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魔王
気配
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私達は引き続き王様と話をする。
謁見の間は掃除の為使えなくなっちゃったので会議室に移動した。
「見苦しい所をお見せした。」
「いえ…なんかごめんなさい。」
「ミナ殿が謝る事ではない。こちらこそ今まで本当にすまなかった。」
深々と頭を下げる王様。
王様と話すのは賠償金について。正直お金が欲しい訳ではないのだけど、エスペランサで被害に遭った人達に対して何かしらの補填が無いといけないらしい。
迷惑料なら私が出すけどと言ったら「そういう事じゃないのよ」とリオさんに止められた。
「我が国が全面的に非を認めたという事実が重要、という事だな?」
「その通りよ。そして軽くないペナルティを受けて欲しいわね。」
こういう事はリオさんに任せた方がいいよね。王様とリオさんの話し合いはあっという間に纏まっていく。
謁見の間で弁舌を披露してくれたシンさんはここでは何も喋らない。
シンさんのギフト《教戒》は会話した相手の行動と思考を誘導する。逆に言えば会話しなければギフトは作用しない。
この事はここに来る前に決めていた事だ。王様を《教戒》で操ってしまわない様に会話はしない。謁見の間で王様に何か聞かれたらリオさんが答える手はずになっていた。
逆に言えば貴族達はシンさんの《教戒》で完全に制御している。自分達がどれ程罪深く、愚かで浅はかだったかを良く理解させたそう。
じゃあ最後のアレは《教戒》の影響じゃないの?
後で聞いたら「トラウマを刺激しただけ」と教えてくれた。
ええと…これから普通に生活出来るのかな…?
リオさん主導での交渉は纏まった。
リアード国はエスペランサに対して1億レクスの支払いと国王自らが出向いての謝罪。
例の貴族達の各領地の配置換えと隠居。
元領内での御触書の発布。
内容は領主がエスペランサに対して発展の妨害工作を行った事と、敵対行動をとった事により処分を受けた事。
エスペランサはリアード国内の町であり、リリエンタとの関係を修復する為の大切な交流の場である事を強調するらしい。
王様がエスペランサに行くのは2日後。各属性竜王の警護を付けて行く事になった。
私達は先にエスペランサに行く事に。
「これであの貴族達もお終いね。」
「リオさんの事だから取り潰しを希望するのかと思ってました。」
「子供まであんなとは限らないからね。それに無闇に取り潰すとリアード国内が余計に乱れてしまうわ。」
リアードの貴族は前の内乱の中でかなりの数が減っていて王様も色々苦労しているらしいからね。リオさんはリアードの事もちゃんと考えてるんだね。
シンさんについては正式に味方になってもらう事に。
ただ、本人たっての希望により奴隷紋で縛る事になった。
「私が裏切りを企てたら死ぬ様にしておいてくれて構わない。」
「何もそこまでしなくても…」
「自分の為なのだ。ミナ達に疑われて不利益が生じるのは私だからな。」
そこまで言うなら…でも、流石に死ぬ様な事はしない様にしておこう。死ぬ程痛い位に。
それからシンさんの提案で私の味方になっている人達に《教戒》が掛けられないようにもした。
奴隷紋は隠蔽しておいた。
エスペランサの代官の屋敷に行ってメリッサさんに今回の事を説明しておく。
メリッサさんからは「私の対応が到らずに申し訳ありませんでした」と謝罪されてしまったけど、メリッサさんも精一杯やってくれていたと思うので「気にしないで下さい」と言っておいた。
今日はエスペランサの町でお昼ご飯を食べることにする。シンさんと、久し振りにシゲルさんもダンジョンの独居房から出してあげよう。
忘れていた訳じゃないよ。
シゲルさんはシンさんと挨拶を交わして話をしている。互いの身の上を話しているみたい。
「さて、どこのお店にしようか?」
「あっちの角にケバブのお店ができたから行きたい!」
ソラちゃんのリクエストでそのお店に行く事になった。
見てみると確かにケバブだ。マリさんのダンジョンの1階層にいるプレリヴァーシュという牛がドロップするお肉を使っているそう。香ばしい匂いが食欲をそそる。
ケバブサンドにしてもらっていただく事に。挟んであるお肉も野菜も新鮮でスパイスがしっかり効いていて美味しい!
「ダンジョンの食事も十分美味いけど、外の食い物もいいなぁ。」
「この肉は本当に美味いな…これがドロップで出る肉なんて信じられない。」
シンさんもシゲルさんもそう言いながらもパクついている。既に2つ目だ。
ウルちゃんとオル君にも食べてもらおうとしたけど、それならばという事で人の姿に変身して一緒に食べた。2人とも気に入ったみたいでおかわりしていた。
他にも串焼き風のものとかもあったんだけどサンドだけでお腹いっぱい。ソラちゃんは5個も食べて串焼きも食べている。相変わらずすごい食欲だね。
「次はあっちのお店!」
「私達は今ので充分よ…行ってきなさい。」
元気よく駆けていくソラちゃんを見送る。そう遠くないお店だったので歩いて追いかけていく。
エスペランサの町、本当に賑やかになったね。道行く人も人間だったり獣人族だったり、みんな仲良くやっているみたいで安心した。
こうやってのんびりするのも良いよね。
……。
一瞬何かが起こった気がした。
背筋が凍り付くような気配を感じた。
何…今の…?
「ミナ様……魔王が、現れました。」
青年の姿のオル君が険しい顔で告げてくる。
「かなり遠く…恐らくウェルトでしょう。とてつもない邪気を感じます。」
ウルちゃんも西の方を見ながら言っている。
私が感じたのもそれかな。
「とうとう現れちゃったか。みんなを集めよう。ミナの家でいいわね?」
「はい。」
ソラちゃんに声を掛けて直ぐにエリストに転移する。
サチさんのダンジョンの攻略に関わったメンバーにマリさんとサチさん、シンさんとシゲルさんも同席してもらう。
対応を説明する為に手の空いている属性竜王やダンジョンマスターにもきてもらう事にした。
「ミナ、一応確認だけど魔王にはマサキが言った様に対話をする形でいいのよね?」
「はい。可能であれば。」
全員が揃う前にリオさんに聞かれたので自分の思いを話しておく。
ハナちゃんの様にどうしようのない負の感情に支配されて暴走しているのなら助けてあげられるかもしれない。
世界規模の討伐戦になる前に何とか出来ないかやってみたい。
ユキさん、リオさん、ソラちゃんは私の思いに同意してくれた。
みんなが揃ったら具体策を相談しよう。
謁見の間は掃除の為使えなくなっちゃったので会議室に移動した。
「見苦しい所をお見せした。」
「いえ…なんかごめんなさい。」
「ミナ殿が謝る事ではない。こちらこそ今まで本当にすまなかった。」
深々と頭を下げる王様。
王様と話すのは賠償金について。正直お金が欲しい訳ではないのだけど、エスペランサで被害に遭った人達に対して何かしらの補填が無いといけないらしい。
迷惑料なら私が出すけどと言ったら「そういう事じゃないのよ」とリオさんに止められた。
「我が国が全面的に非を認めたという事実が重要、という事だな?」
「その通りよ。そして軽くないペナルティを受けて欲しいわね。」
こういう事はリオさんに任せた方がいいよね。王様とリオさんの話し合いはあっという間に纏まっていく。
謁見の間で弁舌を披露してくれたシンさんはここでは何も喋らない。
シンさんのギフト《教戒》は会話した相手の行動と思考を誘導する。逆に言えば会話しなければギフトは作用しない。
この事はここに来る前に決めていた事だ。王様を《教戒》で操ってしまわない様に会話はしない。謁見の間で王様に何か聞かれたらリオさんが答える手はずになっていた。
逆に言えば貴族達はシンさんの《教戒》で完全に制御している。自分達がどれ程罪深く、愚かで浅はかだったかを良く理解させたそう。
じゃあ最後のアレは《教戒》の影響じゃないの?
後で聞いたら「トラウマを刺激しただけ」と教えてくれた。
ええと…これから普通に生活出来るのかな…?
リオさん主導での交渉は纏まった。
リアード国はエスペランサに対して1億レクスの支払いと国王自らが出向いての謝罪。
例の貴族達の各領地の配置換えと隠居。
元領内での御触書の発布。
内容は領主がエスペランサに対して発展の妨害工作を行った事と、敵対行動をとった事により処分を受けた事。
エスペランサはリアード国内の町であり、リリエンタとの関係を修復する為の大切な交流の場である事を強調するらしい。
王様がエスペランサに行くのは2日後。各属性竜王の警護を付けて行く事になった。
私達は先にエスペランサに行く事に。
「これであの貴族達もお終いね。」
「リオさんの事だから取り潰しを希望するのかと思ってました。」
「子供まであんなとは限らないからね。それに無闇に取り潰すとリアード国内が余計に乱れてしまうわ。」
リアードの貴族は前の内乱の中でかなりの数が減っていて王様も色々苦労しているらしいからね。リオさんはリアードの事もちゃんと考えてるんだね。
シンさんについては正式に味方になってもらう事に。
ただ、本人たっての希望により奴隷紋で縛る事になった。
「私が裏切りを企てたら死ぬ様にしておいてくれて構わない。」
「何もそこまでしなくても…」
「自分の為なのだ。ミナ達に疑われて不利益が生じるのは私だからな。」
そこまで言うなら…でも、流石に死ぬ様な事はしない様にしておこう。死ぬ程痛い位に。
それからシンさんの提案で私の味方になっている人達に《教戒》が掛けられないようにもした。
奴隷紋は隠蔽しておいた。
エスペランサの代官の屋敷に行ってメリッサさんに今回の事を説明しておく。
メリッサさんからは「私の対応が到らずに申し訳ありませんでした」と謝罪されてしまったけど、メリッサさんも精一杯やってくれていたと思うので「気にしないで下さい」と言っておいた。
今日はエスペランサの町でお昼ご飯を食べることにする。シンさんと、久し振りにシゲルさんもダンジョンの独居房から出してあげよう。
忘れていた訳じゃないよ。
シゲルさんはシンさんと挨拶を交わして話をしている。互いの身の上を話しているみたい。
「さて、どこのお店にしようか?」
「あっちの角にケバブのお店ができたから行きたい!」
ソラちゃんのリクエストでそのお店に行く事になった。
見てみると確かにケバブだ。マリさんのダンジョンの1階層にいるプレリヴァーシュという牛がドロップするお肉を使っているそう。香ばしい匂いが食欲をそそる。
ケバブサンドにしてもらっていただく事に。挟んであるお肉も野菜も新鮮でスパイスがしっかり効いていて美味しい!
「ダンジョンの食事も十分美味いけど、外の食い物もいいなぁ。」
「この肉は本当に美味いな…これがドロップで出る肉なんて信じられない。」
シンさんもシゲルさんもそう言いながらもパクついている。既に2つ目だ。
ウルちゃんとオル君にも食べてもらおうとしたけど、それならばという事で人の姿に変身して一緒に食べた。2人とも気に入ったみたいでおかわりしていた。
他にも串焼き風のものとかもあったんだけどサンドだけでお腹いっぱい。ソラちゃんは5個も食べて串焼きも食べている。相変わらずすごい食欲だね。
「次はあっちのお店!」
「私達は今ので充分よ…行ってきなさい。」
元気よく駆けていくソラちゃんを見送る。そう遠くないお店だったので歩いて追いかけていく。
エスペランサの町、本当に賑やかになったね。道行く人も人間だったり獣人族だったり、みんな仲良くやっているみたいで安心した。
こうやってのんびりするのも良いよね。
……。
一瞬何かが起こった気がした。
背筋が凍り付くような気配を感じた。
何…今の…?
「ミナ様……魔王が、現れました。」
青年の姿のオル君が険しい顔で告げてくる。
「かなり遠く…恐らくウェルトでしょう。とてつもない邪気を感じます。」
ウルちゃんも西の方を見ながら言っている。
私が感じたのもそれかな。
「とうとう現れちゃったか。みんなを集めよう。ミナの家でいいわね?」
「はい。」
ソラちゃんに声を掛けて直ぐにエリストに転移する。
サチさんのダンジョンの攻略に関わったメンバーにマリさんとサチさん、シンさんとシゲルさんも同席してもらう。
対応を説明する為に手の空いている属性竜王やダンジョンマスターにもきてもらう事にした。
「ミナ、一応確認だけど魔王にはマサキが言った様に対話をする形でいいのよね?」
「はい。可能であれば。」
全員が揃う前にリオさんに聞かれたので自分の思いを話しておく。
ハナちゃんの様にどうしようのない負の感情に支配されて暴走しているのなら助けてあげられるかもしれない。
世界規模の討伐戦になる前に何とか出来ないかやってみたい。
ユキさん、リオさん、ソラちゃんは私の思いに同意してくれた。
みんなが揃ったら具体策を相談しよう。
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