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第二章~5億の男は大変です~
社長の座と本心2
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────今日も、慌ただしい一日が終わろうとしていた。社長は本来、こんなに慌ただしい人間ではないはずだ。俺はと言えば、ほとんどを会社で過ごし、社長室である、明の部屋には行っていない。
社員との繋がりを何よりも大事にした。社長という座には、あまりこだわらなかった。社員には常に敬語で話した。社員とともに食事をした。社長は変わっていると言われた。まるで庶民のようだと。
……今もこうやって、一人で安い牛丼を食べているのは、どうしてだろうか。何かに違和感を感じる。これでいいはずなのに、俺はどうしても心が軽くなることはない。
────俺は、何か大事なものを無くしたんじゃないか────?
母さんの看病はできていない。冬馬さんに任せっきりだ。真希にお金は、常に郵送で送り続けている。俺は、ずっとずっと、家族をほったらかしてきた。
……おかしい、俺は、家族のために働いているのに、家族をこんな風に扱うなんて。
────違う、俺は社長なんだから、働くのは社員のためじゃないのか────?
牛丼屋から出て、空を見上げ、一人立ち尽くす。お腹はいっぱいなのに、何も満たされた気がしない。俺は結局、誰のためにこんなにがむじゃらに働いているんだ?
────思い出した、俺は、空っぽな自分に意味をつけるために、ここまで働いているんだ────
こんなの、ゾンビか何かだ。俺の中身は、きっと死んでいる。元気に今日も、死んでいる。
中身が空っぽで、自分を自分と認識できない俺は、社長の殻をかぶることで、自分というものを作り上げた。そんなのただの被り物だ。中身はひょっとして、化け物かもしれない。
────俺は誰かから奪うばかりだ────
俺は、人の人生を奪った。人の座を奪った。だというのに、俺は何も満足しないし、何も実感しない。実感、そう、生きているという実感。
いつから俺は死んでいた。いいや、いつから生きていたと思ったんだ。
こんな街中の空は、周りが明るすぎて、星なんて見えやしない。俺もそうだ、もう何も見えない。こんな人生、もう、サヨナラしよう。そうすれば、少しはきっと楽だ。
────ふと、光が見えた。とても明るい、一等星のように明るい星のようなもの。それは────
「いやぁ、UFOみたいだよね。あんなに点滅しないで、光続けて動くんだからさ」
しばらく聞かなかった、いいや、聞こうとしなかった声が聞こえる。俺は意図的に遠ざけた、自らを罰するためだ。俺みたいな人間と一緒にいたって幸せにならない、この人の幸せを奪ってはいけない。そういって遠ざけた、愛しい声。
「知っているかい進くん。あれは国際宇宙ステーションだ。どの空で見えるは事前に教えてくれるんだよ。すごいよね、大きくて綺麗で、本当の星みたいだ」
こんな俺のそばにいたらいけない。俺はこの人の幸せを、奪ってしまうんだ。
「こんな街中でも見えるんだね。ねぇ、進くん。今回ばかりは、知らんぷりは許さないよ。なんてったって、僕が目の前にいるんだもんね!」
ついに僕は、その姿を瞳に映してしまった。同年代とは思えない、可愛らしさ見た目。誰からでも愛されるその可愛らしさ、そして、誰にも触れられない神秘性。全く違う二つを兼ね備えた少女────影山明はそこにいた。
「ダメだよ、明……俺と一緒にいたら……」
「君と一緒にいたら、僕が不幸になるのかい? そんなの、誰が決めたわけ?」
「だ……だって……」
俺と一緒にいたら不幸になるって、周りが証明したじゃないか。そうじゃなきゃ、俺はこの現実に耐えられなかったんだ。だが、明は笑顔で告げる。
「僕の幸せは、少しでも長い間、進くんといることだよ。それ以外に、僕の幸せなんてない」
牛丼屋の横、人通りの少ない通り。国際宇宙ステーションの通り過ぎた、明るくて暗い空の下、明は俺をそっと、優しく抱きしめた。まるで壊れないように、ガラスを扱うように、それほど、優しく。
「君はきっと、あの国際宇宙ステーションのように、人工の光だろう。あの空と同じように、本当の色を出せないんだろう。作られた立場でも、周りを不幸にする君でも、いいじゃないか。それもまた一つの「個性」であり、人間らしさだよ、進くん」
「……こんなのが?」
「そうだね、あんまり嬉しくないかもだけど、こんなのが」
俺を抱きしめると同時に、埋もれてしまった明の顔はわからない。しかし声はいつもより明るく、いつもより優しく、俺を包み込んでいく。
────あの運命とも呼べる日、スクーターの上に座っていた明は、こんな声だった。俺を導く、どこか怪しくも、優しい明りだ。
「だから一つ言わせてほしい。進くん、自分を追い詰めて、無理をするなんてダメだ」
心のやわらかいところに響く言葉だ。固まっていた心を崩す、その一言。
「君の姿を見ていると、心が痛む。君のこの現実に立ち向かう姿が見たかった。それは僕の欲望だ。だがそれは、誰も幸せになんてしなかった……」
「……どうして、俺の現実に立ち向かう姿を?」
「それは────」
明は口にする。俺が何年も聞かなかった、その名前を。
「君が誰の息子か、誰に似ているかを知るためだ。矢崎誠一郎、彼に似ているかどうかを」
「どうして……俺の父さんの名前を?」
「進くんはきっと知らないだろう。簡単に言うならば、矢崎誠一郎は、この影山家にとっては大切な相手だった。だからこそ、進くんを社長の代行として選んだし、進くんは誠一郎さんに似てほしいと思った。しかし、君を見てみると結局は……」
言葉を詰まらせる。それと同時に、そっと明は離れた。それからも、何か嫌なことがあったことがわかる。
「あんまり言いたくはないね……まるで僕のお父さんを見ているようだ。見たくない現実があれば、仕事に打ち込むことで、見なかったことにする。僕は、そんなお父さんが大嫌いだったんだ」
「そんなに、似てたのか……」
だが実際、明の言う通りだろう。俺は家族だけじゃない、こんなにも大切な明さえも、見なかったことにした。自分が不幸にするからって。
────俺は、なんてことをしたんだろう。
「でもね、進くんを見ていたら、やっぱり僕のお父さんと違うところがあってね。僕のお父さんは、自らの間違いすら踏み倒して進んだけど、進くんは自らの間違いに気づいて、こうやって悩んでいる。進くんは、本当にいい人だね」
「悩んでいる……」
そうか、俺は悩んでいたのか。明に言われて、ようやく実感がわく。そして、悩んでいたというならば、明を見て、答えは得た。
「悩んでいたのは、きっと俺の在り方だよね」
「そうだね、あまりにも辛い、その生き方さえも」
「……なんだか、全然幸せじゃないや」
「……でしょ」
俺は今、どうあるべきだ。明の嫌いな俺のままでいるべきか。そんなはずはない。誰かを不幸にし続けてでも、俺は俺の幸せを掴まなければ……
────誰かを踏み台にしたって、幸せを掴むのが、人間なんだ。それほど人間は、自らの幸せを求める。
でも俺は、俺の幸せは誰かとともにある。それはきっと、普通の人間と違って歪だろう。その幸せは「誰かの幸せとともにある」のだから。お互いに幸せじゃないと、それは幸せとは呼べない。
あまりも他人依存の幸せだ。でも、俺は────そんな幸せを抱えて生きていきたい。
「俺の父さんが、この明の家に大事な存在だったんなら、俺もそんな人間になりたい」
「ほうほう、つまり、悩んでいた答えは出たかな?」
「あぁ、俺は、明の嫌いな俺にはならない。明が好きでいてくれるなら、どんな俺でも、それはきっと俺だ」
顔は自然と笑顔になる。明はそれを見て、とても愛おしく笑うのだ。
「あぁ、マジですって顔だね。笑ってるけど、それは本気なんだ。進くん、ありがとう」
自然と明は、俺の左手に手を絡める。俺はその手を拒まず握りしめた。お互い見つめあい、笑いあって、幸せを実感する。
……ずっとずっと遠回りだった。でも、ようやく手に入れた。そんな気がするよ、明。
社長の座なんて、最初から大事じゃないんだ。ずっと大事なのは、明なんだ。
社員との繋がりを何よりも大事にした。社長という座には、あまりこだわらなかった。社員には常に敬語で話した。社員とともに食事をした。社長は変わっていると言われた。まるで庶民のようだと。
……今もこうやって、一人で安い牛丼を食べているのは、どうしてだろうか。何かに違和感を感じる。これでいいはずなのに、俺はどうしても心が軽くなることはない。
────俺は、何か大事なものを無くしたんじゃないか────?
母さんの看病はできていない。冬馬さんに任せっきりだ。真希にお金は、常に郵送で送り続けている。俺は、ずっとずっと、家族をほったらかしてきた。
……おかしい、俺は、家族のために働いているのに、家族をこんな風に扱うなんて。
────違う、俺は社長なんだから、働くのは社員のためじゃないのか────?
牛丼屋から出て、空を見上げ、一人立ち尽くす。お腹はいっぱいなのに、何も満たされた気がしない。俺は結局、誰のためにこんなにがむじゃらに働いているんだ?
────思い出した、俺は、空っぽな自分に意味をつけるために、ここまで働いているんだ────
こんなの、ゾンビか何かだ。俺の中身は、きっと死んでいる。元気に今日も、死んでいる。
中身が空っぽで、自分を自分と認識できない俺は、社長の殻をかぶることで、自分というものを作り上げた。そんなのただの被り物だ。中身はひょっとして、化け物かもしれない。
────俺は誰かから奪うばかりだ────
俺は、人の人生を奪った。人の座を奪った。だというのに、俺は何も満足しないし、何も実感しない。実感、そう、生きているという実感。
いつから俺は死んでいた。いいや、いつから生きていたと思ったんだ。
こんな街中の空は、周りが明るすぎて、星なんて見えやしない。俺もそうだ、もう何も見えない。こんな人生、もう、サヨナラしよう。そうすれば、少しはきっと楽だ。
────ふと、光が見えた。とても明るい、一等星のように明るい星のようなもの。それは────
「いやぁ、UFOみたいだよね。あんなに点滅しないで、光続けて動くんだからさ」
しばらく聞かなかった、いいや、聞こうとしなかった声が聞こえる。俺は意図的に遠ざけた、自らを罰するためだ。俺みたいな人間と一緒にいたって幸せにならない、この人の幸せを奪ってはいけない。そういって遠ざけた、愛しい声。
「知っているかい進くん。あれは国際宇宙ステーションだ。どの空で見えるは事前に教えてくれるんだよ。すごいよね、大きくて綺麗で、本当の星みたいだ」
こんな俺のそばにいたらいけない。俺はこの人の幸せを、奪ってしまうんだ。
「こんな街中でも見えるんだね。ねぇ、進くん。今回ばかりは、知らんぷりは許さないよ。なんてったって、僕が目の前にいるんだもんね!」
ついに僕は、その姿を瞳に映してしまった。同年代とは思えない、可愛らしさ見た目。誰からでも愛されるその可愛らしさ、そして、誰にも触れられない神秘性。全く違う二つを兼ね備えた少女────影山明はそこにいた。
「ダメだよ、明……俺と一緒にいたら……」
「君と一緒にいたら、僕が不幸になるのかい? そんなの、誰が決めたわけ?」
「だ……だって……」
俺と一緒にいたら不幸になるって、周りが証明したじゃないか。そうじゃなきゃ、俺はこの現実に耐えられなかったんだ。だが、明は笑顔で告げる。
「僕の幸せは、少しでも長い間、進くんといることだよ。それ以外に、僕の幸せなんてない」
牛丼屋の横、人通りの少ない通り。国際宇宙ステーションの通り過ぎた、明るくて暗い空の下、明は俺をそっと、優しく抱きしめた。まるで壊れないように、ガラスを扱うように、それほど、優しく。
「君はきっと、あの国際宇宙ステーションのように、人工の光だろう。あの空と同じように、本当の色を出せないんだろう。作られた立場でも、周りを不幸にする君でも、いいじゃないか。それもまた一つの「個性」であり、人間らしさだよ、進くん」
「……こんなのが?」
「そうだね、あんまり嬉しくないかもだけど、こんなのが」
俺を抱きしめると同時に、埋もれてしまった明の顔はわからない。しかし声はいつもより明るく、いつもより優しく、俺を包み込んでいく。
────あの運命とも呼べる日、スクーターの上に座っていた明は、こんな声だった。俺を導く、どこか怪しくも、優しい明りだ。
「だから一つ言わせてほしい。進くん、自分を追い詰めて、無理をするなんてダメだ」
心のやわらかいところに響く言葉だ。固まっていた心を崩す、その一言。
「君の姿を見ていると、心が痛む。君のこの現実に立ち向かう姿が見たかった。それは僕の欲望だ。だがそれは、誰も幸せになんてしなかった……」
「……どうして、俺の現実に立ち向かう姿を?」
「それは────」
明は口にする。俺が何年も聞かなかった、その名前を。
「君が誰の息子か、誰に似ているかを知るためだ。矢崎誠一郎、彼に似ているかどうかを」
「どうして……俺の父さんの名前を?」
「進くんはきっと知らないだろう。簡単に言うならば、矢崎誠一郎は、この影山家にとっては大切な相手だった。だからこそ、進くんを社長の代行として選んだし、進くんは誠一郎さんに似てほしいと思った。しかし、君を見てみると結局は……」
言葉を詰まらせる。それと同時に、そっと明は離れた。それからも、何か嫌なことがあったことがわかる。
「あんまり言いたくはないね……まるで僕のお父さんを見ているようだ。見たくない現実があれば、仕事に打ち込むことで、見なかったことにする。僕は、そんなお父さんが大嫌いだったんだ」
「そんなに、似てたのか……」
だが実際、明の言う通りだろう。俺は家族だけじゃない、こんなにも大切な明さえも、見なかったことにした。自分が不幸にするからって。
────俺は、なんてことをしたんだろう。
「でもね、進くんを見ていたら、やっぱり僕のお父さんと違うところがあってね。僕のお父さんは、自らの間違いすら踏み倒して進んだけど、進くんは自らの間違いに気づいて、こうやって悩んでいる。進くんは、本当にいい人だね」
「悩んでいる……」
そうか、俺は悩んでいたのか。明に言われて、ようやく実感がわく。そして、悩んでいたというならば、明を見て、答えは得た。
「悩んでいたのは、きっと俺の在り方だよね」
「そうだね、あまりにも辛い、その生き方さえも」
「……なんだか、全然幸せじゃないや」
「……でしょ」
俺は今、どうあるべきだ。明の嫌いな俺のままでいるべきか。そんなはずはない。誰かを不幸にし続けてでも、俺は俺の幸せを掴まなければ……
────誰かを踏み台にしたって、幸せを掴むのが、人間なんだ。それほど人間は、自らの幸せを求める。
でも俺は、俺の幸せは誰かとともにある。それはきっと、普通の人間と違って歪だろう。その幸せは「誰かの幸せとともにある」のだから。お互いに幸せじゃないと、それは幸せとは呼べない。
あまりも他人依存の幸せだ。でも、俺は────そんな幸せを抱えて生きていきたい。
「俺の父さんが、この明の家に大事な存在だったんなら、俺もそんな人間になりたい」
「ほうほう、つまり、悩んでいた答えは出たかな?」
「あぁ、俺は、明の嫌いな俺にはならない。明が好きでいてくれるなら、どんな俺でも、それはきっと俺だ」
顔は自然と笑顔になる。明はそれを見て、とても愛おしく笑うのだ。
「あぁ、マジですって顔だね。笑ってるけど、それは本気なんだ。進くん、ありがとう」
自然と明は、俺の左手に手を絡める。俺はその手を拒まず握りしめた。お互い見つめあい、笑いあって、幸せを実感する。
……ずっとずっと遠回りだった。でも、ようやく手に入れた。そんな気がするよ、明。
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