまだ少し頬の赤いアリアがレイボルトに聞く。

「剣聖……僕の父、シュバリエ=ギルギオンのことだよ」

 レイボルトも先程のことを今頃になって思い出したのか目線はアリアに向けず答える。


「……父親に勝つまで負けない。それは別におかしくはないんだが、どうして一回他の奴には負けたぐらいで死ぬ必要なんてあるんだよ?生きているならもう一度やり直すことだってできるじゃないか」

 俺は全くレイボルトの誓いの意図が分からず眉を顰める。

「僕にとってはその一回が致命的なんだ。こんなところで負けてるようじゃあ僕はきっともうアイツに勝てない。駄目なんだ……」

 悔しそうに拳を強く握りレイボルトは言う。

「どういうこと?」

 アリアが心配そうに彼を見つめる。

「僕は今、色んな周りの人達から『剣聖のレイボルト=ギルギオン』なんてさも当然のように呼ばれているけど、実際のところ僕はまだ正式な『剣聖』の称号を貰ってはいないんだ」

「えっ?そうだったのか?」

 突然の話に間抜けな声が出てしまった。

『剣聖』と言うのは天職を授かった時点で『剣聖』ではないのか?

「うん。僕は『剣聖』の天職授かってはいるけど、だからと言って次代の『剣聖候補』なだけであって正式な『剣聖』の称号はアイツから受け継いではいない。剣聖の一族ギルギオン家の古くからの習わしで『剣聖』の称号は先代剣聖……つまりはシュバリエ=ギルギオンを剣聖の天職を授かった次代剣聖候補の僕、レイボルト=ギルギオンが正式な決闘で倒すことで初めて『剣聖』という称号を受け継ぐことが許されるんだ」

「そうだったのか……」

 初めて知る話に俺たちは驚く。

「その正式な決闘はいつなの?」

「二十歳になる年のマーディアル王国建国記念日の日にあると聞かされているよ」

 アリアの言葉にレイボルトは答える。

「それなら尚更一回負けたからと言って死ぬのはおかしいわ。二十歳になる年って、まだ5年もあるじゃない。それだけの時間があれば人はまだ強くなれるわ」

 レイボルトの言葉にアリアは冷静にだけれど強い意志を込めて言葉を放つ。

「きっと才能がある人なら、そう思ってまた頑張れるんだろうね」

「どういうことだよ」

 奴の完全に諦めの篭った言葉に反応する。

「信じられないと思うけど僕には『剣聖』としての……いいや戦う人間としての才能が皆無だったのさ。剣聖の父と宮廷魔術師の母の間に産まれた僕は剣と魔法どちらも素晴らしい才能を持った歴代最強の剣聖になると期待された。けれど蓋を開けてみれば父と母、両方の悪い才能を受け継いで僕は生まれてきたんだ」

「悪い才能?」

 俺は首を傾げる。

「そう、悪い才能。父と母は表裏、本当に真反対のような才能を持った人達なんだ。父は人並みならぬ剣の才能はあったけど魔法の才能は皆無。母は剣の才能は皆無だったけど他の人よりも魔法適性が高く、宮廷魔術師になるほどの魔法の才能があった。そしてその二人の間に産まれた僕はその両方の無い才能の方を色濃く受け継いでしまったみたいなんだ」

 乾いた笑いと共にレイボルトは続ける。

「最初は僕に期待していた父や母、他の人達は段々と分かっていく僕の才能の無さに失望していった。剣の才能は皆無、しかも呪いとでもいうかのように身体が病弱でしまいには魔力耐性が人一倍無くて魔法も碌に使えない。僕を見る人達は『出来損ない』なんて僕のことを呼んでもいた」

「……っ!」

 そこで俺はレイボルトの超過限界の事を思い出す。

「そんな何も無い僕は全てを諦めて、剣聖になるための鍛錬も勉強もまともにしないで、ずっと一人の女の子と本を読んだりして遊んでいたんだ」

「それがさっき言ってた子ね?」

 アリアの言葉に彼は無言で頷く。

「彼女と一緒にいる時、僕は『剣聖』のレイボルトじゃなくて普通のレイボルトで居られたんだ。彼女との時間がとても楽しかったのを今でも覚えている」

 懐かしむように本当に嬉しそうに彼は語る。

「でも彼女との時間も長くは続かなかった。その女の子は貧民街の子供で、ある時突然死んだんだ。僕の目の前で」

「……」

「……」

「別におかしな話じゃない。貧民街の人がある日突然死ぬのなんて悲しいけどどこにでもある話さ」
 俺たちの何とも言えない顔を見てレイボルトは付け足す。

「でもなんの運命さだめか僕は彼女の死をこの目で見てしまった。そして彼女が埋葬されているあの教会で誓いを立てたんだ。強くなるって。アイツ──父さんにも……誰にも負けないくらい強い、誰もが認める剣聖になるって。そしてもう一度、躓くくらいなら僕には本当に才能が無かったのだと認めて、死ぬとも誓った。それぐらいの覚悟が必要だと思った」

 迷いのない彼の瞳を見て、その覚悟は揺るがないのだと感じた。

「そこからは血反吐を吐くぐらい努力をした、強さに渇望した。最初は『もう遅い』『手遅れだ』なんて馬鹿にされたけど僕はエリスと出会えたこともあって前までの僕と見違えるほどに強くなれたと思う」

「それじゃあもう一度──」

「でももう無理だ」

 レイボルトはアリアの言葉を遮る。

「死ぬ覚悟をして振り絞った虚勢、借り物の力、脆い硝子のような強さでは僕はここまでしか来ることが出来ない。今日の四天王と戦いでそう痛感したんだ。硝子の強さは砕け散った、僕一人ではここまでなんだと───だから僕を殺してくれ」

 少年は清々しい晴れやかな笑顔で言う。

「そんなこと言わないでくださいマスター!」

 それをかき消すかのように今まで黙りだった少女が叫ぶ。

「エリス?」

 レイボルトは視線を自身の魔装機の方にやる。

「そんなこと……言わないでください……マスターは……マスターは出来損ないなんかじゃない、一人じゃないです! エリスがいます! エリスとマスターの二人ならまだ強くなれます! だってエリスも魔王様に捨てられた出来損ないです……けど!マスターに見つけてもらってからエリスは自分を出来損ないだと思わなくなりました。それはマスターと一緒に成長して強くなれたからです! 今なら魔王様に『捨てなければよかった』と思わせるくらい強くなれたと自負しています!」

 エリスは一生懸命自分の気持ちを主人に叫ぶ。

「エリス……そうだね君のおかげで僕は強くなれた、君は出来損ないなんかじゃない、君は最高の剣だ、それだけは自信を持って言える。でも使い手の僕は出来損ないだよ。どれだけ剣が強くても使い手の限界が来てしまえば駄目なんだ。僕は産まれた時さいしょから限界だった。その限界を君が無理やり伸ばして今まで何とかなっていたんだよ。だからこれ以上僕は強くなれない」
「そんな……」

 少女の想いの募った言葉にレイボルトはそう答える。

「……」

 再び静寂が訪れる。

 彼は完全に諦めている。そして死ぬ覚悟も出来てしまっている。
 それはもう決して揺るがないものになってしまっている。
 彼と一番長くいるエリスの言葉でも自分が『死ぬ』という意志を変えないのだ。
 もうどんな言葉をかけようが意味が無い。

 そう思った時だった。

「────ふざっけんじゃないわよッ!!」

 静寂が包んでいた部屋に怒号が散る。

 よく通る綺麗な声だ。
 聞き覚えもある。
 しかし、ここまで怒りの籠った彼女の声は初めてかもしれない。

 怒号のした方向に視線をやるとそこには怒り心頭に発したアリアがレイボルトを睨みつけていた。

「貴方、本気で言ってるの?」

 打って変わってアリアは静かにレイボルトに問う。

「ああ」

 どうしてかレイボルトは平然と答える。

「それで貴方は私に殺されたいのよね?」

「そうだね」

 何とも異様な会話が繰り広げられる。

「それなら───」

 依然としてアリアはレイボルトを睨む。

「───私と決闘をしなさいッ!!」

 そんな本日二度目となる突拍子のない言葉が部屋に放たれる。
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