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リアード王国
復興
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兎人族の4姉妹と猫人族の少年を連れて村に戻った。
「おお!娘達よ!よくぞ無事で帰ってきた!!」
「お父さん!」
「無事で良かったです!」
「息子よ!私の目に狂いは無かった様だ。よくやった!」
感動の再会だね。
「皆さん本当にありがとうございました。これから生き残った同胞を集めて何とかやっていきます。」
「その事なんですけど、私達もお手伝いをして行こうかと思うんです。」
「それはありがたい!もう日も暮れていますので今日は我が家に泊まっていただいて明日改めて話をしましょう。」
「ありがとうございます。」
狐人族の族長の家に泊めてもらう事になった。
エルさんが夕飯を作ってくれてご馳走になる。食糧事情も厳しい中でおもてなしを受けるのは申し訳ない。ユキさんがインベントリからフォレストボアを10頭出して渡してくれていた。
「こんなに…ありがとうございます。」
「いえ、人間の国が迷惑を掛けてしまいましたし。」
「皆さんは私達を救ってくださった人達です。侵略をした人たちとは違います。」
「それでもです。愚かな行為で沢山の血が流れてしまいました。少しでも支えになればと思います。」
ユキさんとエルさんとのやり取りを聞いていたけど私もそう思う。
自分達には罪は無いけど他人事で済ませてはいけないと思うんだ。もちろん張本人達には相応の罰は受けてもらわないといけない。そのあたりは王様達に任せようと思う。もう元には戻らないだろうけど、いつかまた両国が手を取り合える日が来ると信じたい。
その為に全力で復興の支援をしようと3人に話すと、リオさんは「今回はただ働きではないしいいんじゃない?」と言ってくれてユキさんも「難民の町を作った時と同じ様にやってしまいましょう!」と乗り気だった。ソラちゃんも「人が足りな過ぎるから村を合体させて増やした方がいい。」と提案までしてくれた。
その日は遅くまで復興の計画を話し合った。
ーーーー
次の日の朝、再び族長達と話をする。
「まずは住む所の改善からやるわよ。今一番大事なのは族長達がしっかりとリーダーシップを発揮して暴発する人をなくす事よ。その為にはまず誰もが安心して暮らせる拠点が必要よ。という訳で近くの村の生残りもまとめて一緒に暮らせる町を作るから。」
「それはかなり大掛かりな建設が必要になりますな…。」
「私とリオさんで建物は作ってしまいます。頑丈で住みやすいお家を作りますので任せてください。」
「任せてって、お嬢さん達2人だけでやるのかい?」
「はい。」
「大丈夫、建設の魔法を使うし経験があるから。」
「そこまで言うなら…しかし我々もやれる事からやっていきますので、もし人手が必要なら何時でも言ってください。」
「それなら森から木を切ってきて貰えますか?多分結構な量必要になると思いますので。」
「分かりました!」
村の人達もやる気に満ちている。
でも建物の建設については本当に私達だけで十分だから。
町を作る場所は平原。とにかく平らな所に作ろうという話になっていた。
「まずは町の外壁を作るわ。私にオーバーブーストを掛けて。」
「はい!」
言われた通りにリオさんにオーバーブーストを付与する。
「それじゃ、いくわよ!建設!」
リオさんが魔法を発動させると石の壁が迫り上がってくる。物凄い広範囲に壁が構築されていって、その高さは10メートルくらいで厚さは5メートルはあるだろうか。一辺が5キロ位の四角の囲いが出来上がった。
「門は四ヶ所でいいわよね。あとで木を材料に作るとして、今から中の建物と畑を作っていくわ。」
リオさんも全力でやる気だ。畑に植える作物は、ユキさんとソラちゃんがダンジョンマスターから貰ってくれている。以前に使ったダンジョン産の作物の種達だ。
私とリオさんは手分けをして家を作っていく。中心地に近い所の家は私が担当。リオさんが言うには「族長の住む家だから出来るだけ良い家を作らないとだけど、私だと仮設住宅しか作れないから」だそう。
リオさんは膨大な精神力と魔力に任せて外壁に近い方に集合住宅を次々と作っていた。
私は丁寧に一つずつ屋敷を作っていく。ただ、材料が土と石になるのでコンクリートの建物っぽい家になってしまう。
木を伐採して持ってくればもっと雰囲気の良い建物が作れそうなんだけどね。
6軒ほぼ同じ屋敷を作って、近くには大きな集会場を作る。こちらもコンクリートみたいな建物になってしまうので、柱や壁を神殿の様に少し凝った造りにしておいた。中は半円を描く様に長椅子の様なものを大量に入れて、前側には十分な広さを確保して段差をつけて舞台の様にしておいた。
集会以外にも演劇とか出来そうだね。
集会場を完成させて出てくると、外周部にはアパートの様なマンションの様な建物がかなり出来上がっていた。
それと同時に精霊達に畑になる部分の開墾を指示しているみたい。耕し終えた畑にユキさんとソラちゃんが種を蒔いていた。リオさんがやって来て魔力を注ぐと早送りの様に成長していってあっという間に収穫可能な状態になっている。私も頑張ろう!
ーーーー
中心地の建物はほぼ完成。途中でリオさんが各家に井戸を掘ったり、私が付与魔法を使って魔法の照明や水生成の蛇口を作ってソラちゃんとユキさんに設置してもらったりと夕方までには大体の設備も完成した。
「今回はリアードから報酬も出るしタダ働きじゃないわ。自活出来る様にアドバイザーとして竜を置いておけば取り敢えず完成ね。」
「お風呂が欲しい。」
「あーいいわね!共同浴場も作りましょう!」
「建物は私が作りますね。」
「私は獣人族の皆さんを連れて来て町の説明をします。」
私もお風呂に入りたいのでノリノリで作ってしまった。男女別なのは勿論だけど、内湯から露天風呂まで雰囲気重視で頑張った。お湯は加熱の魔法を付与した石を使って作る事に。温泉ではないけど中々良いものが出来た。
「おお!娘達よ!よくぞ無事で帰ってきた!!」
「お父さん!」
「無事で良かったです!」
「息子よ!私の目に狂いは無かった様だ。よくやった!」
感動の再会だね。
「皆さん本当にありがとうございました。これから生き残った同胞を集めて何とかやっていきます。」
「その事なんですけど、私達もお手伝いをして行こうかと思うんです。」
「それはありがたい!もう日も暮れていますので今日は我が家に泊まっていただいて明日改めて話をしましょう。」
「ありがとうございます。」
狐人族の族長の家に泊めてもらう事になった。
エルさんが夕飯を作ってくれてご馳走になる。食糧事情も厳しい中でおもてなしを受けるのは申し訳ない。ユキさんがインベントリからフォレストボアを10頭出して渡してくれていた。
「こんなに…ありがとうございます。」
「いえ、人間の国が迷惑を掛けてしまいましたし。」
「皆さんは私達を救ってくださった人達です。侵略をした人たちとは違います。」
「それでもです。愚かな行為で沢山の血が流れてしまいました。少しでも支えになればと思います。」
ユキさんとエルさんとのやり取りを聞いていたけど私もそう思う。
自分達には罪は無いけど他人事で済ませてはいけないと思うんだ。もちろん張本人達には相応の罰は受けてもらわないといけない。そのあたりは王様達に任せようと思う。もう元には戻らないだろうけど、いつかまた両国が手を取り合える日が来ると信じたい。
その為に全力で復興の支援をしようと3人に話すと、リオさんは「今回はただ働きではないしいいんじゃない?」と言ってくれてユキさんも「難民の町を作った時と同じ様にやってしまいましょう!」と乗り気だった。ソラちゃんも「人が足りな過ぎるから村を合体させて増やした方がいい。」と提案までしてくれた。
その日は遅くまで復興の計画を話し合った。
ーーーー
次の日の朝、再び族長達と話をする。
「まずは住む所の改善からやるわよ。今一番大事なのは族長達がしっかりとリーダーシップを発揮して暴発する人をなくす事よ。その為にはまず誰もが安心して暮らせる拠点が必要よ。という訳で近くの村の生残りもまとめて一緒に暮らせる町を作るから。」
「それはかなり大掛かりな建設が必要になりますな…。」
「私とリオさんで建物は作ってしまいます。頑丈で住みやすいお家を作りますので任せてください。」
「任せてって、お嬢さん達2人だけでやるのかい?」
「はい。」
「大丈夫、建設の魔法を使うし経験があるから。」
「そこまで言うなら…しかし我々もやれる事からやっていきますので、もし人手が必要なら何時でも言ってください。」
「それなら森から木を切ってきて貰えますか?多分結構な量必要になると思いますので。」
「分かりました!」
村の人達もやる気に満ちている。
でも建物の建設については本当に私達だけで十分だから。
町を作る場所は平原。とにかく平らな所に作ろうという話になっていた。
「まずは町の外壁を作るわ。私にオーバーブーストを掛けて。」
「はい!」
言われた通りにリオさんにオーバーブーストを付与する。
「それじゃ、いくわよ!建設!」
リオさんが魔法を発動させると石の壁が迫り上がってくる。物凄い広範囲に壁が構築されていって、その高さは10メートルくらいで厚さは5メートルはあるだろうか。一辺が5キロ位の四角の囲いが出来上がった。
「門は四ヶ所でいいわよね。あとで木を材料に作るとして、今から中の建物と畑を作っていくわ。」
リオさんも全力でやる気だ。畑に植える作物は、ユキさんとソラちゃんがダンジョンマスターから貰ってくれている。以前に使ったダンジョン産の作物の種達だ。
私とリオさんは手分けをして家を作っていく。中心地に近い所の家は私が担当。リオさんが言うには「族長の住む家だから出来るだけ良い家を作らないとだけど、私だと仮設住宅しか作れないから」だそう。
リオさんは膨大な精神力と魔力に任せて外壁に近い方に集合住宅を次々と作っていた。
私は丁寧に一つずつ屋敷を作っていく。ただ、材料が土と石になるのでコンクリートの建物っぽい家になってしまう。
木を伐採して持ってくればもっと雰囲気の良い建物が作れそうなんだけどね。
6軒ほぼ同じ屋敷を作って、近くには大きな集会場を作る。こちらもコンクリートみたいな建物になってしまうので、柱や壁を神殿の様に少し凝った造りにしておいた。中は半円を描く様に長椅子の様なものを大量に入れて、前側には十分な広さを確保して段差をつけて舞台の様にしておいた。
集会以外にも演劇とか出来そうだね。
集会場を完成させて出てくると、外周部にはアパートの様なマンションの様な建物がかなり出来上がっていた。
それと同時に精霊達に畑になる部分の開墾を指示しているみたい。耕し終えた畑にユキさんとソラちゃんが種を蒔いていた。リオさんがやって来て魔力を注ぐと早送りの様に成長していってあっという間に収穫可能な状態になっている。私も頑張ろう!
ーーーー
中心地の建物はほぼ完成。途中でリオさんが各家に井戸を掘ったり、私が付与魔法を使って魔法の照明や水生成の蛇口を作ってソラちゃんとユキさんに設置してもらったりと夕方までには大体の設備も完成した。
「今回はリアードから報酬も出るしタダ働きじゃないわ。自活出来る様にアドバイザーとして竜を置いておけば取り敢えず完成ね。」
「お風呂が欲しい。」
「あーいいわね!共同浴場も作りましょう!」
「建物は私が作りますね。」
「私は獣人族の皆さんを連れて来て町の説明をします。」
私もお風呂に入りたいのでノリノリで作ってしまった。男女別なのは勿論だけど、内湯から露天風呂まで雰囲気重視で頑張った。お湯は加熱の魔法を付与した石を使って作る事に。温泉ではないけど中々良いものが出来た。
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