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53話 鍛冶師の思い
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この部屋に足を向けるのはいつぶりだろうか?
「最近は忙しかったからな……」
少し肌寒い真っ暗な部屋に入り、先ずすることは火炉に大量の炭をくべて火をつけるところからだ。
「灯せ」
ただ一言呟くだけで火炉に火が灯る、初めてこの世界に来た時はしばらく慣れなかったものだ。
「懐かしいな」
煌々と光る炎を見つめ思わず笑みが零れてしまう。
こっちに来て千年、あっちのと合わせて俺も千と百年近く生きてきた。
「さてと……」
どんな武器を作ろうか。
道具と鉱石を作業台に広げて構想を練る。
この輝煌石はどんな無理矢理な熱の加え方や形を変えても崩れず、研磨の仕方によって刀身の色が変わる、不思議で超がつくほどの貴重な鉱石。
それがこんなにも沢山あるのだから最高の物を作りたい。
あの少年には特に「こういったものにして欲しい」と言った提案は聞いてこなかったが前と同じような片手剣では芸がないというものだろう。
「ふふふ」
こうしてじっくりと武器のことだけを考えるのも久しぶりで楽しくなってくる。
できれば彼があっと驚く武器を作りたい。
「うーん………」
遠距離攻撃も可能な、ひとつの武器で完結するオールラウンダーな武器がいい。
この世界の遠距離攻撃と言えば、弓か魔法に限られる。しかし、剣に弓のギミックを組み込むのは在り来り過ぎるし、前にそんな感じの変身ギミックのついた剣を作ったような気もする……。
「うむむむ」
あまり時間が無いので早めに構想を決めたいが考えがなかなかまとまらない。
遠距離攻撃ができて、まだ作ったことがなくて、誰もがあっと驚くようなアイデア。
「………………………………あ!!!」
そう言えばまだあったな、俺が作ったことがなくて誰もが驚くような武器。
そう、あれはあっちの世界でどハマりしていたファイナルでファンタジーなゲームの武器……。
「面白くなってきた……!」
頭の中にイメージができれば後は早い、早速作業に取り掛かろう。
火炉の炎をさらに強く焚いて腰をあげる。
・
・
・
それを見た時、一瞬で心を奪われた。
流れるように輝く刀身、入念に研ぎ澄まされた刃、その中に静かに波打つ刃文、真っ白な皮で柄に施され柄巻きの美しさ。まだそれの凄さを表すのにたくさんの言葉があるのだろうけれどその時の自分にはそれぐらいしか頭に浮かばなかった。
仕事に行く前、何の気なしにテレビをつけてみると一本の綺麗な刀が目に飛び込んできた。
「なんだよこれ……」
生まれてきて40年、そろそろ社会というものにも慣れきった頃だった、カップに入れている途中だったコーヒーのことも忘れて俺はテレビ越しにその刀に目を奪われていた。
朝のニュース番組のとあるコーナーで刀の展示会を特集したものをたまたま見かけた。
自分もこんな素晴らしいものを作りたい。
漠然とそんなことを考えていたのを覚えている。
いつも退屈な日々だった。
何となく高校、大学と出て、何となく就職した食品系の会社で仕事をする、たまの休みには家から一歩もですネットやゲームをするだけの日々。
小さい頃、将来の夢だとかなりたい職業だとかあったような気がするけれどいつの間にかそんなものも忘れて無気力に生きていた。
「作りたい」
そんな俺の怠惰な日々を突然現れた一本の刀が尽くぶち壊していった。
その日は会社を休んであの刀を作ったのは誰なのか、どうやったら刀鍛冶になれるのか、どれくらい修行をすれば刀を作れるのか、わからないことを片っ端からネットで調べまくった。
そこから行動は早かった。
直ぐに会社を辞めて、刀鍛冶になりたい人達が集まる研修会に出て、刀鍛冶のところに直接入門体験をした後に自分が修行する刀鍛冶を見つけて、入門するために必死に鍛冶師の人を説得したりと色々あった。
幸いにも四十にもなって独り身、両親も既に他界して俺の刀鍛冶になりたいという遅すぎる夢を反対する人なんて誰一人としていなかった。
使うことがなく貯めに貯め込んでいた貯金を切り崩しながら俺の入門を認めてくれた師匠の元で10年間修行をした。初めてのことや辛いことばかりだったがとても充実していた。久しぶりに人生に楽しみというものを見出した。
そうしてしっかりと国の定める条件をクリアして刀鍛冶になれたのは五十を過ぎてからだった。
国の決まりとして一人の刀工が一年に制作が許されている刀の数は24本。
しかし、まだまだひよっこの刀鍛冶が打った刀なんて簡単に売れるようなものではなく展示会に入選して名が売れるまでかなりの時間がかかった。それに一つの刀を作る費用も馬鹿にならないのでとても苦しい生活が続いた。
初めて展示会に入選したのは七十後半の時。それもあの時テレビで見た刀が入選していた展示会と同じものだった。
今でもとても嬉しかったのを覚えてるし、そこからは自分の作った刀が飛ぶよう売れていった。最初の頃と比べれば生活もマシになっていった。
色々な刀剣展にも呼ばれるようになり、知名度もグングン上がっていった。
それからずっと死ぬまで刀を打ち続けたがあの時見た刀を超える一振りは完成しなかった。
そのままズルズルと時間は過ぎて行って、気づいたら刀を打つ元気も無くなっていた。
最期は唯一とっていた弟子に看取られながらこの世を去った。
「まだ打ち足りない」
死ぬ間際に一言、そう思った。
そうして目が覚めてみれば前世の記憶が残ったままこの世界に産まれ堕ちていた。
まさか自分が悪魔に転生しているとは思いもしなかったがそんなことはどうでもよかった。
「もう一度刀が打てる」
それだけで十分だった。
まあ、こうしてゆっくりと自分の好きなことに打ち込めるようになるまで随分と苦労した……。
戦争の後処理やら新しく魔王になったことで一から魔界領を統一したり……まあ今では良い思ひ出。
人生何が起きるかわからなものだ。
・
・
・
暗い部屋を照らすのは火炉の炎のみ。
灼熱の中、カンっ、カンっ、と響く鉄の音は5日間鳴り止まなかった。
何度か部下やメイド達がお食事を食べろだの、少しは体を休めろだの、煩かったが全て無視して作業を続けていた。
「夢中になりすぎた……」
流石に5日もぶっ続けで作業をしていたのはまずかった、意識が朦朧とする。
しかし、しょうがないと言うものだ。こんなに楽しかったのは久しぶりでつい熱が入ってしまった。
今までで最高の一振りが完成したと断言できるほど今回は自信作だ。
イメージ通りのものができた。
刀身の長さと色は以前と変わらないのだが遠距離攻撃を可能にするために初めて作ったパーツを作成したがそれも上手くできて一安心だ。
「きっと驚くぞ!」
上手くいった達成感から笑みが溢れてくる。
後は刀身に魔石をはめ込めば本当の完成だ。
「早く彼に見せに行かねば……」
そう思い立ち上がろうとしたところで体がふらつく。
あー、これはダメな奴だ。さすがに無理が祟ったか。
当然といえば当然だ。
いくら悪魔の体と言えど5日間も徹夜は体に響く。すぐにでも体を休めなければ。
………しょうがない。
彼には申し訳ないが少し休ませてもらおう。そうして、そのまま床に倒れて泥のように眠った。
「最近は忙しかったからな……」
少し肌寒い真っ暗な部屋に入り、先ずすることは火炉に大量の炭をくべて火をつけるところからだ。
「灯せ」
ただ一言呟くだけで火炉に火が灯る、初めてこの世界に来た時はしばらく慣れなかったものだ。
「懐かしいな」
煌々と光る炎を見つめ思わず笑みが零れてしまう。
こっちに来て千年、あっちのと合わせて俺も千と百年近く生きてきた。
「さてと……」
どんな武器を作ろうか。
道具と鉱石を作業台に広げて構想を練る。
この輝煌石はどんな無理矢理な熱の加え方や形を変えても崩れず、研磨の仕方によって刀身の色が変わる、不思議で超がつくほどの貴重な鉱石。
それがこんなにも沢山あるのだから最高の物を作りたい。
あの少年には特に「こういったものにして欲しい」と言った提案は聞いてこなかったが前と同じような片手剣では芸がないというものだろう。
「ふふふ」
こうしてじっくりと武器のことだけを考えるのも久しぶりで楽しくなってくる。
できれば彼があっと驚く武器を作りたい。
「うーん………」
遠距離攻撃も可能な、ひとつの武器で完結するオールラウンダーな武器がいい。
この世界の遠距離攻撃と言えば、弓か魔法に限られる。しかし、剣に弓のギミックを組み込むのは在り来り過ぎるし、前にそんな感じの変身ギミックのついた剣を作ったような気もする……。
「うむむむ」
あまり時間が無いので早めに構想を決めたいが考えがなかなかまとまらない。
遠距離攻撃ができて、まだ作ったことがなくて、誰もがあっと驚くようなアイデア。
「………………………………あ!!!」
そう言えばまだあったな、俺が作ったことがなくて誰もが驚くような武器。
そう、あれはあっちの世界でどハマりしていたファイナルでファンタジーなゲームの武器……。
「面白くなってきた……!」
頭の中にイメージができれば後は早い、早速作業に取り掛かろう。
火炉の炎をさらに強く焚いて腰をあげる。
・
・
・
それを見た時、一瞬で心を奪われた。
流れるように輝く刀身、入念に研ぎ澄まされた刃、その中に静かに波打つ刃文、真っ白な皮で柄に施され柄巻きの美しさ。まだそれの凄さを表すのにたくさんの言葉があるのだろうけれどその時の自分にはそれぐらいしか頭に浮かばなかった。
仕事に行く前、何の気なしにテレビをつけてみると一本の綺麗な刀が目に飛び込んできた。
「なんだよこれ……」
生まれてきて40年、そろそろ社会というものにも慣れきった頃だった、カップに入れている途中だったコーヒーのことも忘れて俺はテレビ越しにその刀に目を奪われていた。
朝のニュース番組のとあるコーナーで刀の展示会を特集したものをたまたま見かけた。
自分もこんな素晴らしいものを作りたい。
漠然とそんなことを考えていたのを覚えている。
いつも退屈な日々だった。
何となく高校、大学と出て、何となく就職した食品系の会社で仕事をする、たまの休みには家から一歩もですネットやゲームをするだけの日々。
小さい頃、将来の夢だとかなりたい職業だとかあったような気がするけれどいつの間にかそんなものも忘れて無気力に生きていた。
「作りたい」
そんな俺の怠惰な日々を突然現れた一本の刀が尽くぶち壊していった。
その日は会社を休んであの刀を作ったのは誰なのか、どうやったら刀鍛冶になれるのか、どれくらい修行をすれば刀を作れるのか、わからないことを片っ端からネットで調べまくった。
そこから行動は早かった。
直ぐに会社を辞めて、刀鍛冶になりたい人達が集まる研修会に出て、刀鍛冶のところに直接入門体験をした後に自分が修行する刀鍛冶を見つけて、入門するために必死に鍛冶師の人を説得したりと色々あった。
幸いにも四十にもなって独り身、両親も既に他界して俺の刀鍛冶になりたいという遅すぎる夢を反対する人なんて誰一人としていなかった。
使うことがなく貯めに貯め込んでいた貯金を切り崩しながら俺の入門を認めてくれた師匠の元で10年間修行をした。初めてのことや辛いことばかりだったがとても充実していた。久しぶりに人生に楽しみというものを見出した。
そうしてしっかりと国の定める条件をクリアして刀鍛冶になれたのは五十を過ぎてからだった。
国の決まりとして一人の刀工が一年に制作が許されている刀の数は24本。
しかし、まだまだひよっこの刀鍛冶が打った刀なんて簡単に売れるようなものではなく展示会に入選して名が売れるまでかなりの時間がかかった。それに一つの刀を作る費用も馬鹿にならないのでとても苦しい生活が続いた。
初めて展示会に入選したのは七十後半の時。それもあの時テレビで見た刀が入選していた展示会と同じものだった。
今でもとても嬉しかったのを覚えてるし、そこからは自分の作った刀が飛ぶよう売れていった。最初の頃と比べれば生活もマシになっていった。
色々な刀剣展にも呼ばれるようになり、知名度もグングン上がっていった。
それからずっと死ぬまで刀を打ち続けたがあの時見た刀を超える一振りは完成しなかった。
そのままズルズルと時間は過ぎて行って、気づいたら刀を打つ元気も無くなっていた。
最期は唯一とっていた弟子に看取られながらこの世を去った。
「まだ打ち足りない」
死ぬ間際に一言、そう思った。
そうして目が覚めてみれば前世の記憶が残ったままこの世界に産まれ堕ちていた。
まさか自分が悪魔に転生しているとは思いもしなかったがそんなことはどうでもよかった。
「もう一度刀が打てる」
それだけで十分だった。
まあ、こうしてゆっくりと自分の好きなことに打ち込めるようになるまで随分と苦労した……。
戦争の後処理やら新しく魔王になったことで一から魔界領を統一したり……まあ今では良い思ひ出。
人生何が起きるかわからなものだ。
・
・
・
暗い部屋を照らすのは火炉の炎のみ。
灼熱の中、カンっ、カンっ、と響く鉄の音は5日間鳴り止まなかった。
何度か部下やメイド達がお食事を食べろだの、少しは体を休めろだの、煩かったが全て無視して作業を続けていた。
「夢中になりすぎた……」
流石に5日もぶっ続けで作業をしていたのはまずかった、意識が朦朧とする。
しかし、しょうがないと言うものだ。こんなに楽しかったのは久しぶりでつい熱が入ってしまった。
今までで最高の一振りが完成したと断言できるほど今回は自信作だ。
イメージ通りのものができた。
刀身の長さと色は以前と変わらないのだが遠距離攻撃を可能にするために初めて作ったパーツを作成したがそれも上手くできて一安心だ。
「きっと驚くぞ!」
上手くいった達成感から笑みが溢れてくる。
後は刀身に魔石をはめ込めば本当の完成だ。
「早く彼に見せに行かねば……」
そう思い立ち上がろうとしたところで体がふらつく。
あー、これはダメな奴だ。さすがに無理が祟ったか。
当然といえば当然だ。
いくら悪魔の体と言えど5日間も徹夜は体に響く。すぐにでも体を休めなければ。
………しょうがない。
彼には申し訳ないが少し休ませてもらおう。そうして、そのまま床に倒れて泥のように眠った。
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アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
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