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第2章 辺境伯領平定戦
第54話 九州衆
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「待ちくたびれましたよ新九郎!」
馬を飛ばして大坂屋敷に到着すると、門前で母上と弟妹達が待ち構えていた。
こんな所で何をしているのかと問いながら黒鉄から下りる。
「皆が首を長くして待っているのです!」
「分かった分かった! 参るぞ左馬助!」
「はっ!」
ちなみに、同行して来たミナは八千代と弟妹達の手によって連れ去られてしまった。
また玩具にされてしまうのであろうな。
助けを求める悲鳴が耳に入る。
可哀想だが、今は助けてやれん。
許せよ……。
「何をしているんです!? 急ぎなさい!」
母上に急かされて廊下を進む。
間もなく、謁見や評定に使う広間へ着いた。
「おう。来たか」
ずいぶん顔色が良くなった父上が片手を上げて出迎える。
と同時に、広間に集まった甲冑姿の男達が一斉に頭を下げた。
どこからか嗚咽が聞こえた。
上座には向かわず、そのまま先頭に座る男の元へと足を向けた。
小さく震える男の肩を、しっかと掴む。
「隼人! 再び相見える事が出来て嬉しいぞ!」
「お、お久しゅうござります……。名護屋在番衆筆頭、長井隼人正利弘、御許に戻りましてござります……」
隼人が涙に濡れた顔を上げる。
藤佐と同じく、今年で二十五になる大の男が号泣しておる。
左馬助まで鼻をすする様な音をさせた。
「お主らと言い、藤佐と言い……」
「は? 藤佐殿が、何か?」
「藤佐も再会した時は大泣きしたものでな。当家の二十代は泣き虫ばかりよな」
そう申すと、隼人は「これはしたり! 藤佐殿には負けまする!」と、泣き笑いながらもようやく笑みを見せた。
他の者達も「加治田様には完敗じゃ!」と、笑い声を上げた。
「まあまあ、からかうのはその辺りにしておいてやれ」
「父上?」
「九州にはの、三野消滅と報があったそうでな」
父上のお言葉を受けて、隼人がポツリポツリと事情を語り出した。
神隠しに遭う前、隼人達がいたのは肥前国名護屋城。
唐入りの拠点として、太閤殿下がお作りになった城だ。
肝心の唐入りは和睦交渉の為に中断しているが、城や諸大名の陣屋を放置することは出来ぬ。
当家の陣屋にも、隼人を筆頭に五十人ばかりの在番衆を配して守りに就かせていた。
そこへ飛び込んで来たのが、大地震による三野消滅の報であった。
「初めにお教え下さったのは岐阜中納言様の御家来衆にござります。とても信じられませなんだが、帰雲城の例がござりましたので、虚報とも言い切れず……」
帰雲城は飛騨国の国衆、内ヶ嶋家が代々の居城としていた城だ。
だが、今から十年程前の天正十三年、飛騨国を襲った大地震が内ヶ嶋家と帰雲城を滅ぼした。
大地震によって城の間近の山が大きく崩れ落ち、城も城下町も丸ごと飲み込み、一族郎党から民百姓に至るまで、一夜にして土の下へ消えてしまったのだ。
当家の領地北端は内ヶ嶋領と境を接しており、細いながらも街道で繋がっていた。
そこで佐藤の爺を大将に、救援の兵を出してみたのだが……。
帰雲城へと至る途上、あちこちで山は崩れ、街道は途切れ途切れとなり、平常ならば一日で済む道程に三日を要し、這這の体で辿り着いた先は、言語に絶する惨状だったと聞く。
生き残った者はほとんど見付からず、どころか帰雲城が何処に埋まっているのか、些かの手掛かりも掴めなかった。
「……お主も帰雲城に向かった一人であったな」
「はっ……。故に良くない考えが頭から離れず、悶々としておりました……。そうする内に、尾張の福島左衛門大夫様をはじめ、東海道筋諸大名の御家来衆より同様の報が……」
「そうか……。心配をかけた」
「とんでもござりません! こうしてまた若とお目に掛かれたのですから……」
最後の方は言葉にならず、また泣き出してしまう。
隼人の肩を軽く叩きながら、もらい泣きしている者達に目を向けた。
「お主らも大儀であったな。さぞかし不安であったろう?」
問い掛けると、何人かが頭を上げた。
目には涙が光るが、それ以上に鋭い眼光が目を引く。
九州にて仕官した者達だ。
「何のこれしき! 生きておれば何とかなるものでござる!」
「主家没落の憂き目を目の当たりにした事に比べれば、屁でもござらん!」
先んじて口を開いたのは、豊後国大友家の旧臣、戸次刑部少輔惟親に、吉弘蔵人佐直理だ。
「戸次殿と吉弘殿の申される通りよな。島津に攻め立てられた時は死を覚悟したものじゃが……」
「此度は死を覚悟する事はござりませんでしたな」
「左様。楽な話じゃ」
「然り然り」
続いたのは肥前国龍造寺家の旧臣、江里口右兵衛尉常隆と円城寺美濃介茂胤。
楽な話だと軽口を叩いたのは、かつて蒙古を打ち払った名族の末裔達。
少弐資高と菊池肥後守武盛。
誰にしても、主家が没落するなり、自家が零落するなりと、不遇な目に遭って来た者達だ。
そのせいか、戸次が申した通り「生きていれば何とかなる!」と、表情に暗さはない。
貰い泣きしていたのが嘘のように大笑いしているくらいだ。
「うむ。やはり九州の漢は肝の座り方が違うの。頼もしい限りよな。とは申せ……」
言葉を濁すと、隼人が「如何なさりました?」と尋ねた。
「隼人よ、お主は三野に家族がおろう? だが九州衆には、かつての本領に家族を残してきた者も数多くいる。これでは心置きなく働けまい?」
「さすがは若。お優しきご配慮にござります。しかしながら杞憂にござる」
「案ずる必要はないと申すか? ……おい。まさかと思うが――――」
「そのまさかにござる。神隠しに遭うたは我らのみではござらん。九州衆の一族郎党から本領の地に至るまで、まとめて神隠しに遭ってござります」
「何と! おい、父上! 聞いておらんぞ!?」
「早馬を出した後になって分かったことなのだ。大岩で目隠しされて気付くのが遅れてな。カヤノ様のお陰で木も増えた故……」
名護屋城の陣屋は大坂屋敷の裏手に現れた。
一方、九州衆の故郷は大岩の向こう側に現れたのだと言う。
「三野が神隠しに遭ったのだ。驚くには値せんか……」
「不可思議なものにござります。筑前、筑後、肥前、肥後、豊前、豊後と、各地に散っておった人も、屋敷も、村も、一堂に会しておるのですからな」
「民の様子は如何なのだ? 狼狽してはおらぬか?」
「神隠しに遭った者を全て調べ切った訳ではござりませんが、案外そうでもないようでござります」
「ほう? どういうことだ?」
「元の地にあっても、主家の没落、自家の零落の煽りを受けて暮らし向きは楽ではなかったとの事。少弐殿や菊池殿のように、山奥の隠れ里の如き場所に暮らしていた者もおりますので……」
「異界でやり直したいと申すか?」
「御意にござります。逼塞して苦しい暮らしを続けるより、異界の方がマシではないかと考えておるようにござる。思いの他に前向きでござりましてな」
これは意外な事だ。
意外な事ではあるが、これで選べる道が増えそうだな……。
「……神隠しに遭った土地はどれほどになる?」
「各々方の話から察するに五千石は固いかと」
「そこに各自の一族郎党と、相応の数の民が住んでおるのだな?」
「はっ」
「そうかそうか。それは重畳よ。九州の者達がそれほど来たか」
「若?」
「でかした。でかしたぞ。お主ら、良い時に来たな」
俺が笑うと、隼人と九州衆は不思議そうに互いの顔を見合わせた。
馬を飛ばして大坂屋敷に到着すると、門前で母上と弟妹達が待ち構えていた。
こんな所で何をしているのかと問いながら黒鉄から下りる。
「皆が首を長くして待っているのです!」
「分かった分かった! 参るぞ左馬助!」
「はっ!」
ちなみに、同行して来たミナは八千代と弟妹達の手によって連れ去られてしまった。
また玩具にされてしまうのであろうな。
助けを求める悲鳴が耳に入る。
可哀想だが、今は助けてやれん。
許せよ……。
「何をしているんです!? 急ぎなさい!」
母上に急かされて廊下を進む。
間もなく、謁見や評定に使う広間へ着いた。
「おう。来たか」
ずいぶん顔色が良くなった父上が片手を上げて出迎える。
と同時に、広間に集まった甲冑姿の男達が一斉に頭を下げた。
どこからか嗚咽が聞こえた。
上座には向かわず、そのまま先頭に座る男の元へと足を向けた。
小さく震える男の肩を、しっかと掴む。
「隼人! 再び相見える事が出来て嬉しいぞ!」
「お、お久しゅうござります……。名護屋在番衆筆頭、長井隼人正利弘、御許に戻りましてござります……」
隼人が涙に濡れた顔を上げる。
藤佐と同じく、今年で二十五になる大の男が号泣しておる。
左馬助まで鼻をすする様な音をさせた。
「お主らと言い、藤佐と言い……」
「は? 藤佐殿が、何か?」
「藤佐も再会した時は大泣きしたものでな。当家の二十代は泣き虫ばかりよな」
そう申すと、隼人は「これはしたり! 藤佐殿には負けまする!」と、泣き笑いながらもようやく笑みを見せた。
他の者達も「加治田様には完敗じゃ!」と、笑い声を上げた。
「まあまあ、からかうのはその辺りにしておいてやれ」
「父上?」
「九州にはの、三野消滅と報があったそうでな」
父上のお言葉を受けて、隼人がポツリポツリと事情を語り出した。
神隠しに遭う前、隼人達がいたのは肥前国名護屋城。
唐入りの拠点として、太閤殿下がお作りになった城だ。
肝心の唐入りは和睦交渉の為に中断しているが、城や諸大名の陣屋を放置することは出来ぬ。
当家の陣屋にも、隼人を筆頭に五十人ばかりの在番衆を配して守りに就かせていた。
そこへ飛び込んで来たのが、大地震による三野消滅の報であった。
「初めにお教え下さったのは岐阜中納言様の御家来衆にござります。とても信じられませなんだが、帰雲城の例がござりましたので、虚報とも言い切れず……」
帰雲城は飛騨国の国衆、内ヶ嶋家が代々の居城としていた城だ。
だが、今から十年程前の天正十三年、飛騨国を襲った大地震が内ヶ嶋家と帰雲城を滅ぼした。
大地震によって城の間近の山が大きく崩れ落ち、城も城下町も丸ごと飲み込み、一族郎党から民百姓に至るまで、一夜にして土の下へ消えてしまったのだ。
当家の領地北端は内ヶ嶋領と境を接しており、細いながらも街道で繋がっていた。
そこで佐藤の爺を大将に、救援の兵を出してみたのだが……。
帰雲城へと至る途上、あちこちで山は崩れ、街道は途切れ途切れとなり、平常ならば一日で済む道程に三日を要し、這這の体で辿り着いた先は、言語に絶する惨状だったと聞く。
生き残った者はほとんど見付からず、どころか帰雲城が何処に埋まっているのか、些かの手掛かりも掴めなかった。
「……お主も帰雲城に向かった一人であったな」
「はっ……。故に良くない考えが頭から離れず、悶々としておりました……。そうする内に、尾張の福島左衛門大夫様をはじめ、東海道筋諸大名の御家来衆より同様の報が……」
「そうか……。心配をかけた」
「とんでもござりません! こうしてまた若とお目に掛かれたのですから……」
最後の方は言葉にならず、また泣き出してしまう。
隼人の肩を軽く叩きながら、もらい泣きしている者達に目を向けた。
「お主らも大儀であったな。さぞかし不安であったろう?」
問い掛けると、何人かが頭を上げた。
目には涙が光るが、それ以上に鋭い眼光が目を引く。
九州にて仕官した者達だ。
「何のこれしき! 生きておれば何とかなるものでござる!」
「主家没落の憂き目を目の当たりにした事に比べれば、屁でもござらん!」
先んじて口を開いたのは、豊後国大友家の旧臣、戸次刑部少輔惟親に、吉弘蔵人佐直理だ。
「戸次殿と吉弘殿の申される通りよな。島津に攻め立てられた時は死を覚悟したものじゃが……」
「此度は死を覚悟する事はござりませんでしたな」
「左様。楽な話じゃ」
「然り然り」
続いたのは肥前国龍造寺家の旧臣、江里口右兵衛尉常隆と円城寺美濃介茂胤。
楽な話だと軽口を叩いたのは、かつて蒙古を打ち払った名族の末裔達。
少弐資高と菊池肥後守武盛。
誰にしても、主家が没落するなり、自家が零落するなりと、不遇な目に遭って来た者達だ。
そのせいか、戸次が申した通り「生きていれば何とかなる!」と、表情に暗さはない。
貰い泣きしていたのが嘘のように大笑いしているくらいだ。
「うむ。やはり九州の漢は肝の座り方が違うの。頼もしい限りよな。とは申せ……」
言葉を濁すと、隼人が「如何なさりました?」と尋ねた。
「隼人よ、お主は三野に家族がおろう? だが九州衆には、かつての本領に家族を残してきた者も数多くいる。これでは心置きなく働けまい?」
「さすがは若。お優しきご配慮にござります。しかしながら杞憂にござる」
「案ずる必要はないと申すか? ……おい。まさかと思うが――――」
「そのまさかにござる。神隠しに遭うたは我らのみではござらん。九州衆の一族郎党から本領の地に至るまで、まとめて神隠しに遭ってござります」
「何と! おい、父上! 聞いておらんぞ!?」
「早馬を出した後になって分かったことなのだ。大岩で目隠しされて気付くのが遅れてな。カヤノ様のお陰で木も増えた故……」
名護屋城の陣屋は大坂屋敷の裏手に現れた。
一方、九州衆の故郷は大岩の向こう側に現れたのだと言う。
「三野が神隠しに遭ったのだ。驚くには値せんか……」
「不可思議なものにござります。筑前、筑後、肥前、肥後、豊前、豊後と、各地に散っておった人も、屋敷も、村も、一堂に会しておるのですからな」
「民の様子は如何なのだ? 狼狽してはおらぬか?」
「神隠しに遭った者を全て調べ切った訳ではござりませんが、案外そうでもないようでござります」
「ほう? どういうことだ?」
「元の地にあっても、主家の没落、自家の零落の煽りを受けて暮らし向きは楽ではなかったとの事。少弐殿や菊池殿のように、山奥の隠れ里の如き場所に暮らしていた者もおりますので……」
「異界でやり直したいと申すか?」
「御意にござります。逼塞して苦しい暮らしを続けるより、異界の方がマシではないかと考えておるようにござる。思いの他に前向きでござりましてな」
これは意外な事だ。
意外な事ではあるが、これで選べる道が増えそうだな……。
「……神隠しに遭った土地はどれほどになる?」
「各々方の話から察するに五千石は固いかと」
「そこに各自の一族郎党と、相応の数の民が住んでおるのだな?」
「はっ」
「そうかそうか。それは重畳よ。九州の者達がそれほど来たか」
「若?」
「でかした。でかしたぞ。お主ら、良い時に来たな」
俺が笑うと、隼人と九州衆は不思議そうに互いの顔を見合わせた。
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