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戦争
侵攻
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ヘルプさん、マップ表示でみんなにも見せてください。
伯爵領に次々と入ってくるリアード王国兵。数はどんどん増えていく。
「町での蜂起は合図だったみたいね。」
「国境線の警備を手薄にする為の陽動も兼ねての事、ですか。」
「今の状態では軍の統制も取れないし侵攻も止められませんよ…。」
「私達で止める。私達ならそれができる。」
確かにソラちゃんのいう通りだ。今それができるのは私達以外にいない。
「でも、いいんですか?みんなは…。」
人を殺す事になるかもしれない。辛い思いはさせたくない。
「あーもう!いいって言ってるでしょ!私達だって覚悟はできてるわよ!ミナと一緒にいるって言ったでしょ?少しは信じなさい!」
「信じてますよ。」
だからみんなが傷付くのが嫌なんだよ。
それに無理して3人を連れて行かなくても私とウルちゃんとオル君でやってしまってもどうにかなると思うんだ。
「連れていきなさいよ?」
「ミナだけじゃ心配。」
「置いて行っても追いかけます。」
3人の眼差しは真剣だ。
…分かったよ。
「行きましょう!」
「「うん!」」「はい!」
「ウルちゃん、お願い!」
ウルちゃんに竜の姿に戻ってもらい乗せてもらう。
2体の巨大な竜と黄色の竜と共に国境へ向かう。
「ミリシアさん達は各領地へ連絡をお願いします!侵攻は私達で食い止めます!」
「わ、わかりました!どうかお気をつけて!」
ミリシアさん達竜騎兵隊は各地に飛び立って行く。
国境付近まではあっという間だ。国境線はなだらかな丘陵地帯。それを越えて隊列を組んだ兵士達がニベリスの町に向けて進軍している。国境の警備の兵もいたハズだけど、数が違いすぎたか…。
「ウルちゃん、オル君、牽制して。当てなくていい。」
「「畏まりました。」」
レーザーの様なブレスを軍勢の目の前に放つ。地面を大きく抉り、大きな線を描いていく。兵士達は動揺して隊列を乱し始めるけどすぐに元に戻っていく。
「声、拡大するわ。かましてやりなさい!」
「え?は、はい!」
コホンと咳払いをして胸を張る。
「ここはエルジュ王国です。これ以上の侵略は許しません。ここより先に進むというなら、今度は直撃させます。」
兵士達に動きはない。これで下がってくれないと一方的な殺戮になってしまう。
稜線の向こう側で何かがキラリと光った。次いで起こる爆発と衝撃。
ウルちゃんが防御障壁を張っていてくれたのでこちらに被害はない。
今のはウルちゃんたちのブレスに似ていた。
「中々の威力です。防御障壁がもっていかれました。」
今のは何?
[リアード王国には魔力を高圧縮して撃ち出す砲、魔力砲があります。今のは新開発された重魔力砲『ドラゴンバスター』と推測します。]
ヘルプさん物知り過ぎる。…今はそれは置いておいて、名前の通りドラゴンを倒すための兵器って事だね。
ウルちゃんが無事で良かったよ。
「私に挑戦するとはいい度胸です。思い知らせてやりましょう。」
「うん、ウルちゃんは何もしなくていいよ。私がやるから。」
「おお…!ミナ様が自らですか!」
「珍しくやる気じゃないの。」
「脅威がウルちゃん達だけじゃない事を知らせるんです。戦力の多さが分かれば退いてくれるかもしれません。」
「分かったわ。それなら私達もやりましょう。全員に飛行魔法を掛けるわ。」
リオさんが魔法を使うと、私達4人はウルちゃんの背中からフワリと浮きあがって離れていく。
「反撃します。逃げなければ死にますよ。」
努めて冷淡に告げると、オーバーブーストを掛けて呪文の詠唱に入る。
「《ライトニングボルト》!」
オル君の片翼を吹き飛ばした魔法を稜線目掛けて撃ち返す。
丘陵は跡形もなく吹き飛ばされて消滅した。
『ドラゴンバスター』がどんなものだったかは確認のしようもなく、辺り一体何も残っていない。
と、違う方向からキラリと光って再び魔力砲の攻撃が来る!
ユキさんが前に出て大防御で防いでくれた。
ありがとう!心強いよ。
「流石はユキ様。私の防御障壁よりも強固ですね。」
ウルちゃんも感心している。
「今度は私の番。多めにグルグルしてからの~……えいっ!」
かなり遠距離の、森の中からの砲撃だったけど、ソラちゃんの貯留石の投擲で森の半分以上が吹き飛んだ。中心にあった筈のドラゴンバスターは跡形もない。
「最後は私ね。最大出力でいくわよ!《マナエクスジベイト》、《マナインクリーズ》、《アイスウォール》!」
ウルちゃん達がブレスで作った大きな溝の中から巨大な氷の壁が迫り上がってくる。
幅は何キロもあって高さは10、いや20メートルはある。
「…地味。」
「うるさいわね!いいのよこれで!」
「ドラゴンだけがエルジュの戦力ではありませんよ。もう一度警告します。これ以上の侵略行為はあなた方にとって不幸な結果になるだけです。」
「私はウルディザスター。お前達を消滅させる事など容易く、ここから王都を焼き払う事も可能だ。我主ミナ様は私よりも強く、お仲間の方達も、お前達では足元にも及ばない。国に帰って王に伝えよ。エルジュに仇為すというなら、お前達は須く消滅すると。」
「我はオルフェリキタス。ミナ様の従者である。この地を侵さんとするならば我と我の眷属が相手をしよう。選べ、生存か死か。」
兵士達の統制が崩れ始め、皆雲の子を散らしたかの様に逃げ始める。指揮官は踏みとどまる様に言っているみたいだけど誰も命令を聞こうとしなかった。その指揮官も逃げ始める。
オーバーブースト鑑定でドラゴンバスターが他に近くにないかを調べる。
国境を越えているのが2機確認できた。
「鹵獲するわよ。」
「捕まえてどうするんですか?中央にあげちゃうとか?」
「しないわよそんなこと。どんなものか気になるじゃない。構造とか出力とか射程とか。」
「ただの興味本位?」
「その様ですね。でも、相手はエルジュに技術が流出したと警戒心を抱くはずです。再侵攻を躊躇う材料にはなります。」
「その役目、私にお任せを。」
黄色の竜がそう言って飛んでいく。一機で大丈夫かな?
「任せておいて大丈夫です。彼奴は魔力砲などで墜とされることはありません、」
オル君の言う通り、ドラゴンバスターの砲撃を難無く躱して取り付くと、足で掴んで持って帰ってくる。
「ご苦労様。ありがとうございます。」
「い、いえ!これしきのこと!」
恐縮しながらもう一機の所に飛んで行っちゃった。
何か嬉しそうだったなぁ。
伯爵領に次々と入ってくるリアード王国兵。数はどんどん増えていく。
「町での蜂起は合図だったみたいね。」
「国境線の警備を手薄にする為の陽動も兼ねての事、ですか。」
「今の状態では軍の統制も取れないし侵攻も止められませんよ…。」
「私達で止める。私達ならそれができる。」
確かにソラちゃんのいう通りだ。今それができるのは私達以外にいない。
「でも、いいんですか?みんなは…。」
人を殺す事になるかもしれない。辛い思いはさせたくない。
「あーもう!いいって言ってるでしょ!私達だって覚悟はできてるわよ!ミナと一緒にいるって言ったでしょ?少しは信じなさい!」
「信じてますよ。」
だからみんなが傷付くのが嫌なんだよ。
それに無理して3人を連れて行かなくても私とウルちゃんとオル君でやってしまってもどうにかなると思うんだ。
「連れていきなさいよ?」
「ミナだけじゃ心配。」
「置いて行っても追いかけます。」
3人の眼差しは真剣だ。
…分かったよ。
「行きましょう!」
「「うん!」」「はい!」
「ウルちゃん、お願い!」
ウルちゃんに竜の姿に戻ってもらい乗せてもらう。
2体の巨大な竜と黄色の竜と共に国境へ向かう。
「ミリシアさん達は各領地へ連絡をお願いします!侵攻は私達で食い止めます!」
「わ、わかりました!どうかお気をつけて!」
ミリシアさん達竜騎兵隊は各地に飛び立って行く。
国境付近まではあっという間だ。国境線はなだらかな丘陵地帯。それを越えて隊列を組んだ兵士達がニベリスの町に向けて進軍している。国境の警備の兵もいたハズだけど、数が違いすぎたか…。
「ウルちゃん、オル君、牽制して。当てなくていい。」
「「畏まりました。」」
レーザーの様なブレスを軍勢の目の前に放つ。地面を大きく抉り、大きな線を描いていく。兵士達は動揺して隊列を乱し始めるけどすぐに元に戻っていく。
「声、拡大するわ。かましてやりなさい!」
「え?は、はい!」
コホンと咳払いをして胸を張る。
「ここはエルジュ王国です。これ以上の侵略は許しません。ここより先に進むというなら、今度は直撃させます。」
兵士達に動きはない。これで下がってくれないと一方的な殺戮になってしまう。
稜線の向こう側で何かがキラリと光った。次いで起こる爆発と衝撃。
ウルちゃんが防御障壁を張っていてくれたのでこちらに被害はない。
今のはウルちゃんたちのブレスに似ていた。
「中々の威力です。防御障壁がもっていかれました。」
今のは何?
[リアード王国には魔力を高圧縮して撃ち出す砲、魔力砲があります。今のは新開発された重魔力砲『ドラゴンバスター』と推測します。]
ヘルプさん物知り過ぎる。…今はそれは置いておいて、名前の通りドラゴンを倒すための兵器って事だね。
ウルちゃんが無事で良かったよ。
「私に挑戦するとはいい度胸です。思い知らせてやりましょう。」
「うん、ウルちゃんは何もしなくていいよ。私がやるから。」
「おお…!ミナ様が自らですか!」
「珍しくやる気じゃないの。」
「脅威がウルちゃん達だけじゃない事を知らせるんです。戦力の多さが分かれば退いてくれるかもしれません。」
「分かったわ。それなら私達もやりましょう。全員に飛行魔法を掛けるわ。」
リオさんが魔法を使うと、私達4人はウルちゃんの背中からフワリと浮きあがって離れていく。
「反撃します。逃げなければ死にますよ。」
努めて冷淡に告げると、オーバーブーストを掛けて呪文の詠唱に入る。
「《ライトニングボルト》!」
オル君の片翼を吹き飛ばした魔法を稜線目掛けて撃ち返す。
丘陵は跡形もなく吹き飛ばされて消滅した。
『ドラゴンバスター』がどんなものだったかは確認のしようもなく、辺り一体何も残っていない。
と、違う方向からキラリと光って再び魔力砲の攻撃が来る!
ユキさんが前に出て大防御で防いでくれた。
ありがとう!心強いよ。
「流石はユキ様。私の防御障壁よりも強固ですね。」
ウルちゃんも感心している。
「今度は私の番。多めにグルグルしてからの~……えいっ!」
かなり遠距離の、森の中からの砲撃だったけど、ソラちゃんの貯留石の投擲で森の半分以上が吹き飛んだ。中心にあった筈のドラゴンバスターは跡形もない。
「最後は私ね。最大出力でいくわよ!《マナエクスジベイト》、《マナインクリーズ》、《アイスウォール》!」
ウルちゃん達がブレスで作った大きな溝の中から巨大な氷の壁が迫り上がってくる。
幅は何キロもあって高さは10、いや20メートルはある。
「…地味。」
「うるさいわね!いいのよこれで!」
「ドラゴンだけがエルジュの戦力ではありませんよ。もう一度警告します。これ以上の侵略行為はあなた方にとって不幸な結果になるだけです。」
「私はウルディザスター。お前達を消滅させる事など容易く、ここから王都を焼き払う事も可能だ。我主ミナ様は私よりも強く、お仲間の方達も、お前達では足元にも及ばない。国に帰って王に伝えよ。エルジュに仇為すというなら、お前達は須く消滅すると。」
「我はオルフェリキタス。ミナ様の従者である。この地を侵さんとするならば我と我の眷属が相手をしよう。選べ、生存か死か。」
兵士達の統制が崩れ始め、皆雲の子を散らしたかの様に逃げ始める。指揮官は踏みとどまる様に言っているみたいだけど誰も命令を聞こうとしなかった。その指揮官も逃げ始める。
オーバーブースト鑑定でドラゴンバスターが他に近くにないかを調べる。
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「捕まえてどうするんですか?中央にあげちゃうとか?」
「しないわよそんなこと。どんなものか気になるじゃない。構造とか出力とか射程とか。」
「ただの興味本位?」
「その様ですね。でも、相手はエルジュに技術が流出したと警戒心を抱くはずです。再侵攻を躊躇う材料にはなります。」
「その役目、私にお任せを。」
黄色の竜がそう言って飛んでいく。一機で大丈夫かな?
「任せておいて大丈夫です。彼奴は魔力砲などで墜とされることはありません、」
オル君の言う通り、ドラゴンバスターの砲撃を難無く躱して取り付くと、足で掴んで持って帰ってくる。
「ご苦労様。ありがとうございます。」
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