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特別編3:異世界
冒険者の活躍
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「上手に焼けましたー」
「上手にもなにも消し炭よ?」
燃え尽きたイントルーダーを見ながらソラちゃんとリオさんが話している。
とりあえずこれで倒せたよね?
「今のでランクはどれくらいですか?」
「攻撃力はあまり高くありませんでしたのでAくらいかと」
ユキさんがスイさんに聞いていた。
あれでAかぁ…。
「次、行きますか~?」
「そうですね。探してみます」
レフィさんがいつもの調子で聞いてくる。
一番近くにはイントルーダー2体と冒険者2人が戦っている所がある。
「フリーがいないなら近場から潰していくのがいいわね」
「分かりました。行きましょう!」
リオさんの意見を聞いて近場に向かう事にした。
《アルスアドラステア》をみんなに付与しているから普通に飛んでいけるね。
街道に近い所で剣士2人がイントルーダーと戦っている。
「あれは…兄さんです!」
アニエスさんが嬉しそうに声を上げる。
アニエスさんのお兄さんって確か…。
「この前レフィが言った事なら冗談だから安心して」
「そうなんですね」
槍を持った黒い甲冑を着た人型と長剣二刀流で斬り結んでいる茶髪の男の人と、ハルバードを持った銀色の甲冑を着た人型に向かって魔法を放っている金髪の男の人の2人だ。
どっちがアニエスさんのお兄さんだろう?
それは置いておいて、早く助けに行った方がいいかな。
最大速度で飛んでいき、近くに着地する。
「応援がきたのか?アニエス、アンネ、レフィ、無事だったか!」
二刀流の剣士さんが戦いながらもアニエスさん達を見つけて声をかけてくる。
「はい!ご心配お掛けしました」
アニエスさんは《アルカナセイバー》を出して構える。
「レイナスさん…知ってたんですか?」
「ああ!ヒサメが知らせてくれたからな」
レフィさんはバツの悪そうな感じだ。
「レフィ、全員無事ならよし!気にすんな!」
そう言うとお兄さんは黒甲冑に連撃を浴びせている。
アッサリしていていい人っぽいね。
「挨拶は後でさせてもらいます。その敵はイントルーダーと言って通常攻撃は効きにくいんです」
「分かった!アンバー、全力でいくぞ!」
お兄さんが右手の剣を掲げると剣の様子が変わるのが分かった。
見た目は変化してないけど、気配?みたいなものが鋭くなる。
黒甲冑は鋭い連続突きを放つけどお兄さんは低い姿勢で回避しながら懐に飛び込み3段突きを放って甲冑を貫いた。
お兄さんは素早く剣を引き抜いてそのままスルリと黒甲冑の横を通り抜けて銀甲冑の方も二刀で横薙ぎにした。
黒甲冑は体に3つの穴が空き、銀甲冑は上下に分断されてその場に倒れた。
スゴい動き…鮮やか過ぎて見惚れてしまった。
ていうかイントルーダーを一撃って事は特殊な力を持ってるんだね。
「レイナスさんは凄い剣をもってるんですよ~。それで付いた二つ名が神剣の勇者です」
「神剣ですか…という事はあの剣は…」
「神様が創ったわけではないみたいですけど、とにかくスゴい武器ですよ~」
レフィさんは剣の事ばかり褒めているけど、使い手も腕が良くなくちゃ扱えないよね。
「兄さん!」
「アニエス」
再会を喜び抱き合う兄妹。
「兄さん、紹介しますね」
アニエスさんが私達の事を紹介してくれた。
「レイナス・マグナスだ。妹が世話になったな」
「こちらこそアニエスさんにはお世話になりました」
優しくてカッコいいお兄さんだ。
「アニエス、無事でよかった」
「ディークさん、ご心配お掛けしました」
一緒に戦っていた人はディークハルトさんといってレイナスさんの親友だそう。
剣を片手に魔法を使っていたね。
「さっきはありがとう。この剣が通用するなら戦えそうだ」
「さっきは剣に話しかけていたのですか?」
「ああ、アンバーの事か」
そう言って納めた剣の柄に触れるとレイナスさんの横に黒髪の女の子が出てきた。
「初めましてだ。私はアンバー。レギンレイヴのインテリジェントコアをしている」
「はじめまして。ミナです」
おお、やっぱりインテリジェントソードだったんだね。
という事はもう片方も?
「ああ、こっちも元々はインテリジェントソードだったけど、今はコアは外して別の所で生活している」
レイナスさんが言うにはもう片方のコアは体を作ってもらって新しい主人と一緒にいるらしい。
「それで君達はこの魔物に詳しいみたいだけど、コイツらは何処から来たんだ?」
「私達にも分かりません。世界の外からの侵入者だという事は間違いありませんが」
「それだけ分かれば十分だ。弱点も教えてもらったし、このまま討伐を続けるよ」
レイナスさんとディークハルトさんはこのまま別方向へ向かうそうなので、イントルーダーのいる位置を教える。
「ありがとう!君達も気をつけて」
「はい!」
レイナスさんとディークハルトさんは颯爽と次のイントルーダーの所へと向かって行った。
「アニエスさんはお兄さんと行かなくていいのですか?」
「はい。兄とは後でゆっくりとお話します」
アニエスさんは嬉しそうだ。お兄さんの事が大好きなんだね。
「じゃ、私達も行きましょうか」
「はい!」
レイナスさん達に教えたイントルーダーとは別の方へと向かって飛んでいると、遠くで凄まじい魔力を感じた。直後空に向かって光条が昇っていく。
ベレットさんの砲撃よりも更に大きく光の柱みたいだった。
「何あれ…?」
「多分ヴァジエドの皇帝陛下の魔法」
空を見上げながらアンネさんが教えてくれた。
「皇帝が自ら戦闘に出てきてるんですか?」
「うん」
普通そういう人は戦わないよね?
「戦う皇帝…七英雄を倒せそう」
「古いわよ」
リオさんとソラちゃんは前線で戦う皇帝に心当たりがあるのかな。
「上手にもなにも消し炭よ?」
燃え尽きたイントルーダーを見ながらソラちゃんとリオさんが話している。
とりあえずこれで倒せたよね?
「今のでランクはどれくらいですか?」
「攻撃力はあまり高くありませんでしたのでAくらいかと」
ユキさんがスイさんに聞いていた。
あれでAかぁ…。
「次、行きますか~?」
「そうですね。探してみます」
レフィさんがいつもの調子で聞いてくる。
一番近くにはイントルーダー2体と冒険者2人が戦っている所がある。
「フリーがいないなら近場から潰していくのがいいわね」
「分かりました。行きましょう!」
リオさんの意見を聞いて近場に向かう事にした。
《アルスアドラステア》をみんなに付与しているから普通に飛んでいけるね。
街道に近い所で剣士2人がイントルーダーと戦っている。
「あれは…兄さんです!」
アニエスさんが嬉しそうに声を上げる。
アニエスさんのお兄さんって確か…。
「この前レフィが言った事なら冗談だから安心して」
「そうなんですね」
槍を持った黒い甲冑を着た人型と長剣二刀流で斬り結んでいる茶髪の男の人と、ハルバードを持った銀色の甲冑を着た人型に向かって魔法を放っている金髪の男の人の2人だ。
どっちがアニエスさんのお兄さんだろう?
それは置いておいて、早く助けに行った方がいいかな。
最大速度で飛んでいき、近くに着地する。
「応援がきたのか?アニエス、アンネ、レフィ、無事だったか!」
二刀流の剣士さんが戦いながらもアニエスさん達を見つけて声をかけてくる。
「はい!ご心配お掛けしました」
アニエスさんは《アルカナセイバー》を出して構える。
「レイナスさん…知ってたんですか?」
「ああ!ヒサメが知らせてくれたからな」
レフィさんはバツの悪そうな感じだ。
「レフィ、全員無事ならよし!気にすんな!」
そう言うとお兄さんは黒甲冑に連撃を浴びせている。
アッサリしていていい人っぽいね。
「挨拶は後でさせてもらいます。その敵はイントルーダーと言って通常攻撃は効きにくいんです」
「分かった!アンバー、全力でいくぞ!」
お兄さんが右手の剣を掲げると剣の様子が変わるのが分かった。
見た目は変化してないけど、気配?みたいなものが鋭くなる。
黒甲冑は鋭い連続突きを放つけどお兄さんは低い姿勢で回避しながら懐に飛び込み3段突きを放って甲冑を貫いた。
お兄さんは素早く剣を引き抜いてそのままスルリと黒甲冑の横を通り抜けて銀甲冑の方も二刀で横薙ぎにした。
黒甲冑は体に3つの穴が空き、銀甲冑は上下に分断されてその場に倒れた。
スゴい動き…鮮やか過ぎて見惚れてしまった。
ていうかイントルーダーを一撃って事は特殊な力を持ってるんだね。
「レイナスさんは凄い剣をもってるんですよ~。それで付いた二つ名が神剣の勇者です」
「神剣ですか…という事はあの剣は…」
「神様が創ったわけではないみたいですけど、とにかくスゴい武器ですよ~」
レフィさんは剣の事ばかり褒めているけど、使い手も腕が良くなくちゃ扱えないよね。
「兄さん!」
「アニエス」
再会を喜び抱き合う兄妹。
「兄さん、紹介しますね」
アニエスさんが私達の事を紹介してくれた。
「レイナス・マグナスだ。妹が世話になったな」
「こちらこそアニエスさんにはお世話になりました」
優しくてカッコいいお兄さんだ。
「アニエス、無事でよかった」
「ディークさん、ご心配お掛けしました」
一緒に戦っていた人はディークハルトさんといってレイナスさんの親友だそう。
剣を片手に魔法を使っていたね。
「さっきはありがとう。この剣が通用するなら戦えそうだ」
「さっきは剣に話しかけていたのですか?」
「ああ、アンバーの事か」
そう言って納めた剣の柄に触れるとレイナスさんの横に黒髪の女の子が出てきた。
「初めましてだ。私はアンバー。レギンレイヴのインテリジェントコアをしている」
「はじめまして。ミナです」
おお、やっぱりインテリジェントソードだったんだね。
という事はもう片方も?
「ああ、こっちも元々はインテリジェントソードだったけど、今はコアは外して別の所で生活している」
レイナスさんが言うにはもう片方のコアは体を作ってもらって新しい主人と一緒にいるらしい。
「それで君達はこの魔物に詳しいみたいだけど、コイツらは何処から来たんだ?」
「私達にも分かりません。世界の外からの侵入者だという事は間違いありませんが」
「それだけ分かれば十分だ。弱点も教えてもらったし、このまま討伐を続けるよ」
レイナスさんとディークハルトさんはこのまま別方向へ向かうそうなので、イントルーダーのいる位置を教える。
「ありがとう!君達も気をつけて」
「はい!」
レイナスさんとディークハルトさんは颯爽と次のイントルーダーの所へと向かって行った。
「アニエスさんはお兄さんと行かなくていいのですか?」
「はい。兄とは後でゆっくりとお話します」
アニエスさんは嬉しそうだ。お兄さんの事が大好きなんだね。
「じゃ、私達も行きましょうか」
「はい!」
レイナスさん達に教えたイントルーダーとは別の方へと向かって飛んでいると、遠くで凄まじい魔力を感じた。直後空に向かって光条が昇っていく。
ベレットさんの砲撃よりも更に大きく光の柱みたいだった。
「何あれ…?」
「多分ヴァジエドの皇帝陛下の魔法」
空を見上げながらアンネさんが教えてくれた。
「皇帝が自ら戦闘に出てきてるんですか?」
「うん」
普通そういう人は戦わないよね?
「戦う皇帝…七英雄を倒せそう」
「古いわよ」
リオさんとソラちゃんは前線で戦う皇帝に心当たりがあるのかな。
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