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特別編3:異世界
加護
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──〔human side〕──
ほのかさん、康介さん、真由美さんを神界に送って私達はお留守番。
その間に美咲お姉さん、奥田さん、メイファさん、スイさんに何が起きていたのかを説明しておいた。
「こんな事を言うのは不謹慎だけど、康介さんと真由美さんはアスティアに行けるんだね。ちょっと羨ましいかも」
美咲お姉さんは少し残念そうに言っていた。勝手に異世界に行くのは良くないんだよね。
あれ…?でもアレクスの人達は良かったのかな?
「彼らにも相応のペナルティを与える予定だったのですがイントルーダーになってしまいましたからね」
メイファさんが言うには神様が直接罰を与えるつもりだったらしい。
あの神様が直接って相当だよね。
それを思うと美咲お姉さんをアスティアに連れていくのは出来ないなぁ…。
「え、あっ…はい!承知しました!」
突然誰かと話し始めるメイファさん。
「ええと、今マスターからお言葉があって、ミナ様の判断なら連れて行っても良いとの事です」
おお!私達のやり取りを見ていたのかな?
「ただし条件として、今後こちらの世界でこちらの者の魂を操作しない事、だそうです」
あれって相当マズい事だったのかな。
「成る程…ミナ、警戒されているわね」
「えぇ…」
でもああするしかなかったんだよ。
「僕のところにもお言葉がありました。『自分の世界でもないのに魂を操作出来るとは思わなかった』だそうです」
スイさんが神様の言葉を伝えてくれた。
もしかして魂の操作って自分の世界じゃないと出来ないの?普通に出来ちゃったんだけど…。
「地球の神様が引いてるよ?」
「反省します…」
知らない間にあり得ない事を仕出かしていたらしい。
「それでも命を救う事が出来たのだから良かったではないですか」
アニエスさんがフォローしてくれる。
助けたのはほのかさんのご両親だったからで、本当はアレクスの人達同様罰せられるべき側の人だ。
「らしくない。ミナはもっと能天気な子だと思ってた。今更そんな事気にする必要はない」
アンネさんが励ましてくれる。励ましてくる出るんだよね…?
「人間なんてエゴの塊だからな。力があるなら好きに使えばいいんだよ。最低限人の迷惑にならなきゃいい」
「たまには良い事を言うじゃないかマサキ」
「たまにはは余計だぞハナ」
マサキさんの言う事は分かるよ。でも神様には迷惑を掛けちゃった訳で…。
「マスターは『気にしなくて良い』と仰っています」
メイファさん教えてくれた。
神様がそう言ってるならいいよね。うん。
「ほのかさん達を待っている間にココを見て回ってもいいですかね?」
そう言ってきたのはレフィさん。
そうだね。奥田さんの案内で建物内の設備や敷地内を案内してもらう事にした。
「そういえば恵美梨ちゃん達が通っちゃったヌスクァムへのゲートって、もう開いたりしないんですか?」
気になったのでメイファさんに聞いてみた。
「あのゲートは不安定で、またいつ開くか分からないので私達がここに常駐する事になりました」
「何度か完全封印を試みたのですが失敗しました」
ユートさんも付け足して説明してくれた。
「ユートに出来ないなら完全に閉じるのは無理そうね。虚空の覇者が出来るかくらいかしら」
「マスターには聞いておきます」
リオさんに答えるユートさん。
ゲートについてはしばらく保留だね。
食堂に戻ってお茶とお菓子をご馳走になっていたら神界側から転生が完了したと伝えられる。スタート地点は私の時と同じにしてくれたそう。
「それではアスティアに行きましょう。康介さん…コウさんとマユミさんとほのかさんが待ってます」
「康介さん、名前変えたのか?ニンジンが嫌いそうな名前だな」
マサキさんの知り合いに同じ名前の人がいるのかな?
「美奈ちゃん、私も行っていい?」
聞いてきたのは美咲お姉さん。
「正式に神様から許可も貰えましたし大丈夫ですよ。スケジュールは大丈夫ですか?」
「うん。しばらく休みだから」
美咲お姉さんにギフトはあげられないのでアニエスさん達と同じ様に動物会話のチョーカーを付けてもらう。
奥田さんとメイファさん、スイさんにお礼を言ってアスティアへ転移する。
懐かしい景色。
私もここから始まったんだ。
「こっちだよー」
道端でほのかさんが手を振っていた。
コウさんとマユミさんは笑顔だ。
「お待たせしました。それではエリストに行きましょう」
ここから少し歩く事になるので、この世界の事を簡単に説明しておく。コウさんとマユミさんは話を聞く度に感心したり驚いたりしていた。
「魔法もあるのよね?覚えられるかしら…」
「努力次第だと思いますよ」
魔法に特化したギフトは渡してないし、本人の頑張り次第になっちゃうかな。
「ミナ…あなた、やらかしてるわよ」
そう言ってリオさんに小突かれた。
「へ?特に何もしてない筈ですけど」
「《鑑定》で見てみなさい」
言われて確認してみる。
ステータスは異常なし。ギフトは話した通りに…おや、これは…
【アドラステアの加護】
新たな主神アドラステアの加護。技能習得補正+、技能成長補正+が追加される。また精神力、気力の消費が10分の1になる。
「付けた覚えはないですよ…」
神様側の私のサービス?いやいや、記憶を共有しても意図的にやった訳ではないよ。
「まあ、付いてしまったものは仕方ないわね」
リオさんはため息混じりにそう言った。
「無意識にやらかすとは、流石はミナ」
ソラちゃんは何故か嬉しそう。
「ま、それくらいならオマケだろ。気にすんな」
マサキさんは笑いながら言っていた。
因みに○○補正+の効果を調べてみたけど、ほんの少しの補正ではなく、5割増しだそう。
「何でも覚えられて何でも上手くなれるという事だね。これはありがたい!」
「魔法も覚えやすいのね!ありがとうミナさん」
コウさんとマユミさんは大喜びだった。
ほのかさん、康介さん、真由美さんを神界に送って私達はお留守番。
その間に美咲お姉さん、奥田さん、メイファさん、スイさんに何が起きていたのかを説明しておいた。
「こんな事を言うのは不謹慎だけど、康介さんと真由美さんはアスティアに行けるんだね。ちょっと羨ましいかも」
美咲お姉さんは少し残念そうに言っていた。勝手に異世界に行くのは良くないんだよね。
あれ…?でもアレクスの人達は良かったのかな?
「彼らにも相応のペナルティを与える予定だったのですがイントルーダーになってしまいましたからね」
メイファさんが言うには神様が直接罰を与えるつもりだったらしい。
あの神様が直接って相当だよね。
それを思うと美咲お姉さんをアスティアに連れていくのは出来ないなぁ…。
「え、あっ…はい!承知しました!」
突然誰かと話し始めるメイファさん。
「ええと、今マスターからお言葉があって、ミナ様の判断なら連れて行っても良いとの事です」
おお!私達のやり取りを見ていたのかな?
「ただし条件として、今後こちらの世界でこちらの者の魂を操作しない事、だそうです」
あれって相当マズい事だったのかな。
「成る程…ミナ、警戒されているわね」
「えぇ…」
でもああするしかなかったんだよ。
「僕のところにもお言葉がありました。『自分の世界でもないのに魂を操作出来るとは思わなかった』だそうです」
スイさんが神様の言葉を伝えてくれた。
もしかして魂の操作って自分の世界じゃないと出来ないの?普通に出来ちゃったんだけど…。
「地球の神様が引いてるよ?」
「反省します…」
知らない間にあり得ない事を仕出かしていたらしい。
「それでも命を救う事が出来たのだから良かったではないですか」
アニエスさんがフォローしてくれる。
助けたのはほのかさんのご両親だったからで、本当はアレクスの人達同様罰せられるべき側の人だ。
「らしくない。ミナはもっと能天気な子だと思ってた。今更そんな事気にする必要はない」
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「人間なんてエゴの塊だからな。力があるなら好きに使えばいいんだよ。最低限人の迷惑にならなきゃいい」
「たまには良い事を言うじゃないかマサキ」
「たまにはは余計だぞハナ」
マサキさんの言う事は分かるよ。でも神様には迷惑を掛けちゃった訳で…。
「マスターは『気にしなくて良い』と仰っています」
メイファさん教えてくれた。
神様がそう言ってるならいいよね。うん。
「ほのかさん達を待っている間にココを見て回ってもいいですかね?」
そう言ってきたのはレフィさん。
そうだね。奥田さんの案内で建物内の設備や敷地内を案内してもらう事にした。
「そういえば恵美梨ちゃん達が通っちゃったヌスクァムへのゲートって、もう開いたりしないんですか?」
気になったのでメイファさんに聞いてみた。
「あのゲートは不安定で、またいつ開くか分からないので私達がここに常駐する事になりました」
「何度か完全封印を試みたのですが失敗しました」
ユートさんも付け足して説明してくれた。
「ユートに出来ないなら完全に閉じるのは無理そうね。虚空の覇者が出来るかくらいかしら」
「マスターには聞いておきます」
リオさんに答えるユートさん。
ゲートについてはしばらく保留だね。
食堂に戻ってお茶とお菓子をご馳走になっていたら神界側から転生が完了したと伝えられる。スタート地点は私の時と同じにしてくれたそう。
「それではアスティアに行きましょう。康介さん…コウさんとマユミさんとほのかさんが待ってます」
「康介さん、名前変えたのか?ニンジンが嫌いそうな名前だな」
マサキさんの知り合いに同じ名前の人がいるのかな?
「美奈ちゃん、私も行っていい?」
聞いてきたのは美咲お姉さん。
「正式に神様から許可も貰えましたし大丈夫ですよ。スケジュールは大丈夫ですか?」
「うん。しばらく休みだから」
美咲お姉さんにギフトはあげられないのでアニエスさん達と同じ様に動物会話のチョーカーを付けてもらう。
奥田さんとメイファさん、スイさんにお礼を言ってアスティアへ転移する。
懐かしい景色。
私もここから始まったんだ。
「こっちだよー」
道端でほのかさんが手を振っていた。
コウさんとマユミさんは笑顔だ。
「お待たせしました。それではエリストに行きましょう」
ここから少し歩く事になるので、この世界の事を簡単に説明しておく。コウさんとマユミさんは話を聞く度に感心したり驚いたりしていた。
「魔法もあるのよね?覚えられるかしら…」
「努力次第だと思いますよ」
魔法に特化したギフトは渡してないし、本人の頑張り次第になっちゃうかな。
「ミナ…あなた、やらかしてるわよ」
そう言ってリオさんに小突かれた。
「へ?特に何もしてない筈ですけど」
「《鑑定》で見てみなさい」
言われて確認してみる。
ステータスは異常なし。ギフトは話した通りに…おや、これは…
【アドラステアの加護】
新たな主神アドラステアの加護。技能習得補正+、技能成長補正+が追加される。また精神力、気力の消費が10分の1になる。
「付けた覚えはないですよ…」
神様側の私のサービス?いやいや、記憶を共有しても意図的にやった訳ではないよ。
「まあ、付いてしまったものは仕方ないわね」
リオさんはため息混じりにそう言った。
「無意識にやらかすとは、流石はミナ」
ソラちゃんは何故か嬉しそう。
「ま、それくらいならオマケだろ。気にすんな」
マサキさんは笑いながら言っていた。
因みに○○補正+の効果を調べてみたけど、ほんの少しの補正ではなく、5割増しだそう。
「何でも覚えられて何でも上手くなれるという事だね。これはありがたい!」
「魔法も覚えやすいのね!ありがとうミナさん」
コウさんとマユミさんは大喜びだった。
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