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アスティア
同化
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「あなたはレナトゥスの管理者的な者ですか?」
「似て非なる者」
「あなた達は私達の世界、アスティアに向かっていますけど、やめてもらえませんか?」
「それは不可能。我らのエネルギーは枯渇している」
力尽くで何とかするしかないって事だね。
「それではこのレナトゥスを破壊するだけです」
まずは目の前のドゥームアンヘルを撃破する。その後レナトゥスのコアになる様なものを探すか、トリプルブースト《ルインブレイザー》で解体する。
「それも不可能」
目の前にいた筈のラムドが居ない。
でも声は聞こえてくる。何処にいったの…?
「ミナさん!!」
ユキさんが叫ぶ。私の方へと来ようとしているけど…。
「ミナ!ソイツを振り解いて!」
リオさんはデバイスを2つ出して魔法を準備している。
私の身体に金色のゲルが纏わりついている。既に身体の殆どを飲み込まれていた。
抵抗しようにも身体が動かせない。
このままだとマズい。
「アスティアの主神を取り込めば、ギフトとやらも使えるかもしれん」
…それが目的だったか。
ラムドの顔が私の右肩辺りから生えてきて言った。
身と全身を弄られている感じがして気持ち悪い。きっと同化しようとしているんだ。何とか抵抗しないと…!
転移は使えない。魔法でラムドを引き離せないか……ダメだ。発動できない。
顔まで金色が登ってくる。ダメ…このままじゃ……
息が出来ない。
[緊急対応。《ミームスギフト》でユキの《頑健》、《抵抗》、《耐性》をコピーしてください]
そっか。その手があったね。
アウラさんに言われた通りユキさんの3つのギフトをコピーする。
呼吸をしなくても苦しくなくなった。
[続いてソラの《ベルセルクハウル》をコピー。オーバーブーストで使用]
あとは力尽くで引き千切ればいいんだね!
[テュケ、オーバーブースト《ヒュブリスブレイカー》準備。ミナを攻撃]
テュケ君は一瞬戸惑ったけど、言われた通り構えて待機。
私がラムドを引き千切ったと同時に私目掛けて《ヒュブリスブレイカー》を込めて斬り付ける。
私はオーバーブースト《ベルセルクハウル》で身体能力を向上させているのでテュケ君の攻撃は効かない。ダメージが入ったのは纏わりついているラムドだけ。
堪らず私から剥がれて距離を取ろうとした所にリオさんとソラちゃんの全力攻撃を浴びせられてラムドは消滅した。
「ミナさん大丈夫ですか?」
「うん…ちょっと焦ったけどアウラさんのお陰で何とかなったよ」
まさか直接同化しようとしてくるなんて…気持ち悪かった…。
ラムドに同化させられそうになった時、ドゥーム達の記憶も私に流れ込んできた。
ーーーー
彼らは途方もない年月を過ごし、数え切れない程の星々を滅ぼして来た。
それは生きる為であり繁栄する為だった。その為に複数の個体に分かれて空間を渡り、次元をも越えた。
次元を越えた個体とは断片的な交信しか出来ないが、有益な情報を得てそれを全体にフィードバックする。
そうして個と全を一にして最適化をしながら繁栄していた。
勿論、他の世界…他の次元に行った者の中には、その世界に住まう者達に滅ぼされた個体もある。
圧倒的な力で駆逐された者、神が介入して滅ぼされた者もいた。
中には和解して、他の星へと向かった個体もあったらしいが、新たな星の生物と共生関係を築こうとしているらしい。
共生できるのならここのドゥームもすれば良いのに。
その方策の一端として、ここのシュミレーションが存在するんだと何となく理解した。
ーーーー
「……さん、ミナさん!」
「あ、え?何だった?」
「本当に大丈夫ですか?」
ユキさんが心配そうに私を見ている。
「うん。取り込まれそうになった時に記憶がリンクしたみたい。一度に沢山の記憶が流れてきてそっちに意識が行っちゃってた」
「今は平気なの?」
リオさんも心配して聞いてくる。
[ミナに流れ込んできた記憶の大半は私が遮断しました。身体に影響は出ていません]
アウラさんが処理してくれてたんだね。
確かにあれだけの記憶が一度に入って来たら頭がおかしくなっちゃうよ。
「身体の中にドゥームは居ない?」
聞いて来たのはソラちゃん。
[残留物はありません]
「良かった。少しずつ浸食されて後で襲い掛かってきたら困るし」
ソラちゃんは胸を撫で下ろしながら言う。
ゾンビ映画とかによくあるヤツだよね。
「ミナがそうなった時点で詰みよ。そう考えたら直接ミナを取り込もうとするのは有効な手段よね。ミナにあっちの記憶が流れ込んで来たって事はその逆も起こっていると考えた方が良さそうね。弱い所を突いてくるかも知れないわ。気を付けましょう」
リオさんは冷静に分析しながら言う。
私達の弱点を突いてくるとか?
「ミナに弱点なんてあったっけ?」
「そんな事言ったらみんなだって弱点無さそうじゃないですか」
自分で言っておいて何を言い出すんですかリオさん…。
「少なくとも私とリオは死ぬ確率がある。ユキは太陽の中に放り込まれても死なないだろうし、テュケはミナが生きている限り死なない。ミナは……まあ大丈夫だよ」
「雑だよソラちゃん…」
でも私が真っ先にやられちゃったらみんなに掛けてる《イクシードラスール》や《アルスアドラステア》が切れちゃうからね。そうなったらドゥームに勝つ方法がなくなっちゃう。
私は倒れちゃいけないんだ。
「とにかく、相手に私達の情報が漏れてるだろうから気をつけていきましょう」
リオさんがまとめてくれて、行動を再開する。
穴に入ってみると、直ぐに例の黒い壁があった。
見ていても何も起こらないので、みんなで飛び込む事に。
外に出られるかと思ったら、また別空間。今度は神界を模した真っ白な空間だった。
「早速記憶を利用してきたみたいね」
現れたのはユキさん、リオさん、ソラちゃん、テュケ君。
背中に翼が生えていないだけで見た目は完全に同じ。
って、私は居ないんだね。
それぞれ戦闘態勢でこちらに近づいて来る。
「性能はどうか分からないけどやるしかないわね」
「ミナがいないのは助かる。こっちが超有利」
「そうですね。ミナさんの支援が無ければ簡単に勝てるでしょう」
「偽物なんかサッサとやっつけようぜ!」
鑑定で見てみたら向こうはステータスもコピーされていた。ただし《アルスアドラステア》を使う前だけど。
私が居ないのが気になるけどチャンスなのは違いない。倒してしまおう。
「似て非なる者」
「あなた達は私達の世界、アスティアに向かっていますけど、やめてもらえませんか?」
「それは不可能。我らのエネルギーは枯渇している」
力尽くで何とかするしかないって事だね。
「それではこのレナトゥスを破壊するだけです」
まずは目の前のドゥームアンヘルを撃破する。その後レナトゥスのコアになる様なものを探すか、トリプルブースト《ルインブレイザー》で解体する。
「それも不可能」
目の前にいた筈のラムドが居ない。
でも声は聞こえてくる。何処にいったの…?
「ミナさん!!」
ユキさんが叫ぶ。私の方へと来ようとしているけど…。
「ミナ!ソイツを振り解いて!」
リオさんはデバイスを2つ出して魔法を準備している。
私の身体に金色のゲルが纏わりついている。既に身体の殆どを飲み込まれていた。
抵抗しようにも身体が動かせない。
このままだとマズい。
「アスティアの主神を取り込めば、ギフトとやらも使えるかもしれん」
…それが目的だったか。
ラムドの顔が私の右肩辺りから生えてきて言った。
身と全身を弄られている感じがして気持ち悪い。きっと同化しようとしているんだ。何とか抵抗しないと…!
転移は使えない。魔法でラムドを引き離せないか……ダメだ。発動できない。
顔まで金色が登ってくる。ダメ…このままじゃ……
息が出来ない。
[緊急対応。《ミームスギフト》でユキの《頑健》、《抵抗》、《耐性》をコピーしてください]
そっか。その手があったね。
アウラさんに言われた通りユキさんの3つのギフトをコピーする。
呼吸をしなくても苦しくなくなった。
[続いてソラの《ベルセルクハウル》をコピー。オーバーブーストで使用]
あとは力尽くで引き千切ればいいんだね!
[テュケ、オーバーブースト《ヒュブリスブレイカー》準備。ミナを攻撃]
テュケ君は一瞬戸惑ったけど、言われた通り構えて待機。
私がラムドを引き千切ったと同時に私目掛けて《ヒュブリスブレイカー》を込めて斬り付ける。
私はオーバーブースト《ベルセルクハウル》で身体能力を向上させているのでテュケ君の攻撃は効かない。ダメージが入ったのは纏わりついているラムドだけ。
堪らず私から剥がれて距離を取ろうとした所にリオさんとソラちゃんの全力攻撃を浴びせられてラムドは消滅した。
「ミナさん大丈夫ですか?」
「うん…ちょっと焦ったけどアウラさんのお陰で何とかなったよ」
まさか直接同化しようとしてくるなんて…気持ち悪かった…。
ラムドに同化させられそうになった時、ドゥーム達の記憶も私に流れ込んできた。
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彼らは途方もない年月を過ごし、数え切れない程の星々を滅ぼして来た。
それは生きる為であり繁栄する為だった。その為に複数の個体に分かれて空間を渡り、次元をも越えた。
次元を越えた個体とは断片的な交信しか出来ないが、有益な情報を得てそれを全体にフィードバックする。
そうして個と全を一にして最適化をしながら繁栄していた。
勿論、他の世界…他の次元に行った者の中には、その世界に住まう者達に滅ぼされた個体もある。
圧倒的な力で駆逐された者、神が介入して滅ぼされた者もいた。
中には和解して、他の星へと向かった個体もあったらしいが、新たな星の生物と共生関係を築こうとしているらしい。
共生できるのならここのドゥームもすれば良いのに。
その方策の一端として、ここのシュミレーションが存在するんだと何となく理解した。
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「……さん、ミナさん!」
「あ、え?何だった?」
「本当に大丈夫ですか?」
ユキさんが心配そうに私を見ている。
「うん。取り込まれそうになった時に記憶がリンクしたみたい。一度に沢山の記憶が流れてきてそっちに意識が行っちゃってた」
「今は平気なの?」
リオさんも心配して聞いてくる。
[ミナに流れ込んできた記憶の大半は私が遮断しました。身体に影響は出ていません]
アウラさんが処理してくれてたんだね。
確かにあれだけの記憶が一度に入って来たら頭がおかしくなっちゃうよ。
「身体の中にドゥームは居ない?」
聞いて来たのはソラちゃん。
[残留物はありません]
「良かった。少しずつ浸食されて後で襲い掛かってきたら困るし」
ソラちゃんは胸を撫で下ろしながら言う。
ゾンビ映画とかによくあるヤツだよね。
「ミナがそうなった時点で詰みよ。そう考えたら直接ミナを取り込もうとするのは有効な手段よね。ミナにあっちの記憶が流れ込んで来たって事はその逆も起こっていると考えた方が良さそうね。弱い所を突いてくるかも知れないわ。気を付けましょう」
リオさんは冷静に分析しながら言う。
私達の弱点を突いてくるとか?
「ミナに弱点なんてあったっけ?」
「そんな事言ったらみんなだって弱点無さそうじゃないですか」
自分で言っておいて何を言い出すんですかリオさん…。
「少なくとも私とリオは死ぬ確率がある。ユキは太陽の中に放り込まれても死なないだろうし、テュケはミナが生きている限り死なない。ミナは……まあ大丈夫だよ」
「雑だよソラちゃん…」
でも私が真っ先にやられちゃったらみんなに掛けてる《イクシードラスール》や《アルスアドラステア》が切れちゃうからね。そうなったらドゥームに勝つ方法がなくなっちゃう。
私は倒れちゃいけないんだ。
「とにかく、相手に私達の情報が漏れてるだろうから気をつけていきましょう」
リオさんがまとめてくれて、行動を再開する。
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「性能はどうか分からないけどやるしかないわね」
「ミナがいないのは助かる。こっちが超有利」
「そうですね。ミナさんの支援が無ければ簡単に勝てるでしょう」
「偽物なんかサッサとやっつけようぜ!」
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