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77話 ギガルド
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騎神祭で起きた魔王襲撃事件の後、学園は少しの間休校という形を取り、校舎の中には人の気配がなかった。
学長の部屋を出たあと俺達は今後のことを話すために誰もいない食堂で話し合うことにした。
「魔装機使いを見つけるって言ったてけど何かアテはあるのか?」
アリアとローグ達が軽い自己紹介を終えたところで俺は気にったことを質問をする。
「もちろんよ。今まで色々なところを旅してあなた達のような魔装機使いの噂を集めてきたの」
アリアは勝手に厨房を借りて入れてきた紅茶で口を潤しながら言う。
「ん? あなた達のような?」
「僕達ってそんな有名なの?」
「ふふ、知らぬは亭主ばかりなり、ね」
俺達が首をかしげているとアリアは可愛らしく笑う。
どういうことだろうか?そんな噂になるようなことをした覚えはないのだが。
「あなた達が知らないだけで色々と面白い噂話が聞けたわよ」
「例えばどんなことでしょうか?」
マキアが興味津々にアリアに質問をする。
「そうね例えば……今年の入学試験で剣戟のタイラスに傷を負わせた戦闘大好きの女の子の話だったり、とても大きな斧で上位の魔物を軽々と倒す年上好きの男の子、そして気弱ながらもその性格とは裏腹に無慈悲で精確な高度な射撃術を持った騎士の家系の女の子、とかかしら。お祭りに来ていたバルトメアの学生や街の衛兵に話を聞いたらそんな話ばかり聞かされたわ」
アリアはとても楽しそうに俺達の噂の数々を話していく。
「戦闘大好き……」
「なんだかそんなこと言われると照れるね」
「うう……恥ずかしいです」
三人は自分の噂話を聞いて顔を赤く染める。
俺の知らない話もチラホラとアリアは話しているが、知っていることの話であればあながち間違いではない。
こういう噂話は根も葉もないことばかりが肥大して信用できない、というのが定番だと思っていたがそうでもないらしい。
「ラミア、ローグ、マキアの話は聞けたけれど何故かレイルの話は誰からも聞かなくて、最初この王都には三人の魔装機使いがいると思っていたの」
「レイルさんはほとんど学園にもいなかったですしね」
「相棒がいなくなった後、僕達も色々とあったしそれで噂が広まったのかもね」
「うん」
三人は懐かしそうに学園であったことを思い出している。
一体何があったのか気になる。
「まさか最初は魔装機使いが四人いるなんて思わなかったけど、いい誤算だったわ」
アリアは俺の方を見て言う。
「それでローグ達以外にどんな噂を集めてきたんだ?」
本題に戻すべく俺はアリアに再び質問する。
「えーっと、リンエンの集落にいる龍殺しの若い武闘家の話とかオーデー王国のトロールを眠らせた奏者の話、それからマーディアル王国の歴代最強と呼び声の高い剣聖の使う不思議な剣の話とかかな」
「「「!!」」」
アリアの最後の話を聞いて俺達は驚く。
マーディアル王国の剣聖……それはあの合同訓練の時に出会ったレイボルト=ギルギオンのことだ。
「ここから一番近い場所だとマーディアル王国に行くのがいいかしら……って、どうかしたのみんな?難しそうな顔して」
それに気づいたアリアは不思議そうにこちらを見る。
「えっと最後の剣聖の話だけど、俺達は一度その剣聖にあったことがあるんだよ」
「え、ホントに!?」
俺の言葉にアリアは詳しくと言わんばかりに身を乗り出す。
「まあ……」
あまり剣聖とはいい思い出がないので答えの歯切れが悪くなってしまう。
「ん?何かあるの?」
それをまた不思議に思ったアリアは聞いてくる。
「えっと───」
そこからアリアに合同訓練でのことや、剣聖のことを話した。
「なるほど、詳しくは聞いていなかったけどレイルがアニスを治すために旅をする原因になった人なのね」
話を聞き終わったアリアは話の思い出して深く頷く。
「ああ。俺達もその時にしか会ったことがないから剣聖について詳しくは言えないけど、あまり良い印象ではないかな」
「まあそうでしょうね……」
苦笑いをして勇者様は少し冷めた紅茶を口に含む。
「………」
そんな話をしているとラミアが俯いて歯を食いしばり苦しそうな顔をする。
「大丈夫ラミア?」
心配そうにアリアはラミアの背中を摩りながら問いかける。
「あ、うん、大丈夫……」
アリアの優しさに無理に笑顔作ってラミアは平静を装うがその声はとても暗い。
きっと合同訓練の時のことを思い出していたのだろう。
「とりあえず! 一度会ったことがあるなら話は早いだろうし、まずはマーディアル王国を目的地に定めて話を進めていきましょうか」
手をひとつ叩いてアリアは確認をする。
「そうだな」
「僕も異論はないよ」
「それでいいと思います」
「私も……」
俺達はひとつ頷いて、とりあえずの目的地が決まる。
「決まりね。それじゃあ馬車の手配やら水や食料は……ギガルドに任せてるから出発はみんなの個人的な準備も考えて……」
と、アリアは旅に必要なことを思いついた限り口にしていく。
「ん? そのギガルドって人は誰だ?」
アリアの口から初めて聞く名前が気になり聞いてみる。
「あれ? そう言えば紹介がまだだっけ?」
ありゃとアリアは首をかしげる。
「ただいま戻りましたよアリア」
すると食堂の入口から落ち着いた感じの重たい声が聞こえてくる。
声のした方を見るとそこには一人の大柄な男が立っていた。
短く切りそろえられ清潔感のある明るい茶髪、背は190cm以上あるだろうか、肩幅も広くそれだけで威圧感を感じてしまいそうになる見た目だがそれを感じさせないとてもゆっくりとした優しい雰囲気をその男から感じる。
「お! ちょうどいいところに来たわね」
アリアはその声の主を知っているよで手招きをする。
「おや、そちらの方々が?」
男はアリアの側に立つと俺たちを見て優しく微笑む。
「ええ。これから私たちと一緒に旅をしてくれる魔装機使いよ。みんな紹介がまだだったわね。こっちが私の魔装機のギガルド、今まで別行動で色々と旅の準備とかしてもらってたの」
アリアはそう言って簡単にギガルドと呼ばれた男を紹介する。
「お初にお目にかかります。私、魔王様に作られし魔装機が一つ、魔鎚のギガルドと申します。よろしくお願い致します」
手を胸に当ててギガルドは丁寧にお辞儀をする。
「れ、レイルです、よろしく」
「ろ、ローグです……」
「ま、マキアと言います……」
「ら、ラミア……です」
どこぞの貴族と思ってしまうほど丁寧すぎるギガルドの動作や言葉に俺達は緊張してしまう。
「ハハハ。そんなに緊張しないでください、気軽にギガちゃんとお呼びください」
ギガルドは気を使ったのそんなことを冗談交じりに言う。
「……うん、大体挨拶はそれぐらいでいい? それで首尾はどんな感じかしらギガルド」
アリアはギガルドを空いていた隣に座らせて聞く。
「はい。馬車や食料の方は問題なく準備は整っています。後は皆さんの準備などが終わればすぐにでも……」
ギガルドは何処ぞの執事顔負けの手際でアリアに説明をしていく。
「うんそっか、分かったわ。ありがとう、ご苦労さまギガルド」
「いえ、当然のことをしたまでです」
……さながら何処かの貴族のお嬢様と執事のやり取りを見ているような気分になる。とても絵になる光景だ。
「そうね集合場所は外門の前にして。あとは皆の準備だけだから少し余裕を取って出発は明後日の夜明け前に出発でいいかしら?」
「え? ああいいんじゃないか?」
思わず絵になる光景に見とれ我を忘れていた。
ローグ達も同じだったようで返事が覚束無い。
「それじゃあ今日はこれで解散にしましょうか」
最後にアリアは総括をしてその場は解散となった。
学長の部屋を出たあと俺達は今後のことを話すために誰もいない食堂で話し合うことにした。
「魔装機使いを見つけるって言ったてけど何かアテはあるのか?」
アリアとローグ達が軽い自己紹介を終えたところで俺は気にったことを質問をする。
「もちろんよ。今まで色々なところを旅してあなた達のような魔装機使いの噂を集めてきたの」
アリアは勝手に厨房を借りて入れてきた紅茶で口を潤しながら言う。
「ん? あなた達のような?」
「僕達ってそんな有名なの?」
「ふふ、知らぬは亭主ばかりなり、ね」
俺達が首をかしげているとアリアは可愛らしく笑う。
どういうことだろうか?そんな噂になるようなことをした覚えはないのだが。
「あなた達が知らないだけで色々と面白い噂話が聞けたわよ」
「例えばどんなことでしょうか?」
マキアが興味津々にアリアに質問をする。
「そうね例えば……今年の入学試験で剣戟のタイラスに傷を負わせた戦闘大好きの女の子の話だったり、とても大きな斧で上位の魔物を軽々と倒す年上好きの男の子、そして気弱ながらもその性格とは裏腹に無慈悲で精確な高度な射撃術を持った騎士の家系の女の子、とかかしら。お祭りに来ていたバルトメアの学生や街の衛兵に話を聞いたらそんな話ばかり聞かされたわ」
アリアはとても楽しそうに俺達の噂の数々を話していく。
「戦闘大好き……」
「なんだかそんなこと言われると照れるね」
「うう……恥ずかしいです」
三人は自分の噂話を聞いて顔を赤く染める。
俺の知らない話もチラホラとアリアは話しているが、知っていることの話であればあながち間違いではない。
こういう噂話は根も葉もないことばかりが肥大して信用できない、というのが定番だと思っていたがそうでもないらしい。
「ラミア、ローグ、マキアの話は聞けたけれど何故かレイルの話は誰からも聞かなくて、最初この王都には三人の魔装機使いがいると思っていたの」
「レイルさんはほとんど学園にもいなかったですしね」
「相棒がいなくなった後、僕達も色々とあったしそれで噂が広まったのかもね」
「うん」
三人は懐かしそうに学園であったことを思い出している。
一体何があったのか気になる。
「まさか最初は魔装機使いが四人いるなんて思わなかったけど、いい誤算だったわ」
アリアは俺の方を見て言う。
「それでローグ達以外にどんな噂を集めてきたんだ?」
本題に戻すべく俺はアリアに再び質問する。
「えーっと、リンエンの集落にいる龍殺しの若い武闘家の話とかオーデー王国のトロールを眠らせた奏者の話、それからマーディアル王国の歴代最強と呼び声の高い剣聖の使う不思議な剣の話とかかな」
「「「!!」」」
アリアの最後の話を聞いて俺達は驚く。
マーディアル王国の剣聖……それはあの合同訓練の時に出会ったレイボルト=ギルギオンのことだ。
「ここから一番近い場所だとマーディアル王国に行くのがいいかしら……って、どうかしたのみんな?難しそうな顔して」
それに気づいたアリアは不思議そうにこちらを見る。
「えっと最後の剣聖の話だけど、俺達は一度その剣聖にあったことがあるんだよ」
「え、ホントに!?」
俺の言葉にアリアは詳しくと言わんばかりに身を乗り出す。
「まあ……」
あまり剣聖とはいい思い出がないので答えの歯切れが悪くなってしまう。
「ん?何かあるの?」
それをまた不思議に思ったアリアは聞いてくる。
「えっと───」
そこからアリアに合同訓練でのことや、剣聖のことを話した。
「なるほど、詳しくは聞いていなかったけどレイルがアニスを治すために旅をする原因になった人なのね」
話を聞き終わったアリアは話の思い出して深く頷く。
「ああ。俺達もその時にしか会ったことがないから剣聖について詳しくは言えないけど、あまり良い印象ではないかな」
「まあそうでしょうね……」
苦笑いをして勇者様は少し冷めた紅茶を口に含む。
「………」
そんな話をしているとラミアが俯いて歯を食いしばり苦しそうな顔をする。
「大丈夫ラミア?」
心配そうにアリアはラミアの背中を摩りながら問いかける。
「あ、うん、大丈夫……」
アリアの優しさに無理に笑顔作ってラミアは平静を装うがその声はとても暗い。
きっと合同訓練の時のことを思い出していたのだろう。
「とりあえず! 一度会ったことがあるなら話は早いだろうし、まずはマーディアル王国を目的地に定めて話を進めていきましょうか」
手をひとつ叩いてアリアは確認をする。
「そうだな」
「僕も異論はないよ」
「それでいいと思います」
「私も……」
俺達はひとつ頷いて、とりあえずの目的地が決まる。
「決まりね。それじゃあ馬車の手配やら水や食料は……ギガルドに任せてるから出発はみんなの個人的な準備も考えて……」
と、アリアは旅に必要なことを思いついた限り口にしていく。
「ん? そのギガルドって人は誰だ?」
アリアの口から初めて聞く名前が気になり聞いてみる。
「あれ? そう言えば紹介がまだだっけ?」
ありゃとアリアは首をかしげる。
「ただいま戻りましたよアリア」
すると食堂の入口から落ち着いた感じの重たい声が聞こえてくる。
声のした方を見るとそこには一人の大柄な男が立っていた。
短く切りそろえられ清潔感のある明るい茶髪、背は190cm以上あるだろうか、肩幅も広くそれだけで威圧感を感じてしまいそうになる見た目だがそれを感じさせないとてもゆっくりとした優しい雰囲気をその男から感じる。
「お! ちょうどいいところに来たわね」
アリアはその声の主を知っているよで手招きをする。
「おや、そちらの方々が?」
男はアリアの側に立つと俺たちを見て優しく微笑む。
「ええ。これから私たちと一緒に旅をしてくれる魔装機使いよ。みんな紹介がまだだったわね。こっちが私の魔装機のギガルド、今まで別行動で色々と旅の準備とかしてもらってたの」
アリアはそう言って簡単にギガルドと呼ばれた男を紹介する。
「お初にお目にかかります。私、魔王様に作られし魔装機が一つ、魔鎚のギガルドと申します。よろしくお願い致します」
手を胸に当ててギガルドは丁寧にお辞儀をする。
「れ、レイルです、よろしく」
「ろ、ローグです……」
「ま、マキアと言います……」
「ら、ラミア……です」
どこぞの貴族と思ってしまうほど丁寧すぎるギガルドの動作や言葉に俺達は緊張してしまう。
「ハハハ。そんなに緊張しないでください、気軽にギガちゃんとお呼びください」
ギガルドは気を使ったのそんなことを冗談交じりに言う。
「……うん、大体挨拶はそれぐらいでいい? それで首尾はどんな感じかしらギガルド」
アリアはギガルドを空いていた隣に座らせて聞く。
「はい。馬車や食料の方は問題なく準備は整っています。後は皆さんの準備などが終わればすぐにでも……」
ギガルドは何処ぞの執事顔負けの手際でアリアに説明をしていく。
「うんそっか、分かったわ。ありがとう、ご苦労さまギガルド」
「いえ、当然のことをしたまでです」
……さながら何処かの貴族のお嬢様と執事のやり取りを見ているような気分になる。とても絵になる光景だ。
「そうね集合場所は外門の前にして。あとは皆の準備だけだから少し余裕を取って出発は明後日の夜明け前に出発でいいかしら?」
「え? ああいいんじゃないか?」
思わず絵になる光景に見とれ我を忘れていた。
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