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カミングアウト

9 家突撃

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ずっと考えていても仕方がない
それに今日はもう身体が疲れているので、早いがベットに入って寝ることにした
ベットに入るとすぐに眠気がきて、寝てしまった
ここはどこだ?
周りを見渡してもなにもない
真っ白な空間に浮かんでいた
僕の前に人型の影が現れる
影は僕に何かを聞いているが何も聞こえない
何を言ってと聞こうとすると
景色が崩れていく
「なんの夢だったんだ..?」
目が覚める
スマホを取り時間を見る
今は6時24分
寝すぎてしまったようだ
僕はいつも通り顔を洗うために洗面台に向かう
洗面台の前に立ち鏡をみる
やはりそこにいるのは僕だ
ただ身体が変わっただけ
それだけのこと
頭では分かっている
でも...

顔を洗い終え、朝食を作る
まぁ作るといっても簡易的なものだが
今回の朝食は昨日の残りのご飯と味噌汁、ゆで卵だ
朝食の3主の神器である
「もう無理」
味噌汁とご飯が少し余る
つぐ量はしっかり考えないといけない
残り物を冷蔵庫にしまう
昼に食べることにする
多分忘れるけど


矢倉さんが今日家に来るので片付けを開始する
まずは自分の部屋から初めていく
少しものが床に落ちているので、片付ずけていく
棚の上にはものが雑に置かれていたので、綺麗に並べようととするが
「見えな..い」
背伸びをすれば手は届く、しかし高すぎて棚の上が見えない
どうしてこんなに高い棚を買ったんだ
選んだ自分が憎い
まぁそんなに酷く散らかっているわけでもないし、棚の上は諦めることにした
身長が低いと高いところに届かないから結構困る
身長が低いと困ることが多い
まぁその後、家の中を問題なく片付けたあと掃除機をかけ終えていた頃には9時52分になっていた
「やっと終わったー」
想像以上にこの身体は体力と力が無いようだ
掃除機が重くて、なかなか厄介だった
なぜ女性の人が掃除機の軽さを重視して選ぶか分かった
掃除機をかけ終えて、元の場所になおした頃にはもう疲れ果てていた
リビングのソファーに寝転ぶ
「少しだ...け......」


矢倉 美咲
ともくんが手を振りながら宿に戻っていく
私も手を振り返す

「可愛かった!!」
あの整った顔、身長、ケモ耳はえぐすぎるよ
興奮がまだ覚めない
「そう言えばLv3になってた!」
おっといけない忘れるところだった
よし振るぞー

ステータス

名前  サキ
性別  女性
レベル3

HP  50
MP  130(+15)

STR  5
AGI  45
VIT  20(+5)
INT  85(+5)

スキル
水魔法Lv3
MP回復速度アップLv2

装備
杖  MP+15
魔導師の帽子  INT+2
魔導師の服  INT+3
皮のブーツ  VIT+5
革のスカート  VIT+3

こんなもんか
VITが低いけどAGIを上げたから避ければよかろう
あのデカクマとの戦闘中に水魔法Lv3になって、水槍を使えるようになったんだよね

水槍
水の槍で相手をつらぬく
貫通力と威力が高い
MP消費 15
クールタイム  15秒
効果が強い分、連続で打つことはできないけど、高威力は魅力的なんだよね

現実ではもう夜になった
お腹も減ったしログアウトするか
借りていた宿に行き、ログアウトする
「疲れたー」
VRゴーグルを外す
うーと体を伸ばす
その日はそのまま寝た

次の日、私は7時頃に起きた
昨日のことを思い出す
アバターが女の子になったのかと思っていた
まさかTSしていたなんて考えてさえいなかった
前の身体との体格差で服のサイズが大きすぎて、あわないと思う
なので私が中学1年生の頃に買ってもらった丈が短めなチェックスカート、スカートの下に履く黒色の短パン、ブラックの肩出しトップス、あと可愛い猫耳の帽子とまだ使っていない肌着を袋に詰める
猫耳のところはふわふわの素材で出来ている
これを着たともくんのことを考えるだけで...
あと白いスニーカーを持っていく
どれも私が着れないことはないが、ともくんが着た方が絶対可愛い
ちなみにこのどれも9000円以上はするものなんだけど私からすれば安物なんだ
うちの実家はお金持ちだから


私は早くこの服を着たともくんが早く見t...じゃなくて心配なので、9時32分に家を出て伊藤に教えてもらったともくんの家に向かう

ともくんの住んでいる一軒家に着いたは10時17分だった
ピンポンを鳴らす
反応がない
「どうしたんだろ」
病気で動けない...はさすがにないよね
玄関の扉を開けてみる
扉が開いた
鍵がしまっていなかったようだ
これはともくんに注意しないといけない

私はともくんの家に入っていく
決して不法侵入ではない
鍵をしていないともくんが悪い..と思う?

衣類が入った袋を玄関においてリビングに行く
「ともくんいるの?」
と呼びかけるが反応がない
ソファーを見る
ともくんがソファーで横を向いてぐっすり寝ている
「...」
可愛いんだが?
しかも、ぶかぶかのTシャツ1枚だと..
フサフサの耳がピクピク動いて、もふもふそうなしっぽは揺れている
「可愛い!!」
これは可愛すぎる

ともくんの耳を触ってみる
「フサフサだ...!」
頭優しく撫でる
ともくんは気持ちよさそうにする
それから1分ぐらい堪能したあと、袋を取りに行くために立つ
「ん?矢倉さん...?」
ともくんが起きたようだ
リアルで聞くともくんの声は可愛すぎた
私はあまりの可愛さに黙ってしまう

ともくんが周りをキョロキョロする
そしてこっちを向いて停止する
「矢倉さんなんでここに!?」
お、戻ってきた
「昨日行くって言ったじゃん。それにモインに『今から行くよー』って送ったよ」


高千 智也

目が覚めると矢倉さんがいた
夢...?
「矢倉さん...?」
周りを見渡す
うん、僕の家だ
矢倉さんを見る
え?
「なんで矢倉さんが僕の家にいるの!?」
「モインに今から行くよーって送ったよ」
スマホを確認する
本当だ
寝てて気づかなかった
ソファーの上で身体を起こす
「服持ってきたけどその前に風呂入らないとね」
ん?
「風呂...?」
「うん、髪の洗い方おしえてあげるよ。さぁ行こ!」
「ええ...え?」
僕は為す術なく矢倉さんに引っ張られていく



投稿遅くなってすいません(´・ω・`)
そろそろ充電の時期になるので投稿頻度が2~4日ぐらいになります
待っていただけるととてもとても嬉しいです
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