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特別編3:異世界
新たな存在
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──〔human side〕──
神界側にアルディオス様の現在地を教える。…って記憶を共有すればすぐ分かるんだけどね。
ほのかさんのお陰で簡単に見つけられたよ。
私達は一度エリストに戻って次の行動の準備をする。
イントルーダーをあんなに簡単に作り出せるのだから、いつ地上に被害が出るか分からない。戦力になるメンバー全員に連絡をしておいた。これでアスティアの防備はある程度大丈夫。
神界側ではイヴちゃんを拐ったのはファクティスの製造方法を知る為だと推測している。
「目的は戦力強化でしょうか、それも自身の戦闘力の強化でしょうか?」
「どうだろうな?どちらもやってきそうだが」
ユキさんとマサキさんはイヴちゃんを拐った意図について話し合っていた。
「イントルーダーに加えてファクティスまで…全部くっ付けて強くなるのかしらね?」
リオさんはどんな変化が起こるのか興味があるみたい。
そんな場合じゃないよね。
「全部乗せはトッピングだけでいい」
ソラちゃんが言ってるのはカレー屋さんとかの話かな?
私もそっちの方がいいよ。全部乗ってたら食べきれないけど。
「私達はこれからどうするの?」
ほのかさんが聞いてくる。
「アルディオス様の追撃は神界側に任せようと思います。私達はイントルーダーやファクティスが現れた時の為の対応をしようかと」
「つまりは待機って事?」
「はい」
「それなら今のうちにファクティスの対策を教えてもらえないでしょうか?」
そう言ってきたのはアニエスさん。私達は以前にファクティスと戦っているし、ファクティスに感染した地球の人間を治療している。
「なるほど。解析ができれば《レナータ》で治せるのですね」
「はい。人が感染してしまったら可能な限り治療していいと思います」
感染速度が早すぎて対応できない場合は最悪付近一帯を排除する事も考えておかなくちゃいけない。
そうならない為にも侵入されないように、たとえ侵入されても即座に対応できる様にしておかなくちゃだよ。
「アスティアは大丈夫ですけど、他の世界にファクティスが出ちゃったらマズいんじゃないですかね?」
レフィさんの指摘は正しい。
私はアスティアの守りだけを固めようとしている。
「そうですね…本当はどこの世界に現れても急行できるようにしなくちゃいけないですよね」
「レフィ、ミナちゃんは何も悪い事を言ってない。責める様な言い方をするな」
アンネさんがレフィさんの頭を小突く。
「そんなつもりじゃなかったんですよ~ごめんなさい」
「いえ、その通りなので…」
「他の世界への対応は虚空宮の連中に任せるしかないわ」
リオさんが話に入ってくる。
そうなんだけど、あそこの人達だと感染者を助ける事は出来ないんだよね…。
「こればっかりはしょうがない。飛び火しない事を祈るだけ」
ソラちゃんは落ち着いた様子でそう言っていた。
──〔god side〕──
人間側の私がアルディオス様の位置を特定してくれた。
場所は…アルディオス様の世界?
破壊されし尽くされた自分の世界に戻っていた。
同じ私なのに起点が効くなと思っていたけどほのかさんがアイデアを出してくれたらしい。
なるほど。私じゃ考えつかない事かな。
「よくやってくれた。直ぐに追撃に入るぞ」
虚空の覇者さんはすぐに向かおうとする。
「その前に現状把握よ。ミナ、イントルーダーとファクティスが他の世界に現れていないか調べてみて」
「分かりました」
リオさんに言われてもう一度確認すると、付近の世界にイントルーダーとファクティスが発生しているのが確認できた。
「やっぱり…虚空の覇者は部下を周囲の世界に向かわせて。くれぐれも世界を破壊しない事。あとなるべくその世界の生命に被害を出さない様に伝えなさいよ」
「分かった」
リオさんがテキパキと指示を出して虚空の覇者さんは虚空宮に連絡を取っていた。
「アイさんとイヴちゃんはアスティアに戻ってください。あとは私達でやります」
「私も一緒に戦うって言いたいけど、実戦経験の無い私では役に立たないどころか足手纏いですよね」
アイさんは自分の事をよく分かっていた。
「はい。あとで行きますから、イヴちゃんと待っていてください」
「おねーちゃん達ありがとう」
イヴちゃんはアイさんにしがみ付いたままでお礼を言ってくる。
「うん、イヴちゃんもよく頑張ったね。アイさんと待っててね」
優しく頭を撫でると涙を溜めたままニコリと笑顔を作ってくれた。
2人をアスティアの神界に直接転移をさせる。
「よし、手配済みだ」
2人とのやり取りをしている間に虚空の覇者さんが指示を済ませてくれた。
「それじゃ行きましょう」
「はい!」
アズさんが空間を開いてくれたので飛び込んで移動する。
何もかもが破壊し尽くされた世界。
早くアルディオス様を捕まえないと。
オーバーブースト《鑑定》で位置を探る。
結果は……
「居ます…」
「どこに?見えないわよ」
リオさんは周りを見渡しながら聞き返してくる。全員円形になって周囲を警戒している。
「この星がアルディオス様です」
彼は星と融合していた。
鑑定結果を全員に表示する。
神でありイントルーダーでありファクティスのアルディオス様は、天体と融合を果たして新たな存在になっていた。
神界側にアルディオス様の現在地を教える。…って記憶を共有すればすぐ分かるんだけどね。
ほのかさんのお陰で簡単に見つけられたよ。
私達は一度エリストに戻って次の行動の準備をする。
イントルーダーをあんなに簡単に作り出せるのだから、いつ地上に被害が出るか分からない。戦力になるメンバー全員に連絡をしておいた。これでアスティアの防備はある程度大丈夫。
神界側ではイヴちゃんを拐ったのはファクティスの製造方法を知る為だと推測している。
「目的は戦力強化でしょうか、それも自身の戦闘力の強化でしょうか?」
「どうだろうな?どちらもやってきそうだが」
ユキさんとマサキさんはイヴちゃんを拐った意図について話し合っていた。
「イントルーダーに加えてファクティスまで…全部くっ付けて強くなるのかしらね?」
リオさんはどんな変化が起こるのか興味があるみたい。
そんな場合じゃないよね。
「全部乗せはトッピングだけでいい」
ソラちゃんが言ってるのはカレー屋さんとかの話かな?
私もそっちの方がいいよ。全部乗ってたら食べきれないけど。
「私達はこれからどうするの?」
ほのかさんが聞いてくる。
「アルディオス様の追撃は神界側に任せようと思います。私達はイントルーダーやファクティスが現れた時の為の対応をしようかと」
「つまりは待機って事?」
「はい」
「それなら今のうちにファクティスの対策を教えてもらえないでしょうか?」
そう言ってきたのはアニエスさん。私達は以前にファクティスと戦っているし、ファクティスに感染した地球の人間を治療している。
「なるほど。解析ができれば《レナータ》で治せるのですね」
「はい。人が感染してしまったら可能な限り治療していいと思います」
感染速度が早すぎて対応できない場合は最悪付近一帯を排除する事も考えておかなくちゃいけない。
そうならない為にも侵入されないように、たとえ侵入されても即座に対応できる様にしておかなくちゃだよ。
「アスティアは大丈夫ですけど、他の世界にファクティスが出ちゃったらマズいんじゃないですかね?」
レフィさんの指摘は正しい。
私はアスティアの守りだけを固めようとしている。
「そうですね…本当はどこの世界に現れても急行できるようにしなくちゃいけないですよね」
「レフィ、ミナちゃんは何も悪い事を言ってない。責める様な言い方をするな」
アンネさんがレフィさんの頭を小突く。
「そんなつもりじゃなかったんですよ~ごめんなさい」
「いえ、その通りなので…」
「他の世界への対応は虚空宮の連中に任せるしかないわ」
リオさんが話に入ってくる。
そうなんだけど、あそこの人達だと感染者を助ける事は出来ないんだよね…。
「こればっかりはしょうがない。飛び火しない事を祈るだけ」
ソラちゃんは落ち着いた様子でそう言っていた。
──〔god side〕──
人間側の私がアルディオス様の位置を特定してくれた。
場所は…アルディオス様の世界?
破壊されし尽くされた自分の世界に戻っていた。
同じ私なのに起点が効くなと思っていたけどほのかさんがアイデアを出してくれたらしい。
なるほど。私じゃ考えつかない事かな。
「よくやってくれた。直ぐに追撃に入るぞ」
虚空の覇者さんはすぐに向かおうとする。
「その前に現状把握よ。ミナ、イントルーダーとファクティスが他の世界に現れていないか調べてみて」
「分かりました」
リオさんに言われてもう一度確認すると、付近の世界にイントルーダーとファクティスが発生しているのが確認できた。
「やっぱり…虚空の覇者は部下を周囲の世界に向かわせて。くれぐれも世界を破壊しない事。あとなるべくその世界の生命に被害を出さない様に伝えなさいよ」
「分かった」
リオさんがテキパキと指示を出して虚空の覇者さんは虚空宮に連絡を取っていた。
「アイさんとイヴちゃんはアスティアに戻ってください。あとは私達でやります」
「私も一緒に戦うって言いたいけど、実戦経験の無い私では役に立たないどころか足手纏いですよね」
アイさんは自分の事をよく分かっていた。
「はい。あとで行きますから、イヴちゃんと待っていてください」
「おねーちゃん達ありがとう」
イヴちゃんはアイさんにしがみ付いたままでお礼を言ってくる。
「うん、イヴちゃんもよく頑張ったね。アイさんと待っててね」
優しく頭を撫でると涙を溜めたままニコリと笑顔を作ってくれた。
2人をアスティアの神界に直接転移をさせる。
「よし、手配済みだ」
2人とのやり取りをしている間に虚空の覇者さんが指示を済ませてくれた。
「それじゃ行きましょう」
「はい!」
アズさんが空間を開いてくれたので飛び込んで移動する。
何もかもが破壊し尽くされた世界。
早くアルディオス様を捕まえないと。
オーバーブースト《鑑定》で位置を探る。
結果は……
「居ます…」
「どこに?見えないわよ」
リオさんは周りを見渡しながら聞き返してくる。全員円形になって周囲を警戒している。
「この星がアルディオス様です」
彼は星と融合していた。
鑑定結果を全員に表示する。
神でありイントルーダーでありファクティスのアルディオス様は、天体と融合を果たして新たな存在になっていた。
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