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第39話 夏休みの楽しい家族計画。親が頑張れば子も頑張るもんだよ! その10
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「ああ、そうだ加奈子ちゃんだ。久しぶりだねぇ」
友香ねぇさんがその女子高生の手を取る。
「あ、ええっと友香さん?」
「そうよ、もう何年振りかしら、ほんと大きくなっちゃって、すっかりもう大人の女って言う感じ。あ、でもまだ高校生かぁ」
加奈子さん。友香ねぇさんの実家のお隣に住んでいる。私より年上のおねぇさん。幼いときに会ってから、もうい何年もあっていなかった。ほんと久しぶりの対面だ。
「えっと、やっぱりこっちが、沙奈枝ちゃんだったんだ」
「て、言うかもしかして、加奈子さんあれからずっとここに居たの?」
「ええ、まぁ―……。行ったり来たりとしていたんだけど」
「何、沙奈枝、加奈子ちゃんと会っていたの?」
「駅でさぁ―、ちょっとね。まさかあの加奈子さんだとは思ってもいなかったよ。ちゃんと言ってくれればよかったのに」
「………じ、自信がなかった。なんか似たようなていうか、私、沙奈枝ちゃんの事本当に小さいときの事しか覚えていなくて、こんなに変わちゃっているなんて思ってもいなかったから」
「なぁんだ、それを言うならお互い様だよ。加奈子さんも本当に変わちゃったね。綺麗な大人の女性っていう感じじゃん。あ、でもまだ高校生か」
て、言う私はまだ中学生です。念のため。
「とにかくうちに入ろうよ」と友香ねぇさんがいい、玄関を開けると三和土から、むあぁ――――とした暑い空気が流れ込む。
うわぁ、なんか外の方が、まだ幾分いい感じがするんだけど!
急いでクーラー全開フルモード!
「あ、暑いねぇ―、こんな暑い中ずっと待っていたの?」
「ええ、まぁ―、あ、近くのスーパーの中に入って暑さしのいでました」
とは言うものの、制服のブラウスは汗でびっしょり。ブラが透けている。
水色のブラかぁ―、以外と目立つよねぇ。この色って。
でも加奈子さん、結構胸あるんじゃない。まぁ美奈子ほどじゃないんだけど!
「なんか飲む? とりあえず適当に座って」
「あ、はい。ありがとうございます」
やっぱり喉カラカラだよねぇ、あんな暑い外にいるんだもん。それにこの汗は尋常じゃないよ。
グラスに注いだジュースを加奈子さんは受け取り、一気に飲み干した。
「もう、来るなら連絡してくれれば、居たのに。危険よ、こんな暑いときに外でずっと待っているなんて」
「す、すみません。……で、でもぉ――」
なんとなく歯切れの悪いというか、もぞもぞとしながら、私達の方に視線を向けつつも目を泳がせながら、何かを言いたげそうにしている。
それにだ、さっきから気になっているんだけど、なぜ、自分のわきにちょこんと置いているスーツケースを持参しているのか?
どっかに行くため?
旅行?
じゃぁ―、何故うちに?
謎?
―――――意外と家出してきたりして。あははははは!
で、その時だ。いきなり加奈子さんが声をちょっと大きくして言う。
「あ、あのっ! す、すみませんが少しの間、私をここに置いていただけませんか!」
「へっ!」思わず友香ねぇさんと声をそろえて言ってしまった。
「ど、どうしたの?」と、友香ねぇさんが聞くと今度はいきなり加奈子さんは、ぽろぽろと涙を流して泣きじゃくる。
「わ、私、家……出てきたんです」
ああああ、やっぱり!
「家出てきたってどうしちゃたの? 何かあったの?」
そりゃそうでしょ、何かあったから家出てきたわけで、多分さぁ―、うちに来たっていうこととは、何処にも行く当てがないっていうことなんだよねぇ。
で、何があたっていうんだよ。
加奈子さん?
友香ねぇさんがその女子高生の手を取る。
「あ、ええっと友香さん?」
「そうよ、もう何年振りかしら、ほんと大きくなっちゃって、すっかりもう大人の女って言う感じ。あ、でもまだ高校生かぁ」
加奈子さん。友香ねぇさんの実家のお隣に住んでいる。私より年上のおねぇさん。幼いときに会ってから、もうい何年もあっていなかった。ほんと久しぶりの対面だ。
「えっと、やっぱりこっちが、沙奈枝ちゃんだったんだ」
「て、言うかもしかして、加奈子さんあれからずっとここに居たの?」
「ええ、まぁ―……。行ったり来たりとしていたんだけど」
「何、沙奈枝、加奈子ちゃんと会っていたの?」
「駅でさぁ―、ちょっとね。まさかあの加奈子さんだとは思ってもいなかったよ。ちゃんと言ってくれればよかったのに」
「………じ、自信がなかった。なんか似たようなていうか、私、沙奈枝ちゃんの事本当に小さいときの事しか覚えていなくて、こんなに変わちゃっているなんて思ってもいなかったから」
「なぁんだ、それを言うならお互い様だよ。加奈子さんも本当に変わちゃったね。綺麗な大人の女性っていう感じじゃん。あ、でもまだ高校生か」
て、言う私はまだ中学生です。念のため。
「とにかくうちに入ろうよ」と友香ねぇさんがいい、玄関を開けると三和土から、むあぁ――――とした暑い空気が流れ込む。
うわぁ、なんか外の方が、まだ幾分いい感じがするんだけど!
急いでクーラー全開フルモード!
「あ、暑いねぇ―、こんな暑い中ずっと待っていたの?」
「ええ、まぁ―、あ、近くのスーパーの中に入って暑さしのいでました」
とは言うものの、制服のブラウスは汗でびっしょり。ブラが透けている。
水色のブラかぁ―、以外と目立つよねぇ。この色って。
でも加奈子さん、結構胸あるんじゃない。まぁ美奈子ほどじゃないんだけど!
「なんか飲む? とりあえず適当に座って」
「あ、はい。ありがとうございます」
やっぱり喉カラカラだよねぇ、あんな暑い外にいるんだもん。それにこの汗は尋常じゃないよ。
グラスに注いだジュースを加奈子さんは受け取り、一気に飲み干した。
「もう、来るなら連絡してくれれば、居たのに。危険よ、こんな暑いときに外でずっと待っているなんて」
「す、すみません。……で、でもぉ――」
なんとなく歯切れの悪いというか、もぞもぞとしながら、私達の方に視線を向けつつも目を泳がせながら、何かを言いたげそうにしている。
それにだ、さっきから気になっているんだけど、なぜ、自分のわきにちょこんと置いているスーツケースを持参しているのか?
どっかに行くため?
旅行?
じゃぁ―、何故うちに?
謎?
―――――意外と家出してきたりして。あははははは!
で、その時だ。いきなり加奈子さんが声をちょっと大きくして言う。
「あ、あのっ! す、すみませんが少しの間、私をここに置いていただけませんか!」
「へっ!」思わず友香ねぇさんと声をそろえて言ってしまった。
「ど、どうしたの?」と、友香ねぇさんが聞くと今度はいきなり加奈子さんは、ぽろぽろと涙を流して泣きじゃくる。
「わ、私、家……出てきたんです」
ああああ、やっぱり!
「家出てきたってどうしちゃたの? 何かあったの?」
そりゃそうでしょ、何かあったから家出てきたわけで、多分さぁ―、うちに来たっていうこととは、何処にも行く当てがないっていうことなんだよねぇ。
で、何があたっていうんだよ。
加奈子さん?
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