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特別編2:神様はじめました
神様のお仕事
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全員の魂の分離が完了した。
私がやった時と同じでみんな戸惑っている。なかなか同期が切れなくて苦労している人もいた。
時間はあるからね。ゆっくり慣れていけばいいよ。
[左右非対称の状況を作って、それぞれを認識する様にしてみてください]
アウラさんがアドバイスをしているけど、その説明を聞いても私は理解できないかも。
「おお…なるほどな」
「あーそう言うことか」
分かった人もいるみたい。
こういうのは感性の違いなんだろうなぁ。
非転生者の人達の方が苦労していた。
転生者は『アバターのイメージだ』と誰かが言ってほとんどの人が理解できたみたい。
全員が同期を制御できる様になってから、人としての私達には地上に帰ってもらい、神様のお仕事についてアウラさんから説明を受ける。
[まず第一に行うのはアスティアの保全です。この世界は不安定な状態で生まれてしまった為に、様々な所に不具合が出ます。その大半…先代の神達は綻びと呼んでいましたが、それは転生者の魂によって殆どが修復されました。ですが未だに僅かながら綻びが出来ています]
綻びと言っても今までの様な重大なものではないそうだけど、放っておいたらいずれよくない事が起こるだろうという事で、小さいうちから直してしまおうと言う事らしい。
「この仕事なら誰でも出来そうですね」
マイケルさんが興味を示している。
「他にはどんな仕事があるんだ?」
ルーティアさんが聞くとアウラさんが説明を続ける。
[次に理の外からの侵入者、つまりアスティアの外から侵入してくる者がいます。それは偶然か故意かは分かりませんが、アスティアに悪影響を及ぼすものが大半ですので、それらの撃滅が主な仕事になります]
「お!他所の世界の生物と戦えるのか!それやりたいな!」
「またマサキは…」
ネネさんが呆れ顔で言っている。
「まあでもあれだ。何事も適材適所があるからな。マサキは修復よりも戦闘の方が活躍出来るだろう」
ルーティアさんはそう言って頷いていた。
やりたくない事を嫌々やるよりはやりたい事を楽しくやってもらった方がいいと思う。
どの仕事をするかは希望をとってみようかな。
[それから地上の地形、気候、天候の操作]
これは頻繁にやる事じゃないよね。
[ここからは任意の仕事ですが、地上に住む者に天啓を与える事や他世界からの魂の受け入れがあります]
天啓はよくお世話になったっけ。
既に生活している人達にギフトをあげられるんだよね。どういうタイミングでやる事なんだろう?
[神の気分次第、といった所です]
「気まぐれかよ。通りで天啓何てミナが来るまで聞かなかった訳だ」
アウラさんの答えを聞いてダキアさんは笑っていた。
先代の神様達は基本的には地上に対して干渉しない様にしていたみたいだからね。
私の天啓だって、自分の能力で無理やりやってた事だし。
「ミナが基準を定めてやってしまえばいいんじゃない?」
「基準、ですか。特に頑張っている人に対してとかですか?」
リオさんに言われて考えてみたけどフワッとした基準になっちゃうなぁ。
「ミナさんらしい優しい判断基準ですね。それでもいいかも知れないですけど、後天的にギフトを与えるのはワールドリソースを使うのではないですか?」
[その通りです]
「それならばあまり頻繁に与える事はできませんね。本当にいざと言う時だけですよ」
レアさんがアウラさんに確認をとりつつ意見を出してくれる。
「ワールドリソースを増やす方法はないのかい?」
シゲルさんがアウラさんに質問する。
[理の外からの侵入者は倒して世界に取り込んでしまえばリソースに変換されます]
「じゃあバンバン倒さないとな」
やる気満々なマサキさん。
「入ってきた者だけですからね。それに出来れば悪意の無い侵入者は元の世界に帰してあげたいです」
偶発的に来てしまったのならね。
「他の世界から魂を連れて来るというのは私達の様にアスティアの修復の為という事でしょうか?」
今度はユキさんからの質問。私もそれは気になってた。
[基本修復の為の転生は必要無くなりました。他の世界から連れて来る目的は、魂の漂流者の保護が主目的になります]
「魂の漂流者?」
[転生者の皆さんと同じ境遇で、元世界の輪廻の輪から逸脱してしまった魂の事です。また、元世界で著しく魂を破壊されてしまった者も元世界の輪廻の輪に加われない傾向にありますので他世界で保護する事にしています]
あー、そういえば私達って地球の輪廻の輪から外れちゃってたからアスティアに呼ばれたんだったね。
そういう魂を保護すると、結果的にワールドリソースは増えるらしい。
「保護しまくればリソースが稼げる?」
「厄介な人を連れてきて世界が滅ぶ何て事もあり得るわよ。極端な話だけどアスティアで核戦争なんて嫌でしょ?」
「むぅ…保護する時に面接が必要」
ソラちゃんとリオさんが話している事は気を付けたい事だね。
帝国でも戦車とか鉄砲とか、現代兵器の開発をしていたけど、ああいう物が出回れば一気に人の命が軽くなっちゃう。
[神として主にやる事は以上です]
「ていうか、先代達はこれだけの仕事をミナ1人でやらせようとしていたの?」
「ですよね。幾らなんでも無茶ですよ」
カオリさんとユイさんが仕事量について抗議している。
よくよく考えたらみんなが手伝ってくれなかったら全部私1人でやらなくちゃいけなかったんだよね。
過労死しそう。
[全部同時進行でなくても問題ありません。どうしてもの時はミナに増えてもらえば良いかと判断しておりました]
「増えるって乾燥ワカメじゃあるまいし…」
呆れ顔で言うナオトさん。
「実際大量発生してたけどさ。《シャイターン》とかアスピドケロンと一緒にいる子とか」
リサさんは苦笑していた。
「『私が死んでも代わりはいるもの』ってか?本体が死んだらダメだけどね」
「おー、マサルはこっち側の人間だった」
マサルさんの言った事に反応するソラちゃん。こっち側って…。
とりあえずみんなに希望を聞いてやりたい仕事についてもらおう。
偶然にも均等に分かれたのでこのまま試しにそれぞれで仕事をやってみる事になった。
私はまず修復の仕事をやってみようと思う。
私がやった時と同じでみんな戸惑っている。なかなか同期が切れなくて苦労している人もいた。
時間はあるからね。ゆっくり慣れていけばいいよ。
[左右非対称の状況を作って、それぞれを認識する様にしてみてください]
アウラさんがアドバイスをしているけど、その説明を聞いても私は理解できないかも。
「おお…なるほどな」
「あーそう言うことか」
分かった人もいるみたい。
こういうのは感性の違いなんだろうなぁ。
非転生者の人達の方が苦労していた。
転生者は『アバターのイメージだ』と誰かが言ってほとんどの人が理解できたみたい。
全員が同期を制御できる様になってから、人としての私達には地上に帰ってもらい、神様のお仕事についてアウラさんから説明を受ける。
[まず第一に行うのはアスティアの保全です。この世界は不安定な状態で生まれてしまった為に、様々な所に不具合が出ます。その大半…先代の神達は綻びと呼んでいましたが、それは転生者の魂によって殆どが修復されました。ですが未だに僅かながら綻びが出来ています]
綻びと言っても今までの様な重大なものではないそうだけど、放っておいたらいずれよくない事が起こるだろうという事で、小さいうちから直してしまおうと言う事らしい。
「この仕事なら誰でも出来そうですね」
マイケルさんが興味を示している。
「他にはどんな仕事があるんだ?」
ルーティアさんが聞くとアウラさんが説明を続ける。
[次に理の外からの侵入者、つまりアスティアの外から侵入してくる者がいます。それは偶然か故意かは分かりませんが、アスティアに悪影響を及ぼすものが大半ですので、それらの撃滅が主な仕事になります]
「お!他所の世界の生物と戦えるのか!それやりたいな!」
「またマサキは…」
ネネさんが呆れ顔で言っている。
「まあでもあれだ。何事も適材適所があるからな。マサキは修復よりも戦闘の方が活躍出来るだろう」
ルーティアさんはそう言って頷いていた。
やりたくない事を嫌々やるよりはやりたい事を楽しくやってもらった方がいいと思う。
どの仕事をするかは希望をとってみようかな。
[それから地上の地形、気候、天候の操作]
これは頻繁にやる事じゃないよね。
[ここからは任意の仕事ですが、地上に住む者に天啓を与える事や他世界からの魂の受け入れがあります]
天啓はよくお世話になったっけ。
既に生活している人達にギフトをあげられるんだよね。どういうタイミングでやる事なんだろう?
[神の気分次第、といった所です]
「気まぐれかよ。通りで天啓何てミナが来るまで聞かなかった訳だ」
アウラさんの答えを聞いてダキアさんは笑っていた。
先代の神様達は基本的には地上に対して干渉しない様にしていたみたいだからね。
私の天啓だって、自分の能力で無理やりやってた事だし。
「ミナが基準を定めてやってしまえばいいんじゃない?」
「基準、ですか。特に頑張っている人に対してとかですか?」
リオさんに言われて考えてみたけどフワッとした基準になっちゃうなぁ。
「ミナさんらしい優しい判断基準ですね。それでもいいかも知れないですけど、後天的にギフトを与えるのはワールドリソースを使うのではないですか?」
[その通りです]
「それならばあまり頻繁に与える事はできませんね。本当にいざと言う時だけですよ」
レアさんがアウラさんに確認をとりつつ意見を出してくれる。
「ワールドリソースを増やす方法はないのかい?」
シゲルさんがアウラさんに質問する。
[理の外からの侵入者は倒して世界に取り込んでしまえばリソースに変換されます]
「じゃあバンバン倒さないとな」
やる気満々なマサキさん。
「入ってきた者だけですからね。それに出来れば悪意の無い侵入者は元の世界に帰してあげたいです」
偶発的に来てしまったのならね。
「他の世界から魂を連れて来るというのは私達の様にアスティアの修復の為という事でしょうか?」
今度はユキさんからの質問。私もそれは気になってた。
[基本修復の為の転生は必要無くなりました。他の世界から連れて来る目的は、魂の漂流者の保護が主目的になります]
「魂の漂流者?」
[転生者の皆さんと同じ境遇で、元世界の輪廻の輪から逸脱してしまった魂の事です。また、元世界で著しく魂を破壊されてしまった者も元世界の輪廻の輪に加われない傾向にありますので他世界で保護する事にしています]
あー、そういえば私達って地球の輪廻の輪から外れちゃってたからアスティアに呼ばれたんだったね。
そういう魂を保護すると、結果的にワールドリソースは増えるらしい。
「保護しまくればリソースが稼げる?」
「厄介な人を連れてきて世界が滅ぶ何て事もあり得るわよ。極端な話だけどアスティアで核戦争なんて嫌でしょ?」
「むぅ…保護する時に面接が必要」
ソラちゃんとリオさんが話している事は気を付けたい事だね。
帝国でも戦車とか鉄砲とか、現代兵器の開発をしていたけど、ああいう物が出回れば一気に人の命が軽くなっちゃう。
[神として主にやる事は以上です]
「ていうか、先代達はこれだけの仕事をミナ1人でやらせようとしていたの?」
「ですよね。幾らなんでも無茶ですよ」
カオリさんとユイさんが仕事量について抗議している。
よくよく考えたらみんなが手伝ってくれなかったら全部私1人でやらなくちゃいけなかったんだよね。
過労死しそう。
[全部同時進行でなくても問題ありません。どうしてもの時はミナに増えてもらえば良いかと判断しておりました]
「増えるって乾燥ワカメじゃあるまいし…」
呆れ顔で言うナオトさん。
「実際大量発生してたけどさ。《シャイターン》とかアスピドケロンと一緒にいる子とか」
リサさんは苦笑していた。
「『私が死んでも代わりはいるもの』ってか?本体が死んだらダメだけどね」
「おー、マサルはこっち側の人間だった」
マサルさんの言った事に反応するソラちゃん。こっち側って…。
とりあえずみんなに希望を聞いてやりたい仕事についてもらおう。
偶然にも均等に分かれたのでこのまま試しにそれぞれで仕事をやってみる事になった。
私はまず修復の仕事をやってみようと思う。
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