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49話 別れ道
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魔王城の裏にある名もない山、正しくは火山。そこは魔物の巣窟となっており気安く訪れるような場所ではない。
山に近づいていくにつれて周りの空気が熱を帯び始めて、額から汗が流れる。
「暑いな……」
「ええ、先程とは比べ物にならないくらい温度が上がってきていますね」
俺とトシミツは額の汗を拭いながらボヤく。
「それに比べて……」
「はい……」
二人揃って前を歩く悪魔と精霊をジト目で見ると、二人は依然として高くなっていく周りの熱気を気にした様子もなく、汗ひとつかかないで飄々と火山を登っている。
「どうしてお前らは汗をひとつもかいていないんだ……」
「うーんと、乙女だから?」
俺の質問にネメアはそんなふざけた答えを出す。
「いや、お二人とも乙女って言う歳でも……」
「「ん??」」
殺意の篭もった笑顔をでわざととしか思えない発言をしたトシミツの方を睨む。
「……あ、いえなんでも……」
今の一瞬で死を感じ取り、直ぐに自分の発言を取り消す。
「そうかい? それならいいんだ」
やはり精霊だ悪魔だと言っても女性に年齢の話をするのはご法度だと、俺とトシミツは改めて学んだ。
…………。
かれこれ登山を始めて三時間ほど立ったろうか、ちょうど山の中腹あたりに到着したのでそこら辺の岩場に腰を下ろし休憩を取るということになった。
ここまで登ってくると温度も物凄く高くなり、体が氷のように溶けてしまうのではと錯覚してしまう。
「さすがに暑くなってきたな」
未だ汗をひとつもかいていない癖にそんなことを言いながらリュミールは水を飲む。
「そうだね、ちょっと暑くなってきたよ」
ネメアも同様にそんなことを涼しげに言う。
「………」
「はぁ、はぁ、はぁ」
俺とトシミツは全身に大量の汗をかいて喋るのも嫌になってくるほどだ。
暑さに耐えかねて、上半身に身につけているものを全て脱いで何とか涼もうとするが逆に暑さが増した気がする。
「おいおい、だらしないし、はしたないな」
リュミールは俺の背中に思いっきり張り手をかましてくる。
「……なんでお前達は……平気なんだよ?」
今はリュミールのおふざけに付き合っている余裕もない。
「私は精霊だからね。暑さや寒さはあんまり感じないんだ」
「私も悪魔だし、武器だからあんまり暑さは感じないんだよね」
なんだよそれ、反則過ぎないか?
だから二人はこんなに山を登ってきても平気でいられたのか、羨ましい限りだ。
山に向かう前に魔王に詳しい話を聞いたところ、なんでも鉱石は火口の中にある僅かな足場に群生しているという。しかもその火口はドラゴンの住処にもなっているらしい。話を聞いただけでは確実に鉱石を採るなんて不可能としか思えない。
それに加えて想像を絶する暑さに火口の中になんて入ったら倒れるではないだろうか?
考えるだけで不安だけが積もっていく。
「それにしてもここまで魔物の遭遇しないのはおかしいなー。いつもならもう何十体も倒してるはずなんだけど……」
「確かに、少し静かすぎるね」
二人の言う通りだ。
目的地まであと半分といったところで全く魔物の影を見ない。
「まあ考えてもしかたない、時間も勿体ないしそろそろ出発しようか」
ネメアは元気よく立ち上がり山の上の方へと向く。
「は、早くないですか……ネメア様?」
トシミツは岩から腰をあげようとしない。
「いいから早く………」
「貴様らか、私の大事な部下を殺してくれのは!!!」
ネメアがトシミツを岩から剥がそうとするとそんな声が空から聞こえてきた。
「なんだ?」
上を見上げるとそこには百匹近くのデーモンの群れが天高く俺たちを見下ろしていた。
「魔王様の命令でこの山にいる魔物達を我が軍に勧誘しに来たは言いものの私の大事な部下が一人迷子になってしまった、さきほどその部下から思念で報告があったかと思えば、部下の気配が消えた始末! 貴様らは私の部下が言っていた一行で間違いないようだ! 覚悟は出来ているのだろうな!!」
空からほかのデーモンより一際大きい図体をしたデーモンの上位種、キングデーモンが降りてくる。
………部下というのはさっきのデーモンのことだろう。確かにアレはネメアが倒したが自業自得としかおもえない。
「「………」」
「何言ってるんですかこいつ?」
ネメアとリュミールは呆れて言葉も出ない様子だがトシミツは空気を読まずに思ったままのことを口にする。
「アイツは良い奴だった……。いつも隊の雰囲気が悪いと軽い冗談を言って場を和ませてくれた、何か泥仕事があった時は率先して買って出てくれた。今回だってそうだ、忘れ物を取りに戻るというとても面倒臭い仕事をアイツは笑顔で引き受けてくれた………」
肩をわなわなと震わせながら力説する。
それで迷子になって、ましてや自分の勝手な行動でこんな結果になっているのかだから本当に自業自得ではないか……。
「なのに……あんな心の優しい私の部下を殺すとは貴様らは死を持って償ってもらうぞ!!!」
地面が揺れるほどの咆哮が耳に響く。
「魔物に良い奴も悪い奴もないだろうに……」
リュミールは面倒くさそうな顔をしてキングデーモンにツッコミを入れる。
「まあそうだよね~、人間からすれば私達なんて全部悪だし」
便乗するようにネメアも呆れた様子だ。
「早く鉱石を採ってこんな熱地獄から抜け出したいんだが……この数は流石に多すぎるな」
未だ身体中から吹き出る汗を拭う。
「確かにここで力を使った上に足止めを食らうのは頂けないね。これが終わっても直ぐにドラゴンが待ってるし、どうしようか?」
デーモンの群れをどうするか思案していると一つの手が上がる。
「私がここで足止め致しましょう」
名乗りを上げたのはホブゴブリンのトシミツだ。
「皆さんは私を置いて先に行ってください。何とか時間を稼ぎましょう」
トシミツは覚悟を決めたようでその眼差しは揺るがないものだ。
「本音は?」
「……はい、このまま先に進んで暑さで死ぬ思いをするのなら、まだ幾分か涼しいここで死ぬ思いをしようかと……」
ネメアの問いに照れ笑いをしながらトシミツは答える。
いやどっちも死ぬ思いをするし、どちらかと言えば絶対に先に進んだ方がいいと思うんだが……。
「うん!素直に白状したのでトシミツ、貴方はここで死ぬ思いをするのを許しましょう!」
「はい、ありがとうございます!!」
何だこの変な会話は。
「何なんだこの変な会話は……」
リュミールも俺と同じこと思ったようで複雑そうな顔をする。
「それではレイルさん! すみませんが私奴はここで足止めとなりますのでお先に失礼致します。すみませんなあ!」
これからたった一匹でデーモンの群れを相手するとは思えないくらいの輝いた笑顔でトシミツは別れの挨拶をする。
「あ、ああ、頑張れよ……?」
嬉しそうなゴブリンになんと言葉を送ればいいのかわからず歯切れの悪いものとなる。
「それじゃあ、よろしくねトシミツ!!」
「ハッ!畏まりました!!」
ネメアはホブゴブリンに激励を送って、走って山を登り始める。
「ま、まあ死なない程度に頑張って……」
苦笑いをしながらリュミールも上へと目指す。
「………」
俺もなにか言った方がいいのかと無言で言葉を探しているとそれに気づいたトシミツが親指を立ててグッとこちらに拳を向けてきた。
何となくトシミツが「言葉は不要です」と言ってるような気がしたので何も言わず俺も走って二人を追いかけた。
山に近づいていくにつれて周りの空気が熱を帯び始めて、額から汗が流れる。
「暑いな……」
「ええ、先程とは比べ物にならないくらい温度が上がってきていますね」
俺とトシミツは額の汗を拭いながらボヤく。
「それに比べて……」
「はい……」
二人揃って前を歩く悪魔と精霊をジト目で見ると、二人は依然として高くなっていく周りの熱気を気にした様子もなく、汗ひとつかかないで飄々と火山を登っている。
「どうしてお前らは汗をひとつもかいていないんだ……」
「うーんと、乙女だから?」
俺の質問にネメアはそんなふざけた答えを出す。
「いや、お二人とも乙女って言う歳でも……」
「「ん??」」
殺意の篭もった笑顔をでわざととしか思えない発言をしたトシミツの方を睨む。
「……あ、いえなんでも……」
今の一瞬で死を感じ取り、直ぐに自分の発言を取り消す。
「そうかい? それならいいんだ」
やはり精霊だ悪魔だと言っても女性に年齢の話をするのはご法度だと、俺とトシミツは改めて学んだ。
…………。
かれこれ登山を始めて三時間ほど立ったろうか、ちょうど山の中腹あたりに到着したのでそこら辺の岩場に腰を下ろし休憩を取るということになった。
ここまで登ってくると温度も物凄く高くなり、体が氷のように溶けてしまうのではと錯覚してしまう。
「さすがに暑くなってきたな」
未だ汗をひとつもかいていない癖にそんなことを言いながらリュミールは水を飲む。
「そうだね、ちょっと暑くなってきたよ」
ネメアも同様にそんなことを涼しげに言う。
「………」
「はぁ、はぁ、はぁ」
俺とトシミツは全身に大量の汗をかいて喋るのも嫌になってくるほどだ。
暑さに耐えかねて、上半身に身につけているものを全て脱いで何とか涼もうとするが逆に暑さが増した気がする。
「おいおい、だらしないし、はしたないな」
リュミールは俺の背中に思いっきり張り手をかましてくる。
「……なんでお前達は……平気なんだよ?」
今はリュミールのおふざけに付き合っている余裕もない。
「私は精霊だからね。暑さや寒さはあんまり感じないんだ」
「私も悪魔だし、武器だからあんまり暑さは感じないんだよね」
なんだよそれ、反則過ぎないか?
だから二人はこんなに山を登ってきても平気でいられたのか、羨ましい限りだ。
山に向かう前に魔王に詳しい話を聞いたところ、なんでも鉱石は火口の中にある僅かな足場に群生しているという。しかもその火口はドラゴンの住処にもなっているらしい。話を聞いただけでは確実に鉱石を採るなんて不可能としか思えない。
それに加えて想像を絶する暑さに火口の中になんて入ったら倒れるではないだろうか?
考えるだけで不安だけが積もっていく。
「それにしてもここまで魔物の遭遇しないのはおかしいなー。いつもならもう何十体も倒してるはずなんだけど……」
「確かに、少し静かすぎるね」
二人の言う通りだ。
目的地まであと半分といったところで全く魔物の影を見ない。
「まあ考えてもしかたない、時間も勿体ないしそろそろ出発しようか」
ネメアは元気よく立ち上がり山の上の方へと向く。
「は、早くないですか……ネメア様?」
トシミツは岩から腰をあげようとしない。
「いいから早く………」
「貴様らか、私の大事な部下を殺してくれのは!!!」
ネメアがトシミツを岩から剥がそうとするとそんな声が空から聞こえてきた。
「なんだ?」
上を見上げるとそこには百匹近くのデーモンの群れが天高く俺たちを見下ろしていた。
「魔王様の命令でこの山にいる魔物達を我が軍に勧誘しに来たは言いものの私の大事な部下が一人迷子になってしまった、さきほどその部下から思念で報告があったかと思えば、部下の気配が消えた始末! 貴様らは私の部下が言っていた一行で間違いないようだ! 覚悟は出来ているのだろうな!!」
空からほかのデーモンより一際大きい図体をしたデーモンの上位種、キングデーモンが降りてくる。
………部下というのはさっきのデーモンのことだろう。確かにアレはネメアが倒したが自業自得としかおもえない。
「「………」」
「何言ってるんですかこいつ?」
ネメアとリュミールは呆れて言葉も出ない様子だがトシミツは空気を読まずに思ったままのことを口にする。
「アイツは良い奴だった……。いつも隊の雰囲気が悪いと軽い冗談を言って場を和ませてくれた、何か泥仕事があった時は率先して買って出てくれた。今回だってそうだ、忘れ物を取りに戻るというとても面倒臭い仕事をアイツは笑顔で引き受けてくれた………」
肩をわなわなと震わせながら力説する。
それで迷子になって、ましてや自分の勝手な行動でこんな結果になっているのかだから本当に自業自得ではないか……。
「なのに……あんな心の優しい私の部下を殺すとは貴様らは死を持って償ってもらうぞ!!!」
地面が揺れるほどの咆哮が耳に響く。
「魔物に良い奴も悪い奴もないだろうに……」
リュミールは面倒くさそうな顔をしてキングデーモンにツッコミを入れる。
「まあそうだよね~、人間からすれば私達なんて全部悪だし」
便乗するようにネメアも呆れた様子だ。
「早く鉱石を採ってこんな熱地獄から抜け出したいんだが……この数は流石に多すぎるな」
未だ身体中から吹き出る汗を拭う。
「確かにここで力を使った上に足止めを食らうのは頂けないね。これが終わっても直ぐにドラゴンが待ってるし、どうしようか?」
デーモンの群れをどうするか思案していると一つの手が上がる。
「私がここで足止め致しましょう」
名乗りを上げたのはホブゴブリンのトシミツだ。
「皆さんは私を置いて先に行ってください。何とか時間を稼ぎましょう」
トシミツは覚悟を決めたようでその眼差しは揺るがないものだ。
「本音は?」
「……はい、このまま先に進んで暑さで死ぬ思いをするのなら、まだ幾分か涼しいここで死ぬ思いをしようかと……」
ネメアの問いに照れ笑いをしながらトシミツは答える。
いやどっちも死ぬ思いをするし、どちらかと言えば絶対に先に進んだ方がいいと思うんだが……。
「うん!素直に白状したのでトシミツ、貴方はここで死ぬ思いをするのを許しましょう!」
「はい、ありがとうございます!!」
何だこの変な会話は。
「何なんだこの変な会話は……」
リュミールも俺と同じこと思ったようで複雑そうな顔をする。
「それではレイルさん! すみませんが私奴はここで足止めとなりますのでお先に失礼致します。すみませんなあ!」
これからたった一匹でデーモンの群れを相手するとは思えないくらいの輝いた笑顔でトシミツは別れの挨拶をする。
「あ、ああ、頑張れよ……?」
嬉しそうなゴブリンになんと言葉を送ればいいのかわからず歯切れの悪いものとなる。
「それじゃあ、よろしくねトシミツ!!」
「ハッ!畏まりました!!」
ネメアはホブゴブリンに激励を送って、走って山を登り始める。
「ま、まあ死なない程度に頑張って……」
苦笑いをしながらリュミールも上へと目指す。
「………」
俺もなにか言った方がいいのかと無言で言葉を探しているとそれに気づいたトシミツが親指を立ててグッとこちらに拳を向けてきた。
何となくトシミツが「言葉は不要です」と言ってるような気がしたので何も言わず俺も走って二人を追いかけた。
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