転生少女、運の良さだけで生き抜きます!

足助右禄

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2種族の栄華

その後の話

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私は神界であった裁判の事、過去の世界に行って来た事をみんなに話した。

敵対したアーリアーデ様と味方してくれたディルヴェ様については念の為伏せておいた。

神様達が見てるかも知れないからね。

「眠っていると思ったら一人で大冒険をしていたのね…」

リオさんは呆れた顔で言ってくる。

「それでさっきの質問ですか。」

ユキさんは納得した様に頷いていた。

みんなには私が眠っていた間の事を聞かせてもらった。

エスペランサに帰還出来てから暫くは町に滞在していたらしい。

当たり前の事かも知れないけどサチさんのダンジョンが崩壊しても外の世界に影響は無し、ただ問題が一つ。

脱出した直後の状況がリアード貴族の耳に入ったらしく、私が昏睡している事やサチさん達ダンジョンマスターが行動を共にしている事まで知られていたそう。

対応を話し合った結果、ウルちゃんに私の替玉をしてもらって情報そのものが間違いだった事にしたらしい。

貴族達は行動が早くて次の日には兵を引き連れてリリエンタにやって来た。
『ミナ殿が床に伏せる程の力を持つダンジョンマスターが地上にいるのなら捕縛せねばならない』とか『これはリアード国の治安維持の為である』とか言ってきたそうだけど、私に扮したウルちゃんに一蹴されて帰って行ったらしい。

マリさんとサチさんについてはリオさんが主導で保護する事になって、代官の屋敷に住んでいる。

マサキさん達も『勇者なんじゃ…』という噂も流れたけど、『60年前の者がこんな子供な訳があるか』とルーティアさんに言われソックリさんと言うことで落ち着いた。

エスペランサの町は更に人が集まって大発展。リアードとリリエンタの交流都市として十分に機能しているみたい。
農地開拓も順調で、入植者がかなり増えた事で地竜達も少しずつ引き揚げさせているとの事。
まだ農業をしたいと希望した地竜達はマサキさん達の農場でのびのびやっているらしい。

3ヶ月が経った時にエリストの私の家が完成したそうで、私をそちらに移して使用人を雇ったり見習いを訓練したりをミルドさん主導でやってくれた。

この家は町外れの何も無い土地を買い上げて作ってくれたらしい。部屋も沢山あってお風呂もリオさんが作ってくれてとても住み心地がいいそう。使用人として雇い入れた人達も住み込みにしてもらっている。

使用人は見習いも含めて全部で10人。もう少し増やして休みを多く取れる様にしようという話になっているらしく、孤児院から見習いを雇い入れようという事にもなっているとか。

あとはダキアさん達先輩で、賃貸に住んでいる人達にこの家に住んでもらっているそうで、今はダキアさん、アリソンさん、クロウさんが寝泊りしている。3人とも家賃まで払ってくれているらしい。

私なら家賃なんていらないというだろうとリオさんが話したけど、『先輩として示しが付かない』と言って必ず納めてくれている。

ちなみにルーティアさんとミルドさんの部屋も用意したらしい。
部屋は余っているからね。

屋敷の警備については過剰なまでに厳重で、各属性竜王が3人と、それぞれの配下が5人ずつ交代で常駐してくれていたそう。

エリストの上空には昼夜問わずに常時6体の竜が飛んでいたらしく、既に名物になっているとか。

帝国の刺客とかを警戒しているんだよね?

リオさんとソラちゃんは毎日エスペランサに行って町の管理やダンジョンで探索をやってみたりしていたらしい。

ユキさんはエリストでダキアさん達と依頼をこなしていた。みんな毎晩ここに帰ってきてくれていたそう。

テュケ君は自分の力不足を痛感したらしく、マサキさんに正式に弟子入りして鍛え直してもらっている。

リリエンタのみんなはダンジョンが気に入ったらしく、連日の様にやってきてはドロップ品を換金したり持って帰って加工したりしている。

孤児院の子達も冒険者として育ったらしくエスペランサを拠点に活動を始めているらしい。今は希望者の第3陣がダンジョンで訓練を積んでいるとか。

「ウェルト大陸についてはどうですか?」
「今の所は目立った出来事は起こっていないよ。ゼルグランが武器の輸出を開始した位か。」

ルーティアさんが答えてくれた。

「そんな事を心配するより自分のやりたい事をやればいいじゃねぇか。」

ダキアさんにそう言われるけど、魔王の事が心配だ。

「そうですけど気になるじゃないですか。」

魔王といえば…

「変異したギフトに危なそうなものがあって…」

《シャイターン》が作動した時、自我を失いそうになった。これが多分魔王になるトリガーなんだと思う。

みんなに説明しておいた。

「とうとう魔王になっちゃったか。」
「でも今は何とも無いのですよね?」
「四天王ごっこする?」

リオさんは普通、ユキさんは心配そう。
ソラちゃんは…ごっこじゃなくなっちゃうよ。

「一緒にダンジョンに潜って改めて思ったが、ミナが魔王として暴れ出したら止められる気がしないねぇ。」

ルーティアさんはしみじみと言っている。

「どんな感じになるんだ?」

クロウさんに聞かれたので、思い出そうとしたけどあまり記憶に無いんだよね。

[音声記録があります。聞きますか?]

「そんな事までできるのかよ。」
「聞きたいー。」

ダキアさんとアリソンさんは興味があるみたい。

それからヘルプさんに名前がついた事も説明しておこう。

「そうなんだ。ヘルプじゃ味気ないし、いいんじゃない?」
「名前を付ける事で機能が拡張されたのでしょうか…?」
「アウラよろしく~。」

リオさん、ユキさん、ソラちゃんがそれぞれ感想?を口にする。

アウラさんが音声記録を再生してくれたけど……これは酷い。
神様相手に戦っていた事を伏せるために一部音声をカットしてある。

「大体想像はしていたけど、なかなか凄い事になっているわね。」

リオさんは苦笑いを浮かべている。

「ミナちゃんにあんなこと言われたら泣いちゃうかもー。」

アリソンさんは揶揄い半分に言ってくる。

《シャイターン》に引っ張られておかしくなっていたんですよ。しょうがないじゃないですか。

「ミナ、ストレスを溜め込むのは良くない。」
「俺で良ければ相談に乗るからな?」

クロウさん、ダキアさん、それは心配する方向が違うと思うよ。
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