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特別編3:異世界
踏破
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──〔god side〕──
「ユキはまだ目を覚さない?」
「うん…存在力の補充は済んだし身体の何処にも異常はないんだけど」
私達はユキさんを回収して神界に戻ってきていた。横たわるユキさんを心配そうに見ているソラちゃん。隣にはリオさんとレアさん、ルーティアさんもいる。
ティナちゃんは門で待機していると言うのでテュケ君に護衛をお願いしておいた。
「私が一撃と言う事は防御はほぼ不可能という事ですよね。助けに向かった方が良いかもしれません」
神様側のユキさんが提案する。
「いや、相手の能力が把握できていない状態で行くのは危険だ。ここは人間側の我々に任せるべきだろう」
ルーティアさんがそれを否定した。
あの世界で起こっている事はおかしい。
私達まで行って何かあったら取り返しがつかない。ここは人間側の私に頑張ってもらうしかないよね。
状況はどうかな?同期させて状況を…あれ?
「どうかしたの?」
「人間側の私と同期が出来なくて…」
リオさんに答える。
「私は出来るわね。でも現在地がヌスクァムになっているわ」
「私もリオさんと同じです。ですがこれは…記憶が一部改ざんされていますね。アモルエトールにまだ入っていない事になっています」
レアさんが言った事は信じられない事だった。
「確かに記憶が書き換えられているわね。アニエスとエリザベートを助けに行く筈なのにミナとエリザベートを助けに行く事になっているわ」
「ん、私もリオと同じだよ」
確認してみたけど人間側のみんなは全員記憶を書き換えられているみたい。
中で何が起こってるんだろう…。
と、テュケ君と川本さんとほのかさんが転移して来た。テュケ君は気を失ったティナちゃんを抱えていた。
「どうしたの!?」
「人間側のみんなが転移してきた時に急に倒れたんだ」
[気を失っているだけです。《未来視》の能力がオーバーロードした模様]
そんな事起こるんだ…。
「う…ん…」
「ティナちゃん、大丈夫?」
「お姉さん…一度に沢山の未来が見えたの。もの凄くいっぱいで…」
「少し休んで」
頭を優しく撫でるとティナちゃんは目を閉じた。
「ティナを部屋に運んでくるよ」
「うん、お願い」
テュケ君を送り出してから川本さんに状況を伝えて記憶の操作があったかを確認してみたら、みんなと同じ記憶に塗り替えられていた。
「どうやら私も記憶を操作されてしまったらしいな。一介の神如きに遅れをとるとはな…」
川本さんは苛立っているみたい。一介の神如きって…。
「あっちの世界の中だったし仕方ないんじゃない?それよりもミナちゃんが心配だよ。放っておいたら世界を壊して出てきちゃうかも」
ほのかさんは心配する所が違うと思うんですけど。みんな頷いてるし…。
「そういえばセラさんはヌスクァムに戻されてますか?」
「ええ、居たわね。記憶の操作を伝える前から『違和感がある』って言っていたわ」
「はい。ご自身の能力が無くなっていると言っていました」
リオさんとレアさんがヌスクァムに戻されたばかりの時の状況を教えてくれる。力を奪われてしまっているんだ。それを自在に操る事が出来ていたらアモルエトールの神様はかなり強力になっているんじゃないかな。
「こちらから突入しようにも門が閉じてしまっているのだ。こじ開けて中に入るか?」
「ミナとエリザベート達を救出するならその方法しかないわね」
「少なからずアモルエトールに影響が出るだろうが、やるしかないな」
川本さんとリオさんが話している通り、出来るだけ被害を出さない様にこじ開けて再突入する事になった。
──〔human side〕──
私達は村を後にする。
大きく迂回していたら時間も掛かってしまうし、思い切って直線で行こうと思う。
「ミナは大丈夫かも知れないが、俺達がついて行けないかもしれないぜ?」
「大丈夫です。任せてください」
ザクスさんにそう答えてオーバーブーストを掛けた《索敵》で森の出口までに人がいない事を確認。
真っ直ぐな道を作っちゃうよ。
ここで使えなくするのは惜しいけど、他にも有用な魔法は沢山あるからね。
オーバーブーストを掛けて……
いくよ!《レイブラスター》!
巨大な光線が森を一直線に削り取っていく。
[《レイブラスター》は健在]
おや、使えなくならない?それならしばらくは《レイブラスター》で戦おうかな。
地面は均等に抉れているし歩けなくはなさそう。
「これで真っ直ぐ森を抜けられます」
振り返ってそう言ったんだけど、みんな何も返してこない。
「そりゃ魔神も倒せるわけだ…」
頭を抱える仕草をしながらザクスさん。
「段々ミナがどういう娘なのか分かってきた気がする」
「僕達には手に終えそうにないね…」
ゴードンさんとニールさんは顔を引き攣らせて言っていた。
「ミナさんの魔法がクルエナールに向かない事を願うばかりです」
「そんな事しませんよ!」
マークさんまで…。
さあ、気を取り直して出発だよ!
ーーーー
私達は森を抜けて更に進む。
「この先にはベルグラスという街がある。そこで馬車を調達すれば移動速度も上がるでしょう」
「その先はアバルド。東の防御の要として栄えている城塞都市だ」
「アバルドには闘技場があって連日腕自慢が競い合っているんだって」
騎士さん達はこちら側に来た事は殆どないらしく、ニールさんなんかはアバルドに行くのが楽しみらしい。
闘技場がある街って事はアニエスさんがウルドベルズ様に襲われた街だよね。
私もそこでウルドベルズ様の襲撃を受ける事になるのかな?
「ユキはまだ目を覚さない?」
「うん…存在力の補充は済んだし身体の何処にも異常はないんだけど」
私達はユキさんを回収して神界に戻ってきていた。横たわるユキさんを心配そうに見ているソラちゃん。隣にはリオさんとレアさん、ルーティアさんもいる。
ティナちゃんは門で待機していると言うのでテュケ君に護衛をお願いしておいた。
「私が一撃と言う事は防御はほぼ不可能という事ですよね。助けに向かった方が良いかもしれません」
神様側のユキさんが提案する。
「いや、相手の能力が把握できていない状態で行くのは危険だ。ここは人間側の我々に任せるべきだろう」
ルーティアさんがそれを否定した。
あの世界で起こっている事はおかしい。
私達まで行って何かあったら取り返しがつかない。ここは人間側の私に頑張ってもらうしかないよね。
状況はどうかな?同期させて状況を…あれ?
「どうかしたの?」
「人間側の私と同期が出来なくて…」
リオさんに答える。
「私は出来るわね。でも現在地がヌスクァムになっているわ」
「私もリオさんと同じです。ですがこれは…記憶が一部改ざんされていますね。アモルエトールにまだ入っていない事になっています」
レアさんが言った事は信じられない事だった。
「確かに記憶が書き換えられているわね。アニエスとエリザベートを助けに行く筈なのにミナとエリザベートを助けに行く事になっているわ」
「ん、私もリオと同じだよ」
確認してみたけど人間側のみんなは全員記憶を書き換えられているみたい。
中で何が起こってるんだろう…。
と、テュケ君と川本さんとほのかさんが転移して来た。テュケ君は気を失ったティナちゃんを抱えていた。
「どうしたの!?」
「人間側のみんなが転移してきた時に急に倒れたんだ」
[気を失っているだけです。《未来視》の能力がオーバーロードした模様]
そんな事起こるんだ…。
「う…ん…」
「ティナちゃん、大丈夫?」
「お姉さん…一度に沢山の未来が見えたの。もの凄くいっぱいで…」
「少し休んで」
頭を優しく撫でるとティナちゃんは目を閉じた。
「ティナを部屋に運んでくるよ」
「うん、お願い」
テュケ君を送り出してから川本さんに状況を伝えて記憶の操作があったかを確認してみたら、みんなと同じ記憶に塗り替えられていた。
「どうやら私も記憶を操作されてしまったらしいな。一介の神如きに遅れをとるとはな…」
川本さんは苛立っているみたい。一介の神如きって…。
「あっちの世界の中だったし仕方ないんじゃない?それよりもミナちゃんが心配だよ。放っておいたら世界を壊して出てきちゃうかも」
ほのかさんは心配する所が違うと思うんですけど。みんな頷いてるし…。
「そういえばセラさんはヌスクァムに戻されてますか?」
「ええ、居たわね。記憶の操作を伝える前から『違和感がある』って言っていたわ」
「はい。ご自身の能力が無くなっていると言っていました」
リオさんとレアさんがヌスクァムに戻されたばかりの時の状況を教えてくれる。力を奪われてしまっているんだ。それを自在に操る事が出来ていたらアモルエトールの神様はかなり強力になっているんじゃないかな。
「こちらから突入しようにも門が閉じてしまっているのだ。こじ開けて中に入るか?」
「ミナとエリザベート達を救出するならその方法しかないわね」
「少なからずアモルエトールに影響が出るだろうが、やるしかないな」
川本さんとリオさんが話している通り、出来るだけ被害を出さない様にこじ開けて再突入する事になった。
──〔human side〕──
私達は村を後にする。
大きく迂回していたら時間も掛かってしまうし、思い切って直線で行こうと思う。
「ミナは大丈夫かも知れないが、俺達がついて行けないかもしれないぜ?」
「大丈夫です。任せてください」
ザクスさんにそう答えてオーバーブーストを掛けた《索敵》で森の出口までに人がいない事を確認。
真っ直ぐな道を作っちゃうよ。
ここで使えなくするのは惜しいけど、他にも有用な魔法は沢山あるからね。
オーバーブーストを掛けて……
いくよ!《レイブラスター》!
巨大な光線が森を一直線に削り取っていく。
[《レイブラスター》は健在]
おや、使えなくならない?それならしばらくは《レイブラスター》で戦おうかな。
地面は均等に抉れているし歩けなくはなさそう。
「これで真っ直ぐ森を抜けられます」
振り返ってそう言ったんだけど、みんな何も返してこない。
「そりゃ魔神も倒せるわけだ…」
頭を抱える仕草をしながらザクスさん。
「段々ミナがどういう娘なのか分かってきた気がする」
「僕達には手に終えそうにないね…」
ゴードンさんとニールさんは顔を引き攣らせて言っていた。
「ミナさんの魔法がクルエナールに向かない事を願うばかりです」
「そんな事しませんよ!」
マークさんまで…。
さあ、気を取り直して出発だよ!
ーーーー
私達は森を抜けて更に進む。
「この先にはベルグラスという街がある。そこで馬車を調達すれば移動速度も上がるでしょう」
「その先はアバルド。東の防御の要として栄えている城塞都市だ」
「アバルドには闘技場があって連日腕自慢が競い合っているんだって」
騎士さん達はこちら側に来た事は殆どないらしく、ニールさんなんかはアバルドに行くのが楽しみらしい。
闘技場がある街って事はアニエスさんがウルドベルズ様に襲われた街だよね。
私もそこでウルドベルズ様の襲撃を受ける事になるのかな?
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