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特別編2:神様はじめました
孫
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~side マサキ~
支度ができたのでみんなでご飯を食べる事にする。
煮物にだし巻き卵。トマトとレタスのサラダに豆腐とワカメの味噌汁。
「…良い味だ」
味噌汁を飲んで父さんが言う。
「本当ね、煮物もよく煮えているしダシがしっかり効いていて美味しいわ」
母さんも一通り食べて感心した様に言う。
「ありがとうございます。実は我流なのでお口に合うか心配でした」
照れ臭そうに、嬉しそうにしながら言うネネ。ハナも嬉しそうだ。
こうして親子3代で食卓を囲む事が出来るとは…ホント、ミナには感謝だな。
食事が終わり、片付けはネネと母さんがやってくれている。
「はなちゃん、こっちにおいで。爺ちゃんとお話ししよう」
「はい」
俺には発した事の無い優しい声でハナを呼ぶ父さん。
ソファに座る父さんの隣に座るハナ。
「爺ちゃん達の事は正樹に聞いているのかな?」
「はい。マサ…お父さんから聞いてます」
お、ハナが俺の事をお父さんと言ったぞ。
これは珍しい…。
「何をにやけているんだ?気持ち悪い」
「父さんこそ何だよその声。気持ち悪い」
そう言い合って2人で笑う。
父さんは厳格な人だった。俺に対してあんな風に笑いかける事は無かったと思う。
「はなちゃんの髪は綺麗だね。向こうの世界ではその色は普通なのかい?」
「いえ、ほとんど見ないです。銀髪の人は何人か見た事がありますけど」
銀髪なのはユキとテュケとレアの事だな。
ハナの髪は白い。本人曰く『きっと呪いの所為』と言っていた。
前世の自分が掛けた呪いを受けて生まれてきたのが原因だと話していたが、それが本当かは誰も分からない。
そして父さんに「ハナは魔王の生まれ変わりだ」と話しても混乱させるだけだろう。ハナもその事は良く理解していて、「突然変異だと思います」と話していた。
ハナは父さんにアスティアでの暮らしを話していく。
俺達と一緒に冒険者をしている話をすると、「危険じゃないのか?」と厳しい口調で俺に聞いてきた。
「あっちの世界じゃ危険じゃない方が珍しいよ。一番安全に暮らすには自分自身が強くなる事だな」
「しかし幼い子にやらせる必要があるのか?」
「お爺ちゃん、大丈夫です。私も随分と強くなったし、お父さんとお母さんが守ってくれます」
「そうか…はなちゃんは小さいのに偉いなあ」
そう言いながらハナの頭を撫でる父さん。ハナも父さんに抱きついて甘えている。
…新鮮だ。
ハナの子供らしい態度。
母さんと洗い物をしているネネも「お母さん」と言われて嬉しそうにしていた。
次に話したのは友達や仲間の話。
ミナ達の事が殆どだったが、楽しそうに話すハナを見て、俺も父さんも笑顔で頷いていた。
「はなちゃんは好きな子はいないのかい?」
「男の子ですか?いないですね」
キッパリと言うハナ。テュケとは仲が良いが、相手の気持ちを知っているので恋愛感情は抱かないのだろう。あとは歳の近い男が居ないか。
ダキアにクロウにウェスター。何奴もオッサンだからな。
ハトゥールなんかは見た目が子供に見えなくはないが、奴はエルに夢中だ。
…もしハナに手を出そうものなら成敗するつもりだ。
「ねねさん、お料理とても上手なのね。正樹が好きな我が家の味付けも教えようと思うのだけど、どうかしら?」
「はい。是非お願いします」
キッチンでは母さんとネネが料理をする様だ。
「私も覚えたい!お爺ちゃんごめんなさい。お婆ちゃんの所に行ってきます」
そう言ってソファから立ち上がってキッチンに行くハナ。
引き留める事ができずに名残惜しそうに見送る父さん。
その様子を見て笑いが堪え切れなかった。
「何だ正樹、そんなにおかしいか?」
笑い出す俺にムッとしながら聞いてくる父さん。
「いや、ゴメン…。父さんもそんな顔するんだなって思ってさ」
「夢にまで見た孫なんだ。しかもあんなに可愛い孫娘だぞ。独り占めしたくもなる。お前だってあの子が生まれた時は今の俺みたいになってたんじゃないのか?」
そう言われて思い起こすと、確かに覚えがある…。
「その顔は身に覚えがある様だな。自分の子供が可愛くない訳はないだろう。孫ならもっと可愛いんだぞ。お前も孫が出来たら分かる」
「孫、か…」
ハナが大きくなって、いずれは結婚して子供が出来る。
俺とネネの所に孫を見せにくるハナ。
……いや、ハナは誰にもやらねえよ?
「お前…気持ちは分かるがその時が来たら認めてやるんだぞ?」
「分かってるけど考えたくない…」
まだ先の話だからな。今の内に覚悟を決めておかなければ…。
「それはそうとお前達、着替えは持ってきているのか?」
「いや、魔法で着たまま洗浄できるから持ってきてない」
「清潔は保たれても何日も同じ服じゃネネさんもはなちゃんも可哀想じゃないか。料理の手解きが終わったら買いに行くぞ」
「金がない」と言ったら「俺が出す」と言って聞かなかった。
アスティアの貨幣なら貯蓄してあるんだが、生憎待ってきていない。
あれも金やら銀やらを含んでいるからこっちに持ってきても現金に変えられる筈なんだが。
ーーーー
母さんの指導でネネとハナが作った肉じゃがは、確かに家の味だった。
他にも教えたそうだったが食材がなくなってしまった。
ならばと言う事で買い物に出かける事になった。
「凄い…こんなに速いのに揺れもしないしフカフカだ。それになんて静かなんだ…」
俺達は父さんの車に乗っていた。
「ハイブリッドだからね。ほとんどエンジン音がしないんだよ」
後部座席の真ん中ではしゃぐハナをルームミラーで見ながら言っている父さん。
まあ、ハナは馬車と比較しているんだけどな。エンジンだとかハイブリッドと言ってもハナには分からない。
ていうかアレだ。俺の知ってるハイブリッドカーはもっとショボかったイメージなんだが、見た目高級車じゃないか。
20年も経てば技術も進むんだな。
…ハナじゃなくてもはしゃぐぞ。
ハナを挟んで運転席の後ろに座っているネネが「やめてね?」と目で訴えてきている。
因みにネネは、シルセレイアで父さんの持病を全て治してくれていた。
車で30分も走ると大型商業施設に着いた。
父さんは車から降りて「全然身体が痛くないな。きっとはなちゃんとねねさんが元気をくれたんだろう」と言っていた。
うーん、半分正解。
支度ができたのでみんなでご飯を食べる事にする。
煮物にだし巻き卵。トマトとレタスのサラダに豆腐とワカメの味噌汁。
「…良い味だ」
味噌汁を飲んで父さんが言う。
「本当ね、煮物もよく煮えているしダシがしっかり効いていて美味しいわ」
母さんも一通り食べて感心した様に言う。
「ありがとうございます。実は我流なのでお口に合うか心配でした」
照れ臭そうに、嬉しそうにしながら言うネネ。ハナも嬉しそうだ。
こうして親子3代で食卓を囲む事が出来るとは…ホント、ミナには感謝だな。
食事が終わり、片付けはネネと母さんがやってくれている。
「はなちゃん、こっちにおいで。爺ちゃんとお話ししよう」
「はい」
俺には発した事の無い優しい声でハナを呼ぶ父さん。
ソファに座る父さんの隣に座るハナ。
「爺ちゃん達の事は正樹に聞いているのかな?」
「はい。マサ…お父さんから聞いてます」
お、ハナが俺の事をお父さんと言ったぞ。
これは珍しい…。
「何をにやけているんだ?気持ち悪い」
「父さんこそ何だよその声。気持ち悪い」
そう言い合って2人で笑う。
父さんは厳格な人だった。俺に対してあんな風に笑いかける事は無かったと思う。
「はなちゃんの髪は綺麗だね。向こうの世界ではその色は普通なのかい?」
「いえ、ほとんど見ないです。銀髪の人は何人か見た事がありますけど」
銀髪なのはユキとテュケとレアの事だな。
ハナの髪は白い。本人曰く『きっと呪いの所為』と言っていた。
前世の自分が掛けた呪いを受けて生まれてきたのが原因だと話していたが、それが本当かは誰も分からない。
そして父さんに「ハナは魔王の生まれ変わりだ」と話しても混乱させるだけだろう。ハナもその事は良く理解していて、「突然変異だと思います」と話していた。
ハナは父さんにアスティアでの暮らしを話していく。
俺達と一緒に冒険者をしている話をすると、「危険じゃないのか?」と厳しい口調で俺に聞いてきた。
「あっちの世界じゃ危険じゃない方が珍しいよ。一番安全に暮らすには自分自身が強くなる事だな」
「しかし幼い子にやらせる必要があるのか?」
「お爺ちゃん、大丈夫です。私も随分と強くなったし、お父さんとお母さんが守ってくれます」
「そうか…はなちゃんは小さいのに偉いなあ」
そう言いながらハナの頭を撫でる父さん。ハナも父さんに抱きついて甘えている。
…新鮮だ。
ハナの子供らしい態度。
母さんと洗い物をしているネネも「お母さん」と言われて嬉しそうにしていた。
次に話したのは友達や仲間の話。
ミナ達の事が殆どだったが、楽しそうに話すハナを見て、俺も父さんも笑顔で頷いていた。
「はなちゃんは好きな子はいないのかい?」
「男の子ですか?いないですね」
キッパリと言うハナ。テュケとは仲が良いが、相手の気持ちを知っているので恋愛感情は抱かないのだろう。あとは歳の近い男が居ないか。
ダキアにクロウにウェスター。何奴もオッサンだからな。
ハトゥールなんかは見た目が子供に見えなくはないが、奴はエルに夢中だ。
…もしハナに手を出そうものなら成敗するつもりだ。
「ねねさん、お料理とても上手なのね。正樹が好きな我が家の味付けも教えようと思うのだけど、どうかしら?」
「はい。是非お願いします」
キッチンでは母さんとネネが料理をする様だ。
「私も覚えたい!お爺ちゃんごめんなさい。お婆ちゃんの所に行ってきます」
そう言ってソファから立ち上がってキッチンに行くハナ。
引き留める事ができずに名残惜しそうに見送る父さん。
その様子を見て笑いが堪え切れなかった。
「何だ正樹、そんなにおかしいか?」
笑い出す俺にムッとしながら聞いてくる父さん。
「いや、ゴメン…。父さんもそんな顔するんだなって思ってさ」
「夢にまで見た孫なんだ。しかもあんなに可愛い孫娘だぞ。独り占めしたくもなる。お前だってあの子が生まれた時は今の俺みたいになってたんじゃないのか?」
そう言われて思い起こすと、確かに覚えがある…。
「その顔は身に覚えがある様だな。自分の子供が可愛くない訳はないだろう。孫ならもっと可愛いんだぞ。お前も孫が出来たら分かる」
「孫、か…」
ハナが大きくなって、いずれは結婚して子供が出来る。
俺とネネの所に孫を見せにくるハナ。
……いや、ハナは誰にもやらねえよ?
「お前…気持ちは分かるがその時が来たら認めてやるんだぞ?」
「分かってるけど考えたくない…」
まだ先の話だからな。今の内に覚悟を決めておかなければ…。
「それはそうとお前達、着替えは持ってきているのか?」
「いや、魔法で着たまま洗浄できるから持ってきてない」
「清潔は保たれても何日も同じ服じゃネネさんもはなちゃんも可哀想じゃないか。料理の手解きが終わったら買いに行くぞ」
「金がない」と言ったら「俺が出す」と言って聞かなかった。
アスティアの貨幣なら貯蓄してあるんだが、生憎待ってきていない。
あれも金やら銀やらを含んでいるからこっちに持ってきても現金に変えられる筈なんだが。
ーーーー
母さんの指導でネネとハナが作った肉じゃがは、確かに家の味だった。
他にも教えたそうだったが食材がなくなってしまった。
ならばと言う事で買い物に出かける事になった。
「凄い…こんなに速いのに揺れもしないしフカフカだ。それになんて静かなんだ…」
俺達は父さんの車に乗っていた。
「ハイブリッドだからね。ほとんどエンジン音がしないんだよ」
後部座席の真ん中ではしゃぐハナをルームミラーで見ながら言っている父さん。
まあ、ハナは馬車と比較しているんだけどな。エンジンだとかハイブリッドと言ってもハナには分からない。
ていうかアレだ。俺の知ってるハイブリッドカーはもっとショボかったイメージなんだが、見た目高級車じゃないか。
20年も経てば技術も進むんだな。
…ハナじゃなくてもはしゃぐぞ。
ハナを挟んで運転席の後ろに座っているネネが「やめてね?」と目で訴えてきている。
因みにネネは、シルセレイアで父さんの持病を全て治してくれていた。
車で30分も走ると大型商業施設に着いた。
父さんは車から降りて「全然身体が痛くないな。きっとはなちゃんとねねさんが元気をくれたんだろう」と言っていた。
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