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第1章 国盗り始め
第17話 戦国乱世の習い
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「お待たせいたしました」
左馬助は扉を閉めると俺に向かって一礼した。
「おんやぁ? シンクローと同じ格好だねぇ?」
「新九郎?」
左馬助がトゲのある口調で呟く。
「良い。俺が許した。ミナの幼馴染なのだ」
「店主のクリスティーネ・ローゼンクロイツよぉ。魔道具師で魔法師、ついでに冒険者ねぇ。よろしくぅ」
「……斎藤家家臣、望月左馬助にござります。以後お見知りおきを」
「へぇ……家臣がいるってことは、シンクローって結構身分が高いお家の人? それにヴィルヘルミナを『ミナ』だなんてぇ……。ふ~ん……ヴィルヘルミナもようやく結婚かぁ――」
「わ、わあああ! お前は何を言っているだクリス!」
「ええぇ? 違うのぉ?」
女子二人が色恋の話に入ったところで、望月が俺に近付き耳元で囁いた。
「あの行商人、既に町を出ておりました。若が冒険者共を追い散らした直後です」
「ふん……逃げたか」
「逃げました。若やそれがしが疑いを持ったことに感付いたのかもしれませぬ――」
「――ちょっとぉ! 何だか面白い話をしてるじゃない?」
クリスが声を上げた。
「何の事だ?」
「惚けても無駄よぉ? アタシは魔法師でぇ、このお店はアタシの庭。どんなに小声で話したってぇ、アタシには一言一句、細大漏らさず聞こえてますからねぇ?」
「……」
「ねぇねぇ! 行商人って腕試しをやってた人のことでしょ? あの人って悪人なの? ねぇ? どうなの?」
鎌をかけているだけかと思ったが、本当に聞こえていたようだ。
誤魔化しは通用せぬか……。
「確かに俺達は行商人の話をしていた。だが、お主には関わりなき事だ」
「ふ~ん……そんなこと言っていいのかなぁ?」
カチッ! カチカチカチカチッ!
突然、店の扉や窓が次々と音を立てる。
左馬助が扉に近寄って開けようとするがビクともしない。
「悪いけど閉じ込めさせてもらったよぉ? 話してくれるまで帰さないからねぇ?」
「どういうつもりだ? お主が聞いても何の益もない話だぞ?」
「益はあるよぉ。だってものすごく胡散臭さそうなお話だもの。で、その胡散臭い話にはヴィルヘルミナも巻き込まれる。違う?」
「なぜそう思う?」
「魔法師としての、冒険者としての勘かなぁ? あとはヴィルヘルミナの幼馴染にして、親友の勘。この子が困るなら手助けしてあげたいもの」
「クリス……」
ミナは喜びが胸に迫った様子で拳を握り締め――――、
「あとなんか儲かりそうだし。商売のタネが転がってそうだよねぇ?」
「クリス……」
――――セリフは同じだが、今度はげんなりと肩を落として溜息をついている。
「はあ……話してやってくれ。こうなるとクリスは梃子《てこ》でも動かなくなる」
「これは領内の仕置に関わる話。それでもか?」
「構わない。クリスは父上や母上、ベンノからも信頼されている。もちろん私もな」
「嬉しいよヴィルヘルミナぁ!」
「ええい! 抱き着こうとするな! とにかくだ! 家臣ではないが、当家が最も信頼する人物であることに違いはない! 荒事にも慣れている! 行商人の何が問題なのかは知らないが、クリスなら良い協力者になってくれる! 私が保証する!」
と言いつつ、ミナはクリスの顔を必死で押しのけようとしている。
「はあ、仕方がないか……」
「よろしいので?」
「どのみち話さねば解き放ってはもらえまい。当の辺境伯令嬢が許可するのなら、俺達が止める必要もあるまい」
「承知しました」
「そうこなくっちゃ! 座って座って!」
クリスは人数分の椅子を用意し、飲み物や菓子らしきものまで用意し始めた。
腰を据えて話せということらしい。
ミナや望月を促し、自身も椅子に腰を下ろした。
「さて、あの行商人だが――――」
「うんうん!」
「何処かの間者かもしれん」
「『カンジャ』? え? それって……」
「スパイだと言うのか!?」
クリスが目を丸くし、ミナは音を立てて椅子から立ち上がった。
「ミナ、落ち着け」
「す、すまん。だがどうして? 怪しむようなところは何も……」
「賞金の金貨一枚。真っ先に引っ掛かったのはそこだ」
ミナとクリスは「何がおかしいのか?」と不思議そうな顔をする。
「金貨一枚あれば冒険者が一年暮らしていけると聞いた。連中にとっては大金だ。では、行商人にとってはどうだ? 行商人なら失って痛くも痒くもない額か?」
そう問い掛けると、クリスが何かに気付いた様子でハッと顔を上げた。
「行商人にとっても大金だねぇ。中には資金力のある人もいるけど、大半は店を構えることが出来ない零細業者だもの。その日暮らしで食い繋いでいる人も珍しくないし……」
「金貨一枚では割に合わない……貴様はそう言いたいのか?」
「そうだ。早々に成功者が出ては目も当てられん。大損だ。商売を続けられなくなるかもしれん。それでもなお手を出すとすれば、十分な勝算があるか、もしくは商売とは別の目的があるのか、そのいずれかだろう」
「案山子の仕掛けだけでは十分な勝算にはならないのか?」
「仕掛け? 何それぇ?」
事情を知らぬクリスの為に、改めて説明する。
「うへぇ……あれってそんなに考えられて作られてたの?」
「それでも十分な勝算には足りぬ。現に俺は成功したのだ。他に出ないとも限るまい? 少なくとも、町の冒険者の得物や実力を正確に調べ上げておかねば確実とは言えん。さて、ただの行商人、それも今朝この町にやって来たばかりの者になし得ることかな?」
「……無理だ。この町を拠点にしている冒険者だけでも百人近くいる」
「だが、冒険者共は百回近く失敗し、誰一人成功出来なかった。となれば、あ奴の目的は見えたも同然」
「焦らさないでよぉ。一体何が目的なのぉ?」
「戦に備え、この町の戦力を測る事」
「い、戦!?」
「腕試しを行ったのは、調べた情報が正しいかどうか見極めるため。高額な賞金は調べから漏れた冒険者を引き寄せるための撒き餌だ」
「どうして冒険者を調べることが戦に備えることになる!?」
「冒険者は傭兵にもなるのであろう?」
「あっ……!」
「一つの疑いが形を成すと他も疑わしく思えてくる。案山子の製法を何処でどのように手に入れたのか? 百回近くの腕試しをさせておきながら、今朝町に来たばかりの行商人が案山子を用意し続けられたのは何故か?」
「う~ん……商人って思わぬところに伝手や情報源が有ったりするから、案山子の話だけなら怪しいと思わないけど……」
「ついでだがな、ミナはあ奴と顔見知りではあるまい?」
「ん? ああ、そうだが……」
「だが、あ奴はミナが辺境伯の令嬢だと気付いた。あの人混みの中で、他にも武装した女子がいるにも関わらずだ」
「……アタシも怪しく思えてきたよ。やり手の商人なら見分ける方法を調べていても不思議じゃなけどぉ、ただの行商人には必要ないねぇ。商売相手になる可能性なんて低いでしょうに……」
「あの腕試しの最中、貴様はそんなことを考えていたのか? そこまで疑っておきながら、どうして腕試しに挑んだりしたんだ?」
「腕の立つ者がいることを示しておかねばならんからな。あのまま放っておけば、行商人の背後にいる者はこの町を、引いては辺境伯のお力を軽く見ることになるであろう。たった一人の力が何になると言われれば返す言葉もないが」
俺が言い終える頃には室内は静まり返っていた。
ミナがようやくといった様子で口を開いた。
「何と言えばいいのか……その……」
「疑り深い、か?」
「うっ……」
「気まずい顔をせんでもよい。色々と申したがな、つまるところ、よそ者は疑え。疑わしきは斬る。これが乱世にける侍の習いなのだ」
ミナとクリスが渋い顔をする横で、左馬助だけは大きく頷いていた。
左馬助は扉を閉めると俺に向かって一礼した。
「おんやぁ? シンクローと同じ格好だねぇ?」
「新九郎?」
左馬助がトゲのある口調で呟く。
「良い。俺が許した。ミナの幼馴染なのだ」
「店主のクリスティーネ・ローゼンクロイツよぉ。魔道具師で魔法師、ついでに冒険者ねぇ。よろしくぅ」
「……斎藤家家臣、望月左馬助にござります。以後お見知りおきを」
「へぇ……家臣がいるってことは、シンクローって結構身分が高いお家の人? それにヴィルヘルミナを『ミナ』だなんてぇ……。ふ~ん……ヴィルヘルミナもようやく結婚かぁ――」
「わ、わあああ! お前は何を言っているだクリス!」
「ええぇ? 違うのぉ?」
女子二人が色恋の話に入ったところで、望月が俺に近付き耳元で囁いた。
「あの行商人、既に町を出ておりました。若が冒険者共を追い散らした直後です」
「ふん……逃げたか」
「逃げました。若やそれがしが疑いを持ったことに感付いたのかもしれませぬ――」
「――ちょっとぉ! 何だか面白い話をしてるじゃない?」
クリスが声を上げた。
「何の事だ?」
「惚けても無駄よぉ? アタシは魔法師でぇ、このお店はアタシの庭。どんなに小声で話したってぇ、アタシには一言一句、細大漏らさず聞こえてますからねぇ?」
「……」
「ねぇねぇ! 行商人って腕試しをやってた人のことでしょ? あの人って悪人なの? ねぇ? どうなの?」
鎌をかけているだけかと思ったが、本当に聞こえていたようだ。
誤魔化しは通用せぬか……。
「確かに俺達は行商人の話をしていた。だが、お主には関わりなき事だ」
「ふ~ん……そんなこと言っていいのかなぁ?」
カチッ! カチカチカチカチッ!
突然、店の扉や窓が次々と音を立てる。
左馬助が扉に近寄って開けようとするがビクともしない。
「悪いけど閉じ込めさせてもらったよぉ? 話してくれるまで帰さないからねぇ?」
「どういうつもりだ? お主が聞いても何の益もない話だぞ?」
「益はあるよぉ。だってものすごく胡散臭さそうなお話だもの。で、その胡散臭い話にはヴィルヘルミナも巻き込まれる。違う?」
「なぜそう思う?」
「魔法師としての、冒険者としての勘かなぁ? あとはヴィルヘルミナの幼馴染にして、親友の勘。この子が困るなら手助けしてあげたいもの」
「クリス……」
ミナは喜びが胸に迫った様子で拳を握り締め――――、
「あとなんか儲かりそうだし。商売のタネが転がってそうだよねぇ?」
「クリス……」
――――セリフは同じだが、今度はげんなりと肩を落として溜息をついている。
「はあ……話してやってくれ。こうなるとクリスは梃子《てこ》でも動かなくなる」
「これは領内の仕置に関わる話。それでもか?」
「構わない。クリスは父上や母上、ベンノからも信頼されている。もちろん私もな」
「嬉しいよヴィルヘルミナぁ!」
「ええい! 抱き着こうとするな! とにかくだ! 家臣ではないが、当家が最も信頼する人物であることに違いはない! 荒事にも慣れている! 行商人の何が問題なのかは知らないが、クリスなら良い協力者になってくれる! 私が保証する!」
と言いつつ、ミナはクリスの顔を必死で押しのけようとしている。
「はあ、仕方がないか……」
「よろしいので?」
「どのみち話さねば解き放ってはもらえまい。当の辺境伯令嬢が許可するのなら、俺達が止める必要もあるまい」
「承知しました」
「そうこなくっちゃ! 座って座って!」
クリスは人数分の椅子を用意し、飲み物や菓子らしきものまで用意し始めた。
腰を据えて話せということらしい。
ミナや望月を促し、自身も椅子に腰を下ろした。
「さて、あの行商人だが――――」
「うんうん!」
「何処かの間者かもしれん」
「『カンジャ』? え? それって……」
「スパイだと言うのか!?」
クリスが目を丸くし、ミナは音を立てて椅子から立ち上がった。
「ミナ、落ち着け」
「す、すまん。だがどうして? 怪しむようなところは何も……」
「賞金の金貨一枚。真っ先に引っ掛かったのはそこだ」
ミナとクリスは「何がおかしいのか?」と不思議そうな顔をする。
「金貨一枚あれば冒険者が一年暮らしていけると聞いた。連中にとっては大金だ。では、行商人にとってはどうだ? 行商人なら失って痛くも痒くもない額か?」
そう問い掛けると、クリスが何かに気付いた様子でハッと顔を上げた。
「行商人にとっても大金だねぇ。中には資金力のある人もいるけど、大半は店を構えることが出来ない零細業者だもの。その日暮らしで食い繋いでいる人も珍しくないし……」
「金貨一枚では割に合わない……貴様はそう言いたいのか?」
「そうだ。早々に成功者が出ては目も当てられん。大損だ。商売を続けられなくなるかもしれん。それでもなお手を出すとすれば、十分な勝算があるか、もしくは商売とは別の目的があるのか、そのいずれかだろう」
「案山子の仕掛けだけでは十分な勝算にはならないのか?」
「仕掛け? 何それぇ?」
事情を知らぬクリスの為に、改めて説明する。
「うへぇ……あれってそんなに考えられて作られてたの?」
「それでも十分な勝算には足りぬ。現に俺は成功したのだ。他に出ないとも限るまい? 少なくとも、町の冒険者の得物や実力を正確に調べ上げておかねば確実とは言えん。さて、ただの行商人、それも今朝この町にやって来たばかりの者になし得ることかな?」
「……無理だ。この町を拠点にしている冒険者だけでも百人近くいる」
「だが、冒険者共は百回近く失敗し、誰一人成功出来なかった。となれば、あ奴の目的は見えたも同然」
「焦らさないでよぉ。一体何が目的なのぉ?」
「戦に備え、この町の戦力を測る事」
「い、戦!?」
「腕試しを行ったのは、調べた情報が正しいかどうか見極めるため。高額な賞金は調べから漏れた冒険者を引き寄せるための撒き餌だ」
「どうして冒険者を調べることが戦に備えることになる!?」
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「あっ……!」
「一つの疑いが形を成すと他も疑わしく思えてくる。案山子の製法を何処でどのように手に入れたのか? 百回近くの腕試しをさせておきながら、今朝町に来たばかりの行商人が案山子を用意し続けられたのは何故か?」
「う~ん……商人って思わぬところに伝手や情報源が有ったりするから、案山子の話だけなら怪しいと思わないけど……」
「ついでだがな、ミナはあ奴と顔見知りではあるまい?」
「ん? ああ、そうだが……」
「だが、あ奴はミナが辺境伯の令嬢だと気付いた。あの人混みの中で、他にも武装した女子がいるにも関わらずだ」
「……アタシも怪しく思えてきたよ。やり手の商人なら見分ける方法を調べていても不思議じゃなけどぉ、ただの行商人には必要ないねぇ。商売相手になる可能性なんて低いでしょうに……」
「あの腕試しの最中、貴様はそんなことを考えていたのか? そこまで疑っておきながら、どうして腕試しに挑んだりしたんだ?」
「腕の立つ者がいることを示しておかねばならんからな。あのまま放っておけば、行商人の背後にいる者はこの町を、引いては辺境伯のお力を軽く見ることになるであろう。たった一人の力が何になると言われれば返す言葉もないが」
俺が言い終える頃には室内は静まり返っていた。
ミナがようやくといった様子で口を開いた。
「何と言えばいいのか……その……」
「疑り深い、か?」
「うっ……」
「気まずい顔をせんでもよい。色々と申したがな、つまるところ、よそ者は疑え。疑わしきは斬る。これが乱世にける侍の習いなのだ」
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