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特別編3:異世界
勇者の扱い
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今の爆発で街は騒然となっていた。
とりあえず昏倒させた男の人を掴んで《レビテーション》を使ってゆっくりと下に降りる。
「おやおや~何やらトラブルですかね」
「んー勇者の仕業?」
レフィさんとソラちゃんが騒ぎを聞きつけてアンネさんの所へ向かっているのが見える。手には食べかけのホットサンドらしき物を持っていた。
アンネさんは溶けて地面に落ちたシュークリームを見つめながら何か言っている。
どうしたんだろう?
「食べ物を粗末にする人は…死刑」
「ちょ、ちょっとアンネさん!」
降下速度を少し上げてアンネさんに声を掛ける。
「ミナちゃん…私はシュークリームの仇を討つよ」
「いやいやいや…とりあえず落ち着いてください。今の騒ぎで衛兵が来ると思いますから」
食べ物の恨みは恐ろしいなんて言うけど、まさかそこまでとは…。
「ソイツが付与術師?」
「え?はい。多分」
大きな魔力を持っていたし爆弾石を投げ付けて来たし間違い無いよね。
人集りを避けてレフィさんとソラちゃんが合流する。
「勇者をゲット?」
「うん。街中で爆発物を使ってて危なかったから無力化したよ」
あとはこの二人をどうするかだけど、衛兵さんに突き出してどうにかなるのかな?
「そこの者たち、全員動くな!」
お、来たみたいだね。
「この人達が爆発物を使おうとしたから対応させてもらいました。私達はアストの勇者とそのパーティです」
やって来た衛兵さんに私が説明するとソラちゃんがペンダントを取り出して掲げてみせる。
衛兵さんの一人がペンダントを確認して何度か頷いて「勇者と確認した。治安維持協力に感謝する」と言いなが私達をジロリと睨む。
…なんで?
「しかしこの者も勇者であり、特にそちらは我が街の公認勇者である。貴殿らが虚偽を申している可能性があるため一時的に身柄を拘束させてもらう」
あれ…何か状況がおかしい。
「おー、これがホーム贔屓?」
「これは厄介な事になりそうですね~」
ソラちゃんとレフィさんは呑気にそんな会話をしているし。
「ここは大人しく従うしかないですよね」
「いや、ここで言う事を聞いてもこちらの主張が通る可能性は低いよ」
アンネさんは目を細めながら私の考えを否定する。
じゃあ…逃げちゃう?
「はいはい退いた退いた。衛兵、この子達の事は私が保証するよ。嘘を言う様な子達じゃない」
やって来たのはルキラさんを先頭にリオさん達だ。ほのかさんが呼んできてくれたんだね。
「勇者ルキラ…あなたがそう言うなら…分かりました」
衛兵さん達はそう言うとすんなり引き下がっていく。二人の勇者を抱えると拘束もせずに何処かに連れて行ってしまった。
「ありがとうございますルキラさん」
「いやいや、むしろゴメンね。ここの衛兵は勇者と繋がってるんだ。悪さをしても相手が余所者だったら罪をなすり付けたりするんだよ」
「なるほど…」
つまり連れて行かれていたら有罪確定だったんだね。
「他所の街の勇者なら交渉の材料にされたりするよ」
「呆れたわね。勇者が駄目なら周りも駄目になってるじゃない」
「返す言葉も無いわ」
リオさんは遠慮なく思った事を口にしていた。ルキラさんは今の状況が良くない事は分かっているみたい。
「この街だけがこうなわけじゃないから他の街でも気を付けるんだよ。一応徹底的に管理している国もあるけど、少なくともこの国は酷い状態なんだ」
「…気を付けます」
もしもあの時アストに勇者がいたら領主さんも私達を悪いように利用したのかな?うん、考えないでおこう。
「でも証人が沢山いるからみんなに証言してもらえば無実は証明出来るんじゃないか?」
「街の偉い人が「赤」と言ったら白いものだって赤くなるのさ。逆らえばタダでは済まないし、こんな状況で本当の証言をしてくれる人はいないんじゃないか?」
「そうか…」
後ろの方でテュケ君とロガスさんが話をしている。
「酷い国だね。勇者のシステムごと無かった事にしちゃいたいよ」
ほのかさんはみんなの前で物騒な事は言わないでね。
「まあ、勇者はそれだけ強い力を持っているという事だ。それに媚びて利用するのも弱者の生き方ではある。政治に使われるのも仕方のないものだと俺達は思っているよ」
セスさんはそう言うけど、理不尽な目に遭う人は大勢いたんじゃないかな。早く何とかした方が良さそう。
「ところでさっきの人は何でアンネちゃんに突っかかってきたの?」
「露店で売り子の女性に絡んでて、困ってたから追い払っただけだよ」
ほのかさんに聞かれてあった事を話してくれるアンネさん。
注意したらアンネさんにまで絡んできたから強めにビンタして追い払ったらしい。
ちゃんと手加減したんだね。
「こんな事なら思い切り殴って街の外まで飛ばしておけば良かった」
それは確実に死んじゃうからダメですよ。
「こっちの情報整理は済んだから、私達は元のルートに戻って捜索を再開するわよ」
「はい」「あい」「おう」
リオさんが取りまとめてくれたからスムーズに済んだみたいだね。
「この街で食べ歩きはしないんですか~?」
「取り敢えず今はやめておくわ」
レフィさんにキッパリと答えるリオさん。ソラちゃんはガッカリしているけど、他の街にも美味しい物は沢山あるよ。
「えーミナちゃんもう行っちゃうの?」
「まずは3人の魂とアトレイア様を探すのが先ですからね」
「うん。早く見つけてゆっくり遊ぼうね」
ほのかさんは名残惜しそうだけど、とにかく今は捜索が最優先だからね。
「ルキラ達もよろしく。アニエス、何かあったら連絡を取り合いましょう」
「はい。リオさんもお気を付けて」
手短に挨拶を交わしてリオさんが《テレポート》の魔法を唱える。
私達は元の位置に戻って来た。
「目星は付いてるよな。次の目的地も決まっているし移動しよう」
テュケ君はリオさんと打ち合わせに参加していたから有力な情報を手に入れた事を知っているんだよね。
「それなんだけどね。ラキア達から貰った情報は一旦保留しようと思うのよ」
「なんで?」
「良い考えが浮かんだのよ」
ソラちゃんが聞くとリオさんは私の方を見ながら笑って答える。
…なんだろう?
とりあえず昏倒させた男の人を掴んで《レビテーション》を使ってゆっくりと下に降りる。
「おやおや~何やらトラブルですかね」
「んー勇者の仕業?」
レフィさんとソラちゃんが騒ぎを聞きつけてアンネさんの所へ向かっているのが見える。手には食べかけのホットサンドらしき物を持っていた。
アンネさんは溶けて地面に落ちたシュークリームを見つめながら何か言っている。
どうしたんだろう?
「食べ物を粗末にする人は…死刑」
「ちょ、ちょっとアンネさん!」
降下速度を少し上げてアンネさんに声を掛ける。
「ミナちゃん…私はシュークリームの仇を討つよ」
「いやいやいや…とりあえず落ち着いてください。今の騒ぎで衛兵が来ると思いますから」
食べ物の恨みは恐ろしいなんて言うけど、まさかそこまでとは…。
「ソイツが付与術師?」
「え?はい。多分」
大きな魔力を持っていたし爆弾石を投げ付けて来たし間違い無いよね。
人集りを避けてレフィさんとソラちゃんが合流する。
「勇者をゲット?」
「うん。街中で爆発物を使ってて危なかったから無力化したよ」
あとはこの二人をどうするかだけど、衛兵さんに突き出してどうにかなるのかな?
「そこの者たち、全員動くな!」
お、来たみたいだね。
「この人達が爆発物を使おうとしたから対応させてもらいました。私達はアストの勇者とそのパーティです」
やって来た衛兵さんに私が説明するとソラちゃんがペンダントを取り出して掲げてみせる。
衛兵さんの一人がペンダントを確認して何度か頷いて「勇者と確認した。治安維持協力に感謝する」と言いなが私達をジロリと睨む。
…なんで?
「しかしこの者も勇者であり、特にそちらは我が街の公認勇者である。貴殿らが虚偽を申している可能性があるため一時的に身柄を拘束させてもらう」
あれ…何か状況がおかしい。
「おー、これがホーム贔屓?」
「これは厄介な事になりそうですね~」
ソラちゃんとレフィさんは呑気にそんな会話をしているし。
「ここは大人しく従うしかないですよね」
「いや、ここで言う事を聞いてもこちらの主張が通る可能性は低いよ」
アンネさんは目を細めながら私の考えを否定する。
じゃあ…逃げちゃう?
「はいはい退いた退いた。衛兵、この子達の事は私が保証するよ。嘘を言う様な子達じゃない」
やって来たのはルキラさんを先頭にリオさん達だ。ほのかさんが呼んできてくれたんだね。
「勇者ルキラ…あなたがそう言うなら…分かりました」
衛兵さん達はそう言うとすんなり引き下がっていく。二人の勇者を抱えると拘束もせずに何処かに連れて行ってしまった。
「ありがとうございますルキラさん」
「いやいや、むしろゴメンね。ここの衛兵は勇者と繋がってるんだ。悪さをしても相手が余所者だったら罪をなすり付けたりするんだよ」
「なるほど…」
つまり連れて行かれていたら有罪確定だったんだね。
「他所の街の勇者なら交渉の材料にされたりするよ」
「呆れたわね。勇者が駄目なら周りも駄目になってるじゃない」
「返す言葉も無いわ」
リオさんは遠慮なく思った事を口にしていた。ルキラさんは今の状況が良くない事は分かっているみたい。
「この街だけがこうなわけじゃないから他の街でも気を付けるんだよ。一応徹底的に管理している国もあるけど、少なくともこの国は酷い状態なんだ」
「…気を付けます」
もしもあの時アストに勇者がいたら領主さんも私達を悪いように利用したのかな?うん、考えないでおこう。
「でも証人が沢山いるからみんなに証言してもらえば無実は証明出来るんじゃないか?」
「街の偉い人が「赤」と言ったら白いものだって赤くなるのさ。逆らえばタダでは済まないし、こんな状況で本当の証言をしてくれる人はいないんじゃないか?」
「そうか…」
後ろの方でテュケ君とロガスさんが話をしている。
「酷い国だね。勇者のシステムごと無かった事にしちゃいたいよ」
ほのかさんはみんなの前で物騒な事は言わないでね。
「まあ、勇者はそれだけ強い力を持っているという事だ。それに媚びて利用するのも弱者の生き方ではある。政治に使われるのも仕方のないものだと俺達は思っているよ」
セスさんはそう言うけど、理不尽な目に遭う人は大勢いたんじゃないかな。早く何とかした方が良さそう。
「ところでさっきの人は何でアンネちゃんに突っかかってきたの?」
「露店で売り子の女性に絡んでて、困ってたから追い払っただけだよ」
ほのかさんに聞かれてあった事を話してくれるアンネさん。
注意したらアンネさんにまで絡んできたから強めにビンタして追い払ったらしい。
ちゃんと手加減したんだね。
「こんな事なら思い切り殴って街の外まで飛ばしておけば良かった」
それは確実に死んじゃうからダメですよ。
「こっちの情報整理は済んだから、私達は元のルートに戻って捜索を再開するわよ」
「はい」「あい」「おう」
リオさんが取りまとめてくれたからスムーズに済んだみたいだね。
「この街で食べ歩きはしないんですか~?」
「取り敢えず今はやめておくわ」
レフィさんにキッパリと答えるリオさん。ソラちゃんはガッカリしているけど、他の街にも美味しい物は沢山あるよ。
「えーミナちゃんもう行っちゃうの?」
「まずは3人の魂とアトレイア様を探すのが先ですからね」
「うん。早く見つけてゆっくり遊ぼうね」
ほのかさんは名残惜しそうだけど、とにかく今は捜索が最優先だからね。
「ルキラ達もよろしく。アニエス、何かあったら連絡を取り合いましょう」
「はい。リオさんもお気を付けて」
手短に挨拶を交わしてリオさんが《テレポート》の魔法を唱える。
私達は元の位置に戻って来た。
「目星は付いてるよな。次の目的地も決まっているし移動しよう」
テュケ君はリオさんと打ち合わせに参加していたから有力な情報を手に入れた事を知っているんだよね。
「それなんだけどね。ラキア達から貰った情報は一旦保留しようと思うのよ」
「なんで?」
「良い考えが浮かんだのよ」
ソラちゃんが聞くとリオさんは私の方を見ながら笑って答える。
…なんだろう?
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