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竜の国
新たな魔法
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腕輪も人数分揃えた。あとは人型に変身してもらって服を作るだけだ。
泉の畔にはメト、ヤト、ギョクリュウ、オオトリ、マカミがいる。
人の姿のカクカミとトコヤミも一緒だ。
芽依やセロ達も彼らが変身する所を見届ける様だ。
一度に全員が変身すると対応出来ないので順番に変身してもらう事に。
まずはメトから。
『おぉ……?おおお!!』
大きな熊のメトから人の形へと変わっていく。
身長が二メートルはあろうかという大男になっていた。黒に近い茶色の短髪で優しそうな顔が印象的だ。
「凄い!本当に人間になれた!!」
颯太が布を掛けてやり私が服を生成する。
「ありがとうございます!ソータ様、ハル様!」
「良かったねメト」
メトは自分の身体を隈無く見て調べていた。
次はヤトね。
『いきます』
詠唱を完了して光に包まれるヤト。立っていたのは長い黒髪の女性だった。
「ヤト、あなた女性だったのね」
「はい。特に話す必要は無いと思っていたので言っておりませんでしたね」
そう言って微笑むヤト。
「布を。母さん、着付けは母さんと芽依でやってあげて」
「分かった!」「ええ」
「私はソータ様でも構いませんよ?」
「そういう訳にはいかないよ」
颯太はいつもの笑顔でヤトに話していた。
「セロも、ジロジロ見ないの!」
「ジロジロなんて……」
セロはリンに手で目隠しをされていた。
続いてギョクリュウ。
彼は毛並み同様に白い髪の二十代前半の青年になっていた。
「素晴らしいですね!人の姿になれるのならいつでも皆さんと一緒にいられます」
メト同様自分の身体を確認しながら喜んでいた。
次はオオトリ。
金髪の少年になっている。
「俺、何か小さくないですか?」
「そうね。変身した姿は選べないの?」
「意識していなかったのでわかりません」
髪を摘んでみたり飛び跳ねたりしているオオトリ。颯太が既に布を巻き付けてくれている。十二、三歳くらいだろうか、見た目とは違い落ち着いた印象だ。
「姿はもう変えられない筈だ」
「そうなんですか?」
「ああ。我も何度か試したのでな」
トコヤミがオオトリに説明していた。
最後はマカミ。
「ハル様ハル様!俺、ニンゲンになってますか?」
マカミも少年の姿だ。赤髪の十二、三歳位の元気そうな男の子。
問題は……
「フハハハ!マカミよ……何だその格好は!」
「仕方がないじゃないですか!自分でやった訳じゃないんですよ!」
彼の頭には変身前と同じ狼の耳とフワフワのしっぽが生えていた。
「マカミ、カワイイ!」
芽依がマカミの頭を撫でている。
マカミは嬉しそうに尻尾を揺らしているのが腰に巻かれた布の上からでも分かる。
さて、皆と同様に服を作ってしまおう。尻尾が出る様に穴が空いていなければいけないわ。その辺りを注意して生成する。
初めてだったが着せてみたら丁度良くてマカミも気に入ってくれていた。
「これで全員変身出来たけど、腕輪の作動確認と、変身の持続時間や何をしたら解除されてしまうのかを確認する必要がある。みんな協力してくれるね?」
「勿論です!」
颯太の呼び掛けに全員が頷く。そのままやるべき事を一つずつ説明していく。
「まずは各自の運動能力の把握から。今の身体に慣れていないからゆっくりでいいよ」
颯太がやってくれるので私は少し離れた所で様子を見る事に。
『ハル様、私も変身できないか試してみても宜しいですか?』
「カナエも人の姿になりたいのね。いいわよ」
カナエは喜んで詠唱を始めようとするが、この子の場合初めから服を着ているので彼女のサイズに合わせた腕輪を生成して先に着けておいてもらう。
改めて詠唱を行い、術の発動をするかと思ったら反応がない。
「私は変身できないみたいです……」
「そう……残念ね」
しょんぼりとするカナエの頭を撫でてやる。
妖精の場合は変身ではなく実体化の方がいいのかも知れない。
こちらも調べて見るとしようか。
泉の畔にはメト、ヤト、ギョクリュウ、オオトリ、マカミがいる。
人の姿のカクカミとトコヤミも一緒だ。
芽依やセロ達も彼らが変身する所を見届ける様だ。
一度に全員が変身すると対応出来ないので順番に変身してもらう事に。
まずはメトから。
『おぉ……?おおお!!』
大きな熊のメトから人の形へと変わっていく。
身長が二メートルはあろうかという大男になっていた。黒に近い茶色の短髪で優しそうな顔が印象的だ。
「凄い!本当に人間になれた!!」
颯太が布を掛けてやり私が服を生成する。
「ありがとうございます!ソータ様、ハル様!」
「良かったねメト」
メトは自分の身体を隈無く見て調べていた。
次はヤトね。
『いきます』
詠唱を完了して光に包まれるヤト。立っていたのは長い黒髪の女性だった。
「ヤト、あなた女性だったのね」
「はい。特に話す必要は無いと思っていたので言っておりませんでしたね」
そう言って微笑むヤト。
「布を。母さん、着付けは母さんと芽依でやってあげて」
「分かった!」「ええ」
「私はソータ様でも構いませんよ?」
「そういう訳にはいかないよ」
颯太はいつもの笑顔でヤトに話していた。
「セロも、ジロジロ見ないの!」
「ジロジロなんて……」
セロはリンに手で目隠しをされていた。
続いてギョクリュウ。
彼は毛並み同様に白い髪の二十代前半の青年になっていた。
「素晴らしいですね!人の姿になれるのならいつでも皆さんと一緒にいられます」
メト同様自分の身体を確認しながら喜んでいた。
次はオオトリ。
金髪の少年になっている。
「俺、何か小さくないですか?」
「そうね。変身した姿は選べないの?」
「意識していなかったのでわかりません」
髪を摘んでみたり飛び跳ねたりしているオオトリ。颯太が既に布を巻き付けてくれている。十二、三歳くらいだろうか、見た目とは違い落ち着いた印象だ。
「姿はもう変えられない筈だ」
「そうなんですか?」
「ああ。我も何度か試したのでな」
トコヤミがオオトリに説明していた。
最後はマカミ。
「ハル様ハル様!俺、ニンゲンになってますか?」
マカミも少年の姿だ。赤髪の十二、三歳位の元気そうな男の子。
問題は……
「フハハハ!マカミよ……何だその格好は!」
「仕方がないじゃないですか!自分でやった訳じゃないんですよ!」
彼の頭には変身前と同じ狼の耳とフワフワのしっぽが生えていた。
「マカミ、カワイイ!」
芽依がマカミの頭を撫でている。
マカミは嬉しそうに尻尾を揺らしているのが腰に巻かれた布の上からでも分かる。
さて、皆と同様に服を作ってしまおう。尻尾が出る様に穴が空いていなければいけないわ。その辺りを注意して生成する。
初めてだったが着せてみたら丁度良くてマカミも気に入ってくれていた。
「これで全員変身出来たけど、腕輪の作動確認と、変身の持続時間や何をしたら解除されてしまうのかを確認する必要がある。みんな協力してくれるね?」
「勿論です!」
颯太の呼び掛けに全員が頷く。そのままやるべき事を一つずつ説明していく。
「まずは各自の運動能力の把握から。今の身体に慣れていないからゆっくりでいいよ」
颯太がやってくれるので私は少し離れた所で様子を見る事に。
『ハル様、私も変身できないか試してみても宜しいですか?』
「カナエも人の姿になりたいのね。いいわよ」
カナエは喜んで詠唱を始めようとするが、この子の場合初めから服を着ているので彼女のサイズに合わせた腕輪を生成して先に着けておいてもらう。
改めて詠唱を行い、術の発動をするかと思ったら反応がない。
「私は変身できないみたいです……」
「そう……残念ね」
しょんぼりとするカナエの頭を撫でてやる。
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こちらも調べて見るとしようか。
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