【改訂版】この世界に足を踏み入れたら抜け出せないじゃないですか……

さかき原枝都は

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夏休みの終わりに

日常って何? その13だよ!

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「ただいまぁ。おッと!」

にこやかに上機嫌で帰宅した美代ねぇを待っていたのは
美和子さんと、担当の小室さん。

この異色の顔合わせに一瞬今何が起こっているのかというのかが理解出ない美代ねぇ。

「うぅぅ、この顔合わせは初の顔合わせだなぁ」

「やぁ美代お邪魔しているよ」

「あ、先輩どうもです」

「先生どこに行ってたんですか? お待ち申しておりました」
「はぁ……」

それでも部屋中に立ち込めるビーフシチューの香りに

「やったぁ! ビーフシチューだぁ」
と、テンションをあげる。

来客はさておきのタイプの人だからなぁ。

「すまんぁ美代、あまりもこの美味しそうな香に誘われてしまってな」

「そうだったんですか。もしかして今日も護さん遅いんですか?」

「遅いんだったら、帰ってきてくれるからまだいいんだけど……今日も泊りだなんだってさ」

「あらまぁ、ほんと護さん忙しい方ですからね」

「そうなんだよ。だから寂しい夜を今夜も向かえないといけないのかと思っていたんだけど亜美が快く迎えてくれたんだ。優しい子だよ亜美は」

「なぁんだ、そんなことならいつでも来てくださいよ先輩、遠慮なんかいりませんからね」

「そう言ってもらえるとほんとありがたいよ」
「でも新婚さんなのに、寂しいですよね」

「馬鹿! 新婚、新婚なんていうな。恥ずかしいじゃないか」
「あらまぁ、可愛い。先輩の照れ顔」

「それ……でぇ、小室ちゃんは? 原稿送れていないと思うんだけど?」

「えええッと、あのぉ……。原稿は読ませていただきました、とてもよかったです。あと、今回の企画。あ、もう一つの方なんですけど」

「もしかしてあっちの方?」

「ええ、そうなんですけど。監督サイドの方から色々と要望がありまして、脚本に手を加えたいと」

「いいんじゃない。その資料ってあるの?」

「はい、持ってきてはいますけど、出来ればあちらも一緒に打ち合わせをしたいとのことで、お忙しい所恐縮なんですがお時間を作っていただけるとありがたいんですけど」

「なんだそんなことなら、メールでもよかったじゃん。わざわざ来なくても。小室ちゃんも忙しいんでしょ」

「まぁ……そ、そうなんですけどね」

何となくもじもじとしている小室さん。本当は別な思惑があって来たみたいに感じるんだけど。

「ねぇ小室ちゃん。何かあった?」
「べ、別になにも……」

少し俯いて顔を赤く染めていた。

「ミーちゃんビーフシチュー、小室ちゃんの分もある?」

「あるよ! だって今日美代ねぇいっぱい作れって送ってきたじゃん、だから大量に作ったんだから。私と真由美で」

「なはは、ありがとう。それじゃさ、小室ちゃんも食べていきなよ。二人の力作ビーフシチュー」

「よろしんですか?」

「いいよ。あとさぁ、まだワインあったよね、ミーちゃん」

「うん、残していたのは全部使ったから新しいのだよ」

「それじゃみんな……と言っても3人で飲もっかぁ」

ここから始まった。
まさかこの3人が入り乱れるとは……。

パンとサラダを用意して今日はご飯じゃなくてバケットを用意した。

ビーフシチューをみんなに取り分けてと、もう待ちきれない美代ねぇはすぐにスプーンが口に。

「んんんっ、おいちー。ミーちゃんようやく食べれたよ。ホントあの時は悔しかったなぁ」

しみじみと言う美代ねぇ、よっぽど食べたかったんだ。美代ねぇが喜んでくれると私も嬉しい。

「ほんと美味しい」

みんなが褒めてくれた「美味しい」と言ってもらえることが私の喜びの様なものだ。

「ミーちゃんおかわり!」
「はや!」
もう美代ねぇからおかわりの催促

お二人はワインを飲みながら堪能してくれているようだ。

「あっちはあっちで話も盛り上がってきている」

何となく私たちには入りづらい雰囲気なんだけど

で、いきなり

「そうなんですよ先生! 分かっちゃいないんですよあの編集長」
と珍しく小室さんが声を大きくして話し出した。

「ああ、分かるわぁ。その気持ち、私も教頭に良く同じようなこと言われるからなぁ」

「大変だねぇ、二人とも」

「そうなんだよ社会人は大変なんだよ」

「そうですそうです。だからどっかで息抜きしないといけないんですよ。ねぇ、先生」

「息抜きねぇ、私もしたいなぁ。ねぇミーちゃん」

「へっ? 何いきなり私にふるの」

「いいじゃん、私はミーちゃんがいるからこそ頑張れるんだから」

「いいですわぁ、先生。この姉妹関係、羨ましいです」

「でもさぁ、それを言うなら先輩のほうだよね」

「え、こちらの方のご関係ですか?」

「うん、先輩は高校の時から超ブラコンでさぁ、今じゃお兄さんと夫婦関係だよ」

「馬鹿、美代ばらすなよ」

「あらいいじゃない。事実じゃない。私とミーちゃんとのこういう関係と同じ、それ以上なんだもの」

美代ねぇが私の肩をくいッと自分の方に寄せてキスをした。

「先輩はブラコンそして私はシスコンなの」

「まったく一応私亜美たちの担任なんだけどなぁ」

「今さら何言ってるんですか、私とミーちゃんの関係もう高校の時から知ってるくせに」

「まぁな……」

あのぉ、私物凄く恥ずかしいんですけど。担任に美代ねぇとの関係知られていて真由美との関係まで知られてしまっている私。

レズ道まっしぐらの私です。はい。

「ああ、ここって物凄く題材が豊富です。とても貴重な環境です」

「あはは、小室ちゃんにとってはそうかもね」

小室さんお酒結構回ってきているのかな?

「正直に言います。実は私今日先生に虐めてもらいたくて来たんです」

「あらら、自分から求めてくるなんて初めてじゃないの小室ちゃん」

「恥ずかしいから言わないでください。来れば多分私の事虐めてくれると思っていましたから」

「ふぅ―んそういう事なら虐めちゃおっかなぁ。私もちょっとストレスたまり気味だし」

と、ニマぁとする美代ねぇ。

「まさかこれから本番するのか?」

「あら先輩、何顔赤くしてるんですか? 先輩とも高校の時あったじゃないですか。あの生徒会室で……」

「うううっ、昔の話だ。あの時はあの時」

「抵抗あります? 女同士のセックス?」

「な、ないと言えば嘘になる……」

「先輩も溜まってるんでしょ。最近護さん忙しいですからね」

「あ、ううん……」
「ほら」
「くちゅっ……。ううううっ」
美和子さんと美代ねぇのキス。なんか目の前で見てると不思議な感じがする。

あの美和子さんがなんの抵抗もせずに、美代ねの唇と受け入れている。

その姿を見ている私たち二人も体が熱くなってきているのを感じていた。

「これって、浮気じゃないよな……」

とろぉんとした目で美和子さんが聞く。

「大丈夫ですよ。オナニーの延長みたいなもんだと思えば」

「ああああ、キスされただけなのに、体が反応しちゃってる」

美和子さんのシャツのボタンが外されていくのを見つめる私達。

「恥ずかしいよ美代、亜美たちの前でこんな……」

私たち二人はニタァーとしながら

「どうぞ私たちにの事は気にしないでください」

「あのぉ私は……」

小室ちゃんが物欲しそうに問いかけた。

「それじゃ小室ちゃんはいつものローター攻めでお仕置きしますか。マーちゃんあれ持ってきてくれる?」

「あれですね! 分かりました」
すでに真由美にも”あれ”で通じるところが凄い。

あのドデカローターに拘束帯。

「それじゃ、小室さん失礼します」

小室さんのスカートを下ろしストッキングを脱がすと
「もう、ぐっちょりですね」

有無を言わさず、コンドームをかぶせたローターを小室さんの中に押し込んだ。

「あうっ、うんんん」
「スイッチオン!」

真由美がスイッチを入れると、小室さんの体はビクンと反応した」

上着を脱がしシャツのボタンを外してブラのホックをはずしてやると、押し込められていた小室さんのおっぱいが解放された。

手を後ろで拘束帯で縛られ、椅子に座ったままパンティー一枚の姿でもだえる小室さん。

その小室さんの乳首を真由美が舐め始める。

「あうっ、ああいいい」

「もう乳首こんなに固いですよ。気持ちいいですか」

「うん、き、気持ちいい」
「じゃ、ここまでにしておきます」

「そ、そんなぁ。もっとしてください」

「だって小室さんはお仕置き放置プレイなんですもの。ふふふふ」

なんと真由美さん、あなた意外と虐めるのうまいよ。と言うか、こうしてじらして相手の反応見るの好きだよねぇ。


真由美はそんな小室さんの姿をニタニタしながら眺めている。

そしてもう一方は、すでに二人ともパンティーも脱ぎ捨てていた。

「懐かしいですね、こうして先輩と愛していた頃のこと思い出します」

「あ、あう……あ、そこ、いじられるとダメぇ……」

「変わってませんね。先輩の弱いところ」

そんでもって意外と冷静にみんなが食べた後の、食器をかたずける私亜美。


今夜ここはレズの館となっている。
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