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7話 話し合い
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村長の家を訪れると応接室に案内された。
中には三人用の古いソファが二つ、その間に木の長テーブルが置いてあり、壁には見たことのない花の絵が飾ってあった。
俺とアニスは部屋に入って手前のソファに座りその向かえに村長のラインと元騎士のガーディアが座った。
村長のラインは今年で六十歳になる、頭が綺麗に禿げて長く白いヒゲを携えた老人である
「さてよく来てくれたのぉレイル。今日おぬしに来て貰ったのは、昨日の魔物との戦いのこととそこの少女のことを聞きたかったからなんじゃ」
のんびりした口調で村長のラインは話し始めた。
「さて昨日の戦いのことじゃが、まずはこの村を守ってくれてありがとうと」
「いやそんな、あたり前のことをしたまでだよ爺ちゃん」
なんだか面と向かって言われると照れてくる。
「ハッハッハ、何を照れておるか! して昨日の戦いのことだがガーディアから話しを聞いたところおぬしが一人で魔物達を倒したと聞いたのだがそれは本当か?」
なんとも緊張感のない声でラインは笑い、質問してくる。
「俺一人っていうのは違うかな、隣にいるアニスの力がなかったらあの魔物達を倒すことはできなかったから……」
「ふむ、そうか。それでそこのアニスと言ったかの? お主は何者なんじゃ?」
ラインはアニスを見て老人独特の優しい声で聞いてきた。
さて、ここはなんと答えるのが正解なのだろうか?
正直に「アニスは剣で悪魔です」なんて答えていいのだろうか、剣まではいいとして問題は悪魔だ。
アニスが悪魔だと知ったら村長たちはどう思うのだろうか……。
「私は剣で悪魔です。あなたがたで言う魔剣の一つです」
「えー、正直に言っちゃうの……」
俺が一生懸命なんて答えるか考えていたのにこの子、すぐに答えちゃった。
「も、申し訳ございませんマスター! 何か言ってはいけないようなことでもあったでしょうか?」
アニスは自分が何をしてしまったのか理解してないようで首を傾げる。
「ま、いいか。上手い誤魔化し方も思いつかなかったし」
ここはプラスに考えていこう。
「ふむ。剣で悪魔か……」
ラインは長く蓄えた髭を触りながらアニスの言葉を繰り返していた。
「あんまり驚かないんだな」
もっと驚くと思ったので意外な反応だった。
「たしかレイルはこの娘を森から連れてきのじゃったな」
「うん、森で山菜を採っていたら全く見覚えのない場所に出て、そこから色々あって魔猪殺されそうな所を剣の状態で地面に刺さってたアニスに助けてもらったんだ」
とりあえず簡単にアニスを見つけた経緯を説明する。
「やはりあの伝説は本当だったのだな……」
ラインは俺の説明を聞いて眉間に皺を寄せて難しそうな顔をする。
「あの伝説とはなんですか?」
腕を組んで話を聞いていたガーディアがラインに質問する。
「ふむ、まあお主たちなら話しても良いか」
ラインは小さく呟き続ける。
「よいか、お主たち。この話は他言無用じゃぞ」
「なんだよかしこまって」
背筋を伸ばし少し緊張する。
「お主たち、あの森には魔物がいないのはしておるな?」
「ああ、この村ができるずっと前からあの森には魔物がいなかったんだろ?」
「そうだ、だが不思議だとは思わんか? 少し北や西、南の森や草原に出てみれば魔物はわんさか出てくるのに東の最果てにあるあの森には魔物が1匹もいない。それもこの村ができるずっと前からじゃ。ここからが本題じゃ、この村ができて今年でちょうど100年を迎えるが100年前からこの村にはワシら村長の任につくものにしか教えられない伝説があるんじゃ」
「村長にだけですか……」
ガーディアが興味津々に相槌を打つ。
「そうじゃ、その伝説というのは森の奥深くには剣が一本刺さっており、その剣が森を守っているという伝説じゃ。まさか悪魔だったとは知らなかったがその剣がレイル、お主が連れてきたアニスではないのか?」
アニスの方を見ながらラインは聞いてくる。
「そうなのか?」
俺もアニスの方を見て尋ねる。
「いえ、私は別に森を守ってたわけではありません。私はたまたまあの森に捨てられて、たまたま目障りだった魔物を排除しただけなので……」
「なるほどのぉ。まあ、偶然であったとしてもワシらはお主のおかげで今まで魔物に怯えることなく生活してこれた、ありがとう」
ラインはアニスに頭を下げ感謝の言葉を述べる。
「さて、とりあえず聞きたいことは聞けた、長いこと話を聞いて悪かったの~。ゆっくりお茶でも飲んでいきなさい。そうだ! 今お菓子を持ってこよう」
話にひと段落つけてラインはせっせとお菓子を取りに部屋を出ていった。
俺も肩の力を抜きソファの背もたれにゆっくりともたれ掛かる。
はぁ~、なんかすっごい疲れた。まさかアニスのおかげで魔物がいなかったとはな~。初耳だな~。
……ん?待てよ、それじゃあなんで今回魔物がいきなり襲ってきたんだ?
「なあアニス、聞きたいことあるんだけどさ、アニスが森にいたのになんで今回魔物が現れたのは何でなんだ?」
気になったので聞いてみた。
「それは多分私の力が弱まっていたからではないでしょうか」
「というと?」
「私がこの森に来た時にスキルで森一帯に強力な結界を張ったのですが、かれこれ300年ほど前に張ったものなので効力が弱くなっていたのでしょう」
「なるほどな~、ってそれじゃあまた何時魔物が襲ってきてもおかしくないんじゃないのか!?」
「それはご安心を勝手ながら結界を張り直させてもらいました、あと300年ほどは大丈夫かと」
この娘、なんて有能なの?有能すぎて言葉もでませんわ。
「話してるところ悪いがいいか?」
アニスの有能さに感激しているとガーディアが口を開いた。
「どうしたのガーディア?」
「レイル。お前明日でもいから教会に行って一度神父様に天職を見てもらえ」
「え、どうして?」
「どうしてって、お前の昨日の力は確実に農民のものではない。どう考えてもおかしい、だから一度教会で天職を見てもらえと言っている」
ガーディアは呆れた顔をして大きくため息をする。
「わかった、そうしてみるよガーディア」
確かに昨日の俺はどう考えてもおかしかった。ガーディアの言う通り明日にでも教会に行ってみるか。
「ほーれ、お茶とお菓子を持ってきたぞ~」
そんなことを考えているとラインが嬉しそうな顔でお茶とお菓子を持って部屋に入ってきた。
そのあとは小さなお茶会がひらかれ、今日はそこでお開きとなった。
中には三人用の古いソファが二つ、その間に木の長テーブルが置いてあり、壁には見たことのない花の絵が飾ってあった。
俺とアニスは部屋に入って手前のソファに座りその向かえに村長のラインと元騎士のガーディアが座った。
村長のラインは今年で六十歳になる、頭が綺麗に禿げて長く白いヒゲを携えた老人である
「さてよく来てくれたのぉレイル。今日おぬしに来て貰ったのは、昨日の魔物との戦いのこととそこの少女のことを聞きたかったからなんじゃ」
のんびりした口調で村長のラインは話し始めた。
「さて昨日の戦いのことじゃが、まずはこの村を守ってくれてありがとうと」
「いやそんな、あたり前のことをしたまでだよ爺ちゃん」
なんだか面と向かって言われると照れてくる。
「ハッハッハ、何を照れておるか! して昨日の戦いのことだがガーディアから話しを聞いたところおぬしが一人で魔物達を倒したと聞いたのだがそれは本当か?」
なんとも緊張感のない声でラインは笑い、質問してくる。
「俺一人っていうのは違うかな、隣にいるアニスの力がなかったらあの魔物達を倒すことはできなかったから……」
「ふむ、そうか。それでそこのアニスと言ったかの? お主は何者なんじゃ?」
ラインはアニスを見て老人独特の優しい声で聞いてきた。
さて、ここはなんと答えるのが正解なのだろうか?
正直に「アニスは剣で悪魔です」なんて答えていいのだろうか、剣まではいいとして問題は悪魔だ。
アニスが悪魔だと知ったら村長たちはどう思うのだろうか……。
「私は剣で悪魔です。あなたがたで言う魔剣の一つです」
「えー、正直に言っちゃうの……」
俺が一生懸命なんて答えるか考えていたのにこの子、すぐに答えちゃった。
「も、申し訳ございませんマスター! 何か言ってはいけないようなことでもあったでしょうか?」
アニスは自分が何をしてしまったのか理解してないようで首を傾げる。
「ま、いいか。上手い誤魔化し方も思いつかなかったし」
ここはプラスに考えていこう。
「ふむ。剣で悪魔か……」
ラインは長く蓄えた髭を触りながらアニスの言葉を繰り返していた。
「あんまり驚かないんだな」
もっと驚くと思ったので意外な反応だった。
「たしかレイルはこの娘を森から連れてきのじゃったな」
「うん、森で山菜を採っていたら全く見覚えのない場所に出て、そこから色々あって魔猪殺されそうな所を剣の状態で地面に刺さってたアニスに助けてもらったんだ」
とりあえず簡単にアニスを見つけた経緯を説明する。
「やはりあの伝説は本当だったのだな……」
ラインは俺の説明を聞いて眉間に皺を寄せて難しそうな顔をする。
「あの伝説とはなんですか?」
腕を組んで話を聞いていたガーディアがラインに質問する。
「ふむ、まあお主たちなら話しても良いか」
ラインは小さく呟き続ける。
「よいか、お主たち。この話は他言無用じゃぞ」
「なんだよかしこまって」
背筋を伸ばし少し緊張する。
「お主たち、あの森には魔物がいないのはしておるな?」
「ああ、この村ができるずっと前からあの森には魔物がいなかったんだろ?」
「そうだ、だが不思議だとは思わんか? 少し北や西、南の森や草原に出てみれば魔物はわんさか出てくるのに東の最果てにあるあの森には魔物が1匹もいない。それもこの村ができるずっと前からじゃ。ここからが本題じゃ、この村ができて今年でちょうど100年を迎えるが100年前からこの村にはワシら村長の任につくものにしか教えられない伝説があるんじゃ」
「村長にだけですか……」
ガーディアが興味津々に相槌を打つ。
「そうじゃ、その伝説というのは森の奥深くには剣が一本刺さっており、その剣が森を守っているという伝説じゃ。まさか悪魔だったとは知らなかったがその剣がレイル、お主が連れてきたアニスではないのか?」
アニスの方を見ながらラインは聞いてくる。
「そうなのか?」
俺もアニスの方を見て尋ねる。
「いえ、私は別に森を守ってたわけではありません。私はたまたまあの森に捨てられて、たまたま目障りだった魔物を排除しただけなので……」
「なるほどのぉ。まあ、偶然であったとしてもワシらはお主のおかげで今まで魔物に怯えることなく生活してこれた、ありがとう」
ラインはアニスに頭を下げ感謝の言葉を述べる。
「さて、とりあえず聞きたいことは聞けた、長いこと話を聞いて悪かったの~。ゆっくりお茶でも飲んでいきなさい。そうだ! 今お菓子を持ってこよう」
話にひと段落つけてラインはせっせとお菓子を取りに部屋を出ていった。
俺も肩の力を抜きソファの背もたれにゆっくりともたれ掛かる。
はぁ~、なんかすっごい疲れた。まさかアニスのおかげで魔物がいなかったとはな~。初耳だな~。
……ん?待てよ、それじゃあなんで今回魔物がいきなり襲ってきたんだ?
「なあアニス、聞きたいことあるんだけどさ、アニスが森にいたのになんで今回魔物が現れたのは何でなんだ?」
気になったので聞いてみた。
「それは多分私の力が弱まっていたからではないでしょうか」
「というと?」
「私がこの森に来た時にスキルで森一帯に強力な結界を張ったのですが、かれこれ300年ほど前に張ったものなので効力が弱くなっていたのでしょう」
「なるほどな~、ってそれじゃあまた何時魔物が襲ってきてもおかしくないんじゃないのか!?」
「それはご安心を勝手ながら結界を張り直させてもらいました、あと300年ほどは大丈夫かと」
この娘、なんて有能なの?有能すぎて言葉もでませんわ。
「話してるところ悪いがいいか?」
アニスの有能さに感激しているとガーディアが口を開いた。
「どうしたのガーディア?」
「レイル。お前明日でもいから教会に行って一度神父様に天職を見てもらえ」
「え、どうして?」
「どうしてって、お前の昨日の力は確実に農民のものではない。どう考えてもおかしい、だから一度教会で天職を見てもらえと言っている」
ガーディアは呆れた顔をして大きくため息をする。
「わかった、そうしてみるよガーディア」
確かに昨日の俺はどう考えてもおかしかった。ガーディアの言う通り明日にでも教会に行ってみるか。
「ほーれ、お茶とお菓子を持ってきたぞ~」
そんなことを考えているとラインが嬉しそうな顔でお茶とお菓子を持って部屋に入ってきた。
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