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特別編3:異世界
ライオアールの復活
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──〔god side〕──
地上の種族はアスティアに似通っていた。
違う種族も結構いて、海に住んでいる種族はセイノールではなくネレイドだったり、有翼種族がフェザーフォルク以外にハルピュイアという種族もいたりした。
あと、発展した種族の中にはケンタウロスなんて種族もいる。
「アスティアにはいないですよね?」
「いるさね。ウェルト大陸とノーランド大陸の北部に少数住んでいるよ」
ルーティアさんが教えてくれた。
ウェルト大陸は獣人の国もあるし、亜人の分布が多いよね。
ミノタウロスはダンジョンで見た事があるけどケンタウロスは見た事ないね。
それからプネウムという種族は肉体を持っておらず精神体のみらしい。
「世界が変われば特殊な種族もいるもんだな」
ダキアさんはライオアールを適当に映し出しながら言っている。
「獣人は居ねーですか?」
「お、居たですよ」
兎人族4姉妹が見つけたのはウルフェンという狼の獣人。アスティアで言うところの半獣人のような風貌だ。
その他にも魔物でお馴染みのゴブリン、コボルト、オーク、リザードマンは国を形成していた。
「ここまでくれば大丈夫でしょう。次は…」
抜け殻になっている神様達をどうにかしたい。
折角姿かたちがあるのだから人格を入れて神様としてライオアールを管理してもらえないかな?
「いい考えだと思います。人格はリヴェルティアの記憶を使いますか?」
私の考えを話すとレアさんが賛同してくれた。他のみんなも賛成みたい。
ライオアールの神界に放置したままにしてある神様達の所に行くことに。
みんなで行くのは流石にマズいので、私とユキさんとテュケ君、レアさんとシンさん、ルーティアさんとダキアさんとアリソンさんとクロウさんであちらの神界に入る。
[リヴェルティアの記憶を元に人格を形成、全ての神に自我を与えます]
うん。お願い。
アウラさんが全部やってくれる。
何処を見るでもなくボンヤリと立っていた神様達は、周りを見渡して私を見つけると跪いて礼をした。
[ミナを主神に設定してあります。アスティアの神々はライオアールの再生に協力してくれている者とも]
うん。勘違いして攻撃とかされたら嫌だからね。
「アスティアの神々よ、ライオアールをお救いくださり感謝申し上げます」
伏したままお礼を言う男の神様。この人は確かリヴェルティア様のお父さんだ。
「アスティアとの間には悲しい事がありましたが、共にライオアールの再生に励みましょう」
私がそう言うと全員更に頭を下げる。
その様子を見てリヴェルティア様が人格を入れなかった理由が何となく分かった気がした。
姿かたちを真似出来ても人格までは本物と同じには出来ない。自分が作ったという虚しさが残ってしまうんだ。
作りものの家族と一緒に生きていくのはリヴェルティア様にとって耐え難いものだったんだろうね。
「ミナ様、これから我らはどうすればよいでしょうか?」
「そうですね…役割を分けてライオアールを管理してください」
方針としてはアスティア同様、基本地上には干渉しない様にしたいと思う。
今はまだ再生している最中なので手を加えるのは仕方ない事なんだけど、何でも神様が用意していたら地上の人達が自立出来ないと思うからね。
ユキさんとテュケ君が神様達に役割を説明してくれている。
[ライオアールに侵入者です。恐らくイントルーダーかと]
突然アウラさんに告げられて驚く。
「私達が対処してくるよ」
ルーティアさん達がアウラさんにイントルーダーの出現場所を教えてもらって急行する。
どうやら地上に現れたらしい。
「防衛戦力の構築も急務のようですね」
レアさんはリソースを計算しながら言う。
ここにいる神様だけでは厳しいだろうから地球の使徒さんみたいな存在を生成しようとしてくれているみたい。
「イントルーダーが現れたと言う事は、例の杉浦ほのかという者が近くに来ていたと言う事だろうか?」
「可能性はありますね。私達には対イントルーダー用の装備もありますし、数が増えても問題はないでしょう。ミナさんは探査で杉浦ほのかさんが近くにいないか探してみてください」
「分かりました」
シンさんとレアさんに言われて探してみる事にする。
オーバーブーストを掛けて《虚空探知》と《ヴォイドテレグノシス》を使って見るけど、どちらも使い勝手が悪い。
《虚空探知》は探索範囲をオーバーブーストで広げることが出来ても探知出来るものを正確に把握する事が出来ない。
《ヴォイドテレグノシス》はかなり離れている世界でも覗き見る事が出来るけど、見る事が出来る範囲が狭い。
《虚空探知》でイントルーダーだろう反応を見つけて《ヴォイドテレグノシス》を使って確認を繰り返していく。
これでほのかさんを見つけるのってかなり無理があるね。
人間側の私が虚空の覇者さんに言われていたけど、見つけるのが難しいのは良く分かったよ。
でもそれならこっちにも考えがある。
オーバーブーストを幸運に付与してから《虚空探知》と《ヴォイドテレグノシス》で探してみる。
いた!
黒のストレートロングの髪の女の子。ブレザーの様な服…制服かな?を着た高校生くらいの子だ。表情は無く虚空を漂っている。
この人が杉浦ほのかさんだよね。
地上の種族はアスティアに似通っていた。
違う種族も結構いて、海に住んでいる種族はセイノールではなくネレイドだったり、有翼種族がフェザーフォルク以外にハルピュイアという種族もいたりした。
あと、発展した種族の中にはケンタウロスなんて種族もいる。
「アスティアにはいないですよね?」
「いるさね。ウェルト大陸とノーランド大陸の北部に少数住んでいるよ」
ルーティアさんが教えてくれた。
ウェルト大陸は獣人の国もあるし、亜人の分布が多いよね。
ミノタウロスはダンジョンで見た事があるけどケンタウロスは見た事ないね。
それからプネウムという種族は肉体を持っておらず精神体のみらしい。
「世界が変われば特殊な種族もいるもんだな」
ダキアさんはライオアールを適当に映し出しながら言っている。
「獣人は居ねーですか?」
「お、居たですよ」
兎人族4姉妹が見つけたのはウルフェンという狼の獣人。アスティアで言うところの半獣人のような風貌だ。
その他にも魔物でお馴染みのゴブリン、コボルト、オーク、リザードマンは国を形成していた。
「ここまでくれば大丈夫でしょう。次は…」
抜け殻になっている神様達をどうにかしたい。
折角姿かたちがあるのだから人格を入れて神様としてライオアールを管理してもらえないかな?
「いい考えだと思います。人格はリヴェルティアの記憶を使いますか?」
私の考えを話すとレアさんが賛同してくれた。他のみんなも賛成みたい。
ライオアールの神界に放置したままにしてある神様達の所に行くことに。
みんなで行くのは流石にマズいので、私とユキさんとテュケ君、レアさんとシンさん、ルーティアさんとダキアさんとアリソンさんとクロウさんであちらの神界に入る。
[リヴェルティアの記憶を元に人格を形成、全ての神に自我を与えます]
うん。お願い。
アウラさんが全部やってくれる。
何処を見るでもなくボンヤリと立っていた神様達は、周りを見渡して私を見つけると跪いて礼をした。
[ミナを主神に設定してあります。アスティアの神々はライオアールの再生に協力してくれている者とも]
うん。勘違いして攻撃とかされたら嫌だからね。
「アスティアの神々よ、ライオアールをお救いくださり感謝申し上げます」
伏したままお礼を言う男の神様。この人は確かリヴェルティア様のお父さんだ。
「アスティアとの間には悲しい事がありましたが、共にライオアールの再生に励みましょう」
私がそう言うと全員更に頭を下げる。
その様子を見てリヴェルティア様が人格を入れなかった理由が何となく分かった気がした。
姿かたちを真似出来ても人格までは本物と同じには出来ない。自分が作ったという虚しさが残ってしまうんだ。
作りものの家族と一緒に生きていくのはリヴェルティア様にとって耐え難いものだったんだろうね。
「ミナ様、これから我らはどうすればよいでしょうか?」
「そうですね…役割を分けてライオアールを管理してください」
方針としてはアスティア同様、基本地上には干渉しない様にしたいと思う。
今はまだ再生している最中なので手を加えるのは仕方ない事なんだけど、何でも神様が用意していたら地上の人達が自立出来ないと思うからね。
ユキさんとテュケ君が神様達に役割を説明してくれている。
[ライオアールに侵入者です。恐らくイントルーダーかと]
突然アウラさんに告げられて驚く。
「私達が対処してくるよ」
ルーティアさん達がアウラさんにイントルーダーの出現場所を教えてもらって急行する。
どうやら地上に現れたらしい。
「防衛戦力の構築も急務のようですね」
レアさんはリソースを計算しながら言う。
ここにいる神様だけでは厳しいだろうから地球の使徒さんみたいな存在を生成しようとしてくれているみたい。
「イントルーダーが現れたと言う事は、例の杉浦ほのかという者が近くに来ていたと言う事だろうか?」
「可能性はありますね。私達には対イントルーダー用の装備もありますし、数が増えても問題はないでしょう。ミナさんは探査で杉浦ほのかさんが近くにいないか探してみてください」
「分かりました」
シンさんとレアさんに言われて探してみる事にする。
オーバーブーストを掛けて《虚空探知》と《ヴォイドテレグノシス》を使って見るけど、どちらも使い勝手が悪い。
《虚空探知》は探索範囲をオーバーブーストで広げることが出来ても探知出来るものを正確に把握する事が出来ない。
《ヴォイドテレグノシス》はかなり離れている世界でも覗き見る事が出来るけど、見る事が出来る範囲が狭い。
《虚空探知》でイントルーダーだろう反応を見つけて《ヴォイドテレグノシス》を使って確認を繰り返していく。
これでほのかさんを見つけるのってかなり無理があるね。
人間側の私が虚空の覇者さんに言われていたけど、見つけるのが難しいのは良く分かったよ。
でもそれならこっちにも考えがある。
オーバーブーストを幸運に付与してから《虚空探知》と《ヴォイドテレグノシス》で探してみる。
いた!
黒のストレートロングの髪の女の子。ブレザーの様な服…制服かな?を着た高校生くらいの子だ。表情は無く虚空を漂っている。
この人が杉浦ほのかさんだよね。
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