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特別編3:異世界
地球へ
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それぞれで反省点や改善すべき所を話し合う。
みんなそれぞれ思う所があったみたいで熱心に意見を交わしていた。
「リオの作戦である程度は対応出来たけど、やっぱり臨機応変な対応が全然出来てないな」
「ミナさんが手に負えないのは何となく分かっていたけど、ユキさんの頑丈さは戦ってみてよく理解できたよ。あれはどうしようもない」
ノリさんとコウさんが話していた。
「ねえ、今の戦闘力でどれくらい性能を落としているの?」
アヤさんがアウラさんに聞く。
「レベルは全員最大値になっているので
凡そ4分の1です。ギフトの内、パッシヴ以外を全て使用不可にしていたのと、戦略級魔法を使用不能にしていたので戦闘力的には100分の1でしょうか」
「そんなに?」
「はい。例えばミナの有しているギフト《ステルス》を使用可能にするだけで何も出来ないでしょう」
あー確かに《ステルス》したら即死攻撃し放題だもんね。
「可愛い顔してエゲツないな」
「神様だからそれくらい強くないといけないのかな」
ノリさんとマユミさんはそう言って苦笑していた。
その後もチームを変更して何戦かやっては反省会をやって意見交換をしていた。
「最後に聞きたい事があるのだけど」
「何でしょう?」
最後の模擬戦の反省会のあとにコウさんが聞いてくる。
「今のところ俺達は対モンスター戦ばかりをやっているけど、対人戦も訓練した方がいいだろうか?」
「そうですね…どちらも出来る様になっておいた方がいいと思います。私は盗賊とか冒険者とか色々な人に絡まれました」
もしもの時に人と戦う事に躊躇う事がない様にしておいた方が良いと思う。
「私も同じです。周囲にいるのが善人だけとは限りません」
「そうね。余裕ができたら格闘術も少しは使える様になっておくといいわね」
ユキさんとリオさんがアドバイスしている。
「アフターギフトの悪性変異者とかドゥームアンヘルとかは人型だったけど対人には入らない?」
「入らないだろ。人じゃあり得ない動きをするし」
「そっか。でも対人はできた方がいいよ」
「だな」
ソラちゃんとテュケ君も同じ意見だ。
「ありがとう。とりあえずは罠の発見や解除を習得して、余裕があれば対人戦の訓練もしてみるよ」
「格闘術なら自信があるよ」
コウさんの言葉に反応したのはアヤさん。
「アヤさんは関節技を覚えると良いですよ。咄嗟に抜けれる様になりますから」
「そうなんだ?じゃあ誰かに教えてもらおう!」
格闘術が得意な人だと誰になるかな?ロジャーさんとか?
「王者の技?」
「またマニアックなネタを…」
ソラちゃんとリオさんのやり取りは聞き流して、今度はこちらから確認を。
「もうすぐ一度地球に行くのですが皆さんも行きますか?」
「俺はいいかな」「私も」
「未練はないし、向こうの神様に迷惑がかかるんじゃないか?」
「そうだね」
4人とも行かないそう。
行きたくなったらいつでも言ってくれれば連れて行けるし、今回は見送りと言う事で。
みんなでご飯を食べながら話をしたヌスクァムの方が興味があるみたいで、寧ろそっちに行きたがっていた。
次の日は孤児院でウルちゃんとオル君に会って各国の様子を聞いたりみんなと遊んだりして過ごす。
そして2日後。
地球に帰郷する準備が整ったので出発する事に。
今回行くメンバーは、私、ユキさん、リオさん、ソラちゃん、テュケ君、マサキさん、ネネさん、ハナちゃん、ほのかさんにレアさん。
ルーティアさん達も誘ってみたけど『シュピルツァに用があるから』と今回は見送り。
地球…アルバストゥルムに転移する前に神様に一応連絡を。私が用件を話すと『問題を起こさぬ様に』とだけ返ってきた。
「ミナの存在自体問題だらけだよ?」
「ソラちゃんヒドイ。もう異世界の希少なお肉あげないから」
「ウソダヨ。チョットカラカッタダケ」
カタコトになるくらい動揺してる。これは効き目があるかも。
さて、気を取り直して地球へ向けて出発!
…まあ転移で一瞬なんだけどね。
転移先は例の豪邸。丁度奥田さん一家が庭の手入れをしているところだった。
「こんにちは!」
『ミナさん、いらっしゃいませ。湊川さんと矢島さんも来てらっしゃいますよ。恵美梨、ミナさん達が来た事を伝えて来てもらえるかい?』
『はーい!』
元気よく返事をすると恵美梨ちゃんは屋敷の方へと走って行った。
『今はメイファさんとスイさん、ユートさんもおられます。それから使徒の方が5名滞在されています』
警備の強化の為に交代で詰めてくれているらしい。
「何か変わった事はありましたか?」
『最近使徒の方の出入りが激しいですね。国内で何か起こっているのかも知れません』
奥田さん達は詳しい事は聞かされていないみたい。関係者として事件に巻き込まれない様にする為だそう。
『さて、仕事も一段落しましたのでご案内致します』
「ありがとうございます。お世話になります」
みんなでお辞儀をして奥田さん夫妻の後をついて行く。
「美奈ちゃんおかえりー!」
玄関先に美咲お姉さんが出てきて出迎えてくれた。
「ただいま。いつも急に来てごめんなさい」
「いいのいいの!ミナちゃん達がいつでも来られる様に用意したんだから!」
そう言ってくれるととても嬉しい。
「取り敢えず入って!お茶でも飲みながらお話しましょう」
「用意いたしますね」
律子さんはそう言ってキッチンへ向かって行く。奥田さんも一緒だ。
「みなちゃん久しぶり」
「お久し振りです矢島さん」
ロビーには沢山のソファとテーブルがあって、そこには矢島さんが待っていた。
私達もソファに座って今回の要件とかを伝えておく。
律子さんと奥田さんがお茶を運んで来てくれてみんなでいただく。
「先程少し聞いたんですけど、何かあったんですか?」
「うん…ちょっとね」
歯切れ悪く答える美咲お姉さん。
何があったんだろう?
みんなそれぞれ思う所があったみたいで熱心に意見を交わしていた。
「リオの作戦である程度は対応出来たけど、やっぱり臨機応変な対応が全然出来てないな」
「ミナさんが手に負えないのは何となく分かっていたけど、ユキさんの頑丈さは戦ってみてよく理解できたよ。あれはどうしようもない」
ノリさんとコウさんが話していた。
「ねえ、今の戦闘力でどれくらい性能を落としているの?」
アヤさんがアウラさんに聞く。
「レベルは全員最大値になっているので
凡そ4分の1です。ギフトの内、パッシヴ以外を全て使用不可にしていたのと、戦略級魔法を使用不能にしていたので戦闘力的には100分の1でしょうか」
「そんなに?」
「はい。例えばミナの有しているギフト《ステルス》を使用可能にするだけで何も出来ないでしょう」
あー確かに《ステルス》したら即死攻撃し放題だもんね。
「可愛い顔してエゲツないな」
「神様だからそれくらい強くないといけないのかな」
ノリさんとマユミさんはそう言って苦笑していた。
その後もチームを変更して何戦かやっては反省会をやって意見交換をしていた。
「最後に聞きたい事があるのだけど」
「何でしょう?」
最後の模擬戦の反省会のあとにコウさんが聞いてくる。
「今のところ俺達は対モンスター戦ばかりをやっているけど、対人戦も訓練した方がいいだろうか?」
「そうですね…どちらも出来る様になっておいた方がいいと思います。私は盗賊とか冒険者とか色々な人に絡まれました」
もしもの時に人と戦う事に躊躇う事がない様にしておいた方が良いと思う。
「私も同じです。周囲にいるのが善人だけとは限りません」
「そうね。余裕ができたら格闘術も少しは使える様になっておくといいわね」
ユキさんとリオさんがアドバイスしている。
「アフターギフトの悪性変異者とかドゥームアンヘルとかは人型だったけど対人には入らない?」
「入らないだろ。人じゃあり得ない動きをするし」
「そっか。でも対人はできた方がいいよ」
「だな」
ソラちゃんとテュケ君も同じ意見だ。
「ありがとう。とりあえずは罠の発見や解除を習得して、余裕があれば対人戦の訓練もしてみるよ」
「格闘術なら自信があるよ」
コウさんの言葉に反応したのはアヤさん。
「アヤさんは関節技を覚えると良いですよ。咄嗟に抜けれる様になりますから」
「そうなんだ?じゃあ誰かに教えてもらおう!」
格闘術が得意な人だと誰になるかな?ロジャーさんとか?
「王者の技?」
「またマニアックなネタを…」
ソラちゃんとリオさんのやり取りは聞き流して、今度はこちらから確認を。
「もうすぐ一度地球に行くのですが皆さんも行きますか?」
「俺はいいかな」「私も」
「未練はないし、向こうの神様に迷惑がかかるんじゃないか?」
「そうだね」
4人とも行かないそう。
行きたくなったらいつでも言ってくれれば連れて行けるし、今回は見送りと言う事で。
みんなでご飯を食べながら話をしたヌスクァムの方が興味があるみたいで、寧ろそっちに行きたがっていた。
次の日は孤児院でウルちゃんとオル君に会って各国の様子を聞いたりみんなと遊んだりして過ごす。
そして2日後。
地球に帰郷する準備が整ったので出発する事に。
今回行くメンバーは、私、ユキさん、リオさん、ソラちゃん、テュケ君、マサキさん、ネネさん、ハナちゃん、ほのかさんにレアさん。
ルーティアさん達も誘ってみたけど『シュピルツァに用があるから』と今回は見送り。
地球…アルバストゥルムに転移する前に神様に一応連絡を。私が用件を話すと『問題を起こさぬ様に』とだけ返ってきた。
「ミナの存在自体問題だらけだよ?」
「ソラちゃんヒドイ。もう異世界の希少なお肉あげないから」
「ウソダヨ。チョットカラカッタダケ」
カタコトになるくらい動揺してる。これは効き目があるかも。
さて、気を取り直して地球へ向けて出発!
…まあ転移で一瞬なんだけどね。
転移先は例の豪邸。丁度奥田さん一家が庭の手入れをしているところだった。
「こんにちは!」
『ミナさん、いらっしゃいませ。湊川さんと矢島さんも来てらっしゃいますよ。恵美梨、ミナさん達が来た事を伝えて来てもらえるかい?』
『はーい!』
元気よく返事をすると恵美梨ちゃんは屋敷の方へと走って行った。
『今はメイファさんとスイさん、ユートさんもおられます。それから使徒の方が5名滞在されています』
警備の強化の為に交代で詰めてくれているらしい。
「何か変わった事はありましたか?」
『最近使徒の方の出入りが激しいですね。国内で何か起こっているのかも知れません』
奥田さん達は詳しい事は聞かされていないみたい。関係者として事件に巻き込まれない様にする為だそう。
『さて、仕事も一段落しましたのでご案内致します』
「ありがとうございます。お世話になります」
みんなでお辞儀をして奥田さん夫妻の後をついて行く。
「美奈ちゃんおかえりー!」
玄関先に美咲お姉さんが出てきて出迎えてくれた。
「ただいま。いつも急に来てごめんなさい」
「いいのいいの!ミナちゃん達がいつでも来られる様に用意したんだから!」
そう言ってくれるととても嬉しい。
「取り敢えず入って!お茶でも飲みながらお話しましょう」
「用意いたしますね」
律子さんはそう言ってキッチンへ向かって行く。奥田さんも一緒だ。
「みなちゃん久しぶり」
「お久し振りです矢島さん」
ロビーには沢山のソファとテーブルがあって、そこには矢島さんが待っていた。
私達もソファに座って今回の要件とかを伝えておく。
律子さんと奥田さんがお茶を運んで来てくれてみんなでいただく。
「先程少し聞いたんですけど、何かあったんですか?」
「うん…ちょっとね」
歯切れ悪く答える美咲お姉さん。
何があったんだろう?
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