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第21話 3家族サークル その5
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コンロの出力を弱めて、お母さんは、食卓テーブルの椅子に腰かけてたばこに火を点けた。
「ねぇ、このお野菜皮むけたよ」
「じゃぁ、そのままにしておいて、あとは大丈夫よ」
私も椅子に座って、じっとお母さんを見つめる。
「はいはい、どうぞ」と言いたばこをくれた。
私がたばこを吸う姿を見ながら「ほんと中学生には見えないわよね」
「ごめんねぇ――――」
「ほんとよ! ブラも私と同じサイズだなんて、そう言うところの成長は早いんだから」
「だって仕方ないじゃん。そう言う体に産んだのは二人だよ」
「う―――――ん。言い返せないから悔しいんだけど」とは言うけどにっこりとしていた。
もうここまで行くとやっぱり女同士の会話だ。
なんかお母さんっていうのが変な感じになる。いっそ名前で呼んだ方がしっくりきそう。
友香さん? 友香ねぇさん? ねぇさんじゃないかぁ。でもなんか姉のような感じにもなれるところがいい感じ。
試しに……。
「でさぁ、その元カレさんと朋絵のお父さんと、どうやって繋がるの? 友香ねぇさん」
「へっ! ねぇさん?」
結構恥ずかしかったりする……お互いに。
それでもお母さんと呼ぶよりも近親感は湧くし、ちょっとドキドキして楽しい。
それにお母さんもちょっと照れているけど、なんか嬉しそう。
「結婚迫られちゃったの」
「えっ! 結婚って。パパと別れて結婚するっていうこと?」
「まぁ、そうなるけど、あなたが小学生のころだった」
あ、そう言えばお母さんとてもふさぎ込んでいた時あった。あの時かなぁ、そう言うことになっていたの。
「でね、仕事もうまくいかなくなってさぁ」
ポンポンとたばこの灰を灰皿に落としながら。
「由紀子に相談したんだ。こんなこと相談できるのは、由紀子くらいしかいなかったから」
「朋絵のお母さんに?」
「うん、由紀子は高校の時からの付き合いだから、お互いに何でも話せてたんだよねぇ」
「ありゃ、朋絵のお母さんとはそんなに長い付き合いだったんだ」
「あれ、知らなかったの?」
「知らなかったよ友香ねぇさん」
まだちょっと、ためらいがお互いにあるけど、でもねぇさんで押し通したい。だってなんか反応が可愛いんだもん。
それでも何も言ってこないからいいんでしょ。
「で、どうなの?」催促! そしてもう一本たばこをくわえて、火を点け「ふぅ―」と煙を吐く。
「まぁねぇ、直哉さんも知らない人じゃないし、話が直哉さんにまで行って、いろいろと相談に乗ってくれたんだぁ。で、さぁ。由紀子も浮気しているの知っていたし……」
なんかまだ隠している……多分。それだけじゃないような気がする。
ちょっとたばこの煙を深く吸って、肺には入れないようにしているんだけど、もろ肺まで入っていくのがわかる。
ちょっと変な気分になりつつある私。ノーブラだから、乳首が立ってきているのがわかっちゃう。
それでもその言葉を言った。
「友香ねぇさん。もしかして、元カレさんの子孕んじゃってたの?」
ぴくんと体が反応した。
「―――――うん」と、うなずいたよ。
マジかぁ―!
「パパには絶対に言えないけど」
「言わないよ」
暴露されてくるうちの家庭の秘話。
ああ、やっぱり、私はこの人の子なんだ。
でもなんかちょっと不安になった。私って本当にパパの子なの?
もしかして……。
余罪はまだありそうな気がする。だからこそそう言う疑惑が浮かび上がっちゃうんだよね。
でも、もしかしたらこの時ってうちの家庭。夫婦の危機だったんじゃないのかなぁ。
よく持ちこたえたよ。
「でさぁ、おろしたの、その子」
「うん……まぁね」
「そっかぁ」
大体なんとなく推測は出来てきた。
「あ、言っとくけど、直哉さんとの関係は由紀子公認だからね。由紀子だって明人さんと出来てんだし」
「知ってるよ」
やっぱり私達の想いは出来ていたのか。
この関係を何とか完結させたいよ。
私達の親ありて、この子たちありってね。
「ところでさ、朋絵のお母さんと、美奈子のお父さんはどうやって?」
「ああ、あそこは最初っから繋がっていたのよ」
「はへっ?」
「ねぇ、このお野菜皮むけたよ」
「じゃぁ、そのままにしておいて、あとは大丈夫よ」
私も椅子に座って、じっとお母さんを見つめる。
「はいはい、どうぞ」と言いたばこをくれた。
私がたばこを吸う姿を見ながら「ほんと中学生には見えないわよね」
「ごめんねぇ――――」
「ほんとよ! ブラも私と同じサイズだなんて、そう言うところの成長は早いんだから」
「だって仕方ないじゃん。そう言う体に産んだのは二人だよ」
「う―――――ん。言い返せないから悔しいんだけど」とは言うけどにっこりとしていた。
もうここまで行くとやっぱり女同士の会話だ。
なんかお母さんっていうのが変な感じになる。いっそ名前で呼んだ方がしっくりきそう。
友香さん? 友香ねぇさん? ねぇさんじゃないかぁ。でもなんか姉のような感じにもなれるところがいい感じ。
試しに……。
「でさぁ、その元カレさんと朋絵のお父さんと、どうやって繋がるの? 友香ねぇさん」
「へっ! ねぇさん?」
結構恥ずかしかったりする……お互いに。
それでもお母さんと呼ぶよりも近親感は湧くし、ちょっとドキドキして楽しい。
それにお母さんもちょっと照れているけど、なんか嬉しそう。
「結婚迫られちゃったの」
「えっ! 結婚って。パパと別れて結婚するっていうこと?」
「まぁ、そうなるけど、あなたが小学生のころだった」
あ、そう言えばお母さんとてもふさぎ込んでいた時あった。あの時かなぁ、そう言うことになっていたの。
「でね、仕事もうまくいかなくなってさぁ」
ポンポンとたばこの灰を灰皿に落としながら。
「由紀子に相談したんだ。こんなこと相談できるのは、由紀子くらいしかいなかったから」
「朋絵のお母さんに?」
「うん、由紀子は高校の時からの付き合いだから、お互いに何でも話せてたんだよねぇ」
「ありゃ、朋絵のお母さんとはそんなに長い付き合いだったんだ」
「あれ、知らなかったの?」
「知らなかったよ友香ねぇさん」
まだちょっと、ためらいがお互いにあるけど、でもねぇさんで押し通したい。だってなんか反応が可愛いんだもん。
それでも何も言ってこないからいいんでしょ。
「で、どうなの?」催促! そしてもう一本たばこをくわえて、火を点け「ふぅ―」と煙を吐く。
「まぁねぇ、直哉さんも知らない人じゃないし、話が直哉さんにまで行って、いろいろと相談に乗ってくれたんだぁ。で、さぁ。由紀子も浮気しているの知っていたし……」
なんかまだ隠している……多分。それだけじゃないような気がする。
ちょっとたばこの煙を深く吸って、肺には入れないようにしているんだけど、もろ肺まで入っていくのがわかる。
ちょっと変な気分になりつつある私。ノーブラだから、乳首が立ってきているのがわかっちゃう。
それでもその言葉を言った。
「友香ねぇさん。もしかして、元カレさんの子孕んじゃってたの?」
ぴくんと体が反応した。
「―――――うん」と、うなずいたよ。
マジかぁ―!
「パパには絶対に言えないけど」
「言わないよ」
暴露されてくるうちの家庭の秘話。
ああ、やっぱり、私はこの人の子なんだ。
でもなんかちょっと不安になった。私って本当にパパの子なの?
もしかして……。
余罪はまだありそうな気がする。だからこそそう言う疑惑が浮かび上がっちゃうんだよね。
でも、もしかしたらこの時ってうちの家庭。夫婦の危機だったんじゃないのかなぁ。
よく持ちこたえたよ。
「でさぁ、おろしたの、その子」
「うん……まぁね」
「そっかぁ」
大体なんとなく推測は出来てきた。
「あ、言っとくけど、直哉さんとの関係は由紀子公認だからね。由紀子だって明人さんと出来てんだし」
「知ってるよ」
やっぱり私達の想いは出来ていたのか。
この関係を何とか完結させたいよ。
私達の親ありて、この子たちありってね。
「ところでさ、朋絵のお母さんと、美奈子のお父さんはどうやって?」
「ああ、あそこは最初っから繋がっていたのよ」
「はへっ?」
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