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竜人族の島
ドラーク氏
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今の話って過去の世界であった人の誰かが伝えたの?それはどう考えてもおかしい。
「その話、詳しく聞かせてもらえませんか?」
「良いとも」
ザイアバルードさんも先代から伝え聞いて来た事なのでうろ覚えらしいのだけど、まずバルード氏は元々エジダイハンではなく西の大陸に住んでいた者達が移り住んできた末裔らしい。
そしてこちらにやってくる時に1人の人間も同行していた。彼はこの国がある事を知っていて、バルード氏が生き残る為に決死の覚悟で航海に望んだそう。
「その者はエジダイハンに辿り着く直前に病で命を落としたそうだ」
「名前とか伝承に残っていないのですか?」
「確か……ディ、ディル……ディルべだったかな」
それってまさか…ディルヴェ様の事?
過去の世界でアーリアーデ様の企みで変わりそうなった未来を直して、私を現代に戻しくれた時を司る神様。その力の全てを使った事で消滅したと思っていたけど、まさか生きていたの?
いや…人間って言ったし、輪廻の輪に入って生まれ変わった姿なのかな?
それで、その人間が後世に伝えるようにと言ったのが伝承の話なのですね?」
私がアレコレと考えていたらレアさんがザイアバルードさんに聞いてくれた。
「そうだ。その者は、『いずれ竜人族が窮地に立たされた時、人間の少女が救い手となって現れる』と言い残して死んだ」
ザイアバルードさんの先祖達は言いつけを守り、エジダイハンにこの話を伝え広めた。しかし年月が経つにつれ忘れ去られていったらしい。
「我々バルードは人間の、特に若い女には一切手を出さない様に戒めてきた。残念ながら我らの町から出た者はその限りではないのだが」
「この場合救いの主はレアさんの方じゃないですか?」
全軍の指揮を執り、食料問題の解決に取り組んでいるのはレアさんだ。私よりもずっと竜人族の為に働いている。
「少女は超常の力を有していると伝えられておるのだ」
そう言ったのはメルドガルビルさん。
私と会って様々な非常識な事象を目の当たりにして直ぐにザイアバルードさんに連絡を取ったらしい。
となるとレアさんよりも私に当てはまる訳か…。
非常識は余計ですよ。事実だけど。
本当にディルヴェ様だとしたら言っている事に納得できてしまう。
でも私が大人になってから来る可能性は考えなかったのかな?
時の神様だったから先を見通していたとか?
「私はその話を聞いた時、利用出来ないかと考えました。しかし伝承が忘れ去られていて、尚且つ救い主が人間では認める事はないだろうと結論付けました」
どうやらレアさんはメルドガルビルさんから事前にその話を聞いていたらしい。竜人族の性格を考えて判断したのだろう。
「それでも我らバルードはお前達を支持するよ。我が先祖達も喜ぶだろう」
ザイアバルードさんはそう言って頷いていた。
無事バルード氏との共闘を取付けた私達はそのままドラーク氏の町へと移動する。
「ガルビル…?暫し待て」
町の入り口にいたドラーク氏の竜人族が町の中に入って行く。暫く待っていると一際背の高い赤みがかった鱗の竜人族が2人のお供を連れてやって来た。3人ともフル装備だ。
「俺が氏族長のグレンドラークだ」
「グレンドラーク殿、メルドガルビルだ。この度は話を聞いてくれて感謝する」
「気にするな。俺達はハウトの言いなりになるつもりはない。では始めようか」
何を始めるのかと思っていたら3人が武器を構える。
「ドラークは力ある者を支持する。お前達の力を見せてみろ」
グレンドラークさんは特大の大剣を構えて言ってくる。あとの2人もソードランスと大剣2本を構えていた。
「なるほど。私とレア殿、ミナ殿の3人で力を示せば宜しいのですな?」
「如何にも。我ら竜人族に言葉は不要!」
メルドガルビルさんって戦えるのかな?
「メルドガルビルさんはあの3人の実力分かりますか?」
「1番はグレンだ。その次は大剣二刀流。3人はドラーク氏の3本指だ」
「分かりました。メルドガルビルさんは1番弱いソードランス使いをお願いします。ミナさんはどちらがいいですか?」
レアさんは特に気にする様子もなく淡々と戦う相手を決めていく。
こうなる事を予想していたのかな?
「じゃあ、グレンドラークさんで」
私は重オリハルコンショートソードを抜いて構える。
レアさんとメルドガルビルさんは素手のままだ。
「いくぞ!」
グレンドラークさん達は私達の準備が整うまで待ってくれてから攻撃を開始した。
正々堂々としていて好感が持てるね。
でも、遠慮するつもりはないからね。
グレンドラークさんが鉄骨の様な大剣を大上段から振り下ろしてきた。
大振りだけど速度が早い。懐に潜り込んで一撃を…と思ったけどやめた。右側に飛んで躱す。
私の動きを読んで蹴りを放とうとしていた。
流石氏族長、強い。
叩きつけられた大剣の衝撃で地面が抉られて飛び散る。凄まじい威力だ。
土埃に紛れて横に飛んで逃れた私に向かって大剣が迫ってくる!
あの振り下ろしから剣を返して横に薙いでくるの!?
人間とは段違いの身体能力、やっぱりスゴい!
感心している場合じゃない。大剣の方に身体を向けて真正面で受け止める。
勿論力負けするので最小限に勢いを殺して後ろに飛ばされる事にした。
勿論追撃が来るだろう。多分突き…きた!
大剣をぶつけられて数メートル弾き飛ばされたのに、それに追いついてきて私の身体の中心に剣先を向けて迫ってきた。
いつまでもやられっぱなしじゃ面白くない。そろそろ反撃しないとね。
鋭い突きを小剣で逸らすと、左腕の関節をとりにいく。
「無駄だ。そんな細い身体で俺の腕は折れん」
私が全身を使って絡み付いてもグレンドラークさんの腕は折る事は出来ないだろう。
私はもう1本の小剣をインベントリから取り出して肘関節に突き込む。
硬い鱗を貫いて深々と突き刺さった小剣を手放して一度距離を取る。
「…なろほどな、これが人間の力か」
「いいえ、今からが本気です」
…殺すつもりは無いので手加減はするんだけど。
オーバーブーストをダメージに付与して全力攻撃だ。
それを大剣で受け止めようとしたけど無駄だった。
大剣を切り裂いてグレンドラークさんの喉元に小剣を突きつけて止める。
勝敗は決したよ。
「その話、詳しく聞かせてもらえませんか?」
「良いとも」
ザイアバルードさんも先代から伝え聞いて来た事なのでうろ覚えらしいのだけど、まずバルード氏は元々エジダイハンではなく西の大陸に住んでいた者達が移り住んできた末裔らしい。
そしてこちらにやってくる時に1人の人間も同行していた。彼はこの国がある事を知っていて、バルード氏が生き残る為に決死の覚悟で航海に望んだそう。
「その者はエジダイハンに辿り着く直前に病で命を落としたそうだ」
「名前とか伝承に残っていないのですか?」
「確か……ディ、ディル……ディルべだったかな」
それってまさか…ディルヴェ様の事?
過去の世界でアーリアーデ様の企みで変わりそうなった未来を直して、私を現代に戻しくれた時を司る神様。その力の全てを使った事で消滅したと思っていたけど、まさか生きていたの?
いや…人間って言ったし、輪廻の輪に入って生まれ変わった姿なのかな?
それで、その人間が後世に伝えるようにと言ったのが伝承の話なのですね?」
私がアレコレと考えていたらレアさんがザイアバルードさんに聞いてくれた。
「そうだ。その者は、『いずれ竜人族が窮地に立たされた時、人間の少女が救い手となって現れる』と言い残して死んだ」
ザイアバルードさんの先祖達は言いつけを守り、エジダイハンにこの話を伝え広めた。しかし年月が経つにつれ忘れ去られていったらしい。
「我々バルードは人間の、特に若い女には一切手を出さない様に戒めてきた。残念ながら我らの町から出た者はその限りではないのだが」
「この場合救いの主はレアさんの方じゃないですか?」
全軍の指揮を執り、食料問題の解決に取り組んでいるのはレアさんだ。私よりもずっと竜人族の為に働いている。
「少女は超常の力を有していると伝えられておるのだ」
そう言ったのはメルドガルビルさん。
私と会って様々な非常識な事象を目の当たりにして直ぐにザイアバルードさんに連絡を取ったらしい。
となるとレアさんよりも私に当てはまる訳か…。
非常識は余計ですよ。事実だけど。
本当にディルヴェ様だとしたら言っている事に納得できてしまう。
でも私が大人になってから来る可能性は考えなかったのかな?
時の神様だったから先を見通していたとか?
「私はその話を聞いた時、利用出来ないかと考えました。しかし伝承が忘れ去られていて、尚且つ救い主が人間では認める事はないだろうと結論付けました」
どうやらレアさんはメルドガルビルさんから事前にその話を聞いていたらしい。竜人族の性格を考えて判断したのだろう。
「それでも我らバルードはお前達を支持するよ。我が先祖達も喜ぶだろう」
ザイアバルードさんはそう言って頷いていた。
無事バルード氏との共闘を取付けた私達はそのままドラーク氏の町へと移動する。
「ガルビル…?暫し待て」
町の入り口にいたドラーク氏の竜人族が町の中に入って行く。暫く待っていると一際背の高い赤みがかった鱗の竜人族が2人のお供を連れてやって来た。3人ともフル装備だ。
「俺が氏族長のグレンドラークだ」
「グレンドラーク殿、メルドガルビルだ。この度は話を聞いてくれて感謝する」
「気にするな。俺達はハウトの言いなりになるつもりはない。では始めようか」
何を始めるのかと思っていたら3人が武器を構える。
「ドラークは力ある者を支持する。お前達の力を見せてみろ」
グレンドラークさんは特大の大剣を構えて言ってくる。あとの2人もソードランスと大剣2本を構えていた。
「なるほど。私とレア殿、ミナ殿の3人で力を示せば宜しいのですな?」
「如何にも。我ら竜人族に言葉は不要!」
メルドガルビルさんって戦えるのかな?
「メルドガルビルさんはあの3人の実力分かりますか?」
「1番はグレンだ。その次は大剣二刀流。3人はドラーク氏の3本指だ」
「分かりました。メルドガルビルさんは1番弱いソードランス使いをお願いします。ミナさんはどちらがいいですか?」
レアさんは特に気にする様子もなく淡々と戦う相手を決めていく。
こうなる事を予想していたのかな?
「じゃあ、グレンドラークさんで」
私は重オリハルコンショートソードを抜いて構える。
レアさんとメルドガルビルさんは素手のままだ。
「いくぞ!」
グレンドラークさん達は私達の準備が整うまで待ってくれてから攻撃を開始した。
正々堂々としていて好感が持てるね。
でも、遠慮するつもりはないからね。
グレンドラークさんが鉄骨の様な大剣を大上段から振り下ろしてきた。
大振りだけど速度が早い。懐に潜り込んで一撃を…と思ったけどやめた。右側に飛んで躱す。
私の動きを読んで蹴りを放とうとしていた。
流石氏族長、強い。
叩きつけられた大剣の衝撃で地面が抉られて飛び散る。凄まじい威力だ。
土埃に紛れて横に飛んで逃れた私に向かって大剣が迫ってくる!
あの振り下ろしから剣を返して横に薙いでくるの!?
人間とは段違いの身体能力、やっぱりスゴい!
感心している場合じゃない。大剣の方に身体を向けて真正面で受け止める。
勿論力負けするので最小限に勢いを殺して後ろに飛ばされる事にした。
勿論追撃が来るだろう。多分突き…きた!
大剣をぶつけられて数メートル弾き飛ばされたのに、それに追いついてきて私の身体の中心に剣先を向けて迫ってきた。
いつまでもやられっぱなしじゃ面白くない。そろそろ反撃しないとね。
鋭い突きを小剣で逸らすと、左腕の関節をとりにいく。
「無駄だ。そんな細い身体で俺の腕は折れん」
私が全身を使って絡み付いてもグレンドラークさんの腕は折る事は出来ないだろう。
私はもう1本の小剣をインベントリから取り出して肘関節に突き込む。
硬い鱗を貫いて深々と突き刺さった小剣を手放して一度距離を取る。
「…なろほどな、これが人間の力か」
「いいえ、今からが本気です」
…殺すつもりは無いので手加減はするんだけど。
オーバーブーストをダメージに付与して全力攻撃だ。
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大剣を切り裂いてグレンドラークさんの喉元に小剣を突きつけて止める。
勝敗は決したよ。
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