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第5話 変態さんは兄になる。
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「ふぅーん、俊哉、あなた変態さんだったんだぁ。そっかぁ変態さんかぁ――。いいんじゃない変態であるかどうかは他人が感じる価値観であって、本人にしてみたらそれがもし普通であるという環境だったら問題はないんじゃない。ま、ただ、他人に迷惑をかける状態になるんだったら困るけどね」
なんか意味ありげに話に入り込む真梨香さん。
他人に迷惑など今の今までかけたことなんぞないぞ! 他人には……。
ちょっとそこが引っかかるところなんだが、実際他人ではないことは確かなことだ。
それに迷惑と言っても致命傷的な迷惑をかけているわけでもないはずだ。
しかし今の俺の話題、なんか俺の秘部のところに近づいてきているような感がする。何とかそれは悟られないようにしたい。―――――どうせ、いや、こんなことは絶対に願うことなどないものだからだ。
あ、でも真梨香さんとはやっちまったから、半分は叶ったということなんだよな。
ちょっと違うような気もするけど。
「でさぁ―、佐奈。その妹になるということの本当の真意っていうのを聞かせてもらいたいんだけど」
「真意ですか? それは今はお話しすることはできません。ただ、私が俊哉お兄ちゃんの妹になることは私の中で決定事項としてすでに決まったことなので」
「いや、でもそれってさぁ―」
「嫌ですか? 私が妹になることが」
「嫌じゃないけど、でもさぁもうすでに従妹同士なんだからさぁ、実際妹みたいなもんじゃねぇのか」
「そんなあいまいな状態じゃ嫌なんです。戸籍とかそう言うものは関係なくして、私はお兄ちゃんの妹になる決意をしたんです。そしてその意思が揺らぐことはありません。私もそれなりの覚悟をして決めたことですから」
これほどまで真剣な顔で言われると、それ以上の言葉が出てこなかった。
「いいんじゃない。佐奈がそこまで言うんだったら、俊哉も覚悟なさい」
「……覚悟って、真梨香さん」
「うん、受け入れるんだよ佐奈の申し出を。今日からあんたたちは兄妹。私が産んだわけじゃないけど、俊哉あんたは、私の息子ていうことになるんだよ。―――――息子! じゃぁさぁ、私はあんたの母親、お母さんていうことになるんだ。そうかそうか、いきなりだけど、こんな大きな息子が出来たんだ」
む、息子……。お母さん。
その言葉に何か今まで抑えていた堤防が崩れ始めてきた。
「お、お母さんて、でも俺たち……やっちまってるわけで」
「ん、気にするの? 何を今更。私達とセックスしたっていうことは、近親相姦じゃん。べつにその事実はかわりはしないんだけど。私はあなたの叔母さん。そして佐奈は従妹。最も佐奈とは結婚は出来るんだけどね。あんたたちは」
「結婚!! そ、そうなんですか」
「うん確かできるはずだよ。さすがに私は出来ないけどね。叔母さんだし、お母さんだからね」
結婚って、そりゃ、こんなかわいい子が俺の彼女になって、恋人と言う関係になり、結婚できるということなら、それは願ってもないことだ。ただ、佐奈はまだ中学1年生だ。女性が歳少年で婚姻が出来るのは16歳からだ。早くても中学は卒業してからでないと結婚は出来ない。
思わずそれもありかと、心が揺れる。
しかし佐奈は妹になるという。つまりは妹と兄は結婚が出来ない状態にあるということだ。
佐奈事態、そんなことを決めつけているのであれば、俺とは結婚と言う道は考えて……いや、その気もないということなんだろうな。
そうだよな、佐奈には佐奈の人生があるんだし、これから本当に好きな人が出来るかも……まてまて、この風貌だ、すでに彼氏がいてもおかしくはないはずだ。そう言うことなら、俺が兄としてしっかりと佐奈を道引いてやらるべき存在になってほしいということなのかもしれないな。
うん、決めた。
「佐奈、わかったよ。俺は今日から佐奈の兄としてお前を見守ってやるからな」
うんうん、俺って意外と人望あつかったということなんだよな。
そんな俺の言葉に佐奈は顔色一つ変えずに。
「そうですか。ありがとうございます。ようやく私を妹として受け入れてくれたということですね。助かります。と言うか、お兄ちゃんには実際拒否権はなかったんですけどね。なんか話がとても長くなってしまいましたけど、これからどうぞよろしくお願いいたします」
うむうむ可愛い奴だ!!
なんか意味ありげに話に入り込む真梨香さん。
他人に迷惑など今の今までかけたことなんぞないぞ! 他人には……。
ちょっとそこが引っかかるところなんだが、実際他人ではないことは確かなことだ。
それに迷惑と言っても致命傷的な迷惑をかけているわけでもないはずだ。
しかし今の俺の話題、なんか俺の秘部のところに近づいてきているような感がする。何とかそれは悟られないようにしたい。―――――どうせ、いや、こんなことは絶対に願うことなどないものだからだ。
あ、でも真梨香さんとはやっちまったから、半分は叶ったということなんだよな。
ちょっと違うような気もするけど。
「でさぁ―、佐奈。その妹になるということの本当の真意っていうのを聞かせてもらいたいんだけど」
「真意ですか? それは今はお話しすることはできません。ただ、私が俊哉お兄ちゃんの妹になることは私の中で決定事項としてすでに決まったことなので」
「いや、でもそれってさぁ―」
「嫌ですか? 私が妹になることが」
「嫌じゃないけど、でもさぁもうすでに従妹同士なんだからさぁ、実際妹みたいなもんじゃねぇのか」
「そんなあいまいな状態じゃ嫌なんです。戸籍とかそう言うものは関係なくして、私はお兄ちゃんの妹になる決意をしたんです。そしてその意思が揺らぐことはありません。私もそれなりの覚悟をして決めたことですから」
これほどまで真剣な顔で言われると、それ以上の言葉が出てこなかった。
「いいんじゃない。佐奈がそこまで言うんだったら、俊哉も覚悟なさい」
「……覚悟って、真梨香さん」
「うん、受け入れるんだよ佐奈の申し出を。今日からあんたたちは兄妹。私が産んだわけじゃないけど、俊哉あんたは、私の息子ていうことになるんだよ。―――――息子! じゃぁさぁ、私はあんたの母親、お母さんていうことになるんだ。そうかそうか、いきなりだけど、こんな大きな息子が出来たんだ」
む、息子……。お母さん。
その言葉に何か今まで抑えていた堤防が崩れ始めてきた。
「お、お母さんて、でも俺たち……やっちまってるわけで」
「ん、気にするの? 何を今更。私達とセックスしたっていうことは、近親相姦じゃん。べつにその事実はかわりはしないんだけど。私はあなたの叔母さん。そして佐奈は従妹。最も佐奈とは結婚は出来るんだけどね。あんたたちは」
「結婚!! そ、そうなんですか」
「うん確かできるはずだよ。さすがに私は出来ないけどね。叔母さんだし、お母さんだからね」
結婚って、そりゃ、こんなかわいい子が俺の彼女になって、恋人と言う関係になり、結婚できるということなら、それは願ってもないことだ。ただ、佐奈はまだ中学1年生だ。女性が歳少年で婚姻が出来るのは16歳からだ。早くても中学は卒業してからでないと結婚は出来ない。
思わずそれもありかと、心が揺れる。
しかし佐奈は妹になるという。つまりは妹と兄は結婚が出来ない状態にあるということだ。
佐奈事態、そんなことを決めつけているのであれば、俺とは結婚と言う道は考えて……いや、その気もないということなんだろうな。
そうだよな、佐奈には佐奈の人生があるんだし、これから本当に好きな人が出来るかも……まてまて、この風貌だ、すでに彼氏がいてもおかしくはないはずだ。そう言うことなら、俺が兄としてしっかりと佐奈を道引いてやらるべき存在になってほしいということなのかもしれないな。
うん、決めた。
「佐奈、わかったよ。俺は今日から佐奈の兄としてお前を見守ってやるからな」
うんうん、俺って意外と人望あつかったということなんだよな。
そんな俺の言葉に佐奈は顔色一つ変えずに。
「そうですか。ありがとうございます。ようやく私を妹として受け入れてくれたということですね。助かります。と言うか、お兄ちゃんには実際拒否権はなかったんですけどね。なんか話がとても長くなってしまいましたけど、これからどうぞよろしくお願いいたします」
うむうむ可愛い奴だ!!
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