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第7話 オナニー禁止です
しおりを挟む「まずは今のところそんなことです。簡単なことでしょ。ねぇ―、お兄ちゃん?」
上目使いに甘ったるい声で問いかける佐奈。
そして俺の腕にしがみつく。あのふくよかなおっぱいの感触が伝わる。
ああ、やわらかくて温かい。
「それで、今まではお兄ちゃんへの指示と言うか指令だったんだけど、これは私への、自分への指令」
「自分への指令って?」
「はい、私はこれから、お兄ちゃん以外の人とは一切セックスは致しません。この体はお兄ちゃんの好きなように使ってください。それに対する求められた行為は私には拒否権はないものとします。どうぞ好きなように使ってください。オナホとして使っていただいてもかまいません」
「いや、さすがにそんなことは考えていないし、しないよ」
ちらっと俺の目を見て「そうですか別に私は構わないんですけど。その方がもしかしたら萌えるかもしれませんよ」
いやぁ――、何て返事したらいいのかわかんねぇ。
「あ、それとまだ言っておかなければいけないことがありました。お兄ちゃんがもしほかの女性と関り、肉体関係つまりはセックスですけど、するなと言うことは言いません。ですが、そう言うことが予想されるお付き合いが発生した場合は、速やかに報告すること。それはいかなる場合においてもです。それともう一つ。
これはちょっと酷かもしれませんが……」
グイっと佐奈の胸が押し付けられた。
そして耳元で息がわざとかかるように。
「オナニー禁止です」
「へっ!」
「ですから、自慰行為自分だけで処理するオナニーは禁止です」
「そ、それってその分佐奈に出せっていうことなのか?」
佐奈は顔を赤らめながら。
「そう言う願望はあります。でもお兄ちゃんの性欲すべてに答えるだけの体力が、私にあるかどうかは自信はありません。仕事もありますし、多分予定が合わない時があると思います」
「ん? 仕事って? 佐奈もう働いてるのか中学生なのに」
「ああ、そうねぇ。佐奈さぁ、モデルの仕事もしてるんだよ。あれぇ、ねぇさんから聞いてないの? ねぇさんとこの事務所とも契約してるんだけどさ。それに友達とほかにもなんかやっているみたいんだけど、それは私詳しくはわかんないんだけど」
「ま、それは時期を見て話していきますけど、パパ活とか売春行為のようなことはしていないことは言っておきます。今は信じてもらうしかないですけどね」
「そっか、いかがわしいしいことにかかわっていないんだったらいいんだけど」
「う――――ん。いかがわしいかどうかは、なんとも言えないんですけど。でも危険な目に合うことはないのでその点は安心してくださいお兄ちゃん」
にっこりした顔がようやく俺に向けられた。
「でもさぁ、結構稼いでいるのよ。何せ別れた旦那の給料よりもらっているからねぇ」
「何よ、ちゃんと生活費入れてるじゃない。何か文句あるの? ママ。だからママだって好きなことできてるんでしょ」
「うっ、もしかして佐奈知ってるの?」
「そんなのとっくの昔に知っています。女子会サークル。通っているジムで共有しているんでしょ」
「えへへ、なぁんだばれてんだぁ」
「ま、お父さんは知らなかったんだろうけど」
「そうねぇ、知られたら、こんなに円満に離婚できなかったでしょうね」
「だよね」
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