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特別編3:異世界
オラクルダイブ
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私達はファルシュングに移動して神界へ移動する。神様側の私が事前に話を通してくれていたので特に説明も必要しなくて済んだ。
「どうかよろしくお願いします」
「はい。行ってきます」
ファルシュングの神様、アルリーシャ様と簡単に言葉を交わしワールドコアの所に行く。
「準備をお願いします」
「はい。私がやる事はオラクル深部にいるドゥームの排除です。そのドゥームはこの世界の神様の一部を取り込んで増殖能力を得ています。また、この世界に干渉して倒せない存在になっている可能性が高いです」
私は全員に《エスカシャイターン》を掛けながら説明する。
「ソイツをどうやって排除するんだ?」
「まず現状で攻撃が通じるか試します。通るならそのまま駆除。無理ならドゥームが書き換えた理を元に戻してから排除します」
レイナスさんに聞かれてプランを話す。
「神を取り込んだドゥームか。今まで多くのドゥームと戦ってきたがそこまで進化した個体と戦うのは初めてだ」
「どれほどのものか、楽しみではあるがこの世界の人々の為になるべく速やかに排除しよう」
そう言っているのはヒサメさんとマティアスさん。
「指揮は俺がとっていいか?」
「このメンバーならシルヴァ君がとるのが1番いいんじゃない?」
レーナさんの後押しもありシルヴァさんが戦闘の指揮をとる事になった。
「はい。よろしくお願いします」
「じゃあ簡単にフォーメーションの打ち合わせだ。前衛は3人、マティアス、レイナス、ヒサメ。ヒサメは防衛主体で立ち回ってくれ。次にアニエス、アンネ、ミナ。アニエスは支援、アンネは状況次第で前に出てもらうが基本はミナと後列の護衛を意識してくれ。後列は俺、レーナ、セラだ。レーナは支援、セラは魔法火力重視、俺は状況次第で動きを変える。セラ、《ディレクションシェル》を頼む」
「はい」
セラさんも《ディレクションシェル》使えるんだね。
彼女が使うのは《スノーホワイト》というシステムで、手に持っている杖を媒体として《ディレクションシェル》を制御しているそう。
セラさんが《スノーホワイト》を作動させるとチーム全員の情報が簡易表示される様になった。味方の視覚を利用して自分の見えない所が見える様になったり、念話で会話が出来るみたい。
「準備完了。全員気を抜かない様にな」
「はい」「オーケーだ」
「それでは行きます」
セラさんが能力を発動させると、全員の身体が浮き上がり暗転。すぐに周りが見える様になり、全体が青白い空間にいる事に気付いた。浮遊している大小様々な白い球体、ヌスクァムのオラクルにかなり似ていた。
「深部に向かいます。球体の接触には気を付けて」
「了解だ」
全員陣形を組んだまま一直線に飛んで行く。みんな飛ぶ感覚には慣れているみたいで一切乱れない。
「ミナちゃん掴まって」
「ありがとうございます」
戸惑う私をアンネさんが誘導してくれる。しっかりと手を握ってくれていて心強い。
目指すは下方、セラさんの案内でこっちが深部だとすぐに分かった。
下に向かえば向かうほど球体の数が多くなり、慎重にそれらを回避して更に下へ。
「ドゥームの位置は分かるのか?」
「おおよそは、ここの神様が調べてくれていますので」
情報によるともうすぐ。
と、目の前に真っ白な地面が現れた。全員そこに着地する。
この付近には球体が少ない。
「何か変ですね。ミナさん、ドゥームはこの付近に?」
「はい。ここのはずです」
セラさんは様子がおかしい事に気が付いて周りを見渡している。
「正面、何か来るぞ!」
大盾を構えながらヒサメさんが声を上げる。それに合わせて全員が警戒する。
現れたのはラーナラーナ様…の姿をしたドゥーム。
「ようこそ私の城へ」
ドゥームは笑みを浮かべてそう言った。声もラーナラーナ様そのものだ。
「他所様の世界のオラクルに勝手に入り込んで自分の城とか。図々しいにも程がある」
アンネさんがそう言うとドゥームは更に口角を釣り上げて笑う。
「もう既にここは私のものだ。コアの情報を書き換えて私はこの世界における絶対的存在になった」
神様を取り込んでアクセス権限を手に入れているからね。てことはリソースを大量に使われちゃったのかな。
「前祝いだ。君達を世界の糧にして私は更に高みへと上ろう」
そう言うとドゥームの姿が二重三重にぶれていき、次々と増殖していった。
数はおよそ100。
「俺とセラとミナの高火力魔法で数を減らす。接近してくる奴はフロントに任せるぞ!」
「「「了解!」」」
ドゥーム達は一斉に襲いかかってくる。
「ミナ、遠慮なく魔法を撃っていいぞ」
シルヴァさんが言ってくる。
「え?いいんですか?」
「オラクルの空間は無限に広がっている。壊れる心配はない」
「分かりました!」
それなら思い切りやっちゃうよ!
オーバブースト《トリプルキャノンスペル》発射!
巨大な魔力の光線が襲い来るドゥームを消滅させていく。今の一撃で8割は減らせた。
ダメージは通るみたいだ!
続いてセラさんとシルヴァさんが《ルインブレイザー》でドゥームを薙ぎ払っていく。
残りは7体。
「これだけ減らしてくれればあとは大丈夫だ」
「俺達もやるぞ!」
マティアスさんとレイナスさんが連携しながらドゥームを斬り捨てていく。
2人を突破したドゥームが2体いたけどヒサメさんが大盾で受け止めると片手に持った長剣で斬って倒してくれた。
決着は一瞬で着いたけど、これで終わりな訳はないよね。
「どうかよろしくお願いします」
「はい。行ってきます」
ファルシュングの神様、アルリーシャ様と簡単に言葉を交わしワールドコアの所に行く。
「準備をお願いします」
「はい。私がやる事はオラクル深部にいるドゥームの排除です。そのドゥームはこの世界の神様の一部を取り込んで増殖能力を得ています。また、この世界に干渉して倒せない存在になっている可能性が高いです」
私は全員に《エスカシャイターン》を掛けながら説明する。
「ソイツをどうやって排除するんだ?」
「まず現状で攻撃が通じるか試します。通るならそのまま駆除。無理ならドゥームが書き換えた理を元に戻してから排除します」
レイナスさんに聞かれてプランを話す。
「神を取り込んだドゥームか。今まで多くのドゥームと戦ってきたがそこまで進化した個体と戦うのは初めてだ」
「どれほどのものか、楽しみではあるがこの世界の人々の為になるべく速やかに排除しよう」
そう言っているのはヒサメさんとマティアスさん。
「指揮は俺がとっていいか?」
「このメンバーならシルヴァ君がとるのが1番いいんじゃない?」
レーナさんの後押しもありシルヴァさんが戦闘の指揮をとる事になった。
「はい。よろしくお願いします」
「じゃあ簡単にフォーメーションの打ち合わせだ。前衛は3人、マティアス、レイナス、ヒサメ。ヒサメは防衛主体で立ち回ってくれ。次にアニエス、アンネ、ミナ。アニエスは支援、アンネは状況次第で前に出てもらうが基本はミナと後列の護衛を意識してくれ。後列は俺、レーナ、セラだ。レーナは支援、セラは魔法火力重視、俺は状況次第で動きを変える。セラ、《ディレクションシェル》を頼む」
「はい」
セラさんも《ディレクションシェル》使えるんだね。
彼女が使うのは《スノーホワイト》というシステムで、手に持っている杖を媒体として《ディレクションシェル》を制御しているそう。
セラさんが《スノーホワイト》を作動させるとチーム全員の情報が簡易表示される様になった。味方の視覚を利用して自分の見えない所が見える様になったり、念話で会話が出来るみたい。
「準備完了。全員気を抜かない様にな」
「はい」「オーケーだ」
「それでは行きます」
セラさんが能力を発動させると、全員の身体が浮き上がり暗転。すぐに周りが見える様になり、全体が青白い空間にいる事に気付いた。浮遊している大小様々な白い球体、ヌスクァムのオラクルにかなり似ていた。
「深部に向かいます。球体の接触には気を付けて」
「了解だ」
全員陣形を組んだまま一直線に飛んで行く。みんな飛ぶ感覚には慣れているみたいで一切乱れない。
「ミナちゃん掴まって」
「ありがとうございます」
戸惑う私をアンネさんが誘導してくれる。しっかりと手を握ってくれていて心強い。
目指すは下方、セラさんの案内でこっちが深部だとすぐに分かった。
下に向かえば向かうほど球体の数が多くなり、慎重にそれらを回避して更に下へ。
「ドゥームの位置は分かるのか?」
「おおよそは、ここの神様が調べてくれていますので」
情報によるともうすぐ。
と、目の前に真っ白な地面が現れた。全員そこに着地する。
この付近には球体が少ない。
「何か変ですね。ミナさん、ドゥームはこの付近に?」
「はい。ここのはずです」
セラさんは様子がおかしい事に気が付いて周りを見渡している。
「正面、何か来るぞ!」
大盾を構えながらヒサメさんが声を上げる。それに合わせて全員が警戒する。
現れたのはラーナラーナ様…の姿をしたドゥーム。
「ようこそ私の城へ」
ドゥームは笑みを浮かべてそう言った。声もラーナラーナ様そのものだ。
「他所様の世界のオラクルに勝手に入り込んで自分の城とか。図々しいにも程がある」
アンネさんがそう言うとドゥームは更に口角を釣り上げて笑う。
「もう既にここは私のものだ。コアの情報を書き換えて私はこの世界における絶対的存在になった」
神様を取り込んでアクセス権限を手に入れているからね。てことはリソースを大量に使われちゃったのかな。
「前祝いだ。君達を世界の糧にして私は更に高みへと上ろう」
そう言うとドゥームの姿が二重三重にぶれていき、次々と増殖していった。
数はおよそ100。
「俺とセラとミナの高火力魔法で数を減らす。接近してくる奴はフロントに任せるぞ!」
「「「了解!」」」
ドゥーム達は一斉に襲いかかってくる。
「ミナ、遠慮なく魔法を撃っていいぞ」
シルヴァさんが言ってくる。
「え?いいんですか?」
「オラクルの空間は無限に広がっている。壊れる心配はない」
「分かりました!」
それなら思い切りやっちゃうよ!
オーバブースト《トリプルキャノンスペル》発射!
巨大な魔力の光線が襲い来るドゥームを消滅させていく。今の一撃で8割は減らせた。
ダメージは通るみたいだ!
続いてセラさんとシルヴァさんが《ルインブレイザー》でドゥームを薙ぎ払っていく。
残りは7体。
「これだけ減らしてくれればあとは大丈夫だ」
「俺達もやるぞ!」
マティアスさんとレイナスさんが連携しながらドゥームを斬り捨てていく。
2人を突破したドゥームが2体いたけどヒサメさんが大盾で受け止めると片手に持った長剣で斬って倒してくれた。
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