2 / 12
魔術、習得したい!
世界の仕組み
しおりを挟む
────どこだろう。それは巨大な木が聳え立つ場所。あたりには花が咲き、空は青く澄んでいる。
楽園、その言葉がよく似合う場所だった。俺が目を開き、初めて見た世界とは真逆の場所。そうだ、人の声が聞こえない。叫び声が聞こえない代わりに誰もいない。
……この地は、誰のために作られたのだろう。何のための楽園なのだろう。待て、その前に俺はどうしてここに?
「……予定とは違うが、存在はここに確立された。君が生まれた意味を知りたいのならば、ここ目指すといい────エリア・サンサーラを」
声が聞こえる。黒い影のような姿が見える。しかし、手を伸ばしても届かない。声を出したくても、出すことができない。まるで俺の存在がないみたいだ。
そうだ、この楽園には最初から誰もいない。もがいたところで今の俺ではをどうしようもない。
……また、俺は何もできないんだ。そこにいる人は絶対に大事な人なのに。
「落ち込むことはない。今は生きることに専念したらいい。その存在価値が上がった時、またこうやって話すとしよう。いつかは届き超える。その日まで積み重ねるんだ」
積み重ねる……? 何を、どうすればいい。存在価値ってなんだ! 答えてくれ、誰か!
────まだその存在に届かない。そういって遮断するかのように、木の根が視界を塞いでいく。深い闇に落ち、俺は楽園からどんどん遠ざかって行くのがわかる。
少し冷静になれば、手を伸ばしても届かないのはわかる。今はまだ、たどり着けないのもわかる。俺じゃ未熟なんだ、俺として。
「……あぁ、わかったよ。なら、諦めない。いつか必ず、エリア・サンサーラへたどり着く……見えないあんたとも、会話してみせる」
待ってろ、俺は……楽園 に存在を突き立てる!
「……そろそろ帰ってきたらどうだ。起きろ」
ん……? 声が聞こえて……
「うおぁっ! だっ……誰!?」
目を開けると、そこにいたのは片目を髪の毛で隠した青年だ。これと言った表情はしていないが、目から機嫌が悪そうに見える。次に見たのはその周り。布を張ったテントの中の、簡単なベッドの上にいるようだ。本当に簡単なものしかなくて、怪しいものは全くない。
……冷静に考えれば、悪い人ではない。うん、落ち着こうか。
「うん、まぁ落ち着こう。考えればわかる……はず?」
「知らんやつを考えても、わかるかアホ!」
知らない人から刺さるツッコミを受けた。はい、その通りです。俺はどうもこの状況が怖くないらしい。最初の命の危機比べたら、知らない人が目の前にいるのなんて、大したことはない。
「全く……お前はどこを見て安心したんだか」
「そりゃ、あんたが悪い人じゃないと思うからだ。俺をあの地獄から助けてくれた、そうでしょ?」
青年はため息をつきながら「ここまですれば気づくか」と残念そうに口にする。いや、勘です。だがこれで確証が持てた。
────この人が、あの輝く目の持ち主。地獄の中の唯一の祝福。
右目の奥が、熱くなる。じんわりと体が温まる。胸が締め付けられる気がした。この人がいなければ、俺はここにいないんだ。
「────ありがとう、助けてくれて。今生きているのは、あんたのおかげだ」
何だか恥ずかしくて、顔を逸らす。目だけで青年を見るが、青年は相変わらず無表情に近い。言って損した気分になるが、これは言うべきことだ。
すると、青年はどこからともなく、無色透明の石を取り出した。軽く手に握り、口を開く。
「礼はいい。それよりお前はどこまで自分を知っている?いや、どこまで記憶があるかと言った方がいいか」
「なんで、それを……」
「俺はお前を知っている、少しだけな。だがお前は、俺を知っているのか?」
「……知らない。俺がなんなのか、あんたが誰なのかわからない。言葉もわかるし、ある程度知識もあるけど……わからないな」
知識、青年が反応したのはその言葉だった。なるほどな、ポツリとつぶやき、青年は俺を見つめる。その目には、熱が込められていた。表情はこんなにも冷たいのに、その温度差がしっかり目から伝わってくる。不思議な感覚に、思わず身震いしてしまう。
……この人は何者だ?
「だいたいわかった。あとはお前がこれに、どれだけ反応するかだ」
そういって問答無用で、青年は俺の額に、無色透明の石を押し付ける。びっくりしすぎて声すら上げられないまま、額が熱を帯びていくのがわかる。
少しだけ上を見た。すると、そこでは無色透明の石が、七色に光り輝いていた。その光は次第に体を包み、さらにテントの中を照らしていく。綺麗だ、ただの石じゃない。でもこの石は何なんだ?
「ふーむ……この反応は……」
初めて、青年の表情が確かに動く。何か困ったことでもあったかのような、不機嫌な顔だ。
「ど、どうしたんだ?」
「いや……ずいぶんと面倒なことになった。そう思っただけだ」
「何とか言ってくれ、俺のことだろ?」
すると、青年は頭を抱えた。大きくため息をつき、そして無色透明に戻った石を見せる。
「いいか、お前の状況を簡単に言う。お前は記憶はないが人間として生きる上での常識は持っている。だが、それ以外はすべて失っている状況だ」
「それは……何か困るのか?」
「困るとも。お前はこの通り世界の仕組みを知らない」
その時、心に何か刺さるような感覚がした。初めて目の覚めたあの日、巨大な機械が俺を捉えようとした。あれがこの世界の仕組み。命を狙うものなのは間違いない。
「ざっくりとした説明だ。約100年前、地球に小惑星が接近。破壊はしたが、その破片によって地球の資源は破壊された」
「資源が、破壊?」
「そうだ、それにより人間は、科学に頼った生活ができなくなり、わずかな資源をめぐって争いを始めた。そこで現れたのが、魔術師たちだ」
「魔術師?」
何もわからない俺だが、青年は淡々と説明を続ける。俺の知らなさに呆れるような様子もない。魔術師……その説明に青年は少し、言葉を詰まらせる。そして、青年は自らを指さして言う。
「俺のようなやつだ」
そうか、この人は魔術師なのか。あの輝く目も、無表情も、魔術師だから……なのか?
「今まで表舞台から退いていた魔術師が、ここぞとばかりに科学と戦争を始めた。世界を支配できるとでも思ったんだろう。支配をめぐった戦争で、地球人口の3分の2が死滅した。まさに人類最悪の世界大戦……それが「S・S大戦」だ」
「3分の2……じゃあ、この地球上に、人間はほとんどいないのか!?」
「あぁ、さらに権力者は軒並み火星へ行ったよ。科学の力を結集させてね。いわば、政治力のない人間がこの地球に残った。おかげでこの世界は荒廃しているさ」
その時、風が吹く。テントが揺れ、布の隙間から外が見える。その先にあったのは、乾ききった大地と、朽ち果てた木。とても人が住めるような土地ではなかった。
「それで、その大戦のあとが今────」
「────いや、そこからもう100年経った。その後もいろいろあったさ。結果、科学と魔術の争いに、決着はつかなかったんだ。地球に残った僅かな人間をかき集め、科学と魔術はそれぞれの国を作った。しかしそのとき、どちらにも付けなかった人間がいてな」
「どちらにも付けなかった? だって、そこまで人間は、科学を使ってたんだろ。魔術が使えないなら、科学に行くんじゃないのか?」
「……科学は過去の人間では追いつけないほど、進みすぎたんだ。もう誰もが使えるものじゃない。そこで、どちらでもないただの人間は「無個性」と呼ばれるようになった」
無個性、あまり好きじゃない響きだ。その人たちだって個性はあるはずなのに、まるでその人の存在を全否定しているようだ。
────ただ、今の俺にそれはお似合いだ。自分が何もわからない、個性すらはっきりとしていない俺が言えたことじゃない。
「お察しの通り、お前は無個性に当たる。本来この石は、それぞれの持つ色によって輝きを変える。科学を使うなら寒色系に、魔術を使うなら暖色系に変わるはずだ。無個性ならどれにも当たらず、七色に光る」
「やっぱり無個性は……科学に捕まえられるのか。俺は、これから生きていくためにどうすれば……」
「少し違うな。科学は魔術にしか敵対しない。お前は少し特殊だったんだろう」
そして青年は、またどこからともなく、手袋を取り出す。黒く薄い手袋を、何も言わず俺の手にはめる。青年の手は顔に似合わず温かく、手袋も同時に温かかった。ようやく俺は、この部屋が少し寒かったことに気付く。手袋があったほうが……うん? 手以外も温まる?
「この世界で生きていく、俺からの選別だ。防寒を施した魔術防具、ここは寒いから役立つだろう」
「おぉ……全身温かい! これが魔術……!」
「あぁ、科学より身軽だ。複雑に見えて簡単、それが魔術の良さだ」
青年はテントの隅から、一枚の紙を持ってくる。それを撫でると、何も書かれていなかった紙に、地図が浮かび上がってきた。
「おぉぉ? これも魔術か!」
「あぁ、ここから少し行けば、無個性たちの集落がある。しっかりそこで人のために働き、この世界でたくましく生きていくといい」
「……え、あんたは来ないのか」
「俺はお前を助けたが、保護者じゃない。お前とはここでさよならだ」
急に、暗闇に一人にされた気分になった。この人は、ずっとついていない。当たり前だ、人間は自分で生きていく。依存して生きるものじゃないからこそ、どこかで一人にならなきゃいけない。
楽園、その言葉がよく似合う場所だった。俺が目を開き、初めて見た世界とは真逆の場所。そうだ、人の声が聞こえない。叫び声が聞こえない代わりに誰もいない。
……この地は、誰のために作られたのだろう。何のための楽園なのだろう。待て、その前に俺はどうしてここに?
「……予定とは違うが、存在はここに確立された。君が生まれた意味を知りたいのならば、ここ目指すといい────エリア・サンサーラを」
声が聞こえる。黒い影のような姿が見える。しかし、手を伸ばしても届かない。声を出したくても、出すことができない。まるで俺の存在がないみたいだ。
そうだ、この楽園には最初から誰もいない。もがいたところで今の俺ではをどうしようもない。
……また、俺は何もできないんだ。そこにいる人は絶対に大事な人なのに。
「落ち込むことはない。今は生きることに専念したらいい。その存在価値が上がった時、またこうやって話すとしよう。いつかは届き超える。その日まで積み重ねるんだ」
積み重ねる……? 何を、どうすればいい。存在価値ってなんだ! 答えてくれ、誰か!
────まだその存在に届かない。そういって遮断するかのように、木の根が視界を塞いでいく。深い闇に落ち、俺は楽園からどんどん遠ざかって行くのがわかる。
少し冷静になれば、手を伸ばしても届かないのはわかる。今はまだ、たどり着けないのもわかる。俺じゃ未熟なんだ、俺として。
「……あぁ、わかったよ。なら、諦めない。いつか必ず、エリア・サンサーラへたどり着く……見えないあんたとも、会話してみせる」
待ってろ、俺は……楽園 に存在を突き立てる!
「……そろそろ帰ってきたらどうだ。起きろ」
ん……? 声が聞こえて……
「うおぁっ! だっ……誰!?」
目を開けると、そこにいたのは片目を髪の毛で隠した青年だ。これと言った表情はしていないが、目から機嫌が悪そうに見える。次に見たのはその周り。布を張ったテントの中の、簡単なベッドの上にいるようだ。本当に簡単なものしかなくて、怪しいものは全くない。
……冷静に考えれば、悪い人ではない。うん、落ち着こうか。
「うん、まぁ落ち着こう。考えればわかる……はず?」
「知らんやつを考えても、わかるかアホ!」
知らない人から刺さるツッコミを受けた。はい、その通りです。俺はどうもこの状況が怖くないらしい。最初の命の危機比べたら、知らない人が目の前にいるのなんて、大したことはない。
「全く……お前はどこを見て安心したんだか」
「そりゃ、あんたが悪い人じゃないと思うからだ。俺をあの地獄から助けてくれた、そうでしょ?」
青年はため息をつきながら「ここまですれば気づくか」と残念そうに口にする。いや、勘です。だがこれで確証が持てた。
────この人が、あの輝く目の持ち主。地獄の中の唯一の祝福。
右目の奥が、熱くなる。じんわりと体が温まる。胸が締め付けられる気がした。この人がいなければ、俺はここにいないんだ。
「────ありがとう、助けてくれて。今生きているのは、あんたのおかげだ」
何だか恥ずかしくて、顔を逸らす。目だけで青年を見るが、青年は相変わらず無表情に近い。言って損した気分になるが、これは言うべきことだ。
すると、青年はどこからともなく、無色透明の石を取り出した。軽く手に握り、口を開く。
「礼はいい。それよりお前はどこまで自分を知っている?いや、どこまで記憶があるかと言った方がいいか」
「なんで、それを……」
「俺はお前を知っている、少しだけな。だがお前は、俺を知っているのか?」
「……知らない。俺がなんなのか、あんたが誰なのかわからない。言葉もわかるし、ある程度知識もあるけど……わからないな」
知識、青年が反応したのはその言葉だった。なるほどな、ポツリとつぶやき、青年は俺を見つめる。その目には、熱が込められていた。表情はこんなにも冷たいのに、その温度差がしっかり目から伝わってくる。不思議な感覚に、思わず身震いしてしまう。
……この人は何者だ?
「だいたいわかった。あとはお前がこれに、どれだけ反応するかだ」
そういって問答無用で、青年は俺の額に、無色透明の石を押し付ける。びっくりしすぎて声すら上げられないまま、額が熱を帯びていくのがわかる。
少しだけ上を見た。すると、そこでは無色透明の石が、七色に光り輝いていた。その光は次第に体を包み、さらにテントの中を照らしていく。綺麗だ、ただの石じゃない。でもこの石は何なんだ?
「ふーむ……この反応は……」
初めて、青年の表情が確かに動く。何か困ったことでもあったかのような、不機嫌な顔だ。
「ど、どうしたんだ?」
「いや……ずいぶんと面倒なことになった。そう思っただけだ」
「何とか言ってくれ、俺のことだろ?」
すると、青年は頭を抱えた。大きくため息をつき、そして無色透明に戻った石を見せる。
「いいか、お前の状況を簡単に言う。お前は記憶はないが人間として生きる上での常識は持っている。だが、それ以外はすべて失っている状況だ」
「それは……何か困るのか?」
「困るとも。お前はこの通り世界の仕組みを知らない」
その時、心に何か刺さるような感覚がした。初めて目の覚めたあの日、巨大な機械が俺を捉えようとした。あれがこの世界の仕組み。命を狙うものなのは間違いない。
「ざっくりとした説明だ。約100年前、地球に小惑星が接近。破壊はしたが、その破片によって地球の資源は破壊された」
「資源が、破壊?」
「そうだ、それにより人間は、科学に頼った生活ができなくなり、わずかな資源をめぐって争いを始めた。そこで現れたのが、魔術師たちだ」
「魔術師?」
何もわからない俺だが、青年は淡々と説明を続ける。俺の知らなさに呆れるような様子もない。魔術師……その説明に青年は少し、言葉を詰まらせる。そして、青年は自らを指さして言う。
「俺のようなやつだ」
そうか、この人は魔術師なのか。あの輝く目も、無表情も、魔術師だから……なのか?
「今まで表舞台から退いていた魔術師が、ここぞとばかりに科学と戦争を始めた。世界を支配できるとでも思ったんだろう。支配をめぐった戦争で、地球人口の3分の2が死滅した。まさに人類最悪の世界大戦……それが「S・S大戦」だ」
「3分の2……じゃあ、この地球上に、人間はほとんどいないのか!?」
「あぁ、さらに権力者は軒並み火星へ行ったよ。科学の力を結集させてね。いわば、政治力のない人間がこの地球に残った。おかげでこの世界は荒廃しているさ」
その時、風が吹く。テントが揺れ、布の隙間から外が見える。その先にあったのは、乾ききった大地と、朽ち果てた木。とても人が住めるような土地ではなかった。
「それで、その大戦のあとが今────」
「────いや、そこからもう100年経った。その後もいろいろあったさ。結果、科学と魔術の争いに、決着はつかなかったんだ。地球に残った僅かな人間をかき集め、科学と魔術はそれぞれの国を作った。しかしそのとき、どちらにも付けなかった人間がいてな」
「どちらにも付けなかった? だって、そこまで人間は、科学を使ってたんだろ。魔術が使えないなら、科学に行くんじゃないのか?」
「……科学は過去の人間では追いつけないほど、進みすぎたんだ。もう誰もが使えるものじゃない。そこで、どちらでもないただの人間は「無個性」と呼ばれるようになった」
無個性、あまり好きじゃない響きだ。その人たちだって個性はあるはずなのに、まるでその人の存在を全否定しているようだ。
────ただ、今の俺にそれはお似合いだ。自分が何もわからない、個性すらはっきりとしていない俺が言えたことじゃない。
「お察しの通り、お前は無個性に当たる。本来この石は、それぞれの持つ色によって輝きを変える。科学を使うなら寒色系に、魔術を使うなら暖色系に変わるはずだ。無個性ならどれにも当たらず、七色に光る」
「やっぱり無個性は……科学に捕まえられるのか。俺は、これから生きていくためにどうすれば……」
「少し違うな。科学は魔術にしか敵対しない。お前は少し特殊だったんだろう」
そして青年は、またどこからともなく、手袋を取り出す。黒く薄い手袋を、何も言わず俺の手にはめる。青年の手は顔に似合わず温かく、手袋も同時に温かかった。ようやく俺は、この部屋が少し寒かったことに気付く。手袋があったほうが……うん? 手以外も温まる?
「この世界で生きていく、俺からの選別だ。防寒を施した魔術防具、ここは寒いから役立つだろう」
「おぉ……全身温かい! これが魔術……!」
「あぁ、科学より身軽だ。複雑に見えて簡単、それが魔術の良さだ」
青年はテントの隅から、一枚の紙を持ってくる。それを撫でると、何も書かれていなかった紙に、地図が浮かび上がってきた。
「おぉぉ? これも魔術か!」
「あぁ、ここから少し行けば、無個性たちの集落がある。しっかりそこで人のために働き、この世界でたくましく生きていくといい」
「……え、あんたは来ないのか」
「俺はお前を助けたが、保護者じゃない。お前とはここでさよならだ」
急に、暗闇に一人にされた気分になった。この人は、ずっとついていない。当たり前だ、人間は自分で生きていく。依存して生きるものじゃないからこそ、どこかで一人にならなきゃいけない。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜
月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。
だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。
「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。
私は心を捨てたのに。
あなたはいきなり許しを乞うてきた。
そして優しくしてくるようになった。
ーー私が想いを捨てた後で。
どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
人生を共にしてほしい、そう言った最愛の人は不倫をしました。
松茸
恋愛
どうか僕と人生を共にしてほしい。
そう言われてのぼせ上った私は、侯爵令息の彼との結婚に踏み切る。
しかし結婚して一年、彼は私を愛さず、別の女性と不倫をした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる