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特別編3:異世界
獣人族と奴隷
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「まあ、妥当と言えば妥当ではあるね」
ゴードンさんとは違ってマークさんは冷静に言っていた。
「ですね。今から入るのは魔物の巣窟として名高い大森林なのだから、いざとなれば囮として捨てていけるし」
そう言ったのはニールさん。悪びれもせずに平然と言う辺り、獣人族に対しての差別は酷いんだろう。
「ちっ…」
騎士3人の様子を見てザクスさんは小さく舌打ちをする。ルルさんに対する反応に苛立っていた。
「で、それの所有権は君にあるのか?」
「…いえ、合流される方のどなたかが登録出来る様になっています」
「ならば私が登録しておこうか。こちらに来て首輪を見せろ」
マークさんとザクスさんが話しているのは奴隷の登録的な話なんだろう。
「お聞きしていいですか?この子は何故この様な扱いなんですか?」
「ああ、それはね…」
マークさんが丁寧に説明してくれる。
簡単にまとめると、この国では獣人には人権は無いらしく全員奴隷なのだそう。
奴隷には首輪が付けられていて、奴隷紋の様なものが魔法で設定されているのだとか。
ルルさんの主人は空席の状態にしてあるので登録した人が所有する事になる。
「あの、それって私がやっても良いですか?」
「ミナさんは特別な人なのだからその様な事はさせられないよ」
ザクスさん達の前で神がどうとかは話さない様に打ち合わせてある。
それは置いておいて…
「いいんです。やらせてください」
「そこまで言うなら…」
マークさんは譲ってくれた。
登録の方法は簡単で、首輪の正面にある平たい石に血を付けた指を当てるだけ。
まあ、やらないんだけど。
ルルさんは俯いたまま私の前へとやって来る。大きな荷物は背負ったまま。重くないわけがない。
「荷物を下ろしていいですよ」
「…で、でも」
「いいから」
「…はい」
慎重に荷物を下ろすルルさん。怯えた表情で騎士さん達を見ている。
「大丈夫。すぐに開放してあげる」
「えっ…?」
アウラさん、首輪の解析と解除をするよ。
[解析は済んでいます。解除はミナの魔力を注げば首輪自体が崩壊するでしょう。その後治癒魔法を掛けて下さい]
うん、分かったよ。
指に血を付けなかった事に不審に思ったかもしれないけど構わない。金属製の首輪に魔力を注ぎ込むとパキンと甲高い音を立てて首輪が砕け散る。
「な、何を…?」
キョトンとした顔で私を見つめているルルさん。
「おいミナ、そんな事をしたら…!」
ゴードンさんは槍を構えて前進してくる。これは…本気で攻撃する気だ。
「何をするんですか!」
ルルさんに槍で攻撃したので、私は咄嗟にゴードンさんの懐に飛び込んで肩を身体に密着させて踏み出した脚を払って転ばせる。
「くっ…!何故だ!」
「何故だ!じゃありませんよ!いきなり攻撃するなんて何を考えているのですか?」
ゴードンさんはかなりの勢いで転んだせいで起き上がれずに呻いている。
「この国では首輪の無い獣人は無条件で殺していいんだよ」
ニールさんまで短剣を抜いて構えている。マークさんは柄に手を掛けてはいるものの剣を抜かずに様子を見ていた。
「残念ながらその通りなんだ嬢ちゃん」
ザクスさんが怯えるルルさんの前に立って言ってくる。
「獣人は獣の姿になれば脅威となる。そんな子供でも、我々に手傷を負わせる程度にはね」
マークさんはゴードンさんを助け起こす。
「わたし…そんな事…しない…よ?」
「…信用できるかよ」
吐き捨てる様に言うゴードンさん。
なんでそんなに獣人を嫌うの?
「まああれだ。この国ではこうなんだよ。理解してくれ」
そう言うザクスさんはルルさんを庇っている。
事情はあとで詳しく聞こう。
「分かりました。では奴隷の首輪があればいいんですよね」
「ええ、すぐに手配します」
「その必要はありません」
マークさんがどこかに行こうとしたので引き留めてルルさんに近付く。
「勝手な事をして怖がらせてごめんね」
ルルさんの首輪の跡が痛々しい。
痣がくっきりと残っていて所々が内出血している。
かなりキツイ首輪だったみたい。やつれている様にも見えるし、あまり良い環境に居た訳ではなさそう。
《リフレッシュ》を掛けて傷を全て癒す。
そのまま首輪を作ってしまおう。
この子は多分戦闘力はほぼ無いだろう。この先魔物に襲われたら真っ先に命を落としてしまう。
見た目はソックリな首輪を《インベントリ》の中で生成する。
素材はオリハルコンでいいや。
あとはハナちゃんに作ってあげたペンダントみたいに目一杯付与しちゃえ。
出来た。
取り出した首輪をルルさんに装着する。
さっきのものより軽くて少し余裕を持たせて苦しくない様にしておいた。
「あ、え…?」
「ごめんね。これを付けてないと返って危ない思いをしせちゃうから。窮屈かもしれないけど我慢してね」
「い、いえ!苦しくないし重たくないから平気です!」
ルルさんは元気に答えてくれた。
「ミナさん、その首輪は…?」
「先程のものに真似て作りました」
「そうですか…」
ニールさんに聞かれたので答える。
まあ奴隷紋は無いんだけど。
少なくともこの首輪は破壊する事は出来ないから、獣化する事は出来ないと思うからもしもの時の危険は無い筈だよ。
それを聞いて納得したのか武器を収めてくれた。
「ゴードンさんすみません。突然だったので加減が出来ませんでした」
「いや…気にしなくていい。俺も軽率だった」
一応ゴードンさんにも《リフレッシュ》掛けておこう。
ルルさんの事はこれで問題ないみたいなので、荷物についてもやってしまおう。
「お2人の荷物を私が預かりますね」
「ん?これは俺達が運ぶ様に言われているんだが…それにこんな大荷物嬢ちゃんには持てないだろう」
ザクスさんはそう言うけど、とにかく見せればいいよね。《インベントリ》に荷物を収納したら目を丸くして驚いていた。
そういえばこの世界にはギフトはないのかな?
ゴードンさんとは違ってマークさんは冷静に言っていた。
「ですね。今から入るのは魔物の巣窟として名高い大森林なのだから、いざとなれば囮として捨てていけるし」
そう言ったのはニールさん。悪びれもせずに平然と言う辺り、獣人族に対しての差別は酷いんだろう。
「ちっ…」
騎士3人の様子を見てザクスさんは小さく舌打ちをする。ルルさんに対する反応に苛立っていた。
「で、それの所有権は君にあるのか?」
「…いえ、合流される方のどなたかが登録出来る様になっています」
「ならば私が登録しておこうか。こちらに来て首輪を見せろ」
マークさんとザクスさんが話しているのは奴隷の登録的な話なんだろう。
「お聞きしていいですか?この子は何故この様な扱いなんですか?」
「ああ、それはね…」
マークさんが丁寧に説明してくれる。
簡単にまとめると、この国では獣人には人権は無いらしく全員奴隷なのだそう。
奴隷には首輪が付けられていて、奴隷紋の様なものが魔法で設定されているのだとか。
ルルさんの主人は空席の状態にしてあるので登録した人が所有する事になる。
「あの、それって私がやっても良いですか?」
「ミナさんは特別な人なのだからその様な事はさせられないよ」
ザクスさん達の前で神がどうとかは話さない様に打ち合わせてある。
それは置いておいて…
「いいんです。やらせてください」
「そこまで言うなら…」
マークさんは譲ってくれた。
登録の方法は簡単で、首輪の正面にある平たい石に血を付けた指を当てるだけ。
まあ、やらないんだけど。
ルルさんは俯いたまま私の前へとやって来る。大きな荷物は背負ったまま。重くないわけがない。
「荷物を下ろしていいですよ」
「…で、でも」
「いいから」
「…はい」
慎重に荷物を下ろすルルさん。怯えた表情で騎士さん達を見ている。
「大丈夫。すぐに開放してあげる」
「えっ…?」
アウラさん、首輪の解析と解除をするよ。
[解析は済んでいます。解除はミナの魔力を注げば首輪自体が崩壊するでしょう。その後治癒魔法を掛けて下さい]
うん、分かったよ。
指に血を付けなかった事に不審に思ったかもしれないけど構わない。金属製の首輪に魔力を注ぎ込むとパキンと甲高い音を立てて首輪が砕け散る。
「な、何を…?」
キョトンとした顔で私を見つめているルルさん。
「おいミナ、そんな事をしたら…!」
ゴードンさんは槍を構えて前進してくる。これは…本気で攻撃する気だ。
「何をするんですか!」
ルルさんに槍で攻撃したので、私は咄嗟にゴードンさんの懐に飛び込んで肩を身体に密着させて踏み出した脚を払って転ばせる。
「くっ…!何故だ!」
「何故だ!じゃありませんよ!いきなり攻撃するなんて何を考えているのですか?」
ゴードンさんはかなりの勢いで転んだせいで起き上がれずに呻いている。
「この国では首輪の無い獣人は無条件で殺していいんだよ」
ニールさんまで短剣を抜いて構えている。マークさんは柄に手を掛けてはいるものの剣を抜かずに様子を見ていた。
「残念ながらその通りなんだ嬢ちゃん」
ザクスさんが怯えるルルさんの前に立って言ってくる。
「獣人は獣の姿になれば脅威となる。そんな子供でも、我々に手傷を負わせる程度にはね」
マークさんはゴードンさんを助け起こす。
「わたし…そんな事…しない…よ?」
「…信用できるかよ」
吐き捨てる様に言うゴードンさん。
なんでそんなに獣人を嫌うの?
「まああれだ。この国ではこうなんだよ。理解してくれ」
そう言うザクスさんはルルさんを庇っている。
事情はあとで詳しく聞こう。
「分かりました。では奴隷の首輪があればいいんですよね」
「ええ、すぐに手配します」
「その必要はありません」
マークさんがどこかに行こうとしたので引き留めてルルさんに近付く。
「勝手な事をして怖がらせてごめんね」
ルルさんの首輪の跡が痛々しい。
痣がくっきりと残っていて所々が内出血している。
かなりキツイ首輪だったみたい。やつれている様にも見えるし、あまり良い環境に居た訳ではなさそう。
《リフレッシュ》を掛けて傷を全て癒す。
そのまま首輪を作ってしまおう。
この子は多分戦闘力はほぼ無いだろう。この先魔物に襲われたら真っ先に命を落としてしまう。
見た目はソックリな首輪を《インベントリ》の中で生成する。
素材はオリハルコンでいいや。
あとはハナちゃんに作ってあげたペンダントみたいに目一杯付与しちゃえ。
出来た。
取り出した首輪をルルさんに装着する。
さっきのものより軽くて少し余裕を持たせて苦しくない様にしておいた。
「あ、え…?」
「ごめんね。これを付けてないと返って危ない思いをしせちゃうから。窮屈かもしれないけど我慢してね」
「い、いえ!苦しくないし重たくないから平気です!」
ルルさんは元気に答えてくれた。
「ミナさん、その首輪は…?」
「先程のものに真似て作りました」
「そうですか…」
ニールさんに聞かれたので答える。
まあ奴隷紋は無いんだけど。
少なくともこの首輪は破壊する事は出来ないから、獣化する事は出来ないと思うからもしもの時の危険は無い筈だよ。
それを聞いて納得したのか武器を収めてくれた。
「ゴードンさんすみません。突然だったので加減が出来ませんでした」
「いや…気にしなくていい。俺も軽率だった」
一応ゴードンさんにも《リフレッシュ》掛けておこう。
ルルさんの事はこれで問題ないみたいなので、荷物についてもやってしまおう。
「お2人の荷物を私が預かりますね」
「ん?これは俺達が運ぶ様に言われているんだが…それにこんな大荷物嬢ちゃんには持てないだろう」
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